妊娠中。口内炎でデキサルチンを使用したが胎児への影響は?
相談者:
しこうきさん (32歳:女性)
投稿日時:2010-05-12 08:31:45
回答1
はただデンタルクリニック(渋谷区本町)の畑田です。
回答日時:2010-05-12 10:42:02
しこうきさん、こんにちは。
>妊婦の(特にその時期の)デキサルチンの使用は胎児には影響ありませんか?
「妊婦への安全性は確立されていない」ということは・・・
まったく影響がないかどうかはわからないということになります。
しかし、短期の使用に関してはまず問題ないと思います。
元々デキサルチンに含まれる主成分は副腎皮質ホルモンと呼ばれる人の体で作られる物質です。
口内炎に一度だけ塗布することで問題となることはほとんどないと思います。
ただ、妊娠中は女性ホルモンの影響により口腔内に炎症がおきやすい状態になります。
お口の中のケアについてはこまめに行っていただいたほうが良いでしょう。できれば歯科医院で指導を受けてください。
お大事にしてください。
>妊婦の(特にその時期の)デキサルチンの使用は胎児には影響ありませんか?
「妊婦への安全性は確立されていない」ということは・・・
まったく影響がないかどうかはわからないということになります。
しかし、短期の使用に関してはまず問題ないと思います。
元々デキサルチンに含まれる主成分は副腎皮質ホルモンと呼ばれる人の体で作られる物質です。
口内炎に一度だけ塗布することで問題となることはほとんどないと思います。
ただ、妊娠中は女性ホルモンの影響により口腔内に炎症がおきやすい状態になります。
お口の中のケアについてはこまめに行っていただいたほうが良いでしょう。できれば歯科医院で指導を受けてください。
お大事にしてください。
回答2
横山歯科クリニック(岡山県備前市)の横山です。
回答日時:2010-05-12 15:38:13
こんにちは。
妊娠中の薬剤の使用時期の危険度評価によると、
絶対過敏期(妊娠4〜7週)は、胎児の中枢神経、顔面、心臓、四肢、消化器等の臓器や気管が発生・分化する時期であり催奇形成を生じやすいため最も注意が必要な時期であるといえます。
一方、相対過敏期(妊娠8〜11週)と比較過敏期(妊娠12〜15週)は、催奇形成の可能性は少なくなるが、脳、歯、耳等の形成及び性器の分化や口蓋の閉鎖は続いているため引き続き注意が必要です。
最後に潜在過敏期(妊娠16週〜出産日まで)は、形態的異常は生じないが、胎児の発育抑制や機能的異常、子宮内胎児死亡、さらに、分娩直前には新生児の適応障害や薬剤の離脱症状が問題になります。
薬剤の使用時期は絶対過敏期が約半数、次いで無影響期(妊娠4週未満)であると報告されています。
催奇形成の危険性が最も高い絶対過敏期に、使用時期が最も多いということには注意しなければなりません。
無影響時期に薬剤を使用した場合、着床しないか流産してしまうか、あるいは、薬剤による障害を遺伝子レベルで修復して出産できるので、形態的な異常は発生しないと言われています。
薬剤は、妊娠の胎盤を通過して胎児に移行しますが、胎児の肝臓や腎臓の機能が未熟なため、薬物代謝が不十分となり、体内に蓄積されてしまいます。
また、胎児が尿として排出しても、羊水に出た薬剤が、再び胎児へ流入し悪循環となることも注意しなければなりません。
しかし、妊娠中に全く薬剤を使用してはいけないというわけではありません。
お大事に。
妊娠中の薬剤の使用時期の危険度評価によると、
絶対過敏期(妊娠4〜7週)は、胎児の中枢神経、顔面、心臓、四肢、消化器等の臓器や気管が発生・分化する時期であり催奇形成を生じやすいため最も注意が必要な時期であるといえます。
一方、相対過敏期(妊娠8〜11週)と比較過敏期(妊娠12〜15週)は、催奇形成の可能性は少なくなるが、脳、歯、耳等の形成及び性器の分化や口蓋の閉鎖は続いているため引き続き注意が必要です。
最後に潜在過敏期(妊娠16週〜出産日まで)は、形態的異常は生じないが、胎児の発育抑制や機能的異常、子宮内胎児死亡、さらに、分娩直前には新生児の適応障害や薬剤の離脱症状が問題になります。
薬剤の使用時期は絶対過敏期が約半数、次いで無影響期(妊娠4週未満)であると報告されています。
催奇形成の危険性が最も高い絶対過敏期に、使用時期が最も多いということには注意しなければなりません。
無影響時期に薬剤を使用した場合、着床しないか流産してしまうか、あるいは、薬剤による障害を遺伝子レベルで修復して出産できるので、形態的な異常は発生しないと言われています。
薬剤は、妊娠の胎盤を通過して胎児に移行しますが、胎児の肝臓や腎臓の機能が未熟なため、薬物代謝が不十分となり、体内に蓄積されてしまいます。
また、胎児が尿として排出しても、羊水に出た薬剤が、再び胎児へ流入し悪循環となることも注意しなければなりません。
しかし、妊娠中に全く薬剤を使用してはいけないというわけではありません。
お大事に。
回答3
横浜相鉄ビル歯科医院(横浜市西区)の田中です。
回答日時:2010-05-13 11:24:39
こんにちは。
念願のお子さんということで色々な事が気になってしまいますね。
まずはお薬全般についていえば、
「妊婦への安全性は確率されていない」
というくだりが書かれていない薬はほとんどありません。
全くではありませんが、市販の薬剤でも医科・歯科で処方される類のものでもほぼ全てに近いくらいに書いてあります。
ただし「安全性が確立されていない=危険」という意味ではありません。
危険な場合が想定されている場合には必ず「禁忌」と書かれます。
今回の件。必ず問題ありませんとはどこの医師でもお答えは出来ないでしょう。
しかし、だから危険でしたよという意味ではないのです。
服用するお薬ではその体内をめぐる濃度も桁違いですが、塗布したお薬がそれ程の影響を及ぼすとは考えにくいのが実際と思います。
だからといってむやみにお薬を使用してよいという意味ではありませんので、今度からはご自身で解決しようとはせずに産科の担当医にまず聞いてもらってからにすればよいと思います。
妊娠中でも場合によってはお薬の投与が有益な場合も多々考えられます。
しかしそれを妊娠しているからと避けてしまっては、母体の健康が損なわれ、ひいては胎児にも影響がでるかも知れません。
両手放しでお気楽にとは言えませんが、神経質になりすぎたらお腹の赤ちゃんも眉間にシワをよせますよ^^;
念願のお子さんということで色々な事が気になってしまいますね。
まずはお薬全般についていえば、
「妊婦への安全性は確率されていない」
というくだりが書かれていない薬はほとんどありません。
全くではありませんが、市販の薬剤でも医科・歯科で処方される類のものでもほぼ全てに近いくらいに書いてあります。
ただし「安全性が確立されていない=危険」という意味ではありません。
危険な場合が想定されている場合には必ず「禁忌」と書かれます。
今回の件。必ず問題ありませんとはどこの医師でもお答えは出来ないでしょう。
しかし、だから危険でしたよという意味ではないのです。
服用するお薬ではその体内をめぐる濃度も桁違いですが、塗布したお薬がそれ程の影響を及ぼすとは考えにくいのが実際と思います。
だからといってむやみにお薬を使用してよいという意味ではありませんので、今度からはご自身で解決しようとはせずに産科の担当医にまず聞いてもらってからにすればよいと思います。
妊娠中でも場合によってはお薬の投与が有益な場合も多々考えられます。
しかしそれを妊娠しているからと避けてしまっては、母体の健康が損なわれ、ひいては胎児にも影響がでるかも知れません。
両手放しでお気楽にとは言えませんが、神経質になりすぎたらお腹の赤ちゃんも眉間にシワをよせますよ^^;
回答4
横山歯科クリニック(岡山県備前市)の横山です。
回答日時:2010-05-14 10:39:37
こんにちは
私も田中先生と同じ意見です。
一般的には、塗布など局所投与法は薬剤を服用する場合に比較して、1/500から1/1,000の薬剤投与量で同等の効果が得られるため、最も安全な使用法であると言われています。
ちなみに、ペリオクリン(サンスター)軟膏1本0.5g中には、塩酸ミノサイクリン10?が含有されていますが、ミノマイシン内服薬の場合は、1日服用量が100〜200?であり、3日間服用した場合では、合計は300〜600?となります。
このことからも、局所投与法が内服に比べいかに効果的で安全性に優れているかが分かると思います。
ただし、塩酸ミノサイクリン軟膏の妊産婦への使用に関しては、薬剤の添付資料にもあるように、「使用の安全性は確立されていない」のであり、「治療上の有効性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること」が原則です。
おだいじに。
私も田中先生と同じ意見です。
一般的には、塗布など局所投与法は薬剤を服用する場合に比較して、1/500から1/1,000の薬剤投与量で同等の効果が得られるため、最も安全な使用法であると言われています。
ちなみに、ペリオクリン(サンスター)軟膏1本0.5g中には、塩酸ミノサイクリン10?が含有されていますが、ミノマイシン内服薬の場合は、1日服用量が100〜200?であり、3日間服用した場合では、合計は300〜600?となります。
このことからも、局所投与法が内服に比べいかに効果的で安全性に優れているかが分かると思います。
ただし、塩酸ミノサイクリン軟膏の妊産婦への使用に関しては、薬剤の添付資料にもあるように、「使用の安全性は確立されていない」のであり、「治療上の有効性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること」が原則です。
おだいじに。
相談者からの返信
相談者:
しこうきさん
返信日時:2010-05-14 16:49:01
☆畑田先生
いつも、優しい回答をありがとうございます。
短期の使用については、まず問題ない、とのこと本当にほっとしました。
心が救われた気持ちでいっぱいです。
確かに、妊娠してからは口内炎ができやすくなりました。
ただ、つわりがひどくなかった為、歯磨きはしっかりできていました。
そろそろ歯科にて3ヶ月検診の時期なのでそこでしっかり診てもらい、出産に備えたいと思います。
ありがとうございました。
☆横山先生
2度も回答をいただき、ありがとうございました。
最初の回答を読ませていただいた時には、やはり一番敏感な時期に使用してしまったから大丈夫ではないのかな・・・と、絶望的な気持ちになりましたが2度目の回答をいただき、少し安心しました。
ありがとうございました。
☆田中先生
神経質なほど、色々なことが気になって困っています。
赤ちゃん、の眉間にたくさんシワがよっているかも。。。
どんな薬でも、安全というのはなかなかないのですね。
これからは、どんな薬を使う時もきちんと確認したうえで使用します。
ありがとうございました。
いつも、優しい回答をありがとうございます。
短期の使用については、まず問題ない、とのこと本当にほっとしました。
心が救われた気持ちでいっぱいです。
確かに、妊娠してからは口内炎ができやすくなりました。
ただ、つわりがひどくなかった為、歯磨きはしっかりできていました。
そろそろ歯科にて3ヶ月検診の時期なのでそこでしっかり診てもらい、出産に備えたいと思います。
ありがとうございました。
☆横山先生
2度も回答をいただき、ありがとうございました。
最初の回答を読ませていただいた時には、やはり一番敏感な時期に使用してしまったから大丈夫ではないのかな・・・と、絶望的な気持ちになりましたが2度目の回答をいただき、少し安心しました。
ありがとうございました。
☆田中先生
神経質なほど、色々なことが気になって困っています。
赤ちゃん、の眉間にたくさんシワがよっているかも。。。
どんな薬でも、安全というのはなかなかないのですね。
これからは、どんな薬を使う時もきちんと確認したうえで使用します。
ありがとうございました。
タイトル | 妊娠中。口内炎でデキサルチンを使用したが胎児への影響は? |
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質問者 | しこうきさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 32歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
その他(その他) 薬剤その他 口内炎 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。