歯科技工士です。本当に虫歯を治せる歯科医はいる?歯科の現状は?

相談者: ボブさんさん (20歳:男性)
投稿日時:2011-06-18 05:24:57
⇒参考:過去のご相談
「前歯のメタルタトゥーを、目立たなくするのではなく完全に取り去りたい」



ということで日本のどこに行けば虫歯を治せる歯医者に出会えるのでしょうか?

やはり保険外の5万円くらいの会員制や都内アマルガムラバーダムを使ってくれるところじゃないと虫歯は治せないんでしょうか?

もしかして保険治療じゃ治せない?

親や姉を見てると詰め物を取ったところが虫歯なんてあたりまえみたいな風潮が日本にはあります

今、技工士専門学校で技工を勉強してるのですが先生方も、ラバーダムや虫歯治療のスライスカット、インプラントの危険性、いちよ技工士の卵なので、ブリッジ入れ歯の方法のが断然いいと思うのですが、一生物のブリッジです。

先生はそれをわかろうとしないし話しさえ聞いてくれません

日本の歯科の現状を教えてください
コンビニより歯医者の方が多い
保険制度廃止になったら日本歯医者の8割が失業

などなど


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-06-18 07:45:29
ボブさん、おはようございます。

技工士学校生だそうですね。
きつい仕事だと思います。
よく選んでくれましたね。
ぜひずっと技工士でいてください。

アマルガムはいい材料です。
自分の知識では唯一硬化時に膨張します。
削った部分に密着するタイプです。

ただ強度と審美生の点が弱点ですね。
あまり使われなくなりました。

ラバーダムに関しては反対の二つの意見を書いていますが、できるのであればラバーダムはしたほうがいいですね。

なかなか一生物のブリッジを作る事が難しいですね。
車の多くが50年もたないように工業製品であるブリッジもきびしいです。


保険制度廃止になったら日本歯医者の8割が失業

するかどうかは私にはわかりません。

ただ2割の歯医者で日本人の虫歯にしばらくは対応できなさそうに思います。
歯科医院の数が14000件になるわけですので、残念ながらなかなか歯科を受診できない人が増えそうです。

まずはいろいろ勉強して国家試験に合格して、技工士になってください。
あと技工所の見学などもいいかもしれません。

頑張ってください。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-06-18 08:42:46
ボブさん

お気持ちはわかります。
技工士の卵さんということで、私の考えをお書きします。

私は、現在自費での治療専門に移行して10ヶ月になります。
その理由にも関係しますが、まず、自費でも保険でも、虫歯を「直す」という意味合いでは直せません。

では何かというと「修理」という枠をぬけでません
。患部を取り除き、失った部分を別な材料で補うということ、つまり虫歯の進行をとめることだと思います。

しかし進行が止まっただけで、2次カリエスリスクはゼロには出来ないということも重要です。
接着材の経時的劣化も考慮しなければなりません。
ですから私は、患者さんにも虫歯は「直せません」と言っています。

ではどういう風に考えるのかといいますと、再治療の可能性をゼロには出来ない以上、再治療の間隔を出来るだけ先延ばしするという考えに立つと、いかに治療する質(材料、接着システム、歯科医・技工士さんの腕など)を最高にして置くことが、結果として再治療を先延ばしする事になり、人生の終末で再治療が少なければ、それはそれだけ自身の歯が残ったと言うことになると思います。

ですから、永久歯については最初の治療を10才ではじめるか、50才で始めるかで人生をご自身の歯で過ごせるかどうかの違いが出てきてしまう事になります。

また保険か自費かについては、費用についての設定の考え方が違います。

保険制度では、時間、術者の治療経験、材料の質などに関わらず、点数は全国一緒です。
社会主義的なシステムです。
つまり、治療の技術習得にかかる費用、時間、マイクロスコープなどの設備投資は点数に配慮されません。
すべてがサービスとなり医院の持ち出しになります。
これではまともに考えれば、より良い治療を追求するにも長続き(経営的に安定するという意味)はしません。

通常は、コストを考えますので、いかに少ない材料で早く、時間単位で数多くの治療を行うかという事になります。
セメント、接着システムなどは技術開発などによりいい物が出てもコストの問題から、最低の基準の規格をクリアしている価格の安い物を使う事になります。
(一般の経営の考えからするとこうなります医療が例外ではないと思います)。

一方自費治療では、技術の習得、適時質を考慮した材料の選択、設備の充実などを価格に加えられるので、いわば加算方式で価格設定をします。
保険では、引き算的に考えるので、費用が違うのは当然なのです。

私は、自分の歯であればこれを使ってこうしてと材料、治療の知識を駆使して選択をしますので、当然自費治療になります。
歯を守るという点からすれば、保険治療より自費治療がよりいい結果を生むという事は否定出来ないと思います。

ですから、歯を最大限守る事を患者さんに素直に伝えるために、保険制度の縛りから抜けたのも理由の1つです。

また、リスクコントロールするという事は、リスクに応じて何らかのチェックをしてリスクを低く抑えておくことが必要です。
私はこの考えから、定期健診を患者主体(医院が呼ぶという趣旨ではありません)で行っています。
自己管理の出来ない所(バイオフィルムがありリスクの高いところ)をクリーニングすることとお口の自己管理のモチベーションが維持でき問題も起こりにくくなります。

この考えも保険では予防の概念はありませんので、点数での評価はありません。
虫歯の全くない人は保険では対応できません。
病名がつかないのでやむを得ません。

虫歯に関しては、穴になる前の初期虫歯である時期に再石灰化して治療することが大切なのに、保険では、点数的にもほとんど評価はされません。
削って何点の世界なのです。
診断よりも処置について重きがあるのが事実です。

歯を守るために定期健診で削らずに2年くらい経過を見ていた子供が、たまたま行った医院で、詳しく調べず(本人の話)に黒いから進行してしまうと大変になるので、と言われインレーになって来た時には呆然としてしまいました。
今までの努力は何だったのかと正直思いました。
これを機に患者さんには、先生の考えにより全然違うので、どんな考えで治療に取り組んでいるのかを聞いて選らんだ方がいいですよと言っています。
歯医者選びも歯の寿命のうちと言わざるを得ません。

私は保険制度は患者さんも含めてそろそろパラダイムシフトをしないと誰も幸せにならないシステムのままだと思います。」この話を患者さんに話すとすんなりわかっていただけます。
特に私にも子供がいますので、子供の歯については出来るだけ守ってあげたいと思います。
将来の人生の質を左右するくらいの歯には価値があると思っています。

予防を進めてもすべてのリスクをコントロール出来ませんので、やはり技工士さんの仕事がなくなる訳ではありません。
悲観しないで下さい。
高い技術をしっかりもっていれば、必要となる場面はあります。

私のお願いしている技工士さんも他で負けないくらいの質の仕事をしてくれますので、患者さんも喜んでいます。
私も安心です。

最後に言いますと、患者さんは誰でも自分の歯で過ごしたいと考えていますし、その方法を探しています。
まだ、知識不足で歯を残す事に価値を見いだせないでいる方がほとんどです。

私はこの辺の所を一人でも多くの人に気づいてもらえるように努力していきたいと思っています。
そうすれば、歯を残すための治療という新たな仕事が生まれると考えています。

ながながと書きましたが、一つの考えとして参考になれば幸いです。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-06-18 09:27:34
>日本のどこに行けば虫歯を治せる歯医者に出会えるのでしょうか?

「治す」とは元の状態のことですか!?

であれば、世界中探してもいないと思いますよ。

カリエス治療=どこまで行っても「リペア」ですから。




>一生物のブリッジです。

はっきり言います。

「無理でしょうね」

体、口の中は絶えず変化しています。

歯も動きますし、咬み合わせも微妙に少しずつ変わります。

一方人工物はその時のままです、環境によって自在に変化できるものではありません。


残念ながら物には寿命があり、
歯科においては、人間が作るものは天然の美しさ・機能・親和性を超えることが出来ないんですよ。



>いちよ技工士の卵なので、
>先生はそれをわかろうとしないし話しさえ聞いてくれません

学校の先生であれば生徒の疑問には答えて欲しいと個人的には思いますね。

それが仕事なんですからね^^;



>日本の歯科の現状を教えてください
>コンビニより歯医者の方が多い
保険制度廃止になったら日本歯医者の8割が失業

これは自分で調べられるでしょう(経済誌を読めば書いてありますよ)
仮にも技工士の卵なんですから^^;


学生の間に自分で調べる癖を付けておかれた方がいいですよ、
今私はそこでつまずいていますから・・・
  

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2011-06-18 09:37:21
虫歯が治せない・・・うーん。
ペリオの大物と言われる人たちと話してみても、皆一様に

『最後は虫歯で悩まされる』

と 言われます。
それほど虫歯ってややこしいものですよね。

と。 
恐らく そういう高度な話ではないのでしょうね。

『ちゃんと治せよ!ちゃんと詰めろよ!』と。
そういう事なのでしょう。

キチンと技術力を高めているドクターなら、まぁ、丁寧に治していると思います。

保険治療でも最近は結構イイ治療がされていると思いますよ。
費用の割には。



さて・・・・

保険制度が廃止になったら8割が廃業。
まさにそのとおりだと思います。

自費治療を行って勝ち組に入っていけるのは2割。
でも、これって、一般産業界やサービス業の業界では当たり前の数字ですよね。
医療も自由経済社会の中に組み込まれつつあるということです。
資本主義の国なのだからある意味では仕方ないです。

最近、複数の歯科材料メーカーの方々からメーカー主催のセミナーの方向性の相談をよく受けます。

自費移行の方向性のセミナーをイロイロ行っても最近は集まりが悪い』
『自費レジンジルコニア系のセミナーの集まりが悪い』


メーカーたちは気づいているのです。 
その歯科医師が自費率を高めるために必要なのはスキルだけではないのです。

トークとプレゼン能力なのです。


一番困るのは、

『自費治療の不成功による転院』

うちは、新規の患者の8割が、他院での自費治療の不成功による転院です。

中には”致し方無い”のもありますが、大半は”ヒドイ自費治療”が行われています。

何処で治したのかすべて聞き取り調査を行って、場合によっては医院に直接乗り込んでクレームを付けたりもしました。
訴訟になり、写真やCT、マイクロ画像を提供したりもしました。


”口先だけ”で 自費率をガンガン高めるドクターが増えてくるのも困りものですが。。。。これも仕方ないのかなと・・・

往々にして、丁寧な治療をする歯科医師って無口なことが多いんです。。。



「悲しいけどこれ、経営戦争なのよね・・・」

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2011-06-18 09:47:42
>「悲しいけどこれ、経営戦争なのよね・・・」

↑ スレッガー・ロウ (ファースト・ガンダム)
 

上手い!^^

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2011-06-18 09:55:27
>丁寧な治療をする歯科医師って無口なことが多いんです。。。

   ↑ タカタ先生も無口にならにゃ…





>「悲しいけどこれ、経営戦争なのよね・・・」

>↑ スレッガー・ロウ (ファースト・ガンダム)
>上手い!^^

かなり上手い!

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2011-06-18 10:25:24
>↑ タカタ先生も無口にならにゃ…

↑櫻井先生も無口にならにゃぁ、おえんよ〜〜(岡山弁)

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2011-06-18 13:04:24
ボブさんこんにちわ。

技工士さんの卵ですか、世の中の大勢に流されず信念を持って仕事をなさってください、応援しています。

まあお金がなければなんともなりませんが性格がよくて腕のいい技工士なら引っ張りだこになりますよ。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ボブさんさん
返信日時:2011-06-18 18:27:36
先生方ありがとうございました。

なるほど虫歯は治せない事実ははじめて知りました。
確かに詰めても詰めても再発します。

日本人に虫歯が多い気がするのは自分は歯医者のせいにしてました。
作らないのが一番なのはごもっともですね。

やはり水道水からフッ素の出てくるアメリカにはかないません

回答ありがとうございました。
回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2011-06-19 13:39:01
>やはり水道水からフッ素の出てくるアメリカにはかないません

水道水へのフッ素添加は過去日本でも行われてたいました。
少し問題が発生し現在は行われていないはずです。

http://www.8020zaidan.or.jp/databank/doc/g3.html

だと12歳児で比べたときにDMFT指数で日本2.4アメリカ1.28ですね。

約2倍ですがWHO(世界保健機関)とFDI(国際歯科連盟)が定めた12歳児のDMFTの2000年目標値である3本は、既に1999年時点でクリアされているみたいですね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ボブさんさん
返信日時:2011-06-20 00:40:16
柴田先生ありがとうございます。

アメリカの話題が出たので歯の先進国アメリカ

アメリカの歯医者さん

虫歯の治療というのは”1度治した虫歯は、2度と虫歯にならない治療”」

であると口をそろえてる

アマルガム、ゴールドは一生もつ。

あと前に一生もののブリッジと言いましたが、あれは修復物にたいして言ったのではなくて、歯に対して言いました。
すいませんでした。

歯があれはやり直しで、澄みます。

かかりつけの歯医者さんが、絶対にかぶせた歯は虫歯になるからと言いましたが、う〜〜〜〜〜ん?
という感じです。

でーーーーーも、みんなが虫歯になって歯周病になって歯がわるくなってくれないと将来の自分の仕事がなくなるんで、それはそれで困るんですけどね笑
回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2011-06-20 08:34:14
>みんなが虫歯になって歯周病になって歯がわるくなってくれないと将来の自分の仕事がなくなるんで、それはそれで困るんですけどね笑


んんんん〜。

それは無いな。(-_-;)


少なくとも僕はそうは思ってませんよ。

虫歯が無くなっても、歯周病が無くなっても歯科医のやる事は他に山ほどありますよ。

「虫歯の治療、歯周病の治療が歯科医の仕事」

と考えるのは残念ながらボブさん が素人の域を出ていない証拠です。


技工士になって、「そうではない何か」を見つけるために頑張ってください。

1人の専門家がこの回答を支持しています  



タイトル 歯科技工士です。本当に虫歯を治せる歯科医はいる?歯科の現状は?
質問者 ボブさんさん
地域 埼玉
年齢 20歳
性別 男性
職業 大学生・短大生・専門学生
カテゴリ 虫歯治療
技工士関連
その他(歯科治療関連)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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