親知らず抜歯後からの開口障害、診断名は顎関節症なのでしょうか?

相談者: たんぽぽさん (25歳:女性)
投稿日時:2009-09-26 21:43:49
参考:過去のご相談
親知らず抜歯後10日。開口障害がある
右下親知らずの抜歯は、右上親知らず抜歯後どの程度経ってから?

しつこくてごめんなさい。
また少し疑問が沸いたので、教えていただけると嬉しいです。


質問は3つです。

抜歯後に口が開かなくて困っていると前回質問をさせて頂いてから、しばらくマッサージをしてみました。
しかし、正しい方法で出来てるかどうかも分からないし、何よりもとりあえず不便だったのでとりあえず再受診してきました。


1、口を開けていない状態と、開けた状態のレントゲンを撮りました。

その結果として、

「生活習慣病の一種だよ。
元々それほど大きく口が開く方ではなかったよね?
片側で噛む癖があって、うつぶせ寝の習慣があって、気づくと頬杖ついたりしてない?」

って言われました。頬杖は別として、他の2つはその通りです。


質問1
担当の先生のその伝え方からすると、顎関節症なのでしょうか?
診断名は聞けずじまいになってしまいました。

2、開口の大きさを測った後、親指を口の中に入れて支えて左右にマッサージをしました。
その後に自分でするマッサージの方法と、効果的なタイミングを再度実際に教えていただきました。

テルネリン 朝夕食後 1錠ずつ 14日分

でとりあえず様子を見た後、再度予約受診で、前回と同じことをして、

テルネリン 朝夕食後 1錠ずつ 28日分

でさらに様子見。

もう一度予約受診で、その時は(9月26日)真下に開けようと思うと、「開くときは開くけど開かないときは開かない」状態でした。

真下に開かない時でも、意識的に右にずらしてから開ければ、大きな関節音がするけれど、毎回きちんと指3本分は開きます。


質問2
マッサージ効果もあったのだろうけど、テルネリンの力も借りたから開いたように私には思えました。
一度開いてしまえば、テルネリンを止めた後も、使ってた時と同じ状態を保てるものなのですか?


3、「マッサージと下顎を動かすことで、口は開きやすくなるはずだけど、寒くなったらまた開きにくくなって、もしかすると痛みも出るかもしれない」

と言われました。


質問3
一般的にこういう判断をする時は、どういう時ですか?

とりあえず今の問題は解決されつつあるので、予約はなしで、また困る症状が出たら受診してくださいになりました。

答えられる範囲で構いません。
よろしくお願いいたしします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2009-09-26 22:37:11
>口を開けていない状態と、開けた状態のレントゲンを撮りました。

顎関節症を疑う時にまず行うX線写真の撮影方法です。
はじめから顎関節症として扱っていたと思います。


>テルネリン 朝夕食後 1錠ずつ 28日分

テルネリンは筋弛緩薬です。
私は顎関節と頭の骨をつないでいる、外側翼突筋に痛みが出ている時にテルネリンとロキソニン(痛み止め:関節炎の時に使用する薬)を処方します。
なのでテルネリンを処方されていたので、動かしやすくなったとも考えられます。


>一度開いてしまえば、テルネリンを止めた後も、使ってた時と同じ状態を保てるものなのですか?

これに関して言えば何とも言えません。
答えはないと思います。


>意識的に右にずらしてから開ければ、大きな関節音がするけれど、毎回きちんと指3本分は開きます。

この状態から推察すると、顎の骨と頭の骨との間にある関節円盤(軟骨)の位置が変化している可能性がありますね。

現在顎関節症は痛みが無い限り、積極的な治療をしないことが多いそうです。(某大学の教授の話)
それで症状が消退するようです。

言葉は悪いですが、症状に身体が慣れてくるため、症状が消退するようです。

また、生活習慣病と話されていましたが、症状が出たのが、生活のパターンの変化と関係があるとも言われています。

1,鞄の持ち方
2,公共交通機関でうたた寝をする時、決まった寝方をしているなど

何か変わったことをやり始めているのなら、少し元に戻してみたらいかがでしょう?
 

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-09-27 10:46:04
1)顎関節症の診断は、日本ではガイドラインも出ていますが、先生によって判断に差が有るようです。
また、日本の一般的な開業にの考え方と、欧米との間のも大きな差を感じます。

私の場合は、筋筋膜円や、間接円盤脱離、関節包炎などのいくつかの診断名の上に、顎関節症という病名をつけます。

顎関節症は、ひとつの原因で起こるのではなく、いくつかの要因で引き起こされます。

元々ある素因と、症状を引き起こす誘発因子、その症状を長引かせる継続因子があります。

今回の場合、もし顎関節症だとすれば、元々あった顎関節症が、抜歯をきっかけに症状が出たか、いくつかの要因を持っていたために、抜歯をきっかけに顎関節症になったと考えられます。



2)関節などの骨と違って、筋肉は適応能力が柔軟なので、薬で適応するのを待っている状態と思われます。

但し筋肉が適応しても関節の状態には、大きな変化は期待できませんので、何らかの不快症状が残ったり、再発を繰り返したりすることがありますが、徐々には軽快して行くはずですので、症状が出たときに早めに対症療法で、その都度コントロールすればよいと思います。

また、薬を飲んだところで関節自身の変化は期待できませんので、今後まっすぐに開くことは不可能だと思われたほうがいいでしょう。

今後は自然にずらして開けるように適応させ、違和感無く開閉できるようにすることが目標となると思います。



3)2にも書きましたが、関節が元に戻ることはありませんので、今後完全に症状がなくなることは保障できないということでしょう。

軽い腰痛もちの人が、冬の寒い日は腰が痛いといわれるようなものだと思ってください。


顎関節や間接円盤の変形は、多くのお年寄りの多くが持っています。
しかしお年寄りでは、すでに適応しているため顎関節症を起こすことはごくまれです。


普通はゆっくりした変化で、ほとんど症状が出ないか、気が付かないぐらいで進んでいくのが、タンポポさんの場合は、少し早く急激に起こったため、また、若くて筋肉がしっかりしていたため、症状が出てしまったと考えられたらいいと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: たんぽぽさん
返信日時:2009-09-27 22:34:47
田部 修先生
ありがとうございます。

顎関節症を疑う時にまず行うX線写真の撮影方法です。
>はじめから顎関節症として扱っていたと思います。

すっきりしました。
ありがとうございます。


>>一度開いてしまえば、テルネリンを止めた後も、使ってた時と同じ状態を保てるものなのですか?

>これに関して言えば何とも言えません。
>答えはないと思います。

運次第というか状況次第なんですね。
マシになった状態が保てれたらラッキーくらいに思っておいたらよいのでしょうか?


>何か変わったことをやり始めているのなら、少し元に戻してみたらいかがでしょう?

原因を取り除くことが大切なんですね。
うつ伏せ寝と、片側で噛む癖を意識して止めてみようと思います。



小牧令二先生
ありがとうございます。

>但し筋肉が適応しても関節の状態には、大きな変化は期待できませんので、何らかの不快症状が残ったり、再発を繰り返したりすることがありますが、徐々には軽快して行くはずですので、症状が出たときに早めに対症療法で、その都度コントロールすればよいと思います。

また開きにくくなってきたなぁと感じたら、自分でマッサージ
しばらく続けてみても戻らなかったら受診、痛みまで出てきちゃったら、自分ではどうしようもないから受診という感じでよいのでしょうか?


>また、薬を飲んだところで関節自身の変化は期待できませんので、今後まっすぐに開くことは不可能だと思われたほうがいいでしょう

>軽い腰痛もちの人が、冬の寒い日は腰が痛いといわれるようなものだと思ってください。

斜めに口が開く状態のままでも、たまに痛みがでたり、開けづらい状態に戻ったり、開けやすい状態に戻ったりを繰り返すかもしれないだけで、それ以上に何かが起こることはまずないと思っていいですか?


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

もう一つ思い出したことがあります。
担当の先生が「音が鳴るのは仕方がない」とも言っていました。

関節の状態が通常とは変わってしまった以上、関節がそのままな限りはずっと、音が鳴り続けると思うのですが、何十年と音が鳴る状態が続いても、しばらくは開きづらかったり痛みが出たりを繰り返すかもしれないけれど、基本的には体がきちんと対応するので、音が鳴り続ける事自体は特に問題はないと思っていいですか?

よろしくお願いします。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-09-27 23:16:37
前にも書きましたが、口を開閉口になる音ですが、「カクカク」、「パキパキ」などと言う音のは、頭の骨と顎の骨の間にある関節円盤という軟骨が位置異常を起こしているため、顎を動かす時になります。

メカニズムは顎をあける時に、本来スムーズに関節頭が動くはずなのですが、関節円盤が邪魔をして動くのが止まります。
でも、円盤を飛び越えて動くためカクっと音が鳴ったり、まっすぐに動かせなくなったりするのです。
顎を閉じる時も基本的には同じです。

今後気をつけなければならない事ですが、経年的に関節円盤が摩耗をして損傷することがあります。
そうなると顎を動かしている音が、「ゴリゴリ」「ザラザラ」という音に変わります。
さらに痛みも出てきます。

この場合は、頭の骨と顎の骨が直接すれ合わさってできます。
その状態にいつなるかは分かりませんが、このような状態の場合は口腔外科や、顎関節外来を受診されることをお勧めします。

今の顎関節の状態をもっときちんと把握したいと思われるのなら、大学病院の口腔外科、顎関節外来を受診され、顎関節のMRIをとってもらい、どのような治療になるのか(経過観察かもしれません)相談されてもよいかと思います。

それこそ、あなたの顎関節の今後について考えていただけるかもしれません。

ご参考まで、お大事に

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2009-09-27 23:43:55
まずは、生活習慣に気をつけることでしょう。


>また開きにくくなってきたなぁと感じたら、自分でマッサージ
、しばらく続けてみても戻らなかったら受診

開口障害についてはマッサージでは治らないと思います。
開口訓練が必要です(現在、横にずらして開ける練習をしているのがそれにあたります)。

ただ、いったん開口するようになれば、新たな誘発因子が無い限り、あかなくなることは無いと思いますので、さほどの心配は要りません。


>痛みまで出てきちゃったら、自分ではどうしようもないから受診という感じでよいのでしょうか?

痛みがあるときは早めに受診して、痛みを取っておいてください。
痛みを我慢すると、慢性疼痛になりやすく、継続因子になってしまいます。


>斜めに口が開く状態のままでも、たまに痛みがでたり、開けづらい状態に戻ったり、開けやすい状態に戻ったりを繰り返すかもしれないだけで、それ以上に何かが起こることはまずないと思っていいですか?

絶対では有りませんが、まず無いと思っていいです。

但し、生活習慣に気をつけて、新たなあごへの負担を避けることには気をつけてください。


>関節の状態が通常とは変わってしまった以上、関節がそのまま
な限りはずっと、音が鳴り続けると思うのですが、何十年と音が鳴る状態が続いても、しばらくは開きづらかったり痛みが出たりを繰り返すかもしれないけれど、基本的には体がきちんと対応するので、音が鳴り続ける事自体は特に問題はないと思っていいですか?

そのうち、骨がこすれてきて、音が小さくなったり、しなくなることも有ります。
特に気にすることは無いでしょう。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: たんぽぽさん
返信日時:2009-09-28 19:25:23
田部先生、小牧先生
ありがとうございました。

困ったら受診しながら、うまく付き合っていこうと思います。



タイトル 親知らず抜歯後からの開口障害、診断名は顎関節症なのでしょうか?
質問者 たんぽぽさん
地域 非公開
年齢 25歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 顎関節症
回答者




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