[写真あり] 電気歯髄診断機とパルパーの検査、どのような違いがある?

相談者: は〜にゃさん (30歳:女性)
投稿日時:2009-05-25 19:22:18
打撲の経過観察中のはーにゃです。
いつも、お世話になっています。

【過去のご相談】
歯の打撲・神経の生存反応がなく、抜髄になるのか不安です
打撲した歯の根っこに黒い影がある、根管治療(労災)について知りたい

歯髄の壊死の診断方法に、電気を通す電子歯髄診断?と、パルパーという冷やっとする薬剤を使った診断(両方とも名前が違っていたら申し訳ありません)が、ありますが……
(もしくは他にもあるのでしょうか?)

両者はどのように違い、どのようなメリット・デメリットが、あるのでしょうか?

歯医者さんは、どのように使い分けていらっしゃるのでしょうか?

通っている歯医者さんでは、電子歯髄診断の後に、パルパーを使います。

未だに、電子歯髄診断の反応がなく、(実際一回目は、何か違和感がある気がするけど気のせいかも?)、パルパーでは、他のより鈍いけれどもひやっとします。

特に、痛みがひどくなるとかではないので、快方に向かっているかもとのことで、まだ様子見なのですが……


ふと疑問に思いましたので、教えて頂けたら嬉しいです。


回答 回答1
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2009-05-25 19:52:50
両方とも結論から言うと、歯髄の状況を適切に判断出来ません。

歯髄診断機で言うと、たとえば、反応が小さいから一見正常な歯髄に思えても、実際には急性期をかなりすぎてしまった歯髄では正常のような反応です。

パルパーはフロンガスのため発売中止になったはずですが、健康歯髄が急性化膿性歯髄炎になりはじめてるときには役立ちますが、氷で代用できます。
歯髄の状況を判断するのは、難しいです。

年令、そのの実質欠損の大きさ、歯頸部の露出具合、第二象牙質が多いか、歯ぎしりかみしめがないか、充填物の刺激でないか等勘案する事が多いからです。

歯髄は直接目で見ることが出来ない組織ですので、あくまで総合的に診て判断していくものです。

電気歯髄診断機は廃棄しましたし、パルパーは前述のごとく氷で出来る程度の事です(熱容量的には氷に方がマシ)。
経過観察が一番いい場合も有ります。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-05-26 02:50:03
は〜にゃ さん

もう1ヶ月になるのに経過悪いですね。

両方使って反応があまりないのであれば、残念ですけど、もう根管治療しなければなりません。

ーーーーー

一般的には、その2つを用いて検査をします。

共に、歯髄内の神経組織の反応をみていますので、他の所見と総合的に判断してゆきます。
重要なのは、結果だけをみるのではなくて、外傷を受けなかった部位と比較することですから、その2つで今現在の臨床では十分です。

「歯髄の壊死の診断方法に、(もしくは他にもあるのでしょうか?)」

そして、最後に麻酔なしで、を裏から削って確認しますが、(テストドリリング/削合試験)これが現在の臨床では最も確実にわかります。
おそらく、歯髄の上部は空洞になっていて、歯髄がすでに溶けてきている状態だろうと想像します。

もう少し、根の先の部分には神経組織が残っていると思いますので、そのまま治療すると、若干痛みがあると思いますが、その状態で歯髄は再生しませんので、抜髄になるか、すでにかなりの歯髄腔内は細菌感染していて感染根管治療になると思います。



「両者はどのように違い、どのようなメリット・デメリットが、あるのでしょうか?」

共に神経組織の反応しかみていませんので、正確に歯髄が生き残るかどうかの判断はできませんが、電気歯髄診断機の方が、より偽陽性になりやすいですね。
(本当は歯髄は回復しない状況だが、検査では「反応あり」)...A

外傷を受けた直後はその逆で、神経組織が断裂してしまっている場合、偽陰性になりやすいです。
(本当は歯髄内は元気だが、検査では「反応なし」)...B

はーにゃさんの受けられた2つの検査は、共に重要な検査です。
その検査の意味を知っていれば、十分価値のある検査方法ですから、その担当の先生は、正当な観察を行っていると言えます。

どのような検査も、偽陽性や偽陽性は起こりうることですから、「100%正確な検査でないので、意味がない」と考えるのではなく、なぜそのような結果になっているのかを考えていくことが大切なのです。

さて、はーにゃさんの場合、すでに1ヶ月が経過していますので、Bであることは、そろそろ無い可能性が高くなってきました。

状況としては、「いい感じではないなー」というのが、私の受けた印象です。

私なら、もうそろそろテストドリリングで確認すると思います。

外傷力がかなり強かったようなので、経過観察を延ばすことで、根管の感染歯根吸収が始まってしまうことのデメリット(最悪抜歯になる)の方が心配だからです。

例え、抜髄になったからといって、歯を失うことはないですから。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: は〜にゃさん
返信日時:2009-05-26 08:09:51
>松山先生、宮下先生
ありがとうございます。

診断は、両方ともを使って、他の診断とあわせて判断する必要があるのですね。

>宮下先生

やっぱり、あまりよくないのですね……
痛みも引いてきた(←感じなくなっただけ?)し、他の正常なには、少しずつ近づいている気がしたんですが……
気のせいですね。

もう子どもの歯ではないので、神経の治癒はないのでしょうか?

前回、一か月になる直前に診断したときに質問したのですが……

【過去のご相談】
歯の打撲・神経の生存反応がなく、抜髄になるのか不安です
打撲した歯の根っこに黒い影がある、根管治療(労災)について知りたい

経過を慎重に観察した方がよいとのことだったし、通っている歯科医でも様子見だったので、そういうものだろうと思っていたのですが……

神経を抜かないでよいならそうしたいですが、抜く必要があるのなら、歯の変色がないうちにしたいですし、労災がおりるので、きちんとした施設で行いたいです。

上でも質問しましたが、どのような流れになるのでしょうか?

今通っている歯科医に、自分の歯を出来る限り使いたい。
(難しいかもしれませんが、変色を遅らせてできるだけ長くもたせたい)

保険外でもいいので丁寧に治療したい。
ラバーダムの使用、マイクロスコープ or拡大鏡(ルーペ)の使用)です。

という希望を言ってもいいのでしょうか?

ちなみに、歯自体は唇がクッションになったので、かけたとかはありません。
打撲には変わりないですが、きちんとした表現を使うなら、「自分の歯で根っこを傷つけた」なので、根っこが押すと少々痛みます。

二週間後に再診なのですが、遅いでしょうか?

セカンドオピニオンを受けた方がよいでしょうか?
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: は〜にゃさん
返信日時:2009-05-26 16:21:06
連続で申し訳わりません。
よく調べたら、労災は基本的に、労災指定病院でないと無理でした。
申し訳ありません。
訂正します。

保険外の治療でも、きちんと根管治療したいです。

一度虫歯になってから、虫歯にならないように、を大事に気をつけてきたつもりなので……
歯によいように治療していきたいです。

表面的な問題では、もうなさそうなのですが……
一応、今の状態の写真を添付します。

打撲した歯は、右一番です。

画像1画像1
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-05-27 09:20:56
>二週間後に再診なのですが、遅いでしょうか?

「残す」か「抜髄」かの判断なので、もう少し様子を見られても良いと思いますよ。

歯髄充血で変色するのは受傷後数日〜数週間でしょうし、いわゆる「失活歯の変色」は数年後でしょうしね。

残せるものなら残しておきたいですから、「痛み」や「変色」と言う具体的な変化が現われてからでも遅くは無いと思います。


>パルパーはフロンガスのため発売中止になったはずですが、

まだ売っていると思いますよ>松山先生
去年買いました。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: は〜にゃさん
返信日時:2009-05-29 09:59:10
タイヨウ先生
ありがとうございます。

痛みも強くないので……
再診まで待って主治医の相談してみます。


パルパー、私の主治医も私の診察中に、新しい物を出していたので……
まだ使われているみたいです。



タイトル [写真あり] 電気歯髄診断機とパルパーの検査、どのような違いがある?
質問者 は〜にゃさん
地域 非公開
年齢 30歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
材料・機材関連
その他(診断)
その他(写真あり)
回答者




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