[写真あり] 頬側の面にばかり虫歯が出来てしまったのはなぜですか?
相談者:
むらさきさん (24歳:女性)
投稿日時:2010-08-10 11:50:50
こんにちは。
私は20歳くらいまで虫歯が1本もなかったのですが、ここ数年でたくさんの虫歯を作ってしまいました。
その原因は、一人暮らしをきっかけに生活が乱れてしまったことにあると思います。
歯磨きをさぼったり、夜中に甘いものを食べてしまったり、歯磨きをしても磨く時間が極端に短かったりしました。
今まで自分の歯は丈夫な方だと思っていたのでとてもショックでした。
そこで気づいたことがあるのですが、虫歯がほとんど頬にあたる外側の面にばかり出来てしまっていることです。
虫歯というと、奥歯の噛み合わせの面にできるイメージが強いのですが、私は噛み合わせ面には今のところ虫歯がありません。
外側の面ばかりに虫歯が出来てしまったことには、何か原因があるのでしょうか?
単純にそこが上手く磨けていないのでしょうか…
ご意見よろしくお願いします。
私は20歳くらいまで虫歯が1本もなかったのですが、ここ数年でたくさんの虫歯を作ってしまいました。
その原因は、一人暮らしをきっかけに生活が乱れてしまったことにあると思います。
歯磨きをさぼったり、夜中に甘いものを食べてしまったり、歯磨きをしても磨く時間が極端に短かったりしました。
今まで自分の歯は丈夫な方だと思っていたのでとてもショックでした。
そこで気づいたことがあるのですが、虫歯がほとんど頬にあたる外側の面にばかり出来てしまっていることです。
虫歯というと、奥歯の噛み合わせの面にできるイメージが強いのですが、私は噛み合わせ面には今のところ虫歯がありません。
外側の面ばかりに虫歯が出来てしまったことには、何か原因があるのでしょうか?
単純にそこが上手く磨けていないのでしょうか…
ご意見よろしくお願いします。
[過去のご相談]
回答1
横浜相鉄ビル歯科医院(横浜市西区)の田中です。
回答日時:2010-08-10 12:17:03
こんにちは。
歯の外側という事は、歯と歯肉の境目辺りでしょうか?
そうだとしたら、これは歯の外側のツルツルした表面の概ね噛む面側は磨いていても、歯頚部(歯肉との境目辺り)には歯ブラシの毛先が適切に当たっていないのかも知れませんね。
市販の歯垢染色液などを使ってみるとよいかも知れません。
まず最初に染色液はつけずに普通に歯磨きします。
し終わってからここで染色してみて、磨いたはずなのに磨き残しになったところを探すためにプラークを染色します。
次に磨き残しになった所をもう一度磨きます。
磨き終わったら、今度は磨き残しの場所は判明しましたが、本当に磨けているのか、もう一度ここで染色します。
すると場所も判って磨き残しを処理したはずのところに磨けてない場所が現れます。
要点は、、、
よく磨き残しになる場所を把握する。
磨き方によっては、その場所を磨いているつもりなのに磨けていない場合が多い。
磨いているつもりの場所が磨けていない場合は、既に虫歯が複数個所に発生している事から考えると、いくら自分で頑張るより、歯科衛生士さんにインストラクションしてもらう事が、今後の予防としては近道でしょう。
歯の外側という事は、歯と歯肉の境目辺りでしょうか?
そうだとしたら、これは歯の外側のツルツルした表面の概ね噛む面側は磨いていても、歯頚部(歯肉との境目辺り)には歯ブラシの毛先が適切に当たっていないのかも知れませんね。
市販の歯垢染色液などを使ってみるとよいかも知れません。
まず最初に染色液はつけずに普通に歯磨きします。
し終わってからここで染色してみて、磨いたはずなのに磨き残しになったところを探すためにプラークを染色します。
次に磨き残しになった所をもう一度磨きます。
磨き終わったら、今度は磨き残しの場所は判明しましたが、本当に磨けているのか、もう一度ここで染色します。
すると場所も判って磨き残しを処理したはずのところに磨けてない場所が現れます。
要点は、、、
よく磨き残しになる場所を把握する。
磨き方によっては、その場所を磨いているつもりなのに磨けていない場合が多い。
磨いているつもりの場所が磨けていない場合は、既に虫歯が複数個所に発生している事から考えると、いくら自分で頑張るより、歯科衛生士さんにインストラクションしてもらう事が、今後の予防としては近道でしょう。
回答2
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2010-08-10 12:43:53
上の前歯でしょうか?
或いは奥歯の歯と歯茎との境目なのでしょうか?
唾液による自浄作用とともに、舌・頬・唇などの動きによる(清掃?)作用も関係しているのかもしれません。
田中先生の御回答にありますように、特にそれらの部位は歯ブラシによる清掃の良否に関係が深いものと考えられます。
>夜中に甘いものを食べてしまったり、
こちらの方も非常に気になります。生活習慣も歯磨きと同様に大切なものとなります。
併せて指導して貰ってください。
或いは奥歯の歯と歯茎との境目なのでしょうか?
唾液による自浄作用とともに、舌・頬・唇などの動きによる(清掃?)作用も関係しているのかもしれません。
田中先生の御回答にありますように、特にそれらの部位は歯ブラシによる清掃の良否に関係が深いものと考えられます。
>夜中に甘いものを食べてしまったり、
こちらの方も非常に気になります。生活習慣も歯磨きと同様に大切なものとなります。
併せて指導して貰ってください。
回答3
回答日時:2010-08-10 12:51:54
こんにちは。
部位からすると、寝ている間に悪いもの(糖分や炭水化物)が歯と頬の間に停滞していて、それの影響が大きいのではないかな、と想像しました。
>夜中に甘いものを食べてしまったり
↑こういうのです。
もちろん田中先生の書かれた通り、「磨き癖」もあるでしょうし、色々直さないとダメでしょうね^^;
かみ合わせの面のむし歯はあまり今さらは出来ないですね。
10代半ばぐらいまでがほとんどで、危ない時期をおそらく親御さんのお陰で、安全に通り過ぎたので、たぶん今後も大丈夫です。
今の年齢だと、普通は歯と歯の間に出来るむし歯が多い時期ですので、そこもある程度注意して下さいね。
ただどちらかと言うと、生活習慣の問題の方が大きそうです。
頑張って改善して下さい。
部位からすると、寝ている間に悪いもの(糖分や炭水化物)が歯と頬の間に停滞していて、それの影響が大きいのではないかな、と想像しました。
>夜中に甘いものを食べてしまったり
↑こういうのです。
もちろん田中先生の書かれた通り、「磨き癖」もあるでしょうし、色々直さないとダメでしょうね^^;
かみ合わせの面のむし歯はあまり今さらは出来ないですね。
10代半ばぐらいまでがほとんどで、危ない時期をおそらく親御さんのお陰で、安全に通り過ぎたので、たぶん今後も大丈夫です。
今の年齢だと、普通は歯と歯の間に出来るむし歯が多い時期ですので、そこもある程度注意して下さいね。
ただどちらかと言うと、生活習慣の問題の方が大きそうです。
頑張って改善して下さい。
回答4
田部歯科クリニック(名古屋市昭和区)の田部です。
回答日時:2010-08-10 13:14:43
答えは簡単です。
単にその部分を歯ブラシが当たっていないからでしょう。
それか歯ブラシが当たっていても、磨けていないかですね。
十分に時間をかけ丁寧に磨くことを心がけてはいかがでしょう。
歯科医院で改めてブラッシング指導を受けられたらいかがでしょう。
お大事に
単にその部分を歯ブラシが当たっていないからでしょう。
それか歯ブラシが当たっていても、磨けていないかですね。
十分に時間をかけ丁寧に磨くことを心がけてはいかがでしょう。
歯科医院で改めてブラッシング指導を受けられたらいかがでしょう。
お大事に
回答5
回答6
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2010-08-10 13:42:46
渡辺先生は、
プラークコントロール < 生活習慣
と考えられましたか?
私は、むらさきさんの「外側の面ばかり」というのが、ひっかかってなかなか判断出来ません。
松山先生の
>サイダー、ジュース、コーラ
これらの場合、咬合面(かみ合わせの面)の虫歯を併発するはずだと考えたのですが、年齢という要素もあるのでしょうか?
プラークコントロール < 生活習慣
と考えられましたか?
私は、むらさきさんの「外側の面ばかり」というのが、ひっかかってなかなか判断出来ません。
松山先生の
>サイダー、ジュース、コーラ
これらの場合、咬合面(かみ合わせの面)の虫歯を併発するはずだと考えたのですが、年齢という要素もあるのでしょうか?
回答7
回答8
回答9
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2010-08-11 12:32:28
回答10
相談者からの返信
相談者:
むらさきさん
返信日時:2010-08-11 22:05:50
先生方、ご回答ありがとうございます。
回答を読んで、気づきましたが確かに歯と歯肉の境目辺りが多いです。
上の前歯がほとんどですが、下や奥歯にもあります。
歯垢染色液やブラッシング指導を受けたことがないので、うまく磨けていないのだと思います・・・
こちらのサイトを見るようになってからは、生活習慣が歯にも影響することを知り、気をつけていますが、前は甘い飲み物を好んでたくさん飲んでいたので、それが原因じゃないかと、担当の先生に言われて、控えるようにしています。
噛み合わせ面の虫歯は10代が多いんですね。
知りませんでした。
年齢によって、虫歯ができやすい場所というのはあるのでしょうか?
歯と歯の間にも2箇所ほど、虫歯を作ってしまったので、今は寝る前にフロスを使っています。
ですが、虫歯になってしまった場所は、やはり物がはさまりやすいです。
今は寝る前に一回だけ使っていますが、フロスは歯磨きをする時、毎回使った方がいいのでしょうか?
アプフラクションというのは、自分の歯を見た感じでは判断できなかったのですが、それが原因で虫歯になることもあるのでしょうか?
歯軋りは、自分で自覚している範囲ではないと思うのですが、タイヨウ先生の自己チェックをみてみると、いつも歯が離れた状態であるか不安です・・・気を付けます。
私は虫歯になるまで歯医者に行ったことがなかったのですが、担当の先生に半年に一回は来るように言われました。
ですが、私は既にたくさん虫歯を作ってしまったので、他の人より虫歯になる確率が高いと思うのですが、どのくらいのペースで歯医者に行ったらいいのでしょうか?
長くなってすみません!
回答を読んで、気づきましたが確かに歯と歯肉の境目辺りが多いです。
上の前歯がほとんどですが、下や奥歯にもあります。
歯垢染色液やブラッシング指導を受けたことがないので、うまく磨けていないのだと思います・・・
こちらのサイトを見るようになってからは、生活習慣が歯にも影響することを知り、気をつけていますが、前は甘い飲み物を好んでたくさん飲んでいたので、それが原因じゃないかと、担当の先生に言われて、控えるようにしています。
噛み合わせ面の虫歯は10代が多いんですね。
知りませんでした。
年齢によって、虫歯ができやすい場所というのはあるのでしょうか?
歯と歯の間にも2箇所ほど、虫歯を作ってしまったので、今は寝る前にフロスを使っています。
ですが、虫歯になってしまった場所は、やはり物がはさまりやすいです。
今は寝る前に一回だけ使っていますが、フロスは歯磨きをする時、毎回使った方がいいのでしょうか?
アプフラクションというのは、自分の歯を見た感じでは判断できなかったのですが、それが原因で虫歯になることもあるのでしょうか?
歯軋りは、自分で自覚している範囲ではないと思うのですが、タイヨウ先生の自己チェックをみてみると、いつも歯が離れた状態であるか不安です・・・気を付けます。
私は虫歯になるまで歯医者に行ったことがなかったのですが、担当の先生に半年に一回は来るように言われました。
ですが、私は既にたくさん虫歯を作ってしまったので、他の人より虫歯になる確率が高いと思うのですが、どのくらいのペースで歯医者に行ったらいいのでしょうか?
長くなってすみません!
回答11
美江寺歯科医院(岐阜県瑞穂市)の小牧です。
回答日時:2010-08-12 22:38:53
むらさきさん、今晩は。
>どのくらいのペースで歯医者に行ったらいいのでしょうか?
来院の間隔はむし歯の数だけではなくいろいろな要素を加味して決められますので、かかりつけの先生が一番よく判っていると思います。
基本的には、担当の先生の指示に従われれば良いと思います。
>どのくらいのペースで歯医者に行ったらいいのでしょうか?
来院の間隔はむし歯の数だけではなくいろいろな要素を加味して決められますので、かかりつけの先生が一番よく判っていると思います。
基本的には、担当の先生の指示に従われれば良いと思います。
回答12
回答日時:2010-08-13 00:40:51
藤森先生>
>渡辺先生は、
> プラークコントロール < 生活習慣
>と考えられましたか?
後述しますけど、松山先生も書かれた通り、典型的なボトルカリエス(ランパントカリエス)だと思います・・。
もちろん実際に拝見している訳ではないので断言は出来ませんが、タイトルと年齢でほぼ。。
>年齢によって、虫歯ができやすい場所というのはあるのでしょうか?
ありますよ。
一般的に出来やすいはずのところに出来ていない場合は、それなりの理由が必ずありますので、とても大切な情報です。
ですのでむらさきさんが「外側の面にばかり虫歯が出来てしまったのはなぜ?」と気付いたのはとてもいいところに気付かれています。
永久歯で言うと、歯が生え揃う頃(大体6〜14歳ぐらい)までがかみ合わせの面と、少し遅れて(12〜20歳ぐらい)歯と歯の隣接面に出来ます。
出来てから気付くまでに何年かかかることもありますので、全体的に少しプラスして考えても良いです。
でその後は、何十年も新しいむし歯は出来ない時期に入るのですが、20歳までに修復治療をしている人は、2次カリエスに悩まされることになります。
歯周病に気付かずに放置していたり、ある時突然歯周治療をしたりすると急に歯茎が下がりますので、高齢になるにつれて根面のむし歯(多くは頬側か奥側)が多発してきます。
これは厄介で、治療も予防も進行をコントロールすることも難しいので、広い意味では「歯周病予防=根面カリエスの予防」とも言えます。
で、むらさきさん(24歳)の場合、年齢的にも部位的にも違和感がありますよね?
・20歳頃までむし歯は出来なかった
・突然外側ばかりにむし歯がたくさん出来た
・若いので、歯茎が極端に下がっているとは思えない
と言う条件が揃っていますので、単にむし歯が出来やすい体質(歯質や唾液、細菌叢)だとか、ブラッシングの技術が突然低下したとかの問題ではなく、主な問題は生活習慣(糖質の摂取量、時間など)です。
それも普通は危険な時期が終了しているのに突然、普通は出来ない部位にむし歯を作っているので、相当大きい問題が20歳ごろから発生している訳です。
もうある程度改善しているとのことで良かったですが、唾液の通りの悪い頬側に、悪いものが長時間停滞しすぎでした。。
今後は2次カリエスに悩まされますので、出来るだけ精密で長持ちしそうな治療(修復物は通常10年も持ちません)と、生活習慣の改善、諸先生方の書かれている様に、適切なブラッシング技術の習得と維持(メインテナンス)、フッ化物の利用を積極的に心がけて下さいね。
参考⇒虫歯予防に対するフッ素の効果的な使用法とは?
そうすることが結果的に、歯周病予防(根面カリエス予防)にもつながります。
因みに根面カリエスの出来やすさは普通のカリエスの出来やすさと危険性が相関すると言われていますので、むらさきさんは今から頑張れば特別な理由が発生しない限りは十分予防出来るはずです。
ですから今後の主な敵は2次カリエスに集約されますので、やるべきことは決まってきますからね^^
>どのくらいのペースで歯医者に行ったらいいのでしょうか?
小牧先生の回答の通りですね。
注意してもらいたいのは、何のために歯医者に行くのか、ご自身で目的意識を持って下さい。
生活習慣やブラッシングテクニックの低下を防ぐことが第一の目的で、次に新しいむし歯や見逃してるむし歯の管理(削る時期を観察したりコントロールしながら計画的に決めていく)をするべきです。
定期的に歯石を取ったり、フッ素を塗ったり、PMTCしたりすることが予防ではありませんので、漠然と歯科医院に通院してただ口を開けていても役には立ちませんよ。
こういったことを注意深く実践してくれる歯科医院は多くありませんし、そもそも保険治療に予防の概念がほぼありませんので、現状としては患者さん自身の意識の持ち方が重要だと思います。
通院間隔は最初のうちは出来れば1ヶ月とか2ヶ月ぐらいの短めにしてもらって、歯科の予約が近づく度に毎日の注意事項を思い起こす習慣をつけましょう。
それで日々の気になること(磨きにくい場所、日々の飲み物、ブラシの順番、フッ素の使い方など・・)が出てきたら、受診した時に担当の衛生士さんや先生に相談して、ひとつひとつ解決していきます。
生活習慣が変わってきて定着してきたら、間隔を少しずつ延ばしていって貰うのが理想的かと思いますよ。
最終的には、おそらく半年に1回ぐらいが最長の限度になるのではないかと思いますが、騙されたと思って実践すれば、生涯で6本ぐらいの歯を抜かずに済むかも知れません。
参考⇒メルマガ 【歯オタク育成】 第7回 「歯科医院でのメンテナンスの本当のところ」
むらさきさんの歯は救ってくれるのはむらさきさんだけですから、頑張って下さいね。
>渡辺先生は、
> プラークコントロール < 生活習慣
>と考えられましたか?
後述しますけど、松山先生も書かれた通り、典型的なボトルカリエス(ランパントカリエス)だと思います・・。
もちろん実際に拝見している訳ではないので断言は出来ませんが、タイトルと年齢でほぼ。。
>年齢によって、虫歯ができやすい場所というのはあるのでしょうか?
ありますよ。
一般的に出来やすいはずのところに出来ていない場合は、それなりの理由が必ずありますので、とても大切な情報です。
ですのでむらさきさんが「外側の面にばかり虫歯が出来てしまったのはなぜ?」と気付いたのはとてもいいところに気付かれています。
永久歯で言うと、歯が生え揃う頃(大体6〜14歳ぐらい)までがかみ合わせの面と、少し遅れて(12〜20歳ぐらい)歯と歯の隣接面に出来ます。
出来てから気付くまでに何年かかかることもありますので、全体的に少しプラスして考えても良いです。
でその後は、何十年も新しいむし歯は出来ない時期に入るのですが、20歳までに修復治療をしている人は、2次カリエスに悩まされることになります。
歯周病に気付かずに放置していたり、ある時突然歯周治療をしたりすると急に歯茎が下がりますので、高齢になるにつれて根面のむし歯(多くは頬側か奥側)が多発してきます。
これは厄介で、治療も予防も進行をコントロールすることも難しいので、広い意味では「歯周病予防=根面カリエスの予防」とも言えます。
で、むらさきさん(24歳)の場合、年齢的にも部位的にも違和感がありますよね?
・20歳頃までむし歯は出来なかった
・突然外側ばかりにむし歯がたくさん出来た
・若いので、歯茎が極端に下がっているとは思えない
と言う条件が揃っていますので、単にむし歯が出来やすい体質(歯質や唾液、細菌叢)だとか、ブラッシングの技術が突然低下したとかの問題ではなく、主な問題は生活習慣(糖質の摂取量、時間など)です。
それも普通は危険な時期が終了しているのに突然、普通は出来ない部位にむし歯を作っているので、相当大きい問題が20歳ごろから発生している訳です。
もうある程度改善しているとのことで良かったですが、唾液の通りの悪い頬側に、悪いものが長時間停滞しすぎでした。。
今後は2次カリエスに悩まされますので、出来るだけ精密で長持ちしそうな治療(修復物は通常10年も持ちません)と、生活習慣の改善、諸先生方の書かれている様に、適切なブラッシング技術の習得と維持(メインテナンス)、フッ化物の利用を積極的に心がけて下さいね。
参考⇒虫歯予防に対するフッ素の効果的な使用法とは?
そうすることが結果的に、歯周病予防(根面カリエス予防)にもつながります。
因みに根面カリエスの出来やすさは普通のカリエスの出来やすさと危険性が相関すると言われていますので、むらさきさんは今から頑張れば特別な理由が発生しない限りは十分予防出来るはずです。
ですから今後の主な敵は2次カリエスに集約されますので、やるべきことは決まってきますからね^^
>どのくらいのペースで歯医者に行ったらいいのでしょうか?
小牧先生の回答の通りですね。
注意してもらいたいのは、何のために歯医者に行くのか、ご自身で目的意識を持って下さい。
生活習慣やブラッシングテクニックの低下を防ぐことが第一の目的で、次に新しいむし歯や見逃してるむし歯の管理(削る時期を観察したりコントロールしながら計画的に決めていく)をするべきです。
定期的に歯石を取ったり、フッ素を塗ったり、PMTCしたりすることが予防ではありませんので、漠然と歯科医院に通院してただ口を開けていても役には立ちませんよ。
こういったことを注意深く実践してくれる歯科医院は多くありませんし、そもそも保険治療に予防の概念がほぼありませんので、現状としては患者さん自身の意識の持ち方が重要だと思います。
通院間隔は最初のうちは出来れば1ヶ月とか2ヶ月ぐらいの短めにしてもらって、歯科の予約が近づく度に毎日の注意事項を思い起こす習慣をつけましょう。
それで日々の気になること(磨きにくい場所、日々の飲み物、ブラシの順番、フッ素の使い方など・・)が出てきたら、受診した時に担当の衛生士さんや先生に相談して、ひとつひとつ解決していきます。
生活習慣が変わってきて定着してきたら、間隔を少しずつ延ばしていって貰うのが理想的かと思いますよ。
最終的には、おそらく半年に1回ぐらいが最長の限度になるのではないかと思いますが、騙されたと思って実践すれば、生涯で6本ぐらいの歯を抜かずに済むかも知れません。
参考⇒メルマガ 【歯オタク育成】 第7回 「歯科医院でのメンテナンスの本当のところ」
むらさきさんの歯は救ってくれるのはむらさきさんだけですから、頑張って下さいね。
タイトル | [写真あり] 頬側の面にばかり虫歯が出来てしまったのはなぜですか? |
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質問者 | むらさきさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 24歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
虫歯予防 虫歯その他 歯磨き(プラークコントロール) その他 その他(写真あり) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。