[写真あり] クラウン装着後に歯間に器具を入れられ心配 (アメリカ)
相談者:
josephさん (31歳:男性)
投稿日時:2011-10-08 15:46:23
参考:過去のご相談
*虫歯の親知らず。抜歯矯正しているので抜くか治療するか迷う (アメリカ)
この度下奥歯の銀歯を交換するにあたってポルセリン(内側は金属が入っていました)のものにしました。
その歯の横(片側のみ)には銀の被せ物がかかっています。
(分かりづらいのでレントゲンを添付します。)
接着剤をつけずに仮ではめてみてフロスが入るかの確認をしていたのですが、大丈夫とのことで実際に接着剤で装着しました。
ところが何度フロスを入れても途中で切れてしまいます。
(横から引き出したとしても半分以上は中に入れる段階で切れました)
原因は横の歯の被せ物の先がとがっているので、なんとか斜めから入れてフロスをしてくださいとのころで終わりになりそうでした。
なんとなくまだ右だけかみ合わせが高く感じることを伝えると表面を少し削り、やはりフロスがひっかかるので、横の歯の金属の表面をなめらかにすることになりました。
薄い金属のやすりのようなものを歯の間に入れようとしたのですが、なかなか入らず、歯茎を保護するためか円錐形のものを歯と歯茎の間(歯間ブラシを入れるところ)に入れました。
それがかなり大きく、入れたときはもちろんいれた状態で上からフロスを入れるとすっごく痛かったです。
そしてかなりの力でやすりを歯の間で動かしほんとになんとか金属部分を削ったため、フロスは問題なく入るようになりました。
ここで質問なのですが、
1.よく無理して歯間ブラシを入れると歯茎が傷ついてよくないと聞きますが、爪楊枝をかなり太くしたようなものを無理やり歯間に入れて大丈夫なのでしょうか?
ゆっくりではなく一瞬で入れましたが、予期していない痛さでした。
これで歯茎が下に下がってしまうということはありますか?
元々、ここは隙間があった場所なのですが、以前にもまして歯間が大きくなってしまったような気がします。(今日治療をしました)
ただ前より物が挟まりやすくなった気がします。
2.クラウンをつける前にこの作業をしていれば、このような問題はなかった気がするのですが、通常は横の歯にある被せ物は気にしないものなのでしょうか?
3.かみ合わせが気持ち高かったため、クラウンを少し削ったのですが、噛み合わせ部分のクラウンが側面よりもざらざらしています。
ポルセリンのクラウンを削ってしまっても何の問題もないでしょうか?
お忙しいところ恐縮ですが、ご回答頂けると幸いです。
よろしくお願いします。
画像1 画像2
*虫歯の親知らず。抜歯矯正しているので抜くか治療するか迷う (アメリカ)
この度下奥歯の銀歯を交換するにあたってポルセリン(内側は金属が入っていました)のものにしました。
その歯の横(片側のみ)には銀の被せ物がかかっています。
(分かりづらいのでレントゲンを添付します。)
接着剤をつけずに仮ではめてみてフロスが入るかの確認をしていたのですが、大丈夫とのことで実際に接着剤で装着しました。
ところが何度フロスを入れても途中で切れてしまいます。
(横から引き出したとしても半分以上は中に入れる段階で切れました)
原因は横の歯の被せ物の先がとがっているので、なんとか斜めから入れてフロスをしてくださいとのころで終わりになりそうでした。
なんとなくまだ右だけかみ合わせが高く感じることを伝えると表面を少し削り、やはりフロスがひっかかるので、横の歯の金属の表面をなめらかにすることになりました。
薄い金属のやすりのようなものを歯の間に入れようとしたのですが、なかなか入らず、歯茎を保護するためか円錐形のものを歯と歯茎の間(歯間ブラシを入れるところ)に入れました。
それがかなり大きく、入れたときはもちろんいれた状態で上からフロスを入れるとすっごく痛かったです。
そしてかなりの力でやすりを歯の間で動かしほんとになんとか金属部分を削ったため、フロスは問題なく入るようになりました。
ここで質問なのですが、
1.よく無理して歯間ブラシを入れると歯茎が傷ついてよくないと聞きますが、爪楊枝をかなり太くしたようなものを無理やり歯間に入れて大丈夫なのでしょうか?
ゆっくりではなく一瞬で入れましたが、予期していない痛さでした。
これで歯茎が下に下がってしまうということはありますか?
元々、ここは隙間があった場所なのですが、以前にもまして歯間が大きくなってしまったような気がします。(今日治療をしました)
ただ前より物が挟まりやすくなった気がします。
2.クラウンをつける前にこの作業をしていれば、このような問題はなかった気がするのですが、通常は横の歯にある被せ物は気にしないものなのでしょうか?
3.かみ合わせが気持ち高かったため、クラウンを少し削ったのですが、噛み合わせ部分のクラウンが側面よりもざらざらしています。
ポルセリンのクラウンを削ってしまっても何の問題もないでしょうか?
お忙しいところ恐縮ですが、ご回答頂けると幸いです。
よろしくお願いします。
画像1 画像2
回答1
誠安・瑞石牙医診所(台湾)の王です。
回答日時:2011-10-09 18:56:06
こんにちは。
同じ海外からのコメントになりますが、参考になれれば幸いです。
さて、わざわざレントゲン写真まで添付いただいていますが、「下奥歯」とだけ書かれておられるので、後ろから数えて一番目の歯なのか、二番目の歯なのか、三番目の小さ目の小臼歯なのか分かり辛いです・・・・・・・
個人的に、お話の内容から、第一大臼歯のことだと思うのですが・・・・・・どうでしょう。
後ろから数えて二番目、第一大臼歯、右下6番の歯のことでしょうか?
まず、この点を確認させていただいてから、もう一度細かくコメントし直します。
取り敢えず、ざっとご質問にお答えして参りますね。
>1.よく無理して歯間ブラシを入れると歯茎が傷ついてよくないと聞きますが、爪楊枝をかなり太くしたようなものを無理やり歯間に入れて大丈夫なのでしょうか?
>ゆっくりではなく一瞬で入れましたが、予期していない痛さでした。
>これで歯茎が下に下がってしまうということはありますか?
厳密に言いますと、理論上では多少の影響は受けますが、臨床上で、肉眼で見えるほどの歯肉退縮は起こりません。
今回の問題が、隣接歯との接触間での関係上(コンタクト)の問題で起因しているのか、接着時でのセメント除去が不完全でなっているのか、元々隣接歯のマージン(歯と詰め物の境目)の適合が悪く、それが影響したものなのか、又は以上のどれかが二つ併合してなったものなのか、実際に立ち会っていませんので分かりません。^^;
実際の起因は担当医にしか分からないと思いますね。
歯間に挿入されていたのは、Dental Wedgeというものかもしれません。
日本語で、そのまま「ウェッジ」ですが、歯科の保存修復治療時に、歯間部に挿入する楔状の器具です。
暫時的な歯間分離や、マトリックスバンドの固定に使っています。
>元々、ここは隙間があった場所なのですが、以前にもまして歯間が大きくなってしまったような気がします。(今日治療をしました)
>ただ前より物が挟まりやすくなった気がします。
今回はクラウンの補綴物だと思いますが、形態の大きさ、形、歯間側の形態設計でそうなることもあります。
また、元々被せておられた古い方の被せものが、歯の形に合っていない大きさ、形だったもので、物が詰まらなかったような利点?はあったのですが、歯肉、歯周組織は圧迫されていた状態だったわけですから、当然歯周環境は良くありません。
今回の治療では、歯に適合するようにフィットしたものをお入れしたために、以前の被せもので歯肉退縮を起こされた部分が現われた・・・・・という可能性もあります。
実際に診ておりませんので、断言は出来ませんが、可能性としてはこの二つのどちらかだと思います。
>2.クラウンをつける前にこの作業をしていれば、このような問題はなかった気がするのですが、通常は横の歯にある被せ物は気にしないものなのでしょうか?
個人的には、隣接歯の状態は必ず確認します。
ただ、今回の原因が何だったかで、この作業が必要かどうか、また、適切だったかどうかという事が論じられますから、今の時点では何ともコメント出来ません。
>3.かみ合わせが気持ち高かったため、クラウンを少し削ったのですが、噛み合わせ部分のクラウンが側面よりもざらざらしています。
>ポルセリンのクラウンを削ってしまっても何の問題もないでしょうか?
仕上げの研磨や、仕上げ焼きをなさったほうが理想的だとは言えます。
精度をどこまで追求するかです。
では、返信をお待ちしております。
同じ海外からのコメントになりますが、参考になれれば幸いです。
さて、わざわざレントゲン写真まで添付いただいていますが、「下奥歯」とだけ書かれておられるので、後ろから数えて一番目の歯なのか、二番目の歯なのか、三番目の小さ目の小臼歯なのか分かり辛いです・・・・・・・
個人的に、お話の内容から、第一大臼歯のことだと思うのですが・・・・・・どうでしょう。
後ろから数えて二番目、第一大臼歯、右下6番の歯のことでしょうか?
まず、この点を確認させていただいてから、もう一度細かくコメントし直します。
取り敢えず、ざっとご質問にお答えして参りますね。
>1.よく無理して歯間ブラシを入れると歯茎が傷ついてよくないと聞きますが、爪楊枝をかなり太くしたようなものを無理やり歯間に入れて大丈夫なのでしょうか?
>ゆっくりではなく一瞬で入れましたが、予期していない痛さでした。
>これで歯茎が下に下がってしまうということはありますか?
厳密に言いますと、理論上では多少の影響は受けますが、臨床上で、肉眼で見えるほどの歯肉退縮は起こりません。
今回の問題が、隣接歯との接触間での関係上(コンタクト)の問題で起因しているのか、接着時でのセメント除去が不完全でなっているのか、元々隣接歯のマージン(歯と詰め物の境目)の適合が悪く、それが影響したものなのか、又は以上のどれかが二つ併合してなったものなのか、実際に立ち会っていませんので分かりません。^^;
実際の起因は担当医にしか分からないと思いますね。
歯間に挿入されていたのは、Dental Wedgeというものかもしれません。
日本語で、そのまま「ウェッジ」ですが、歯科の保存修復治療時に、歯間部に挿入する楔状の器具です。
暫時的な歯間分離や、マトリックスバンドの固定に使っています。
>元々、ここは隙間があった場所なのですが、以前にもまして歯間が大きくなってしまったような気がします。(今日治療をしました)
>ただ前より物が挟まりやすくなった気がします。
今回はクラウンの補綴物だと思いますが、形態の大きさ、形、歯間側の形態設計でそうなることもあります。
また、元々被せておられた古い方の被せものが、歯の形に合っていない大きさ、形だったもので、物が詰まらなかったような利点?はあったのですが、歯肉、歯周組織は圧迫されていた状態だったわけですから、当然歯周環境は良くありません。
今回の治療では、歯に適合するようにフィットしたものをお入れしたために、以前の被せもので歯肉退縮を起こされた部分が現われた・・・・・という可能性もあります。
実際に診ておりませんので、断言は出来ませんが、可能性としてはこの二つのどちらかだと思います。
>2.クラウンをつける前にこの作業をしていれば、このような問題はなかった気がするのですが、通常は横の歯にある被せ物は気にしないものなのでしょうか?
個人的には、隣接歯の状態は必ず確認します。
ただ、今回の原因が何だったかで、この作業が必要かどうか、また、適切だったかどうかという事が論じられますから、今の時点では何ともコメント出来ません。
>3.かみ合わせが気持ち高かったため、クラウンを少し削ったのですが、噛み合わせ部分のクラウンが側面よりもざらざらしています。
>ポルセリンのクラウンを削ってしまっても何の問題もないでしょうか?
仕上げの研磨や、仕上げ焼きをなさったほうが理想的だとは言えます。
精度をどこまで追求するかです。
では、返信をお待ちしております。
相談者からの返信
相談者:
josephさん
返信日時:2011-10-10 15:17:37
王先生
ご回答誠にありがとうございます。
王先生の推測された通り、後ろから数えて二番目の第一大臼歯です。
原因は先生は、隣の歯(奥から数えて3つ目)の銀のフィリングが滑らかではないので、そこに引っかかってフロスが切れると言っていたのですが、上や斜めから入れるだけも切れてしまったので、クラウンが少し大きすぎて隣の歯とあまりにもスペースがないからではないかと思っています。
(通常銀のフィリングが引っかかってフロスが切れるのはフロスを抜く時に起こり、入れる時には問題ないので)
仰るとおり歯間に挿入されていたのはDental Wedgeというものだと思います。
フロスが通らないような隙間にやすりを入れるため、かなり太い物を入れられました。
すごく痛かったので歯茎が下に後退したままになってしまうのではないかと心配したのですが、肉眼で見えるほどの歯肉退縮は起こらないと聞き少し安心しました。
ご回答誠にありがとうございます。
王先生の推測された通り、後ろから数えて二番目の第一大臼歯です。
原因は先生は、隣の歯(奥から数えて3つ目)の銀のフィリングが滑らかではないので、そこに引っかかってフロスが切れると言っていたのですが、上や斜めから入れるだけも切れてしまったので、クラウンが少し大きすぎて隣の歯とあまりにもスペースがないからではないかと思っています。
(通常銀のフィリングが引っかかってフロスが切れるのはフロスを抜く時に起こり、入れる時には問題ないので)
仰るとおり歯間に挿入されていたのはDental Wedgeというものだと思います。
フロスが通らないような隙間にやすりを入れるため、かなり太い物を入れられました。
すごく痛かったので歯茎が下に後退したままになってしまうのではないかと心配したのですが、肉眼で見えるほどの歯肉退縮は起こらないと聞き少し安心しました。
回答2
誠安・瑞石牙医診所(台湾)の王です。
回答日時:2011-10-11 01:35:10
josephさん
こんばんは。
>原因は先生は、隣の歯(奥から数えて3つ目)の銀のフィリングが滑らかではないので、そこに引っかかってフロスが切れると言っていたのですが、上や斜めから入れるだけも切れてしまったので、クラウンが少し大きすぎて隣の歯とあまりにもスペースがないからではないかと思っています。
変え換えられる前は、如何でしたか?
(あったかどうかで原因が多少違ってきます。)
添付していただいたレントゲン写真は術前のものだと思いますが、そうでしょうか?
そうなのであれば、術後の状態を実際に見ていない状況では、憶測でしか意見を申し上げられませんので、これからお書きする事は参考程度にお受け止め下さいね。
記述内容と術前のレントゲンを参考にして考え出した原因が二つございます。
1 隣接歯の表面に傷が存在する。
変え換えの時に、第一大臼歯の古い補綴物除去にあたって、私たちはドリルで削りながら撤去しておりますが、隣接歯との接触面を取り外すときに注意深くドリルを操作しませんと、隣接歯のほうの金属の表面を傷付けかねません。
金属の表面全体が引っ掻き傷のようになるものから、一部分がざらつく程度のもの、形が全く変わってしまうものまであります。
殆どの先生方は、注意深く隣接歯に損傷を与えない様に除去しているはずですが、こればかりは実際に見ていないと何とも言えません。
(ただ、第一大臼歯が多少前の方向<近心傾斜>に斜めに傾いておられますので、除去に際しては細心の注意を払わなければならないとは言えます。)
もしも仮に、偶発的に起きてしまったとして、表面に引っ掻き傷のようなものが出来てしまった場合は、型を取る前、若しくは取る時点で研磨すれば問題は生じませんが、そうでなければ何らかの問題として浮上して参りますし、また、隣接面の形が変わるほどのものであれば、歯と歯との間の形態が狂ってしまいますから、隣接歯の詰め物を同時に変え換えるしかない場合もあります。
先ほど、ポーセレン・クラウンに変え換える前は如何でしたか?
とお聞き致しましたが、もし以前このように切れてしまう事がなく、今回新しく変え換えた後に切れてしまうようになったのであれば、こういった可能性があると言えます。
もし以前も切れるようであれば、担当の先生が言われる、
→原因は横の歯の被せ物の先がとがっているので
のお話と辻褄が合うわけです。
推理のようですが・・・お分かりでしょうか?^^;
特に、「上や斜めから入れるだけでも切れる」というところがポイントで、隣接面に鋭い引っ掻き傷のような損傷がある時によく見られる現象です。
ただ、今回の起因がこれに当て嵌まるかどうかは分かりません・・・・実際に見ておりませんので断言は出来ません・・・・
2 補綴物同士の接触点・面の関係、または形態上の設計が適切ではないという事に起因している。
この点については、過去に似通ったご質問がございましたので、そちらの回答をご覧になって下さい。
ここでお書き致しますと、また長文になってしまいますから・・・^^;
こちらになります。
どうぞ→7番と6番(銀歯)、歯の間に隙間がなくてフロスも入らない
原因が何にしろ、もし現在まだ切れるようなのであれば、問題が存在している訳ですから、もう一度担当の先生に対応していただくようにご相談なされたほうが良いと思いますよ。
最後に余談ですが・・・・
所どころに歯肉縁下の歯石が目立ちますが、こちらは処置していただいておられますか?
では、お大事になされて下さい。
こんばんは。
>原因は先生は、隣の歯(奥から数えて3つ目)の銀のフィリングが滑らかではないので、そこに引っかかってフロスが切れると言っていたのですが、上や斜めから入れるだけも切れてしまったので、クラウンが少し大きすぎて隣の歯とあまりにもスペースがないからではないかと思っています。
変え換えられる前は、如何でしたか?
(あったかどうかで原因が多少違ってきます。)
添付していただいたレントゲン写真は術前のものだと思いますが、そうでしょうか?
そうなのであれば、術後の状態を実際に見ていない状況では、憶測でしか意見を申し上げられませんので、これからお書きする事は参考程度にお受け止め下さいね。
記述内容と術前のレントゲンを参考にして考え出した原因が二つございます。
1 隣接歯の表面に傷が存在する。
変え換えの時に、第一大臼歯の古い補綴物除去にあたって、私たちはドリルで削りながら撤去しておりますが、隣接歯との接触面を取り外すときに注意深くドリルを操作しませんと、隣接歯のほうの金属の表面を傷付けかねません。
金属の表面全体が引っ掻き傷のようになるものから、一部分がざらつく程度のもの、形が全く変わってしまうものまであります。
殆どの先生方は、注意深く隣接歯に損傷を与えない様に除去しているはずですが、こればかりは実際に見ていないと何とも言えません。
(ただ、第一大臼歯が多少前の方向<近心傾斜>に斜めに傾いておられますので、除去に際しては細心の注意を払わなければならないとは言えます。)
もしも仮に、偶発的に起きてしまったとして、表面に引っ掻き傷のようなものが出来てしまった場合は、型を取る前、若しくは取る時点で研磨すれば問題は生じませんが、そうでなければ何らかの問題として浮上して参りますし、また、隣接面の形が変わるほどのものであれば、歯と歯との間の形態が狂ってしまいますから、隣接歯の詰め物を同時に変え換えるしかない場合もあります。
先ほど、ポーセレン・クラウンに変え換える前は如何でしたか?
とお聞き致しましたが、もし以前このように切れてしまう事がなく、今回新しく変え換えた後に切れてしまうようになったのであれば、こういった可能性があると言えます。
もし以前も切れるようであれば、担当の先生が言われる、
→原因は横の歯の被せ物の先がとがっているので
のお話と辻褄が合うわけです。
推理のようですが・・・お分かりでしょうか?^^;
特に、「上や斜めから入れるだけでも切れる」というところがポイントで、隣接面に鋭い引っ掻き傷のような損傷がある時によく見られる現象です。
ただ、今回の起因がこれに当て嵌まるかどうかは分かりません・・・・実際に見ておりませんので断言は出来ません・・・・
2 補綴物同士の接触点・面の関係、または形態上の設計が適切ではないという事に起因している。
この点については、過去に似通ったご質問がございましたので、そちらの回答をご覧になって下さい。
ここでお書き致しますと、また長文になってしまいますから・・・^^;
こちらになります。
どうぞ→7番と6番(銀歯)、歯の間に隙間がなくてフロスも入らない
原因が何にしろ、もし現在まだ切れるようなのであれば、問題が存在している訳ですから、もう一度担当の先生に対応していただくようにご相談なされたほうが良いと思いますよ。
最後に余談ですが・・・・
所どころに歯肉縁下の歯石が目立ちますが、こちらは処置していただいておられますか?
では、お大事になされて下さい。
相談者からの返信
相談者:
josephさん
返信日時:2011-10-11 11:23:02
王先生
クラウン交換前は全然ひっかかりませんでした。
レントゲンは術前のものです。
ということは、やはりクラウンを外す時に隣の歯を傷つけてしまったことが理由のようですね。
担当医はそのことを知っていて、銀の詰め物の作りのせいにした可能性が高いですね。
ウエッジを無理やり入れて、金属のやすりを歯の間に入れてこすったので、多少隙間ができたのか、表面が滑らかになったのかで現在はフロスは切れずに入ります。
ただウエッジで痛い思いをしたほかにも、先生がかなり力を入れてやすりを動かしていたのでやすりが口の端をこすったり、唇が歯にあたったま上から押さえられたりでかなり苦痛でした。
今回のことは気をつければ避けられたことや前もクラウンを外す際に唇に口内炎ができましたし、通院先をかえたほうがよいのかと思い始めました。
歯石取りは来年くらいに行う予定です。
治療後の写真を添付いたしましたが、メタルボンドで歯茎との境目から一部中の金属が見えている(中の金属のほうが長い)気がするのですが、これは普通なのでしょうか?
それとも以前の銀歯で歯茎が変色、それが見えているだけだったりしますでしょうか?
お忙しいところ、このように先生にご回答頂きまして誠に恐縮です。ありがとうございます。
画像1 画像2
クラウン交換前は全然ひっかかりませんでした。
レントゲンは術前のものです。
ということは、やはりクラウンを外す時に隣の歯を傷つけてしまったことが理由のようですね。
担当医はそのことを知っていて、銀の詰め物の作りのせいにした可能性が高いですね。
ウエッジを無理やり入れて、金属のやすりを歯の間に入れてこすったので、多少隙間ができたのか、表面が滑らかになったのかで現在はフロスは切れずに入ります。
ただウエッジで痛い思いをしたほかにも、先生がかなり力を入れてやすりを動かしていたのでやすりが口の端をこすったり、唇が歯にあたったま上から押さえられたりでかなり苦痛でした。
今回のことは気をつければ避けられたことや前もクラウンを外す際に唇に口内炎ができましたし、通院先をかえたほうがよいのかと思い始めました。
歯石取りは来年くらいに行う予定です。
治療後の写真を添付いたしましたが、メタルボンドで歯茎との境目から一部中の金属が見えている(中の金属のほうが長い)気がするのですが、これは普通なのでしょうか?
それとも以前の銀歯で歯茎が変色、それが見えているだけだったりしますでしょうか?
お忙しいところ、このように先生にご回答頂きまして誠に恐縮です。ありがとうございます。
画像1 画像2
回答3
誠安・瑞石牙医診所(台湾)の王です。
回答日時:2011-10-12 02:55:37
josephさん
返信が遅れて申し訳ございません。
>やはりクラウンを外す時に隣の歯を傷つけてしまったことが理由のようですね。
直接がどうかは分かりませんが、画像1ではフル・クラウンの手前の第二小臼歯の銀歯の表面に引っ掻き傷のような痕跡が見えますので、その可能性はあったかと思います。
ただ、偶発的に起きたことかもしれませんし、対応して下さった訳ですから・・・・・・
残っている引っ掻き傷のようになっておられる部分がまだざらつく様であれば、もう一度研磨して下さるようにご相談なされてみて下さいね。
>通院先をかえたほうがよいのかと思い始めました。
海外ですと、保険会社との契約等の問題や言葉の問題で、病院選びがかなり限定されてくるという事もありますし、次に遭われる先生がより良いとも限りませんし・・・・・・難しい問題ですね。
ただ、国内外を問わずに言えることは、手際が丁寧で、専門知識があり、また良心的な理想の先生を見つけるには、まずご自分で多少の歯科医療知識を身に付けられ、見極められるだけの目を養っておかれる事しかないのではないかと。
>メタルボンドで歯茎との境目から一部中の金属が見えている(中の金属のほうが長い)気がするのですが、これは普通なのでしょうか?
>それとも以前の銀歯で歯茎が変色、それが見えているだけだったりしますでしょうか?
そうですね・・・・どちらなのでしょう・・・・・・^^;
いわゆる「ブラック・マージン」なのですが、確かに金属っぽく写っている部分も見え隠れしておられますし・・・・
撮影された角度では縁がはっきりと見えませんので、断定的な事は申し上げられませんが、可能性として、
1 歯と補綴物の境目(マージン)を歯肉縁下ではなく、歯肉縁上に設定されているために、境目の下(マージン・ラインの下)の変色した歯が見えている。
仮にそうであった場合なのですが。
歯肉縁上にマージンを設定するのは決して間違いではありませんので、ご安心下さいね。
メリットとしては、精度の高い型取りが可能だという点と、プラーク・コントロールがし易いという点があります。
一般的に審美領域ではないところに使われます。
2 境目の縁を金属にした。
そのまんま「メタル・マージン」と言うのですが、歯との境目である縁の部分が金属になっており、金属ですと、縁を剃刀の刃のように薄く仕上げられるので適合の良いものが期待出来るメリットがあります。
昔は補綴物との境目は金属の縁で終わらせるのが基本だったのですが、現在ではポーセレンを縁に使用することも出来るようになりました。
ポーセレン・マージンは審美性が重視される領域に使われることが多いですね。
ただ、ポーセレン・マージンはメタル・マージンよりも焼き付けで縁が若干円くなる分、フィットが相対的に悪くなる傾向にあるとは言えます。
(ただ、これも技工士さんの技術力や、製作段階前の歯科医師の削り方の技量にも左右されますから、一概にはそうとも言えません。)
不安もお有りになるかもしれませんが、マージンに関しては大丈夫のように見えますので、ご安心なされても良いかと思いますよ。
参考になれれば幸いです。
では、お大事に。^^
返信が遅れて申し訳ございません。
>やはりクラウンを外す時に隣の歯を傷つけてしまったことが理由のようですね。
直接がどうかは分かりませんが、画像1ではフル・クラウンの手前の第二小臼歯の銀歯の表面に引っ掻き傷のような痕跡が見えますので、その可能性はあったかと思います。
ただ、偶発的に起きたことかもしれませんし、対応して下さった訳ですから・・・・・・
残っている引っ掻き傷のようになっておられる部分がまだざらつく様であれば、もう一度研磨して下さるようにご相談なされてみて下さいね。
>通院先をかえたほうがよいのかと思い始めました。
海外ですと、保険会社との契約等の問題や言葉の問題で、病院選びがかなり限定されてくるという事もありますし、次に遭われる先生がより良いとも限りませんし・・・・・・難しい問題ですね。
ただ、国内外を問わずに言えることは、手際が丁寧で、専門知識があり、また良心的な理想の先生を見つけるには、まずご自分で多少の歯科医療知識を身に付けられ、見極められるだけの目を養っておかれる事しかないのではないかと。
>メタルボンドで歯茎との境目から一部中の金属が見えている(中の金属のほうが長い)気がするのですが、これは普通なのでしょうか?
>それとも以前の銀歯で歯茎が変色、それが見えているだけだったりしますでしょうか?
そうですね・・・・どちらなのでしょう・・・・・・^^;
いわゆる「ブラック・マージン」なのですが、確かに金属っぽく写っている部分も見え隠れしておられますし・・・・
撮影された角度では縁がはっきりと見えませんので、断定的な事は申し上げられませんが、可能性として、
1 歯と補綴物の境目(マージン)を歯肉縁下ではなく、歯肉縁上に設定されているために、境目の下(マージン・ラインの下)の変色した歯が見えている。
仮にそうであった場合なのですが。
歯肉縁上にマージンを設定するのは決して間違いではありませんので、ご安心下さいね。
メリットとしては、精度の高い型取りが可能だという点と、プラーク・コントロールがし易いという点があります。
一般的に審美領域ではないところに使われます。
2 境目の縁を金属にした。
そのまんま「メタル・マージン」と言うのですが、歯との境目である縁の部分が金属になっており、金属ですと、縁を剃刀の刃のように薄く仕上げられるので適合の良いものが期待出来るメリットがあります。
昔は補綴物との境目は金属の縁で終わらせるのが基本だったのですが、現在ではポーセレンを縁に使用することも出来るようになりました。
ポーセレン・マージンは審美性が重視される領域に使われることが多いですね。
ただ、ポーセレン・マージンはメタル・マージンよりも焼き付けで縁が若干円くなる分、フィットが相対的に悪くなる傾向にあるとは言えます。
(ただ、これも技工士さんの技術力や、製作段階前の歯科医師の削り方の技量にも左右されますから、一概にはそうとも言えません。)
不安もお有りになるかもしれませんが、マージンに関しては大丈夫のように見えますので、ご安心なされても良いかと思いますよ。
参考になれれば幸いです。
では、お大事に。^^
相談者からの返信
相談者:
josephさん
返信日時:2011-10-17 17:22:38
タイトル | [写真あり] クラウン装着後に歯間に器具を入れられ心配 (アメリカ) |
---|---|
質問者 | josephさん |
地域 | 海外 |
年齢 | 31歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 会社員(事務系) |
カテゴリ |
クラウン(差し歯・被せ)のトラブル その他(写真あり) アメリカ(米国) クラウン(被せ物)の隙間・適合 クラウン(被せ物)の形・形態 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。