侵襲性歯周病で前歯がありません。これからの治療方法は?

相談者: わんたろうさん (35歳:女性)
投稿日時:2008-12-04 00:56:02
初めまして。


このような病名を告げられ、しかも 前歯がなくなってしまい大変ショックを受けております。
そして この病気について 自分でも勉強しなければと思い、このサイトを知りました。


発症して 約5年になります。
その間、二人の子の妊娠・出産が重なり 今までなかなか治療が進みませんでした。

一人目を妊娠中に、突然 右上の一番がぐらつき始めたので歯科医院に行きましたが、「抜歯しかない」と言われました。
(その時には病名もわからず、私もそんな病気があるとは知りませんでしたし・・)


その後 抜かなくてもいい方法はないかと思い、転院した際に

「若年性の歯周病の疑いあり」

と言われました。

右上一番は いろいろ治療して下さいましたが 残念なことに抜歯さざるをえない状況でした。
そして を支えている骨も溶けてなくなっている状態です。

その治療中の時も 妊娠していたので、抜歯後の治療が進まずに、今は 仮歯を左右の歯に接着剤でとめています。


先日 治療を再開しました。
と言うのも 右の上下6番の歯が 同じような状態になってきたのです。
(このサイトを見る限り、限局型侵襲性歯周病と同じです)

妊娠中も 歯周ポケットの深さを測ったり 歯石をとったりといろいろやってきたのですが、進行が驚くほど早く あっという間にポケットが深くなりました。

と同時に、歯茎がはれたり 膿が出たりと・・・。
(今、ポケットの深さは7mm以上です)


先日、歯周疾患検査(invader法・4菌種)を受けました。
B.f菌 42,000
P.i菌 160,000  
と言う結果でした。


先生がおっしゃるには、この菌は どんどん他の歯に移動していくと言うのです。(現に 3本が同じ状況ですし・・)

歯がなくなるなんて・・と、なんだかすごく悲しい気持ちになりました。


やはり 専門の医院に行った方がよいのでしょうか?
今、通ってる医院では 限界があるのでしょうか?


また、右上一番は 現在仮歯の状態なので、近々骨を移植してインプラントにするか、ブリッジにするかを考えておくように言われいます。

前歯なので 審美もありますし、金銭面や耐久など いろいろ気になります。


長々とした文章で、申し訳ございません。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-12-04 01:32:20
はじめまして。

若いだけにショックだと思いますが、止めれない病気でもありませんからね、前向きに頑張って下さい。



さて、侵襲性歯周炎と言う病名に明確な診断基準というのもないのですが、経緯からすると間違いなさそうな感じですね。

この件についての問題は、

>やはり 専門の医院に行った方がよいのでしょうか?
>今、通ってる医院では 限界があるのでしょうか?

・・に集約されるかと思います。

基本的に、侵襲性歯周炎の場合だけは、『即専門医』とお考えになった方が良いかとは思います。

ただ、日本の場合『名実ともに専門医と呼べる専門医』を見つけることがやや困難な状況です。

肩書きは持っているけど技量は・・と言う先生もいらっしゃれば、その逆もまたいらっしゃいます。
(どこの業界もそんなものかも知れませんが)

結局のところ肩書きは参考までとして、ご自身で判断される他ないでしょうね。
長いお付き合いになると思いますので、焦らずによく調べましょう。



もうお読みになってるかとは思いますが、以下の回答を参考にして、現在の先生にお任せするかどうかを考えられてはいかがでしょうか?

参考⇒侵襲性歯周炎かも?(歯周病治療が得意な歯科医院の見分け方)



因みに個人的な偏見ですが、周疾患検査(invader法・4菌種)まで行うのは、平均よりは歯周治療に熱心な方の先生かとは思いますよ。

ただ細菌検査までを行っても、それで診断や治療方法が変わる訳ではないですから、ただのパフォーマンスと言う解釈もあります。

参考⇒顕微鏡による歯周病菌検査の信頼性は?


やはり、先生やスタッフの人柄から見て判断された方が良いでしょうね。



>また、右上一番は 現在仮歯の状態なので、近々骨を移植してインプラントにするか、ブリッジにするかを考えておくように言われいます。

特にインプラントに関しては、「歯周治療が終わってから」行うことを強くお勧めします。

歯科医の間では常識だと思いますけど、他に7mmとかのポケットがある状態で、しかも侵襲性歯周炎でインプラントを行うのというのは、かなりリスクが高いと思いますよ・・^^;

審美も金銭面も耐久性も、歯周治療を解決してからでないと考えようもない、と言うのが本当のところかと思います。


良い先生に巡り合える(合えてる?)といいですね。
繰り返しになりますが、止められない病気ではないです。
気付いたのも早くて良かったと思いますよ。
ぜひ前向きに頑張って下さいね。

お大事にどうぞ。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2008-12-04 01:39:55
進行した歯周病のようでお困りですね。

もし今おかかりの先生の言われるように侵襲性歯周炎とすれば、すでに罹患している本数から限局型ではなく、広汎型の可能性が高いですね。

広汎型侵襲性歯周炎は、遺伝的な要因もあり治すことが難しい病気です。

抗体ができるなどして、進行が緩やかになることがありますが、そのまま進行し続ける場合もあります。


現在の先生が歯周治療を専門としているか得意としているのでなければ、早めに転院されたほうがいいでしょう。


また、抜いた前歯補綴も、全体の歯周病がどうなるのかで、場合によっては、大掛かりな処置が必要になると思いますので、今あわてて前歯だけを作るようなことはやめたほうがいいと思います。


渡辺先生とかぶっちゃいました。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2008-12-04 06:16:24
わんたろうさまおはようございます。


重症の歯周病で大変お困りのようですね、おそらく年齢からすると侵襲性歯周炎であることはほぼ間違いないように思います。

何例か経験はありますが、治るかどうかはやって見ないことには判らないというのが正直な所です。


とりあえず出来ることは間食をやめることだと思います、そして徹底した歯磨き練習でしょう。

歯周病のことがわかっていらっしゃるDrと歯科衛生士に指導してもらわなければ治らないと思います。

インプラントブリッジについては歯周病が治ってからになさったほうがいいように思います。


お大事になさいませ。


歯周病を歯磨きで治す? 
http://yamadashika.jugem.jp/?cid=108

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: わんたろうさん
返信日時:2008-12-04 22:13:59
渡辺先生、小牧先生、山田先生方 

お忙しいお時間を頂き、また親切・丁寧な回答を本当にありがとうございます。


この病名を告げられてから 「私のいつまであるのかな」と、
毎日 不安でなりませんでした。
先生方のアドバイスを聞き、不安がってばかりじゃいけないなと
思いました。


完治するのが難しいのなら、せめて 進行を緩やかにする努力をしなければいけないな・・と、考えさせられました。


今、診てもらっている先生に

「昔なら、治療法が全くなかったし、そんな病気がある事も知られてなかったんですよ」

と言われました。
どんどん医療が進歩して 治療費が保険適用になったりと、私のような患者が救われる日が来るといいなと思います。


現在、侵襲性歯周炎の患者さんは およそどれくらいいらっしゃるのでしょうか?

将来的には 転院しようと思ってますが、同じ症例を診た先生が
良いように思えますが、専門医を探すのも なかなか難しいのではないかと思いました。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2008-12-05 05:36:48
私のところでは極めて稀なことです。

昔はそのような概念は無かったのであまり記憶にはありませんが、覚えている限りでは数例というレベルでしょうか。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2008-12-05 12:13:39
僕もケースとしては稀だと思います。

仮にそのようなケースが疑われる場合には、渡辺先生もおっしゃられているように「専門医へ紹介」します。


どうやら担当の先生は歯周病専門医(もしくはそれなりに力を入れている先生)のようですから、しっかり相談される事をお勧めします。




タイトル 侵襲性歯周病で前歯がありません。これからの治療方法は?
質問者 わんたろうさん
地域 非公開
年齢 35歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯周病(歯槽膿漏)治療
侵襲性歯周炎(若年性の歯周病)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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