分岐部病変で切開して病変を除去した場合、何かデメリットはある?
相談者:
akinabeさん (43歳:男性)
投稿日時:2010-03-27 15:45:09
前回、前々回の相談ではお世話になりました。
⇒参考:過去の相談
「歯茎から俳膿している原因は、歯周病による炎症か根管感染か・・」
「歯周病で自費治療のルートブレーニングが高額で悩んでいます」
右上6番、7番の間ぐらいに腫れものがあり、昨年より通院しています。
最初フィステルかと疑ったのですが、6番の再根管感染ではないとの診断でした。
このため歯周病の一種として、6,7番のスケーリングと薬などを投与を受けてきましたが、改善が見られないため 本日次回診察時に歯茎を切開し、病変部を切り取ることを担当の歯医者さんに言われました。
分岐部病変(?)と言われ、歯周病の一種とのことでした。
ここで質問ですが、歯茎切開した場合のデメリットとして歯茎の退縮などがおこるのでしょうか。
他デメリットは何が考えれられますか?
またフラッペ手術と同様のことなのでしょうか。
教示いただければ助かります。
⇒参考:過去の相談
「歯茎から俳膿している原因は、歯周病による炎症か根管感染か・・」
「歯周病で自費治療のルートブレーニングが高額で悩んでいます」
右上6番、7番の間ぐらいに腫れものがあり、昨年より通院しています。
最初フィステルかと疑ったのですが、6番の再根管感染ではないとの診断でした。
このため歯周病の一種として、6,7番のスケーリングと薬などを投与を受けてきましたが、改善が見られないため 本日次回診察時に歯茎を切開し、病変部を切り取ることを担当の歯医者さんに言われました。
分岐部病変(?)と言われ、歯周病の一種とのことでした。
ここで質問ですが、歯茎切開した場合のデメリットとして歯茎の退縮などがおこるのでしょうか。
他デメリットは何が考えれられますか?
またフラッペ手術と同様のことなのでしょうか。
教示いただければ助かります。
回答1
歯科医師の松山です。
回答日時:2010-03-27 17:02:58
>分岐部病変(?)と言われ、歯周病の一種とのことでした
大臼歯根分岐部は、支持歯槽骨骨頂の吸収と、それに伴う歯肉縁の低下により、同部の生物学的幅径が侵されて骨吸収が起こり、透過像としてレ線上に写ります。
これは単なる分岐部の骨吸収なのですが、この事を本来の分岐部病変と取り違えて診断されたり議論されている事が見受けられます。
どのような原因による分岐部病変なのかが問題の様な気がします。
大臼歯根分岐部は、支持歯槽骨骨頂の吸収と、それに伴う歯肉縁の低下により、同部の生物学的幅径が侵されて骨吸収が起こり、透過像としてレ線上に写ります。
これは単なる分岐部の骨吸収なのですが、この事を本来の分岐部病変と取り違えて診断されたり議論されている事が見受けられます。
どのような原因による分岐部病変なのかが問題の様な気がします。
回答2
大野歯科医院(群馬県前橋市)の大野です。
回答日時:2010-03-27 17:06:08
文面だけでは、フラップ手術のことを指すのか、他の処置を指すのかは解りません。
分岐部病変で重篤な場合は、フラップ手術を行い、場合によっては分岐部の形態修正を行ったり、多根歯であれば、根の切除などを行って、プラークコントロールしやすくする外科処置を行います。
でもひょっとしたらまったく別(単純な排膿)のことを言っているのかもしれません。
担当の先生とのうまくコミュニケーションをとって、ご自身が納得いく説明を受けるべきでしょう。
お大事になさって下さいね。
分岐部病変で重篤な場合は、フラップ手術を行い、場合によっては分岐部の形態修正を行ったり、多根歯であれば、根の切除などを行って、プラークコントロールしやすくする外科処置を行います。
でもひょっとしたらまったく別(単純な排膿)のことを言っているのかもしれません。
担当の先生とのうまくコミュニケーションをとって、ご自身が納得いく説明を受けるべきでしょう。
お大事になさって下さいね。
相談者からの返信
相談者:
akinabeさん
返信日時:2010-03-27 21:38:26
松山先生、大野先生
ご返信有難う御座いました。
松山先生
おっしゃるように原因が何かきになります。
昨年右上6番は根管治療を行っています。
治療後 歯茎の状況は非常に良くなりました。
但し歯周病であり、ポケットは6mm前後でした。
またデンタルレントゲンでは、ポツポツと小さな黒い影が点在(2個程度)しており、歯槽骨がなくなっているとのこと。
根管病尖のように根っこ全体が黒くなってはいませんでした。
このためパーフォレーション(?)または純粋に歯周病による病変なのか。
推測がつきません、このため今回の歯茎を切開することが適切なのかどうか心配です。
大野先生
歯茎を切開し 病変を切り取るとのことでしたので、感染部の除去(排膿含めて)かもしれません。
このたびの歯茎を切開し病変部を切り取るとのこと、この処置も心配ですが、分岐部病変は非常に予後が悪いと本サイトから伺っており、へこんでいます。
やはり両先生の観点、また臨床経験からも 分岐部病変には改善が難しい。
完治できない。
抜歯、歯の長期的保存も悲観をせざるを得ないとお考えですか?
教示いただければ幸いです。
ご返信有難う御座いました。
松山先生
おっしゃるように原因が何かきになります。
昨年右上6番は根管治療を行っています。
治療後 歯茎の状況は非常に良くなりました。
但し歯周病であり、ポケットは6mm前後でした。
またデンタルレントゲンでは、ポツポツと小さな黒い影が点在(2個程度)しており、歯槽骨がなくなっているとのこと。
根管病尖のように根っこ全体が黒くなってはいませんでした。
このためパーフォレーション(?)または純粋に歯周病による病変なのか。
推測がつきません、このため今回の歯茎を切開することが適切なのかどうか心配です。
大野先生
歯茎を切開し 病変を切り取るとのことでしたので、感染部の除去(排膿含めて)かもしれません。
このたびの歯茎を切開し病変部を切り取るとのこと、この処置も心配ですが、分岐部病変は非常に予後が悪いと本サイトから伺っており、へこんでいます。
やはり両先生の観点、また臨床経験からも 分岐部病変には改善が難しい。
完治できない。
抜歯、歯の長期的保存も悲観をせざるを得ないとお考えですか?
教示いただければ幸いです。
回答3
回答日時:2010-03-28 22:46:40
こんばんは。
状況がよく分かりませんし、分岐部病変というのも実際には千差万別ですから、一般論で書きますね。
>やはり両先生の観点、また臨床経験からも 分岐部病変には改善が難しい。
>完治できない。
>抜歯、歯の長期的保存も悲観をせざるを得ないとお考えですか?
一応、そういう考えが一般的かと思います。
それで妥協的に、止む無く各種歯周外科やルートセパレーション、ヘミセクション、トンネリングなどが昔から試みられています。
国が違えば分岐部病変=抜歯≒インプラント、みたいなところもありますし、ある意味ではそれも正論かと思います。
特に日本人の奥歯は形態的に、分岐部病変は対処しにくいという側面もありますしね。
ですが、病変の進行度というのにも注目が必要だと思いますよ。
私の母の分岐部病変も、昔のカルテから見るとなんだかんだとたぶん20年ぐらい??自覚症状も目立った進行もなかった様なのですが、最近になって症状が出てしまいました。
元気な時である意味良かったです。
結局のところ個別で判断するしかありませんから、出来るだけ重度の歯周治療に関して経験豊富そうな先生に、よくよく相談して判断されて下さいね。
お大事にどうぞ。
状況がよく分かりませんし、分岐部病変というのも実際には千差万別ですから、一般論で書きますね。
>やはり両先生の観点、また臨床経験からも 分岐部病変には改善が難しい。
>完治できない。
>抜歯、歯の長期的保存も悲観をせざるを得ないとお考えですか?
一応、そういう考えが一般的かと思います。
それで妥協的に、止む無く各種歯周外科やルートセパレーション、ヘミセクション、トンネリングなどが昔から試みられています。
国が違えば分岐部病変=抜歯≒インプラント、みたいなところもありますし、ある意味ではそれも正論かと思います。
特に日本人の奥歯は形態的に、分岐部病変は対処しにくいという側面もありますしね。
ですが、病変の進行度というのにも注目が必要だと思いますよ。
私の母の分岐部病変も、昔のカルテから見るとなんだかんだとたぶん20年ぐらい??自覚症状も目立った進行もなかった様なのですが、最近になって症状が出てしまいました。
元気な時である意味良かったです。
結局のところ個別で判断するしかありませんから、出来るだけ重度の歯周治療に関して経験豊富そうな先生に、よくよく相談して判断されて下さいね。
お大事にどうぞ。
相談者からの返信
相談者:
akinabeさん
返信日時:2010-03-29 00:52:53
回答4
大野歯科医院(群馬県前橋市)の大野です。
回答日時:2010-03-29 08:25:10
回答おくれてスミマセンでした。
分岐部病変の予後は、そこになぜ分岐部があるのか?→(原因)によるとおもいます。
単根歯にくらべて不利ですが、実際診察してみないと・・・
分岐部病変の程度(状態)や適切な診断、処置ならば十分に長期にわたり安定することは十分可能です。
担当の先生によく説明を受けてみてください。
分岐部病変の予後は、そこになぜ分岐部があるのか?→(原因)によるとおもいます。
単根歯にくらべて不利ですが、実際診察してみないと・・・
分岐部病変の程度(状態)や適切な診断、処置ならば十分に長期にわたり安定することは十分可能です。
担当の先生によく説明を受けてみてください。
タイトル | 分岐部病変で切開して病変を除去した場合、何かデメリットはある? |
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質問者 | akinabeさん |
地域 | 東京都下 |
年齢 | 43歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 会社員(事務系) |
カテゴリ | 根分岐部病変 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。