根幹治療済みの6番の歯に影。不妊治療を中断して治療か経過観察かで迷う

相談者: ぽんきちさん (33歳:女性)
投稿日時:2010-12-29 03:05:22
初めまして。
お忙しいところお手数ですがアドバイスお願い致します。

右上6番を2年前に抜髄し、差し歯自費)にしました。



その後転居し、今年の10月に別の歯が痛んだため新たな歯科医院を訪れてレントゲンを撮ったところ

「右上6番の根のところに影があるので、病巣がありそうです。
でも、2年前の治療でしたら病巣がなくなっている途中かもしれない。」

と担当医に診断されました。

その他にも神経ぎりぎりの2次虫歯が多数見つかり(5本)、現在も治療中です。


そこでご相談です。

私は今妊娠希望で1年ほど前より不妊治療もしていますが、麻酔や痛み止めを飲むことも考え、不妊治療のほうは悩んだ末中断しております。


その病巣があると言われる右上6番は現在のところ自覚症状は特にありません。
担当医にはそのことも話しております。


治療方針を聞くと、

被せものを壊して根管治療になります。
その場合根の状態によっては長期になるかもしれません」

と言われています。

私としては右上6番は2年前に治療したばかりの歯だったこと、治療が長期化すると不妊治療が先延ばしになってしまうこともあったので

『2次虫歯治療後、不妊治療を再開して6番は経過観察にし、定期検診の際のレントゲンで何か悪化しているような感じであれば、その時不妊治療を中断して6番の治療でも良いのかな?』

と漠然と思ったりもしていたのですが自分なりにネットで調べてみると

○ 急性化して症状が出てからでは治療も難しく、最悪抜歯の可能性もあるから軽いうちに根の治療をしたほうが良い

という意見と

○ 特に自覚症状がなく、補てん物のやり直しなどの必要もないならば経過観察もあり。
再治療することで悪化することもある。


というような2つの意見を見て、



「経過観察」か「そのまま治療」か今非常に迷っています。
また2年前の治療ですが、病巣が無くなっている途中ということはあるのでしょうか?


今現在担当医のほうは「治療したほうが良さそうだけど…」という感じですが、私の事情も知っているので「長期化する場合もあるのでどうするかは考えてみて下さい」というスタンスです。



どうしたら良いと思われますか?
先生方、ご意見よろしくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2010-12-29 04:20:49
ぽんきちさまおはようございます。

2年前に抜髄した右上6番に根尖病巣が見つかって治療するべきか先延ばしにして経過観察をするか不妊治療の絡みもあって迷っていらっしゃるのですね。

個人的には根尖病巣の治癒過程だとは思えません。
したがって感染根管治療の対象になると考えます。

不妊治療に影響があるか否かについては正直なところよくわかりません。
おそらく大丈夫な様には思いますが、この点については不妊治療のDrに相談なさるのがいいように思います。



>また2年前の治療ですが、病巣が無くなっている途中ということはあるのでしょうか?

2年前に抜髄したわけですからありえないと思います。

参考になれば幸いです。

感染根管治療 http://yamadashika.jp/infection.html

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2010-12-29 08:03:50
おはようございます。

>「経過観察」か「そのまま治療」か今非常に迷っています。
>また2年前の治療ですが、病巣が無くなっている途中ということはあるのでしょうか?


>今現在担当医のほうは「治療したほうが良さそうだけど…」という感じですが、私の事情も知っているので「長期化する場合もあるのでどうするかは考えてみて下さい」というスタンスです。


麻酔して抜髄をしたが、その時すでに根尖病巣が存在した場合もあり得ますが)2年前の治療時に根尖病巣がなく単に抜髄であったと仮定しますと、やはり、病巣が無くなっている途中であるとは考えにくいです。

現在の担当の先生のスタンスは、あなた様の事情も考慮した親切な対応であると思います。
御自身で決断のうえ、担当の先生に御依頼なさると良いと思います。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2010-12-29 09:52:31
現在の主治医は前医の治療経過や根管充填直後のレントゲン写真等の大事な情報がありません。
ですから現在レントゲン上で根尖病変がありそうとしかいえないのだと思います。


山田先生&脇田先生が書かれているように抜髄後であるとするとレントゲンに透過像(影)があるのではないでしょうか?

ただ太い金属製のコアが入っていたり歯根が湾曲していたりして長期間かかりそうだということではないでしょうか?

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2010-12-29 10:12:26
おはようございます。

まず基本的に、不妊治療根管治療は、並行して行うこと自体ほぼ問題ないだろうと考えられます。

ただ、事が事だけに、医師も製薬メーカーも絶対大丈夫とは説明できない(ヒトを使った臨床研究が不可能なため)ですよね。

担当の歯科医師に不妊治療のことも伝えてあるのでしたら、投薬をしない、麻酔を使う時期を考える等リスクを減らす方法もいくらでも考えられますので、必要度に応じて不妊治療を延期するかどうかは考えても良いと思います。



議論を呼んでいる

>2年前の治療でしたら病巣がなくなっている途中かもしれない。

発言についてですが、2年前の状態次第ですね。



抜髄」と言う表現が専門家による正確な言葉使いだったとすれば、これは生きている神経を抜く治療のことですから、2年前には根尖病変("病巣"と言う表現は今は本来不適切です)はなかったことになります。

それであれば今現在病変が確認出来るのでしたら、治癒傾向とは考えられませんね。



もしも「抜髄」ではなくて「感染根管治療」(日本特有の言葉みたいです)だったとすると、2年前の時点ですでに根尖病変はあった可能性があります。

その場合、パノラマデンタルレントゲン撮影だと正確な比較はほぼ無理なのですが、当時の病変の大きさと現在の病変の大きさを比較して考えることになります。

処置後2年という期間でしたら、確率としてはそれほど高くはないものの、治っている途中、つまり「治癒過程」と言う可能性は確かにあります。

根管治療の専門医による、学術的な基準は大体4年間ぐらいは観察期間としている様ですね。
統計的に、ほとんどのケースは4年以内に白黒はっきりする、というデータから来ています。

参考⇒根管治療の「成功」と「失敗」は、いつ分かる?

ただ上の回答でも書いていますが、稀なものまで考え出すと、術前よりも大きくさえなっていなければ、5年先でも10年先でも「治癒過程」の可能性は完全には否定出来ません・・。



それともう一つ考えなくてはいけないのが、再治療を行うことそのものにもリスクを伴うことです。

やりさえすれば治る治療であれば、お金と時間の都合だけの話ですのでシンプルなのですが、再治療を始めたばっかりに、極端な話抜歯になってしまう危険も一応あります。

代表的な偶発症(※←医療ミスではないですよ)として

パーフォレーション
ファイルの破折

などは挙げられますし、考えられる「失敗」は何通りも挙げられます。



>○ 急性化して症状が出てからでは治療も難しく、最悪抜歯の可能性もあるから軽いうちに根の治療をしたほうが良い

と言う考え方もひとつですが、これは治療さえすれば上手く行くに決まってるという前提なので、楽観的かなと思います。

私は基本ネガティブに考えますので、

・上6番はおそらく半数ぐらいのケースで、根管(神経)を見逃している(参考⇒根管治療の再治療とビタペックスについて

・日本の保険治療における再根管治療の成功率は低い(参考⇒再根管治療の成功率30%というのは本当でしょうか

・中でも上6番は一番難易度が高い

ということから、基本的には「自覚症状がない」場合で、「上6番」の、「保険」の、再根管治療はお勧めしません。



でも心配だから、「自覚症状がない」「上6番」だけど、「自由診療」でいいからやってくれともし言われた場合、今度は担当医としては勝算について考えます。

根の形や、前回の処置の状態、今入っている土台の大きさなどを見て、失敗のリスクが低く、治療効果の出やすそうな歯かどうかを精査します。

この辺りは実際にその歯の状態を見てみての判断になりますので、拝察してみないと分からない、と言う回答になりますね。



あと先生の考え方にもよりますが、私ならもしも治療を行う場合の期間は、最長で約6ヶ月、というところです。

結局、色々総合的に考えてしか判断出来ないのですが、参考までにされて下さい。



お大事にどうぞ。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2010-12-29 11:58:07
歯科医であれば同じようなケースに日常的に遭遇します。
治療介入するかは難しい問題です。


あくまで私の介入判断基準ですが・・・

?緊急性:痛みや腫れなどの症状があるか、その可能性がどれぐらいか。


?改善される見込み:介入により改善される可能性がどれぐらいか。担当医の力量でも変わります。


?放置するリスク:前医の処置の不備などで放置すると悪化が予想されるか


?偶発症のリスク:大きなメタルコアなどが入っていると破折などのリスクが高くなります。


?患者さんの気持ち・価値観・事情など


???を担当医に判断してもらって、よく相談してください。


ちなみに文面からの想像すると、私なら経過観察のような気がします。

ご参考まで・・・

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ぽんきちさん
返信日時:2010-12-29 15:49:31
こんにちは。

山田先生・脇田先生・柴田先生・渡辺先生・杉原先生、たくさんの先生方にご意見いただき感謝しております。
年末のお忙しいところありがとうございます。

どちらかと言うと「経過観察」のほうが良いのかと思いました。


2年前に右上6番は神経があったのを痛みが出たため取りましたのでその時点では単純に抜髄だったのだと思います。

ですが現時点で影があるということは、やはり何か問題があり、放置していても治ることはないということが判りました。

また不妊治療と並行してもそんなに差し支えないということを聞き安心しましたが、ともかく担当医はかなり慎重?用心深い?性格の方のようで一度お聞きした時に

妊娠希望・また妊娠の可能性もあるならば、麻酔や痛み止めを使う治療はしないほうが良いので全て治療が終わってから不妊治療されたほうが良いのでは?何かあったら嫌だし」

と仰っていました。



まだお若い先生(治療の時、たまに上の先生のチェックが入ってます。)でご自身も最初は「不妊治療のことはよく判らない」と
仰っていたのでもしかすると私のような事情を持った患者の治療経験がないのかもしれません。

私も歯のことはかなりネガティブに考えてしまうのですが、渡辺先生のご意見を見てやはり積極的治療も慎重に考えるべきなのだと思いました。

まだ私の説明不足な感じもありますし、不妊治療と同時並行の件も含め現時点で担当医がどのように考えておられるのか杉原先生のポイントを参考にもう一度突っ込んで聞いてみて判断してみたいと思います。



タイトル 根幹治療済みの6番の歯に影。不妊治療を中断して治療か経過観察かで迷う
質問者 ぽんきちさん
地域 非公開
年齢 33歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療その他
妊娠希望・不妊治療中
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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