ブリッジの材質(保険の銀・白金加金・セラミック)について
相談者:
posa8さん (51歳:男性)
投稿日時:2011-02-06 11:01:59
⇒参考:過去のご相談
「ブリッジの土台の歯は神経を抜く?」
他
お世話になります。
左上6番を抜歯して4ヶ月が経過しました。ブリッジにしようと考えております。
ブリッジの材質には
A.保険で行う銀
B.白金
C.セラミック
があると聞きましたが、B.C.はかなり高額(20〜30万円)なので、慎重に考えたいと思います。
2カ所で聞いてみたのですが、1カ所は、
「土台の歯の寿命が全然違うので、B.C.が絶対お勧め」
で、あと1カ所は、
「B.C.は汚れが付きにくいだけで、ハミガキや定期検診をしっかり受けたら、土台の歯の寿命はあまり変わらない」
とのことで、全く説明が異なりました。
1.
保険で使用する銀ですが、口の中で微量の金属が溶けだし、長年の使用では体に有害、ということはないでしょうか。
体に必要なミネラルとして、銀はなかったと思いますので、体にとっては異物だと思います。
2.
セラミックとは、もしかして保険に使用する金属の外側に、セラミックを貼り付けているだけでしょうか。
3.
土台の歯の寿命を考えると、保険で行うのは将来的にかなりのリスクがある言えるのでしょうか。
もちろん白金やセラミックでも、歯みがきや定期検診をさぼって歯周病になったら同じ事と思いますので、これらは欠かさず実行します。
4.
これら材質で他に長所、短所があれば、詳細に教えてもらえないでしょうか。
よろしくお願い致します。
「ブリッジの土台の歯は神経を抜く?」
他
お世話になります。
左上6番を抜歯して4ヶ月が経過しました。ブリッジにしようと考えております。
ブリッジの材質には
A.保険で行う銀
B.白金
C.セラミック
があると聞きましたが、B.C.はかなり高額(20〜30万円)なので、慎重に考えたいと思います。
2カ所で聞いてみたのですが、1カ所は、
「土台の歯の寿命が全然違うので、B.C.が絶対お勧め」
で、あと1カ所は、
「B.C.は汚れが付きにくいだけで、ハミガキや定期検診をしっかり受けたら、土台の歯の寿命はあまり変わらない」
とのことで、全く説明が異なりました。
1.
保険で使用する銀ですが、口の中で微量の金属が溶けだし、長年の使用では体に有害、ということはないでしょうか。
体に必要なミネラルとして、銀はなかったと思いますので、体にとっては異物だと思います。
2.
セラミックとは、もしかして保険に使用する金属の外側に、セラミックを貼り付けているだけでしょうか。
3.
土台の歯の寿命を考えると、保険で行うのは将来的にかなりのリスクがある言えるのでしょうか。
もちろん白金やセラミックでも、歯みがきや定期検診をさぼって歯周病になったら同じ事と思いますので、これらは欠かさず実行します。
4.
これら材質で他に長所、短所があれば、詳細に教えてもらえないでしょうか。
よろしくお願い致します。
回答1
久屋歯科室(名古屋市中区栄)の田島です。
回答日時:2011-02-06 12:51:37
posa8さん こんにちは!
いざ、20〜30万もの費用がかかるとなると、慎重になりますよね。
僕は、その慎重なお考えは、すばらしいと思います。
全日本人が、posa8 さんのように慎重に考えてほしいものです。
ご参考になるか分かりませんが、私見を述べさせていただきます。
どんな材質がいいか? ですが、結論から言えば、どれを選んでも、土台の歯の寿命に大きな差はないと思います。
あえて申し上げるのならば、健康にいいのは、奥歯ならば
1白金
2銀
3セラミック
の順でしょうか?
それより、大切なのは、どんな材質にするかよりも、どんなレベルの技術でやるかということです。
技術とは、主に以下の3つです。
1 精度
(土台の歯と、どれだけ隙間なくフィットさせるか? レベルの高い削る技術と、精密な型をとる技術が必要です。)
2 咬み合わせ
(反対の歯との咬みあわせを、どれだけ慎重に調整するか)
3 お手入れしやすい形態
(ブリッジは歯間ブラシを使うと、寿命が長くなります。効果的にお手入れできるような構造をどこまで考えるか?)
この、技術の方が、材質なんかより土台の歯の健康に与える影響は、はるかに大きいです。
そのため、もし予算をかけるのでしたら、高い技術の医院で治療を受けることをお勧めします。
そうすれば、どの材質を選択するかは、ささいな問題になるでしょう。
高い技術の医院をお探しになるときは、以下を参考にしてください。
僕の知る限り、技術に、誇りと自信をお持ちの先生は、技術の安売りをしないことが多いので、保険の銀 か 高額な自費 か どちらでもやりますよ! 的なところは、避けられたほうが良いと思います。
大阪でしたら、高い技術の医院は、一生懸命お探しになれば必ず見つけられると思います。
くれぐれも、安物買いの銭失い。あるいは、価値の低いものに高額な費用を掛けてしまった・・・・
なんてことにならないように、ご注意ください。
ご満足いく、治療が受けられるといいですね。
いざ、20〜30万もの費用がかかるとなると、慎重になりますよね。
僕は、その慎重なお考えは、すばらしいと思います。
全日本人が、posa8 さんのように慎重に考えてほしいものです。
ご参考になるか分かりませんが、私見を述べさせていただきます。
どんな材質がいいか? ですが、結論から言えば、どれを選んでも、土台の歯の寿命に大きな差はないと思います。
あえて申し上げるのならば、健康にいいのは、奥歯ならば
1白金
2銀
3セラミック
の順でしょうか?
それより、大切なのは、どんな材質にするかよりも、どんなレベルの技術でやるかということです。
技術とは、主に以下の3つです。
1 精度
(土台の歯と、どれだけ隙間なくフィットさせるか? レベルの高い削る技術と、精密な型をとる技術が必要です。)
2 咬み合わせ
(反対の歯との咬みあわせを、どれだけ慎重に調整するか)
3 お手入れしやすい形態
(ブリッジは歯間ブラシを使うと、寿命が長くなります。効果的にお手入れできるような構造をどこまで考えるか?)
この、技術の方が、材質なんかより土台の歯の健康に与える影響は、はるかに大きいです。
そのため、もし予算をかけるのでしたら、高い技術の医院で治療を受けることをお勧めします。
そうすれば、どの材質を選択するかは、ささいな問題になるでしょう。
高い技術の医院をお探しになるときは、以下を参考にしてください。
僕の知る限り、技術に、誇りと自信をお持ちの先生は、技術の安売りをしないことが多いので、保険の銀 か 高額な自費 か どちらでもやりますよ! 的なところは、避けられたほうが良いと思います。
大阪でしたら、高い技術の医院は、一生懸命お探しになれば必ず見つけられると思います。
くれぐれも、安物買いの銭失い。あるいは、価値の低いものに高額な費用を掛けてしまった・・・・
なんてことにならないように、ご注意ください。
ご満足いく、治療が受けられるといいですね。
回答2
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-02-06 12:53:22
私なら、ゴールド(白金加金でなく)を薦めると思います。
保険適用の銀合金(12%の金とパラジウムを含みます)が有害であるとは決して思いません。
でも、もし歯科医師が自分の家族を治療するとしたら・・、使用するのでしょうかね?
保険適用の銀合金(12%の金とパラジウムを含みます)が有害であるとは決して思いません。
でも、もし歯科医師が自分の家族を治療するとしたら・・、使用するのでしょうかね?
回答3
桜田歯科(東京都北区田端)の桜田です。
回答日時:2011-02-06 15:57:14
こんにちは
>A.保険で行う銀
銀色をしていますが、銀の含まれているパラジュウム合金です。
形成や印象が適切であれば、そこそこの適合性があります。
>B.白金
これは、白金加金だと思います。
これも、単体の金属ではなく合金です。
銀やパラジュウムも含んでいます。
適合性が良い金属です。
>C.セラミック
セラミックによる修復は。
オールセラミックと、金属の上にセラミックを焼き付けるメタルボンドがあります。
ここで、メタルボンドとオールセラミックを比べた場合、金属を使用したメタルボンドの方が適合が良くなります。
>1カ所は、
>「土台の歯の寿命が全然違うので、B.C.が絶対お勧め」
>あと1カ所は
>「B.C.は汚れが付きにくいだけで、ハミガキや定期検診をしっかり受けたら、土台の歯の寿命はあまり変わらない」
適合さえ良ければ歯磨きや定期検診をしっかり行えば、あまり変わらないと思います。
>1.
考え出すときりがない話です。
金属アレルギーなどの特殊な疾患を除けば問題はないと思います。
>2.
保険の合金は、セラミックの焼成温度で溶けてしまう為、その心配はないでしょう。
>3.
健康保険の治療でかなりの年数を経過してお使いの方も沢山いらっしゃいます。
審美性を考えるならセラミックだと思いますが、適合や性質を重視するなら白金加金だと思います。
ただし、最も重要なのは歯科医と技工士の技術でしょう。
また、術後にご自分で行うブラッシングもその一つです。
>A.保険で行う銀
銀色をしていますが、銀の含まれているパラジュウム合金です。
形成や印象が適切であれば、そこそこの適合性があります。
>B.白金
これは、白金加金だと思います。
これも、単体の金属ではなく合金です。
銀やパラジュウムも含んでいます。
適合性が良い金属です。
>C.セラミック
セラミックによる修復は。
オールセラミックと、金属の上にセラミックを焼き付けるメタルボンドがあります。
ここで、メタルボンドとオールセラミックを比べた場合、金属を使用したメタルボンドの方が適合が良くなります。
>1カ所は、
>「土台の歯の寿命が全然違うので、B.C.が絶対お勧め」
>あと1カ所は
>「B.C.は汚れが付きにくいだけで、ハミガキや定期検診をしっかり受けたら、土台の歯の寿命はあまり変わらない」
適合さえ良ければ歯磨きや定期検診をしっかり行えば、あまり変わらないと思います。
>1.
考え出すときりがない話です。
金属アレルギーなどの特殊な疾患を除けば問題はないと思います。
>2.
保険の合金は、セラミックの焼成温度で溶けてしまう為、その心配はないでしょう。
>3.
健康保険の治療でかなりの年数を経過してお使いの方も沢山いらっしゃいます。
審美性を考えるならセラミックだと思いますが、適合や性質を重視するなら白金加金だと思います。
ただし、最も重要なのは歯科医と技工士の技術でしょう。
また、術後にご自分で行うブラッシングもその一つです。
回答4
当サイト登録医としてふさわしくないと判断したため、ご退会頂きました。(不正請求による保険医登録取り消し、H26.12.10)
回答日時:2011-02-06 17:51:30
>1.
アレルギーのある方に取っては害が大きいのかもしれません
>2.
いわゆるメタルボンドと呼ばれる金属の裏打ちがあるセラミック、オールセラミックスクラウンのブリッジはすべてセラミック、ジルコニアの裏打ちのあるものも存在します。
金属は金を多く含んだセラミック用の金属を使うと思います。
種類は様々です。
>3.
重要だと思います.
>4.
元の歯が生活歯か、特に後ろ側の歯が生活歯であることも一つの重要な要素となります.
また、マテリアル(材料)の問題も大きな要素の一つですが、6を失った原因も、重要です。
カリエスでも歯周病でも抜歯が必要なくらい進行してしまっている他の歯へのリスクも当然考えられます。
他にブリッジとなる場合、ロウ着してくれる手間がかけていただけると適合はよいものが得られると思います。
アレルギーのある方に取っては害が大きいのかもしれません
>2.
いわゆるメタルボンドと呼ばれる金属の裏打ちがあるセラミック、オールセラミックスクラウンのブリッジはすべてセラミック、ジルコニアの裏打ちのあるものも存在します。
金属は金を多く含んだセラミック用の金属を使うと思います。
種類は様々です。
>3.
重要だと思います.
>4.
元の歯が生活歯か、特に後ろ側の歯が生活歯であることも一つの重要な要素となります.
また、マテリアル(材料)の問題も大きな要素の一つですが、6を失った原因も、重要です。
カリエスでも歯周病でも抜歯が必要なくらい進行してしまっている他の歯へのリスクも当然考えられます。
他にブリッジとなる場合、ロウ着してくれる手間がかけていただけると適合はよいものが得られると思います。
回答5
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時:2011-02-06 22:04:28
材質的に保険の金属(通称金パラ)はEU諸国では通用しないのかもしれません。
ただ日本国内では大量に使われています。
材料については諸先生がいろいろ書かれてますが私は金合金が良いと思います。
見た目を優先すればセラミック系しかないでしょうね。
ただ若干削除量が増える可能性はあります。
あとはインプラントという選択肢もあります。
最後に
上手な先生の保険診療と上手ではない先生の自費診療のどちらが長持ちするんでしょうか?
ただ日本国内では大量に使われています。
材料については諸先生がいろいろ書かれてますが私は金合金が良いと思います。
見た目を優先すればセラミック系しかないでしょうね。
ただ若干削除量が増える可能性はあります。
あとはインプラントという選択肢もあります。
最後に
上手な先生の保険診療と上手ではない先生の自費診療のどちらが長持ちするんでしょうか?
回答6
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2011-02-07 18:07:30
そうですね。
諸先生方の書かれている通りだと思います。
ただ、やはり「自分の身内に保険の金属を使うか?」と聞かれれば「No」と答えます。
答えは「金合金の方が精度良く作る事が出来、金属アレルギーのリスクを減らせるから」です。
桜田先生が書かれた
パラ「そこそこの適合性」
白金「適合性が良い」
の言葉の意味を汲み取ってくださいね。
また、柴田先生が書かれているようにドイツではパラジウムは使用禁止金属になっています。
この意味も汲み取ってくださいね。
ただ、僕もブリッジにするか、インプラントにするかは再度検討すると思います。
今までブリッジが入っていたという事を考えると「インプラントにして削らない」というメリットは無くなりますが、「力の分散」という意味ではメリットがあると思っています。
しかし、柴田先生の
「上手な先生の保険診療と上手ではない先生の自費診療のどちらが長持ちするんでしょうか? 」
は、深〜い疑問ですよね。(^_^;)
諸先生方の書かれている通りだと思います。
ただ、やはり「自分の身内に保険の金属を使うか?」と聞かれれば「No」と答えます。
答えは「金合金の方が精度良く作る事が出来、金属アレルギーのリスクを減らせるから」です。
桜田先生が書かれた
パラ「そこそこの適合性」
白金「適合性が良い」
の言葉の意味を汲み取ってくださいね。
また、柴田先生が書かれているようにドイツではパラジウムは使用禁止金属になっています。
この意味も汲み取ってくださいね。
ただ、僕もブリッジにするか、インプラントにするかは再度検討すると思います。
今までブリッジが入っていたという事を考えると「インプラントにして削らない」というメリットは無くなりますが、「力の分散」という意味ではメリットがあると思っています。
しかし、柴田先生の
「上手な先生の保険診療と上手ではない先生の自費診療のどちらが長持ちするんでしょうか? 」
は、深〜い疑問ですよね。(^_^;)
回答7
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-02-07 19:08:58
>上手な先生の保険診療と上手ではない先生に自費診療のどちらが長持ちするんでしょうか?
最後にどのような原因でブリッジが使えなくなるかによるかと思いますが・・、
・上手な先生の保険診療
適合がそこそこある。
咬み合わせも合わせている。
形態は技工士さん次第。
・上手でない先生の自費治療
適合が良くない。
咬み合わせ調整が高い(低い)。
技工士さんの仕事はちゃんと出来てくる可能性が高い。
・判定(独断と偏見による)
上手でない先生のセラミック<<上手な先生の保険<上手でない先生の金合金(柔らかい金属)
保険の金属やセラミックは経年的な変化に適合してくれないのではないかという個人的意見によります。
ただ、かなり高い・少しでも低い咬み合わせ調整はNGです。
・結論
自費の場合はせっかくですので、必ず上手な先生(上手な技工士さん)にやって貰ってくださいね。
ご批判・ご指摘を請う!
最後にどのような原因でブリッジが使えなくなるかによるかと思いますが・・、
・上手な先生の保険診療
適合がそこそこある。
咬み合わせも合わせている。
形態は技工士さん次第。
・上手でない先生の自費治療
適合が良くない。
咬み合わせ調整が高い(低い)。
技工士さんの仕事はちゃんと出来てくる可能性が高い。
・判定(独断と偏見による)
上手でない先生のセラミック<<上手な先生の保険<上手でない先生の金合金(柔らかい金属)
保険の金属やセラミックは経年的な変化に適合してくれないのではないかという個人的意見によります。
ただ、かなり高い・少しでも低い咬み合わせ調整はNGです。
・結論
自費の場合はせっかくですので、必ず上手な先生(上手な技工士さん)にやって貰ってくださいね。
ご批判・ご指摘を請う!
タイトル | ブリッジの材質(保険の銀・白金加金・セラミック)について |
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質問者 | posa8さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 51歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
ブリッジその他 補綴関連 材料・機材関連 お勧めのクラウン(被せ物・差し歯) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。