右1番の歯、クラックからの感染のリスクは高いですか?
相談者:
nebutaさん (45歳:男性)
投稿日時:2011-03-10 12:52:51
参考:過去のご相談
※紙のように薄い歯でも挺出できるか?
他
ファイバーコアの差し歯が入っている、上の右1番の歯(何度か削ったので薄くなっています)に関して質問をさせて下さい。
3年前に差し歯を入れて頂いた歯科医の先生から、「ファイバーコアを通常のレジンで留めた」と聞いております。
留める際にあまり手間をかけなかったので、「樹脂含浸層を作るファイバーコア用のボンディングシステム」でも留めていないように思います。
それで、この「樹脂含浸層を作るファイバーコア用のボンディングシステム」か、「スーパーボンド」(山田先生のご紹介)のどちらかで留めた方が、外れにくくなるのではないかと思いました。
しかし、その後、その差し歯が揺れが大きくなりましたので、急いで近所のクリニックに行き仮留めをしてもらいました。
その歯科医の先生(得意分野は根管治療)から、
「歯の上部(2ミリくらい)の目に見える亀裂がある。
その目に見えない亀裂がどこまで入っているのかわからないので、挺出をして調べたい。
その結果で、差し歯が可能か、抜歯(インプラント)が決まる」
と云われました。
また、
「スーパーボンドで留めても、歯の組織と着くわけではないので、その亀裂が感染源になり、骨がボロボロになる可能性があります。
だから、亀裂が無い所まで歯を削り、差し歯が可能ならが差し歯をし、ダメなら抜歯→インプラント」
と云われました。
さらに
「根管治療を得意とする歯科医からすると、今の差し歯をしている状態は放置できない」
とも云われました。
亀裂からの感染のリスクは高いのでしょうか?
どうぞよろしくお願いします。
※紙のように薄い歯でも挺出できるか?
他
ファイバーコアの差し歯が入っている、上の右1番の歯(何度か削ったので薄くなっています)に関して質問をさせて下さい。
3年前に差し歯を入れて頂いた歯科医の先生から、「ファイバーコアを通常のレジンで留めた」と聞いております。
留める際にあまり手間をかけなかったので、「樹脂含浸層を作るファイバーコア用のボンディングシステム」でも留めていないように思います。
それで、この「樹脂含浸層を作るファイバーコア用のボンディングシステム」か、「スーパーボンド」(山田先生のご紹介)のどちらかで留めた方が、外れにくくなるのではないかと思いました。
しかし、その後、その差し歯が揺れが大きくなりましたので、急いで近所のクリニックに行き仮留めをしてもらいました。
その歯科医の先生(得意分野は根管治療)から、
「歯の上部(2ミリくらい)の目に見える亀裂がある。
その目に見えない亀裂がどこまで入っているのかわからないので、挺出をして調べたい。
その結果で、差し歯が可能か、抜歯(インプラント)が決まる」
と云われました。
また、
「スーパーボンドで留めても、歯の組織と着くわけではないので、その亀裂が感染源になり、骨がボロボロになる可能性があります。
だから、亀裂が無い所まで歯を削り、差し歯が可能ならが差し歯をし、ダメなら抜歯→インプラント」
と云われました。
さらに
「根管治療を得意とする歯科医からすると、今の差し歯をしている状態は放置できない」
とも云われました。
亀裂からの感染のリスクは高いのでしょうか?
どうぞよろしくお願いします。
回答1
回答2
杉原歯科クリニック(杉並区・上高井戸)の杉原です。
回答日時:2011-03-10 13:09:07
>亀裂からの感染のリスクは高いのでしょうか?
「歯の上部(2ミリくらい)の目に見える亀裂がある」
ならば感染のリスクはかなり高いと思います。
「スーパーボンドで留めても、歯の組織と着くわけではないので、その亀裂が感染源になり、骨がボロボロになる可能性があります。だから、亀裂が無い所まで歯を削り、差し歯が可能ならが差し歯をし、ダメなら抜歯→インプラント」
は、ごく一般的な判断だと思います。
歯根破折の接着修復はかなり難度が高い処置です。
「ファイバーコアを通常のレジンで留めた」のであれば、「樹脂含浸層を作るファイバーコア用のボンディングシステム」と同等だと思います。
現在のレジンは、樹脂含浸層を作るよう設計されたシステムが大半です。
なんとか抜歯が回避されると良いですね。
担当医とよくコミュニケーションをとってください。
ご参考まで・・・
「歯の上部(2ミリくらい)の目に見える亀裂がある」
ならば感染のリスクはかなり高いと思います。
「スーパーボンドで留めても、歯の組織と着くわけではないので、その亀裂が感染源になり、骨がボロボロになる可能性があります。だから、亀裂が無い所まで歯を削り、差し歯が可能ならが差し歯をし、ダメなら抜歯→インプラント」
は、ごく一般的な判断だと思います。
歯根破折の接着修復はかなり難度が高い処置です。
「ファイバーコアを通常のレジンで留めた」のであれば、「樹脂含浸層を作るファイバーコア用のボンディングシステム」と同等だと思います。
現在のレジンは、樹脂含浸層を作るよう設計されたシステムが大半です。
なんとか抜歯が回避されると良いですね。
担当医とよくコミュニケーションをとってください。
ご参考まで・・・
回答3
佐藤歯科医院(大阪市北区)の佐藤です。
回答日時:2011-03-10 18:50:10
お二人のご意見に同意です。
大事なことは、長く安心して使えるような治療は何か?
これを大事にお考えください。
あまり、長期にもたない歯に過剰に期待を持たれても、悲しい思いになるだけなので、今、ご自身で思っていることを主治医にお伝えください。
お大事になさって下さい。
大事なことは、長く安心して使えるような治療は何か?
これを大事にお考えください。
あまり、長期にもたない歯に過剰に期待を持たれても、悲しい思いになるだけなので、今、ご自身で思っていることを主治医にお伝えください。
お大事になさって下さい。
相談者からの返信
相談者:
nebutaさん
返信日時:2011-03-10 20:01:04
相談者からの返信
相談者:
nebutaさん
返信日時:2011-03-10 20:02:35
杉原先生
回答を頂き、どうもありがとうございました。
お手間をおかけして申し訳ございませんが、以下の2点について質問をさせて下さい。
1)歯根破折の接着修復について
感染を防止するためには、「亀裂箇所の歯の外側から、感染源(細菌)が浸入しないように処置をしなければならない」
あるいは、「もし、スーパーボンドで差し歯を留めただけでは、いずれ亀裂の外側から細菌の浸入を招く」
以上のようなという理解でいいでしょうか?
どうぞよろしくお願いします。
2)現在のレジンは、樹脂含浸層を作るよう設計されたシステムが大半ということについて。
樹脂含浸層を作る手順は「プライマー処理→ボンディング薬液を塗る→レジン接着剤」と理解していますが、その手順とは異なるシステムということでしょうか?
治療をして下さった歯科医の先生は、「プライマー処理→ボンディング薬液」を省き、レジンをファイバーコアに塗って差し歯を留めた(この動作しか見なかったからです)ように思います。
佐藤先生
回答を下さり、どうもありがとうございます。
自制心を持って、「過剰な期待」に気を付けたく思います。
回答を頂き、どうもありがとうございました。
お手間をおかけして申し訳ございませんが、以下の2点について質問をさせて下さい。
1)歯根破折の接着修復について
感染を防止するためには、「亀裂箇所の歯の外側から、感染源(細菌)が浸入しないように処置をしなければならない」
あるいは、「もし、スーパーボンドで差し歯を留めただけでは、いずれ亀裂の外側から細菌の浸入を招く」
以上のようなという理解でいいでしょうか?
どうぞよろしくお願いします。
2)現在のレジンは、樹脂含浸層を作るよう設計されたシステムが大半ということについて。
樹脂含浸層を作る手順は「プライマー処理→ボンディング薬液を塗る→レジン接着剤」と理解していますが、その手順とは異なるシステムということでしょうか?
治療をして下さった歯科医の先生は、「プライマー処理→ボンディング薬液」を省き、レジンをファイバーコアに塗って差し歯を留めた(この動作しか見なかったからです)ように思います。
佐藤先生
回答を下さり、どうもありがとうございます。
自制心を持って、「過剰な期待」に気を付けたく思います。
回答4
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2011-03-10 22:30:53
>樹脂含浸層を作る手順は「プライマー処理→ボンディング薬液を塗る→レジン接着剤」と理解していますが、その手順とは異なるシステムということでしょうか?
これは2ステップのシステムですね。
現在は「ワンステップ」のボンディングシステムが主流になりつつあります。
参考
http://www.dental-plaza.com/gakujitu/magazine/contents/dm114/P014-018_TRENDS.pdf
http://www.gcdental.co.jp/watching/pdf/123_3.pdf
上記参考記事をお読みになると解ると思いますが、メガボンドなど2ステップの方が実験データーでは、接着力は上である事が表されております。
しかし「ステップが多い」と言う事は、テクニカルエラーを生じやすく、実験データと同じ性能を発揮させるには熟練が必要と言う事を意味します。
(もちろんアシスタントなどのエラーも影響します)
また「果たしてメガボンドと1ステップシステムとで臨床上の差が優位にあるか?」と言う事についても考える必要があります。
臨床上の接着力に有意な差が無く、テクニカルエラーを減らす事が出来ると言う事で、現在は1ステップが主流になりつつあるわけです。
これは2ステップのシステムですね。
現在は「ワンステップ」のボンディングシステムが主流になりつつあります。
参考
http://www.dental-plaza.com/gakujitu/magazine/contents/dm114/P014-018_TRENDS.pdf
http://www.gcdental.co.jp/watching/pdf/123_3.pdf
上記参考記事をお読みになると解ると思いますが、メガボンドなど2ステップの方が実験データーでは、接着力は上である事が表されております。
しかし「ステップが多い」と言う事は、テクニカルエラーを生じやすく、実験データと同じ性能を発揮させるには熟練が必要と言う事を意味します。
(もちろんアシスタントなどのエラーも影響します)
また「果たしてメガボンドと1ステップシステムとで臨床上の差が優位にあるか?」と言う事についても考える必要があります。
臨床上の接着力に有意な差が無く、テクニカルエラーを減らす事が出来ると言う事で、現在は1ステップが主流になりつつあるわけです。
相談者からの返信
相談者:
nebutaさん
返信日時:2011-03-11 09:51:17
タイトル | 右1番の歯、クラックからの感染のリスクは高いですか? |
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質問者 | nebutaさん |
地域 | 大阪 |
年齢 | 45歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 会社員(管理職) |
カテゴリ |
歯のヒビ(ひび割れ) 歯根破折 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。