歯性上顎洞炎で抜歯後、抜髄した歯をブリッジの支台歯にしてよい?
相談者:
kogomiさん (34歳:女性)
投稿日時:2010-05-21 18:42:31
⇒参考:過去の相談「上顎洞炎の手術を予定しているが再発等が不安」
先生方のアドバイスをお願いしたくて、投稿します。
歯性上顎洞炎と診断され、膿を出すため左上6番を抜髄し切開、その後、左上5番を抜歯しました。
その際、上顎洞へ5番の欠片が迷入し、これから手術(犬歯より上顎洞陥入歯牙の抜去術)を予定しています。
その後の話ですが、5番に部分入れ歯、若しくはブリッジをと考えていますが、どうしたらよいものか考えてしまいます。
上顎洞炎は繰り返すこともあると言われ、しかも抜髄をしてあるところをブリッジの土台にするのは、根がもろくなり割れてしまうのでは・・などの不安があります。
硬い素材でなければ大丈夫でしょうか?
先生方のアドバイスをお願いしたくて、投稿します。
歯性上顎洞炎と診断され、膿を出すため左上6番を抜髄し切開、その後、左上5番を抜歯しました。
その際、上顎洞へ5番の欠片が迷入し、これから手術(犬歯より上顎洞陥入歯牙の抜去術)を予定しています。
その後の話ですが、5番に部分入れ歯、若しくはブリッジをと考えていますが、どうしたらよいものか考えてしまいます。
上顎洞炎は繰り返すこともあると言われ、しかも抜髄をしてあるところをブリッジの土台にするのは、根がもろくなり割れてしまうのでは・・などの不安があります。
硬い素材でなければ大丈夫でしょうか?
[過去のご相談]
回答1
田部歯科クリニック(名古屋市昭和区)の田部です。
回答日時:2010-05-21 19:12:59
こんにちは。
一つお聞きしてもよろしいですか?
歯性上顎洞炎だそうですね。
その原因歯は左上の5番で良いのでしょうか?
さておたずねの件ですが、抜髄後、周りの歯質が少ない場合、土台を作り冠にする事が多いです。
ご指摘の通り栄養源をたたれるので歯としてはもろくなっていきます。
ですが、今の歯質がどれだけ残っているかによって成否は変わってきます。
通常、土台を作る場合は歯髄腔、根管を利用して土台のための築造窩洞形成をします。
確かに土台の種類によっては破折を助長させる物もあります。
土台の種類等は以下を参考にしてください。
⇒参考:歯の土台
上顎洞炎が再発しないと良いですね。
お大事に
一つお聞きしてもよろしいですか?
歯性上顎洞炎だそうですね。
その原因歯は左上の5番で良いのでしょうか?
さておたずねの件ですが、抜髄後、周りの歯質が少ない場合、土台を作り冠にする事が多いです。
ご指摘の通り栄養源をたたれるので歯としてはもろくなっていきます。
ですが、今の歯質がどれだけ残っているかによって成否は変わってきます。
通常、土台を作る場合は歯髄腔、根管を利用して土台のための築造窩洞形成をします。
確かに土台の種類によっては破折を助長させる物もあります。
土台の種類等は以下を参考にしてください。
⇒参考:歯の土台
上顎洞炎が再発しないと良いですね。
お大事に
回答2
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2010-05-21 20:05:09
回答3
回答日時:2010-05-21 23:25:50
こんばんは。
すごく苦労なさっていますね。。
前回のご相談も拝読しました。
読んだ限りでは、原因歯が5番だったのか6番だったのかがよく分からないですね。
例えば5番が原因だったのなら今後再発する可能性は低くなりそうです。
ですが6番だったり、実は歯性でなかったりしたら再発の可能性は少し高くなりそうですね。
6番は最も難しい歯ですから、抜髄も一般的な治療であれば成功率自体50%もないでしょうしね。
参考⇒根管治療
神経を抜いた歯が割れることが多いのは事実なのですが、神経を抜くこと=もろくなる、と言うのはよくある誤解?です。
参考⇒神経のない歯は神経のある歯よりも脆い?(4番インレー素材の悩み)
残っている歯質の量と、使用する材料次第では、まずまず大丈夫だと思いますよ。
残存歯質の量が一番重要ですので、藤森先生の書かれた通り6番の治療歴が気になるところです。
もしも今後再発となった場合に、どちらの先生に手術をお願いされますか?
その先生に、どの様なアプローチになるのか確認しておいて下さい。
おそらくはブリッジがあっても6番が原因でさえなければ邪魔にはならないと思いますよ。
ですので、拝見しないと分かりませんが、どちらかと言うとブリッジを入れること自体(というよりも破折?)はそんなに心配してないのですが、抜髄処置の成否の方が心配です。
抜髄が失敗していて、それが原因で根尖病変が出来たり、再び上顎洞炎になる様だとブリッジはまた壊さなくてはいけませんからね。
と言って入れ歯は、自分だったら入れたくないですね。
参考⇒歯の破折の見極めと、部分入れ歯がなぜ良くないのかについて
結局普通の歯と同じく、抜髄を「きっちり」して、「きっちり」とブリッジを入れて、「きっちり」お手入れをしていくのが、一番良いと思いますよ。
お大事にどうぞ。
すごく苦労なさっていますね。。
前回のご相談も拝読しました。
読んだ限りでは、原因歯が5番だったのか6番だったのかがよく分からないですね。
例えば5番が原因だったのなら今後再発する可能性は低くなりそうです。
ですが6番だったり、実は歯性でなかったりしたら再発の可能性は少し高くなりそうですね。
6番は最も難しい歯ですから、抜髄も一般的な治療であれば成功率自体50%もないでしょうしね。
参考⇒根管治療
神経を抜いた歯が割れることが多いのは事実なのですが、神経を抜くこと=もろくなる、と言うのはよくある誤解?です。
参考⇒神経のない歯は神経のある歯よりも脆い?(4番インレー素材の悩み)
残っている歯質の量と、使用する材料次第では、まずまず大丈夫だと思いますよ。
残存歯質の量が一番重要ですので、藤森先生の書かれた通り6番の治療歴が気になるところです。
もしも今後再発となった場合に、どちらの先生に手術をお願いされますか?
その先生に、どの様なアプローチになるのか確認しておいて下さい。
おそらくはブリッジがあっても6番が原因でさえなければ邪魔にはならないと思いますよ。
ですので、拝見しないと分かりませんが、どちらかと言うとブリッジを入れること自体(というよりも破折?)はそんなに心配してないのですが、抜髄処置の成否の方が心配です。
抜髄が失敗していて、それが原因で根尖病変が出来たり、再び上顎洞炎になる様だとブリッジはまた壊さなくてはいけませんからね。
と言って入れ歯は、自分だったら入れたくないですね。
参考⇒歯の破折の見極めと、部分入れ歯がなぜ良くないのかについて
結局普通の歯と同じく、抜髄を「きっちり」して、「きっちり」とブリッジを入れて、「きっちり」お手入れをしていくのが、一番良いと思いますよ。
お大事にどうぞ。
相談者からの返信
相談者:
kogomiさん
返信日時:2010-05-22 13:30:45
お忙しい中、早速の回答を有難うございます。
追加でコメントを載せさせていただきます。
原因歯ですが・・切開をした医師によりますと、おそらく5番6番の両方に原因があったのではないかと言われ、はっきりと原因歯を知ることはできませんでした。
CTも見てませんし、と。
たしか、CTを見た口腔外科の医師は・・最初に6番を切開することを診断し、次の診察時に
「5番もクサイ(怪しい?)な」
と言われたので、その歯からも膿を出してもらうように言われました。
そうなると6番も上顎洞炎と無関係ではない?と思ってしまいますが・・。
また、歯性かどうかもはっきりしておりません。
切開をした医師は鼻腔に膿があって降りてきたのでは?と言われました。
ただ他の医師は、難しいけれど・・もし歯性でなければ、他の歯にも影響があるはずだから歯性だったんじゃないかなとも言われました。
もう一度、CTを見た医師に確認に行ったほうが良いのか考えています。
私も、原因が曖昧なままでまた再発するかも・・という不安は避けたかったのですが、今はこのようなことしか分かっておりません。
渡辺先生の言われたように、
>もしも今後再発となった場合に、どちらの先生に手術をお願いされますか?
>その先生に、どの様なアプローチになるのか確認しておいて下さい。
これは、確認しておきたいです。
原因が歯性なのか分かっていないので、再発したらどうしたらよいものか分かりません。
近くの耳鼻科で言われたのは、大きな病院なら耳鼻科も口腔外科もあるから、そこに行けばいいんじゃないと言われました。
ちなみに耳鼻科には20年来行く事がないような体質です。
追加でコメントを載せさせていただきます。
原因歯ですが・・切開をした医師によりますと、おそらく5番6番の両方に原因があったのではないかと言われ、はっきりと原因歯を知ることはできませんでした。
CTも見てませんし、と。
たしか、CTを見た口腔外科の医師は・・最初に6番を切開することを診断し、次の診察時に
「5番もクサイ(怪しい?)な」
と言われたので、その歯からも膿を出してもらうように言われました。
そうなると6番も上顎洞炎と無関係ではない?と思ってしまいますが・・。
また、歯性かどうかもはっきりしておりません。
切開をした医師は鼻腔に膿があって降りてきたのでは?と言われました。
ただ他の医師は、難しいけれど・・もし歯性でなければ、他の歯にも影響があるはずだから歯性だったんじゃないかなとも言われました。
もう一度、CTを見た医師に確認に行ったほうが良いのか考えています。
私も、原因が曖昧なままでまた再発するかも・・という不安は避けたかったのですが、今はこのようなことしか分かっておりません。
渡辺先生の言われたように、
>もしも今後再発となった場合に、どちらの先生に手術をお願いされますか?
>その先生に、どの様なアプローチになるのか確認しておいて下さい。
これは、確認しておきたいです。
原因が歯性なのか分かっていないので、再発したらどうしたらよいものか分かりません。
近くの耳鼻科で言われたのは、大きな病院なら耳鼻科も口腔外科もあるから、そこに行けばいいんじゃないと言われました。
ちなみに耳鼻科には20年来行く事がないような体質です。
相談者からの返信
相談者:
kogomiさん
返信日時:2010-05-22 18:55:07
再度、切開した先生に聞いてみました。
歯性〜かどうかですが・・
最初にCTを見た人(口腔外科の医師)が、歯性上顎洞炎と診断して
紹介状を書いてきたので、自分(切開をした医師)が鼻じゃないかと思っても言いづらい・・と。
左上5、6番に原因となるような深い虫歯はあったのか?・・
5番は虫歯はあったかもしれないが、神経が抜いてあり、金属のしっかりしたものが入っていたので、根がぼろぼろで、それに膿が影響したのではないか、6番はつめものがしてあったが、その下に若干の
虫歯があったと思います。
そして、5、6番とも両方に痛みの原因があったと思いますとのことでした。
>6番の膿は上顎洞炎とは無関係で、虫歯が進行した後、更に悪化していった結果なのでしょうか?
無関係ではないと思います・・と言われました。
今後再発した時、どちらの先生にお願いするのが良いのか伺いましたら、不安だと思いますので、両方にかかられるのが良いと言われました。
副鼻腔炎だとしたら、再発するたびに抜髄、抜歯されていたら困ります・・。
歯性〜かどうかですが・・
最初にCTを見た人(口腔外科の医師)が、歯性上顎洞炎と診断して
紹介状を書いてきたので、自分(切開をした医師)が鼻じゃないかと思っても言いづらい・・と。
左上5、6番に原因となるような深い虫歯はあったのか?・・
5番は虫歯はあったかもしれないが、神経が抜いてあり、金属のしっかりしたものが入っていたので、根がぼろぼろで、それに膿が影響したのではないか、6番はつめものがしてあったが、その下に若干の
虫歯があったと思います。
そして、5、6番とも両方に痛みの原因があったと思いますとのことでした。
>6番の膿は上顎洞炎とは無関係で、虫歯が進行した後、更に悪化していった結果なのでしょうか?
無関係ではないと思います・・と言われました。
今後再発した時、どちらの先生にお願いするのが良いのか伺いましたら、不安だと思いますので、両方にかかられるのが良いと言われました。
副鼻腔炎だとしたら、再発するたびに抜髄、抜歯されていたら困ります・・。
回答4
回答日時:2010-05-23 00:08:30
こんばんは。
色々情報が増えてきましたが、
>副鼻腔炎だとしたら、再発するたびに抜髄、抜歯されていたら困ります・・。
ですよね。
これが本当に問題だと思います。
口腔外科や耳鼻科の先生はその専門性から、根尖病変の病態についてはあまり詳しくない場合があります。
私は一般歯科医ですからのう胞や副鼻腔炎については疎いですし、同じ物が違う物に見えているかも知れません。
実際には私は見てないのですが・・6番は神経が抜いてなかったという意味なら、私は原因歯ではなかったと考えます。
が、今後原因歯になる可能性はありそうです。
先生の見方次第で原因が鼻だったり6番だったり5番だったりしてきている様で、結果(病変)を見ることは簡単なのに、原因を正しく推測することはなかなか難しいですね。
ですのでこの様に複合的な不安を抱えそうな場合にお勧めしたいのは、一つずつ不安の種を減らしていくことですから、今出来るアドバイスとしてはやはり回答3の様になりますね。
色々情報が増えてきましたが、
>副鼻腔炎だとしたら、再発するたびに抜髄、抜歯されていたら困ります・・。
ですよね。
これが本当に問題だと思います。
口腔外科や耳鼻科の先生はその専門性から、根尖病変の病態についてはあまり詳しくない場合があります。
私は一般歯科医ですからのう胞や副鼻腔炎については疎いですし、同じ物が違う物に見えているかも知れません。
実際には私は見てないのですが・・6番は神経が抜いてなかったという意味なら、私は原因歯ではなかったと考えます。
が、今後原因歯になる可能性はありそうです。
先生の見方次第で原因が鼻だったり6番だったり5番だったりしてきている様で、結果(病変)を見ることは簡単なのに、原因を正しく推測することはなかなか難しいですね。
ですのでこの様に複合的な不安を抱えそうな場合にお勧めしたいのは、一つずつ不安の種を減らしていくことですから、今出来るアドバイスとしてはやはり回答3の様になりますね。
タイトル | 歯性上顎洞炎で抜歯後、抜髄した歯をブリッジの支台歯にしてよい? |
---|---|
質問者 | kogomiさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 34歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
虫歯、根の病気で抜けた・抜く予定 抜歯:5番(第二小臼歯) 根管治療その他 ブリッジその他 上顎洞炎(蓄膿症) 根の病気・異常その他 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。