根管治療後あまり考えずにメタルコアを選択。後で色々調べて後悔

相談者: よよよよよっこさん (20歳:女性)
投稿日時:2011-04-26 00:16:13
⇒参考:過去のご相談
「PMTCのみ別の歯科でやることは問題ないですか?」



先日右上五番目の根管治療をしました。
最初状態が悪くて、もしかしたら抜歯もしくはブリッジ、と言われていたのですが、なんとか持ち直して、状態もよくなり、

『これなら単独でも大丈夫』

ということで先日土台を入れ、保険レジン被せものをしました。

その際直前で土台をメタルにするか、ファイバーにするか聞かれ、
この後三本被せ物をする予定で(右上6番、右下5、6番)、保険外の歯も考えていたため費用のことなどもあり、あまり考えず、メタルにしてしまいました。
先生は、

『歯がうすくなってるからちょっと心配だけど、まあみんなが割れる訳ではないので。』

といって、メタルを入れてくれました。

しかし、その後いろいろ調べると、一時期は抜歯の危険もあって、
うすくなっている歯にメタルコアを入れた事にかなり後悔をしています。
すでにクラウンも着けてしまったので、それをとる事までは考えていないのですが
不安を解消したいのです。



そこでお聞きしたいのが、

1 どうすれば、長くつかえるのか。残っている歯がわれないか。
 先生方の経験上、割れてしまう可能性。

2 右下5番がいまメタルの土台が入っていて仮歯の状態で、次回、また被せ物をする予定です。
なので、まだ戻りようはあるとおもうのですが、入れたばかりのコアを外してまでファイバーに変える必要性がありますでしょうか。

3 金属のクラウンは虫歯が見つけにくいと聞きました。
なのでやめようと思っていはいたのですが、メタルコアも同じ事で残った歯の虫歯が見つけにくいことになるのでしょうか。

4 世の中でクラウンを入れるかたってみなさんファイバーコアなのですか?
そんなにみなさん歯に関して知識があったり、お金をかけているのでしょうか?


なんだか磨き方が悪いのかもしれませんが、全然磨いていない彼氏が全く虫歯にならないのに、かならず一日三回はみがいている私がどんどん虫歯ができることでかなりジブンが情けなくなります。
歯の事を考えるとかなり鬱になります。

まだ続く治療の事や、費用の心配や、土台をつけたばかりなのにそこの歯が虫歯になることばかり考えてしまいます。
ちゃんと磨いていたのに、これだけ虫歯が出来ると、もう予防の仕様がナイ気がしてきてしまうのです。


最後の質問になりますが

5 クラウンになってしまった歯を一生つかえる可能性ってあるのでしょうか。
いままでフロスなどを使わないで磨いていたのですが、フロスや歯間ブラシを使用するようになるだけでも変わってきますか?

長文しつれいしました。
よろしくおねがいいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-04-26 02:58:40
>先生方の経験上、割れてしまう可能性。

担当された先生が言われるように、ちょっと心配です。


>入れたばかりのコアを外してまでファイバーに変える必要性

コアをわざわざ外すのは、リスクが大きいように思えます。


メタルコアも同じ事で残った歯の虫歯が見つけにくいことになるのでしょうか。

コアは冠の中に隠れてしまうので、そういった差はほとんどないのではないでしょうか。


>世の中でクラウンを入れるかたってみなさんファイバーコアなのですか?

ファイバーコアは保険適用されませんので、保険の銀歯が入っている方には、ファイバーコアは入りません。


>そんなにみなさん歯に関して知識があったり、お金をかけているのでしょうか?

自分の身体を大切に思われている方は、歯に限らず健康維持や病気に関する知識を得ようとされますし、納得のいく治療を受けておられる傾向があるように思います。


>クラウンになってしまった歯を一生つかえる可能性ってあるのでしょうか。

ありますよ。
適切なケアの仕方を教わって、それを実践してみてください。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-04-26 05:32:19
よよよよよっこさまおはようございます。

根管治療がうまく行って、コアをあまり考えずにメタルにしてしまい悩んでいるわけですね。

>先生方の経験上、割れてしまう可能性。

抜髄してしまった以上歯根破折の可能性はついて回ると考えています。
したがって破折のメカニズムを理解して、そのうえで対策を講じてあるコアなら可能性は低くなると考えています。


>入れたばかりのコアを外してまでファイバーに変える必要性がありますでしょうか。

必要性ということになれば安心だとは思いますが、ファイバーコアといっても単にファイバーコアに代えただけでは片手落ちのように思います。

歯根破折といってもひと括りには出来ません。
色々な破折があるので、その様相を理解して対策を講じていなければあまり効果はないと考えています。


メタルコアも同じ事で残った歯の虫歯が見つけにくいことになるのでしょうか。

メタルコアが特別むし歯を見つけにくいとは思えませんが、接着界面が歯頚部に近い場合はニ次カリエスが出来やすい傾向があるように思います。


>世の中でクラウンを入れるかたってみなさんファイバーコアなのですか?

私のクリニックではほとんどメタルコアのような気が致します。


>そんなにみなさん歯に関して知識があったり、お金をかけているのでしょうか?

人それぞれだと思います。


>かならず一日三回はみがいているの私がどんどん虫歯ができることでかなりジブンが情けなくなります。

甘党ではありませんか。

>クラウンになってしまった歯を一生つかえる可能性ってあるのでしょうか。

可能性はあると思います。
歯を失う原因には様々なものがあります。
したがってその原因に対する理解が不可欠です。
出来ればそのようなことを指導していただけるDrなら、いっそう理解が深まってご自身で対策をとることも出来ると思います。

ただ単に定期的に通って歯石を取っもらったところで、根本的な健康維持には繋がらないような気が致します。


フロス歯間ブラシを使用するようになるだけでも変わってきますか?

もちろん磨けていなかったところが磨けてくれば変わってはくると思います。
しかし一日三回磨いていてどんどんむし歯が出来るのは、今の方法に何らかの欠陥があると考えます。

どの辺りに問題が潜んでいるか考えてみる必要がありそうです、それを見つけ出して解決しておく必要があるでしょう、実はこの点が予防歯科の一番重要なポイントだと思います。

何もむやみやたらにフッ素を塗ってキシリトールガムを咬むことではありません。

参考になれば幸いです。

コア http://yamadashika.jugem.jp/?cid=139
予防歯科 http://www.yamadashika.jp/prevent.html

回答 回答3
  • 回答者
当サイト登録医としてふさわしくないと判断したため、ご退会頂きました。(不正請求による保険医登録取り消し、H26.12.10)
回答日時:2011-04-26 09:21:11
>1

コアの長さや歯質の厚み咬合力ブラキシズムなど条件違えばリスクは異なると思います。
歯ぎしり等あればマウスピースで保護するのも1つの方法かと思います。



>2

コアの状況にもよりますが外す時のリスクは必ず存在すると思います。


>3

レントゲン等で直下が写りにくいという意味ですが、ジルコニアでもほぼ同様に写ります。



>4

みなさんがそういうわけではないと思いますが、説明をしてリスクはわかっていただき納得していただける方は多いです。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2011-04-26 12:22:21
諸先生方の書かれている通りだと思いますが、一応、僕なりの意見も…


>1

服部先生も書かれておりますが「残っている歯の状態」「噛み合わせ」「ブラキシズムの有無」などによってリスクは様々だと思います。


>2

外すリスクの方が高いような気がします。
どうしても外したいと言う事であれば、マイクロスコープを使用するなど、かなり丁寧に、慎重に外す必要があると思います。


>3

諸先生方と同じです。

ただ、一般的にメタルコアを装着するセメントグラスアイオノマーセメントを用いていると思います。
マージン部が不適合で唾液にさらされてしまうような場合、グラスアイオノマーセメントだと唾液で溶ける可能性があります。
(その分、虫歯のリスクはあるかもしれません)

ファイバーポストコアを装着する場合、基本的にはレジンセメントを使います。
レジンセメントは唾液で溶けてしまう可能性はほとんどありません。
しかし、レジンセメントはテクニックセンシティブなので、扱いに慣れていないと上手く行かない場合もあります。


要はどちらの方法であっても「マージンがしっかりフィットしている」「しっかり付いている」という事であれば問題は無いんですけどね。


>4

僕はここ5年ほどメタルコアは一切使っておりません。
しかし、普通の保険治療の場合、メタルコアの方が多いのではないでしょうか。
(当院は保険医療機関を辞退しているので全て自費ですが…)



>全然磨いていない彼氏が全く虫歯にならないのに
>かならず一日三回はみがいているの私がどんどん虫歯ができる

唾液や歯の質などの体質的な影響、食生活などにより虫歯リスクの差はあると思いますよ。


>5

まずは上述したように「適切な治療」を受けられる事。
山田先生も当サイトで良く書かれておりますが

 「腕の良い歯科医を探す事も寿命のうち」

だと思います。

次に吉岡先生が書かれているように

 「適切なケアの仕方を教わって、それを実践」

だと思います。


頑張ってください。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2011-04-27 00:14:11
メタルコアに対しては、否定的な文献が多いですが、それは間違いだと思います。

事実、うちの医院では父の代からメタルコアをバンバン行っていますが、メタルコアにしたから歯が折れたケースなど、1/100以下の割合でしか発生していません。
むしろファイバーコアのほうが外れてしまう問題が出るなどして接着の不安定さを実感するほどです。


●ヘタな歯科医師が行ったメタルコアと上手なファイバーコアを比較したらファイバーコアに軍配が上がる
ものの

●上手なメタルコアと雑なファイバーコアを比較したらメタルコアに軍配が上がることもあります。


では、なぜ、ファイバーコアが重宝されるのか?


メタルコアで問題を起こさないような超精密なコアを作れる歯科医師・歯科技工士は限られます。
しかし、接着に頼るファイバーコアの場合はテクニカル上のトラブルがメタルコアよりは少ないのです。

そのため、”誰がやっても”とまではいきませんが、”少々術式が異なっても”上手くいくのです。

つまり、腕の差が治療の成功率の差に現れにくいのです。それだけ科学技術が進歩したとも言えます。


いま、かかっておられる先生がメタルコアを超得意とする先生なのであれば、それを信じて治療をうけるのが良いでしょう。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2011-04-27 07:20:40
メタルコアに対しては、否定的な文献が多いですが、それは間違いだと思います。

私もタカタ先生の書かれているように思います。

メタルコア=良くない
ファイバーコア=良い

ではありません。


大学在籍中、ファイバーコアが日本に導入される前に試験的にファイバーコアを使っていました。
その時、医局で議論になったのが

「メタルコアの破折がそんなに多いのか?」

です。

大学での破折はほとんどないからです。


単に破折といっても
縦か横か?
コアの材質は?
コアの装着年数は?
接着はどうしているか?
上部に何が装着されているか?
失活(神経がない歯)してからどのくらい経過しているか?

など、複数の要素が絡んでいます。


特に気になるのが、

・装着して数年の破折なのか
・長い年月(たとえば10年くらい)が経過しているのか

これを一緒に論ずることは間違いだと思います。
なにせ、ファイバーコアは世に出てから15年ほどしか経過してませんから。

どんな材料を使っても、基本に忠実が最も大切なことです。

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2011-04-27 07:56:06
破折って、
神経を取ったか、取っていないかの方が大きなファクターだなと・・・


>4 世の中でクラウンを入れるかたってみなさんファイバーコアなのですか?

保険治療ではメタルコアになるでしょうね。

国もメタルコアには切削加算まで与えて、レジンコアより押している物(治療)ですから。
(レジンコアには切削加算がありません)


私も色々な面からタイヨウ先生と同じでメタルコア作っていませんね^^;

・直接法であること(根管への唾液感染に対するリスクの軽減)
・なるべく歯の負担が少ない材料・設計
・再治療の際除去が簡単
審美性の面(メタルタトゥー、シャドウ)
アレルギーの問題(レジンアレルギーに比べるとメタルアレルギーは多いですよね)

ということからレジン系を選択しています。
(8割がレジンコア、2割がファイバーコアですね^^;)


ただ、
ファイバーコアでもレジンコアでも折れる時は折れると思いますよ。
実際無傷の天然歯が折れるぐらいですから。
(ただ多くはないですが)
http://www.youtube.com/watch?v=8yNm4C0MwaE


最近、開業以来初めてレジンコアが折れてジルコニアクラウンが取れました。
歯断面はコアと歯の一部だけでしたので(歯はほぼ無傷)そのままファイバーコアにしてジルコニア入れさせて頂いた患者さんがいます。

メタルコアだったらどうだったのかは分りませんが・・・


でも、タカタ先生が言うようにメタルコアって難しくないですか!?
歯質があるのならレジンで埋めた方が簡単ですし^^;)


先生によっても考え方は違ってきてしまう部分ですが、悪くなって材料で不安にならないように今後は予防に励み、「虫歯を作らない」という方がいいと思いますよ。


おだいじに


 
*私もタイヨウ先生と同じで自費でしか治療をしていないので、コストのことは全く考えず書いています。
 

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: よよよよよっこさん
返信日時:2011-04-30 12:30:02
先生方
ご返信どうもありがとうございました。

その事ばかりで何も手につかない状態だったのですが少し安心しました。

確かに甘党なので、それはすごく反省して、節度ある摂取を心がけたいとおもいます。

また、完璧にメタルコアが悪い、ということでもないようなので、ほっとしました。


1つ質問なのですが、メタルコアを入れたところの残っている歯が破折しないように気をつける事はありますか??
どんな物を食べていても意外と力がかかっている感じがして、すぐ不安になってしまいます。
なんだかそこで何か噛むのが今は怖い状態です。
回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2011-04-30 12:46:45
メタルコアを入れたところの残っている歯が破折しないように
気をつける事はありますか??

気をつけるのは治療する側=担当医だと思いますよ。


あえて気をつけることを挙げるとすると・・・

「なにか有ってから歯科医院に駆け込むのは避ける」ですかね。


神経を取ってある歯は、ムシ歯になっても知らず知らずのうちに進んでしまい、外れたりといったトラブルが起きた頃には

「うーん、、、厳しいなぁ」

という状況になってしまっていることが少なくありません。


その歯を「厳しい状況にしない」ということに加えて、
他の歯を「同じ状況にはしない」ように心がけてください (^^)




タイトル 根管治療後あまり考えずにメタルコアを選択。後で色々調べて後悔
質問者 よよよよよっこさん
地域 非公開
年齢 20歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ メタルコア(金属の土台)
補綴関連
お勧めの土台(コア)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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