サードオピニオン、根管治療が長引いているがCT撮影したほうがよい?

相談者: にゃぽさん (40歳:女性)
投稿日時:2008-12-29 16:34:01
度々お世話になります。

今日は長引く根管治療について再度ご相談です。

参考:過去の関係するご相談
根管充填後、痛みがとれず再度治療。その後も激痛が続く


九月に右上7番の虫歯の治療で抜髄し根管治療が始まりました。
一度は根充したのですが "押すと痛い"という症状が3週間程度続いた為、再治療をする事になりました。

治療を続けても一向に良くならず、こちらにご相談しましたところ「専門医に転院した方が良いのでは・・」と回答いただきましたので思い切って転院しました。


転院先で初めてj-openされました。(初回のみ)
先生は某大学で歯内療法の講義をなさっていたという根管治療のスペシャリストだそうです。(HPより)

j-openについてはここでも賛否両論でしたので、戸惑いましたがお任せしようと腹をくくりました。


マイクロスコープなし
ラバーダムなし
・主にレーザーを使った治療を7回(痛みに変化なし)
・根は3本(内1本は湾曲)
パーフォレーションなし
・破折なし


一週間前にビタペックスを入れた状態でレントゲンを撮りました。
先生は

「根の先までお薬が入りましたから様子を見ましょう」

との説明でした。


そして今日。
ビタペックスを入れてから4〜5日間自発痛が度々あったことや、今も歯ブラシが当たるだけでも痛みがあることをお伝えしました。

痛みが治まらなかったことが想定外だったのか、

「もう少し様子見で・・」

と言われました。

「痛みが引かなければ抜歯

と簡単におっしゃるので、痛みの原因は何か尋ねました。

1.根と根の間に炎症があるかも知れないが抜しないと判らない
2.レントゲンには陰だから写らない

との事でした。
CTではどうか尋ねると

「写りますね。でも5000円かかりますよ」

とあっさり言われました。
どう考えても、抜歯と5000円なら5000円を選びますよね?
(ちなみにここの医院にはCT設備はありませんので提携先で撮影するようです)

「このまま痛みが続くようであれば大学病院を紹介しますよ」

とも言われてしまいました。


今年最後の診察でしたので年明けまでは様子見です。
痛みが治まらなければ抜歯か転院です。

根管治療を始めて4ヶ月 ”押すと痛い"原因は未だに不明です。
長引く場合は治療が困難と聞きました。


この様な症状のケースは(保険内の場合)積極的に治療をせずに抜歯するのが多いのでしょうか?

痛みの原因を特定するにはCTで解決するのでしょうか?
抜歯せずに済む方法はないのでしょうか?


どうか教えて下さい。
宜しくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-12-29 17:21:03
んんん。
一応、マイクロを使っていないにしても歯内療法の先生なんですよね‥。


>この様な症状のケースは(保険内の場合)積極的に治療をせずに抜歯するのが多いのでしょうか?

かもしれませんね‥。


>痛みの原因を特定するにはCTで解決するのでしょうか?

CTで解決する確率が半分。
解らない確率も半分です。

僕も「だったら5000円でCTを撮って見る」価値はあると思いますが‥。

ただ、CTで原因が解ったとしてもそれで「治る」と言う保証はありません。

例えば、すでに歯根破折しているような場合。
CTで「抜」が決定的になる場合もあると言う事はご理解くださいね。


>抜歯せずに済む方法はないのでしょうか?

原因が解らない以上、手も足も出ません。
徹底的に洗浄し、経過を見ることくらいでしょうか‥。


とりあえず、年明けにでもCTの依頼をされてはいかがでしょうか?

回答 回答2
  • 回答者
坂田歯科医院(愛知県豊明市)の坂田です。
回答日時:2008-12-29 19:15:34
にゃぽさん


タイヨウ先生がおっしゃっているように原因が分からないと治療が進まないのも事実です。

でも、治療する行為による患部への侵襲により痛みが改善しないこともあります。
その場合は、暫く予後観察(放置して様子を見る)することで改善することもあります。


まず、マイクロスコープなしで破折の有無を診断することは場合によっては可能ですが、見逃したり破折までは至っていない亀裂のような状態の根管を見逃しやすいと思います。
無論、マイクロスコープを使用しても見逃すこともあります。

また、CTを撮影して何を診たいかになりますが、CTで判明するような破折は、通常のレントゲン撮影や目視でも確認できる程度だと思ってください。


今回の場合にはビタペックスが仮根充材として使用されているようですので、まずは、それを綺麗に除去してからの撮影でないとしっかり診断する手助けにならなくなってしまう程のものだとご理解ください。

勿論、どのような根管形態とかどの部分の根管に病変部(あれば)があるかは、CT撮影でないと解りません。
要は、何の目的でCTを撮影するかしたいかを明確にされることをお勧めします。


レントゲンを見ているわけでもないので、推測の域をでませんが、原因として考えられることは、

?破折まで及んでいない亀裂が存在する(の物理的な問題)

?根尖部でのアレルギー反応的な存在(根尖付近の化学的な問題)

?副枝や側枝の存在(根管の形態的な問題)

等。。。色々なことは想定できます。

どれも確認できないとすると、タイヨウ先生が言われているように徹底的な時間をかけての洗浄と水酸化カルシウム単体を使用しての、長期的な予後観察がベストのように感じます。


半年近くの根管治療は、大変だと思いますが、安易に抜歯されないことを望みます。
頑張って治してください。
 

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: にゃぽさん
返信日時:2008-12-29 20:04:32
タイヨウ先生、坂田先生こんばんわ。
年末のお忙しい中、回答ありがとうございます。


転院前の歯科医院でも原因が特定できず、水酸化カルシウムを入れる治療をしましたが、その日から痛みが強くなりやっと落ち着いてきたら(一週間後)治療の日になるという繰り返しでした。

現在通っている歯科医院は前の歯科医院に比べ、痛みが出なかったのですが、ビタペックスを入れてからは痛みが強くなりました。

薬が合わずに炎症が起きる事は考えられますか?



>安易に抜歯されないことを望みます。頑張って治してください。

この一言にとても励まされました。
坂田先生、ありがとうございます。

したがらない嫌な患者かも知れませんが、まずは大学病院に転院してCTの画像解析をしてもらい、病巣の有無を調べてもらいます。
回答 回答3
  • 回答者
坂田歯科医院(愛知県豊明市)の坂田です。
回答日時:2008-12-30 15:15:59
にゃぽさん

私的見解として

>転院前の歯科医院でも原因が特定できず、水酸化カルシウムを入れる治療をしましたが、その日から痛みが強くなりやっと落ち着いてきたら(一週間後)治療の日になるという繰り返しでした。

このようなときは、根尖を触りすぎてることが考えられます。
ひょっとしたら、そのまま様子を数か月掛けて見てから、根管充填したら良好な方向へ向かったかもしれませんね。

色々な考えをもって先生方は、処置方法を考えたり薬を代えたりして1日も早く患者さんの痛みを軽減したいと思うあまりに良い結果が付いてこないこともあります。

所詮、私たち歯科医ができることは、患部が治るお手伝いをさせてもらっているだけです。
患部を治すのは、患者さん自身の治癒力に委ねているわけです。


水酸化カルシウムと一口にいっても、水酸化カルシウム単品を精製水で泥状にして使用する医院(私はこれですが)と水酸化カルシウム製剤(マルチカル、カルシペックス等)を使用される医院があります。

製剤は、あくまで製剤です。
水酸化カルシウム自体は、無機質のもので人体に対して問題はありません。

製剤にすることで、使用しやすくしたりする成分が含まれるため、人によってはその成分が何らかの問題を起こすことはあるかもしれません。

実際に他院で水酸化カルシウム製剤で治療を受けて腫れて痛くて来られた患者さんもいます。

水酸化カルシウムを使用する場合には、時として1ヵ月〜半年以上そのまま放置して予後観察した後に根管充填することもあります。



>現在通っている歯科医院は前の歯科医院に比べ、痛みが出なかったのですが、ビタペックスを入れてからは痛みが強くなりました。

ビタペックスは、水酸化カルシウム系の薬でヨウドホルムパスタです。
中にはヨウ素が合わなくてアレルギー的反応を起こす場合も考えられます。

決してビタペックスが悪い薬ではないのですが、時として合わないこともあります。



>薬が合わずに炎症が起きる事は考えられますか?

炎症が起きることもあれば、アレルギー反応が起きていることも考えられます。

さらに、薬を入れるためにその前に根管内を綺麗にするために先の尖ったもの(ファイル)でぐりぐりとしたり、超音波洗浄をしたり、さらには根管洗浄を薬液等でしたりすることが、刺激となって痛みが起こることもあります。



抜歯したがらない嫌な患者かも知れませんが、まずは大学病院に転院してCTの画像解析をしてもらい、病巣の有無を調べてもらいます。

CTは、前回も話しましたが、診断をするための一手段です。
でもCTから多くの情報が得られるのも事実です。


自分ので咬むことが一番です。
諦めないでください。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2008-12-31 02:23:56
長い間困っておられるようなので、一度大学で診察を受けて、CTを撮影してもらい、診断を受けらることもいいチョイスだと思います。

もちろん、スパっと抜歯もアリだと思います。


諦めろとは言いませんが、自分にとって何が幸せなのかはご自身の価値観の中にありますので、我々はサジェスチョンはできても、強制はできません。


ダメ元でCT撮って見られるのはいかがでしょうか??

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2009-01-01 10:19:30
にゃぼ様


僕なら、転院をオススメしますね。

ラバーダムなし??
で、スペシャリスト??

あり得ないですね。


そして、
そういう人に限ってレーザー。


ただ、みなさんがおっしゃっているように、CTを撮ってみるのは、良いと思います。

ただし、転院した場合にデータの共有ができるのかどうか?
確認した方がいいかもですね

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2009-01-01 13:24:31
キチンと診断ができているのか?
治療方針はどうなっているのでしょう?

診断書を頂くのはいかが?

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: にゃぽさん
返信日時:2009-01-02 11:34:11
あけましておめでとうございます。
回答を頂いていながら返信が遅くなり申し訳ありません。


年始は休診中なので、ボワーンとした不快感を気にしないように過ごしています。
休診明けに、大学病院への紹介状を貰い転院します。

転院の際、カルテのコピーを持参しようと考えていますが、それでデータの共有になりますか?

診断書も書いて頂いた方が良いのでしょうか?


たった1本ので3つの病院のお世話になるとは思いもしませんでした。
根管治療は最初が肝心だったのかなぁ・・と今になって後悔です。

マイクロスコープラバーダムの有無がチェックポイントだという事も、このサイトで知ったくらい無知なので・・。
歯科選びは難しいですね・・。
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2009-01-02 12:43:37
そうですね。
本当に難しいケースなのかもしれません。

とりあえず、担当の先生は「CT撮影を依頼しましょうか?」と言うご判断だと思いますので、まずは、その方向で検討されてはいかがでしょうか?


‥確かに中山先生もおっしゃられているように、転院も頭の隅に置いておいても悪くはないと思います‥

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2009-01-02 15:18:27
すこし気になったので^^;

セカンドオピニオン、サードオピニオンとは、主治医の治療方針に対して意見をもらうことであり、

治療を3件受けているのであれば、サードオピニオンではありませんよ。


今の3人目の先生が今のにゃぽ さんにとっては主治医ですよ。
 
元の先生の所の戻らないのですよね!?



根管治療は最初が肝心だったのかなぁ・・

極論を言ってしまえば、根管治療は1回目の抜髄でそのの寿命は決まってくる面はあります。


過去のことを言ってもしょうがないので、まずはCTを撮りしっかり診断をしてもらった方がいいと思いますね^^

 




タイトル サードオピニオン、根管治療が長引いているがCT撮影したほうがよい?
質問者 にゃぽさん
地域 非公開
年齢 40歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
根管治療の専門医
根管治療後の痛み
根管治療に関するトラブル
根管充填
根管貼薬
CT
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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