生えかけの六歳臼歯が既に虫歯。まだ治療ができないが今やれることは?
相談者:
akiakiさん (5歳:女性)
投稿日時:2010-02-03 11:20:02
5歳の娘のことで相談させてください。
娘は毎晩歯磨きとフロスを欠かさないにもかかわらず、偏食で甘いもの好きのためか、しょっちゅう虫歯になります。
これまでに既に8箇所虫歯で治療しています。
最近見ていただいた歯科医からは、磨く回数を増やし(一日4回)、フロスも何度かおこなうようにとのアドバイスをいただき、以来そうしています。
問題は、まだ生えかけの6歳臼歯が、おそらく既に虫歯になっていることです。
見ていただいた歯科医師にも、虫歯である可能性が高いと指摘されましたが、段々見えてきた歯は、既に茶色く変色しているように見えます。
今の状態で、どのようなケアをおこなえばよいか、アドバイスをいただけないでしょうか。
歯はまだ半分ほどしか見えていません。
完全に生えるまでは虫歯治療はできないものと思われますが、このまま生えるのを待っていると、どんどん悪化するのではないかと心配です。
少しでも虫歯の進行を遅らせるためにできることがあれば、教えてください。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
娘は毎晩歯磨きとフロスを欠かさないにもかかわらず、偏食で甘いもの好きのためか、しょっちゅう虫歯になります。
これまでに既に8箇所虫歯で治療しています。
最近見ていただいた歯科医からは、磨く回数を増やし(一日4回)、フロスも何度かおこなうようにとのアドバイスをいただき、以来そうしています。
問題は、まだ生えかけの6歳臼歯が、おそらく既に虫歯になっていることです。
見ていただいた歯科医師にも、虫歯である可能性が高いと指摘されましたが、段々見えてきた歯は、既に茶色く変色しているように見えます。
今の状態で、どのようなケアをおこなえばよいか、アドバイスをいただけないでしょうか。
歯はまだ半分ほどしか見えていません。
完全に生えるまでは虫歯治療はできないものと思われますが、このまま生えるのを待っていると、どんどん悪化するのではないかと心配です。
少しでも虫歯の進行を遅らせるためにできることがあれば、教えてください。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
回答1
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2010-02-03 13:08:36
>最近見ていただいた歯科医からは、磨く回数を増やし(一日4回)、フロスも何度かおこなうようにとのアドバイスをいただき、以来そうしています。
他の予防法は説明されなかったのでしょうか?
歯みがきやフロスの使用といった口腔清掃は、もっとも効果のあるむし歯予防法とは言えません。
1.フッ化物の応用
2.生活習慣の改善
といったことに関して、担当医に聞いてみるとよいかと思います。
他の予防法は説明されなかったのでしょうか?
歯みがきやフロスの使用といった口腔清掃は、もっとも効果のあるむし歯予防法とは言えません。
1.フッ化物の応用
2.生活習慣の改善
といったことに関して、担当医に聞いてみるとよいかと思います。
回答2
銀座ハート矯正歯科(中央区銀座)の石亀です。
回答日時:2010-02-04 02:47:08
akiaki さんへ
>娘は毎晩歯磨きとフロスを欠かさないにもかかわらず、偏食で甘いもの好きのためか、しょっちゅう虫歯になります。
>これまでに既に8箇所虫歯で治療しています。
>最近見ていただいた歯科医からは、磨く回数を増やし(一日4回)、フロスも何度かおこなうようにとのアドバイスをいただき、以来そうしています。
少々キツイ言い方かもしれませんが、磨いているのと磨けているのとでは雲泥の差があります。
また、お嬢さんにまかせっきりではなく、一日一度はどなたか仕上げ磨きをしてあげていますでしょうか?
ちなみに私は、10〜12歳頃までは一日一度しっかりと仕上げ磨きをしてあげるように親御さんへ指導しております。
磨く回数も大切ですが、効率よく磨くコツも大切です。染め出し液で磨き残しがないか時々確認するのも良いでしょう。
ただ、食べたら磨くことは基本です。
ちなみに、矯正歯科ではその治療中、また治療後も虫歯や歯肉炎、歯周病にならないようにブラッシング指導や予防処置が欠かせません。
そのため、上記のような指示をしております。
初回のブラッシング指導には約1時間かけてコツをつかんでいただいております。
それ程ブラッシングやフロッシングは奥が深いのですが、一度上手に磨けるようになると殆どの患者さんは新たに虫歯を作らなくなります。
>問題は、まだ生えかけの6歳臼歯が、おそらく既に虫歯になっていることです。
>見ていただいた歯科医師にも、虫歯である可能性が高いと指摘されましたが、段々見えてきた歯は、既に茶色く変色しているように見えます。
>今の状態で、どのようなケアをおこなえばよいか、アドバイスをいただけないでしょうか。
>歯はまだ半分ほどしか見えていません。
>完全に生えるまでは虫歯治療はできないものと思われますが、このまま生えるのを待っていると、どんどん悪化するのではないかと心配です。
>少しでも虫歯の進行を遅らせるためにできることがあれば、教えてください。
まだ初期の虫歯で経過を見ても進行しないようであれば、特に処置をせずにそのまま長期経過観察とすることも多いです。
しかし、このような状況にするためには、口腔内の環境を整えてあげる必要があります。
虫歯のリスクが高い環境ですとすぐに進行しかねません。
そこで、私は上記のブラッシング指導のほかに、毎日ご家庭で使えるフッ素の使用をお勧めしています。
ぶくぶくうがいのタイプとブラシにつけて歯に塗布するタイプがあります。
歯科医院でのフッ素塗布も大切ですが、低濃度のフッ素を毎日塗布する方法も効果的であると実感しています。
その他、キシリトールを利用されている先生もいらっしゃいますが、私は今のところ積極的に使っておりません。
また、森川先生も仰っているように生活習慣改善も必要かと思います。
甘いものを長時間にわたって口の中にとどめておくのは好ましいことではありません。
おやつを取り上げることは出来ないと思いますので、少なくとも食べたら歯磨きや少なくとも水でぶくぶくうがいをするなどの配慮が必要だと思います。
余談ですが、最近ぶくぶくうがいが上手に出来ないお子さんが多くなってきた印象を受けております。
統計データを取ったわけではありませんが、虫歯の数や不正咬合とも関連があるような気がしています。
要は舌の運動機能の問題なのですが。
長くなりましたが、ご参考にしていただければ幸いです。
>娘は毎晩歯磨きとフロスを欠かさないにもかかわらず、偏食で甘いもの好きのためか、しょっちゅう虫歯になります。
>これまでに既に8箇所虫歯で治療しています。
>最近見ていただいた歯科医からは、磨く回数を増やし(一日4回)、フロスも何度かおこなうようにとのアドバイスをいただき、以来そうしています。
少々キツイ言い方かもしれませんが、磨いているのと磨けているのとでは雲泥の差があります。
また、お嬢さんにまかせっきりではなく、一日一度はどなたか仕上げ磨きをしてあげていますでしょうか?
ちなみに私は、10〜12歳頃までは一日一度しっかりと仕上げ磨きをしてあげるように親御さんへ指導しております。
磨く回数も大切ですが、効率よく磨くコツも大切です。染め出し液で磨き残しがないか時々確認するのも良いでしょう。
ただ、食べたら磨くことは基本です。
ちなみに、矯正歯科ではその治療中、また治療後も虫歯や歯肉炎、歯周病にならないようにブラッシング指導や予防処置が欠かせません。
そのため、上記のような指示をしております。
初回のブラッシング指導には約1時間かけてコツをつかんでいただいております。
それ程ブラッシングやフロッシングは奥が深いのですが、一度上手に磨けるようになると殆どの患者さんは新たに虫歯を作らなくなります。
>問題は、まだ生えかけの6歳臼歯が、おそらく既に虫歯になっていることです。
>見ていただいた歯科医師にも、虫歯である可能性が高いと指摘されましたが、段々見えてきた歯は、既に茶色く変色しているように見えます。
>今の状態で、どのようなケアをおこなえばよいか、アドバイスをいただけないでしょうか。
>歯はまだ半分ほどしか見えていません。
>完全に生えるまでは虫歯治療はできないものと思われますが、このまま生えるのを待っていると、どんどん悪化するのではないかと心配です。
>少しでも虫歯の進行を遅らせるためにできることがあれば、教えてください。
まだ初期の虫歯で経過を見ても進行しないようであれば、特に処置をせずにそのまま長期経過観察とすることも多いです。
しかし、このような状況にするためには、口腔内の環境を整えてあげる必要があります。
虫歯のリスクが高い環境ですとすぐに進行しかねません。
そこで、私は上記のブラッシング指導のほかに、毎日ご家庭で使えるフッ素の使用をお勧めしています。
ぶくぶくうがいのタイプとブラシにつけて歯に塗布するタイプがあります。
歯科医院でのフッ素塗布も大切ですが、低濃度のフッ素を毎日塗布する方法も効果的であると実感しています。
その他、キシリトールを利用されている先生もいらっしゃいますが、私は今のところ積極的に使っておりません。
また、森川先生も仰っているように生活習慣改善も必要かと思います。
甘いものを長時間にわたって口の中にとどめておくのは好ましいことではありません。
おやつを取り上げることは出来ないと思いますので、少なくとも食べたら歯磨きや少なくとも水でぶくぶくうがいをするなどの配慮が必要だと思います。
余談ですが、最近ぶくぶくうがいが上手に出来ないお子さんが多くなってきた印象を受けております。
統計データを取ったわけではありませんが、虫歯の数や不正咬合とも関連があるような気がしています。
要は舌の運動機能の問題なのですが。
長くなりましたが、ご参考にしていただければ幸いです。
回答3
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2010-02-04 03:04:38
akiakiさまこんばんわ。
5歳ですでに8箇所もむし歯の治療をなさったとのことですが、このままの食生活ではおそらく永久歯にむし歯を作ってしまうように思います。
先ずお子さんに自分自身の歯の状態を認識してもらう必要があります。
是非、手鏡でむし歯を見てもらうことをお勧めいたします。
すでに治療してしまってあればむし歯になっているのを観察は出来ませんが、治療跡を見ればそれなりに何らかの気付きはあると思います。
お子さんが自分の歯がむし歯になってしまったと認識できなければ、歯科保健行動にはつながりにくいと思います。
先ずむし歯になった事実を認識してもらうことがむし歯予防につながる第一歩だと思います。
お母さんが幾ら焦っても子どもさんのむし歯予防行動にはつながりにくいと思います。
むし歯になったことが認識できてきたら、その原因が間食のしすぎだということとつながっていかなくてはなりません、これは知識だけでは行動につながりにくいと思います。
誰でもお菓子がむし歯の原因だとはわかっていますがなかなかお菓子の食べすぎを無くすことは出来ません。
これはとりもなおさず知識だけでは行動の変容にはつながりにくいことを示しています。
したがって、じっくり我慢強く子どもさんと向き合って行動の変容につながるような指導を続けていくしかありません。
具体的には私どもの所では歯磨き練習と称して、無理のない範囲で来院してもらい担当の歯科衛生士と信頼関係を作っていって、むし歯予防の方法や知識を伝えていきます。
信頼関係が出来てくれば仲良くなって話を聞いてみようということになります。
信頼関係がなければ話を聞きはするけれどそれだけで実際実行してみようと決心するまでには至りません。
このような子どもさんとのかかわりの中で子どもさん自身が行動の変容を起こしてきます。
こうなればお菓子を減らすことはそんなに難しいことではありません。
永久歯むし歯ゼロは実現できるようになってきます。
akiaki さまのお子さんも離乳食の頃はなんでも好き嫌いなく食べていたことと思います、いつの頃からか偏食が出てきて定着したのではないでしょうか。
その頃からお菓子を与え始めてはいませんでしたか、お菓子を与え始めたらもっともっとになりませんでしたか。
3歳まではお菓子を与えない育児をしていただけていたらもっと違っていたと思います、しかし済んでしまったことを悔やんでも仕方がありません。
今後どのような方法で健康を取り戻すか考えてみましょう。
育児大変だとは思いますが少し肩の力を抜いてがんばってください、参考になれば幸いです。
むし歯が出来てしまいました http://yamadashika.jugem.jp/?eid=1287
むし歯の観察 http://yamadashika.jugem.jp/?cid=167
予防歯科 http://yamadashika.jp/prevent.html
永久歯むし歯ゼロを達成したお子様 http://yamadashika.jp/smile_02.html
5歳ですでに8箇所もむし歯の治療をなさったとのことですが、このままの食生活ではおそらく永久歯にむし歯を作ってしまうように思います。
先ずお子さんに自分自身の歯の状態を認識してもらう必要があります。
是非、手鏡でむし歯を見てもらうことをお勧めいたします。
すでに治療してしまってあればむし歯になっているのを観察は出来ませんが、治療跡を見ればそれなりに何らかの気付きはあると思います。
お子さんが自分の歯がむし歯になってしまったと認識できなければ、歯科保健行動にはつながりにくいと思います。
先ずむし歯になった事実を認識してもらうことがむし歯予防につながる第一歩だと思います。
お母さんが幾ら焦っても子どもさんのむし歯予防行動にはつながりにくいと思います。
むし歯になったことが認識できてきたら、その原因が間食のしすぎだということとつながっていかなくてはなりません、これは知識だけでは行動につながりにくいと思います。
誰でもお菓子がむし歯の原因だとはわかっていますがなかなかお菓子の食べすぎを無くすことは出来ません。
これはとりもなおさず知識だけでは行動の変容にはつながりにくいことを示しています。
したがって、じっくり我慢強く子どもさんと向き合って行動の変容につながるような指導を続けていくしかありません。
具体的には私どもの所では歯磨き練習と称して、無理のない範囲で来院してもらい担当の歯科衛生士と信頼関係を作っていって、むし歯予防の方法や知識を伝えていきます。
信頼関係が出来てくれば仲良くなって話を聞いてみようということになります。
信頼関係がなければ話を聞きはするけれどそれだけで実際実行してみようと決心するまでには至りません。
このような子どもさんとのかかわりの中で子どもさん自身が行動の変容を起こしてきます。
こうなればお菓子を減らすことはそんなに難しいことではありません。
永久歯むし歯ゼロは実現できるようになってきます。
akiaki さまのお子さんも離乳食の頃はなんでも好き嫌いなく食べていたことと思います、いつの頃からか偏食が出てきて定着したのではないでしょうか。
その頃からお菓子を与え始めてはいませんでしたか、お菓子を与え始めたらもっともっとになりませんでしたか。
3歳まではお菓子を与えない育児をしていただけていたらもっと違っていたと思います、しかし済んでしまったことを悔やんでも仕方がありません。
今後どのような方法で健康を取り戻すか考えてみましょう。
育児大変だとは思いますが少し肩の力を抜いてがんばってください、参考になれば幸いです。
むし歯が出来てしまいました http://yamadashika.jugem.jp/?eid=1287
むし歯の観察 http://yamadashika.jugem.jp/?cid=167
予防歯科 http://yamadashika.jp/prevent.html
永久歯むし歯ゼロを達成したお子様 http://yamadashika.jp/smile_02.html
相談者からの返信
相談者:
akiakiさん
返信日時:2010-02-05 11:56:01
石亀先生、山田先生、
丁寧なご回答、どうもありがとうございました。
耳の痛いご指摘ですが、娘は小さい頃から甘いものが大好きで、間食も多く、虫歯の原因については思い当たることが多々あります。
娘には5歳年上の兄がおり、上の子は10歳現在虫歯が一本もないのですが(4歳になるまで、菓子や甘い飲み物はほとんど与えないように気をつけていました)、下の子は小さいうちから上の子の影響もあって甘いものを食べていました。
仕上げ磨きは毎晩していましたし、私がフロッシングをしていましたが、それでは防げないほど、間食の回数が多かったものと反省しています。
今はジュースは朝食時のみ、間食も時間を決めて一回だけにし、その後歯磨きをするよう徹底しています。
フッ素の塗布についてもアドバイスいただきありがとうございます。
山田先生がご紹介くださったリンク、これから読んで参ります。
貴重なお時間を割いてお返事いただき、心よりお礼申し上げます。
丁寧なご回答、どうもありがとうございました。
耳の痛いご指摘ですが、娘は小さい頃から甘いものが大好きで、間食も多く、虫歯の原因については思い当たることが多々あります。
娘には5歳年上の兄がおり、上の子は10歳現在虫歯が一本もないのですが(4歳になるまで、菓子や甘い飲み物はほとんど与えないように気をつけていました)、下の子は小さいうちから上の子の影響もあって甘いものを食べていました。
仕上げ磨きは毎晩していましたし、私がフロッシングをしていましたが、それでは防げないほど、間食の回数が多かったものと反省しています。
今はジュースは朝食時のみ、間食も時間を決めて一回だけにし、その後歯磨きをするよう徹底しています。
フッ素の塗布についてもアドバイスいただきありがとうございます。
山田先生がご紹介くださったリンク、これから読んで参ります。
貴重なお時間を割いてお返事いただき、心よりお礼申し上げます。
相談者からの返信
相談者:
akiakiさん
返信日時:2010-02-05 11:57:39
上に森川先生のお名前を書くのを忘れてしまい、大変失礼いたしました。
森川先生、アドバイスどうもありがとうございました。
主治医にも改めて相談してみます。
森川先生、アドバイスどうもありがとうございました。
主治医にも改めて相談してみます。
タイトル | 生えかけの六歳臼歯が既に虫歯。まだ治療ができないが今やれることは? |
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質問者 | akiakiさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 5歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
虫歯予防 虫歯その他 歯磨き(プラークコントロール) その他 小児歯科治療 子供(子ども)の虫歯 子供の虫歯予防 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。