[写真あり] 12歳、前突が顕著で4番4本抜歯でもなおスペース不足
相談者:
momose955さん (41歳:女性)
投稿日時:2011-11-08 16:56:55
⇒参考:過去のご相談
「10歳、前突の矯正治療で上下4番に加え上6番も抜歯」他
お世話になっています。
随分前に子供の矯正で相談させていただきました。
その節はありがとうございました。
娘はもうすぐ12歳で、上下顎前突で2年半ほど矯正に通っています。
現在、上下左右4番を4本抜歯ずみです。
上はそれに加えヘッドギアで奥歯を下げ、大分スペースができましたが、下の抜歯したスペースがもうほとんどなく、これ以上はほんの少ししか下げられない状態なのですが、まだまだ画像のような横顔です。
上はまだ、抜歯したスペース分ほぼあいていて、充分下げられるのに下はこれ以上下げられないので、上の歯は全部は下げずに、奥歯を前に出して隙間を埋めると主治医にいわれました。
それでは前突が解消されないので、何とか下の歯をもっと下げられないものかと調べてみましたら、前歯を3本にするスリーインサイザルという方法を知りました。
それを主治医に相談したところ、
「下あごは骨が薄いので、移動量があまり大きいと歯の根が薄くなってしまう危険がある。
あと少し下げられるだけ下げてみて、歯を削るなどの方法もとりそれでもスペースが足りなければ、最悪前歯を一本取る。」
といわれました。
ご相談したいのは、すでに左右4番を抜歯済みで更に前歯を一本抜きスリーインサイザルにする方法は、将来的に歯が弱くなって危険でしょうか?
何とかあごの梅干し皺を解消し、自然に口が閉じるようにしてやりたいのですが、前突が酷くて4番4本抜歯では足りず、悩んでいます。
現在の横顔と下の歯の画像を添付します。
ご意見いただけますと幸いです。
画像1 画像2
「10歳、前突の矯正治療で上下4番に加え上6番も抜歯」他
お世話になっています。
随分前に子供の矯正で相談させていただきました。
その節はありがとうございました。
娘はもうすぐ12歳で、上下顎前突で2年半ほど矯正に通っています。
現在、上下左右4番を4本抜歯ずみです。
上はそれに加えヘッドギアで奥歯を下げ、大分スペースができましたが、下の抜歯したスペースがもうほとんどなく、これ以上はほんの少ししか下げられない状態なのですが、まだまだ画像のような横顔です。
上はまだ、抜歯したスペース分ほぼあいていて、充分下げられるのに下はこれ以上下げられないので、上の歯は全部は下げずに、奥歯を前に出して隙間を埋めると主治医にいわれました。
それでは前突が解消されないので、何とか下の歯をもっと下げられないものかと調べてみましたら、前歯を3本にするスリーインサイザルという方法を知りました。
それを主治医に相談したところ、
「下あごは骨が薄いので、移動量があまり大きいと歯の根が薄くなってしまう危険がある。
あと少し下げられるだけ下げてみて、歯を削るなどの方法もとりそれでもスペースが足りなければ、最悪前歯を一本取る。」
といわれました。
ご相談したいのは、すでに左右4番を抜歯済みで更に前歯を一本抜きスリーインサイザルにする方法は、将来的に歯が弱くなって危険でしょうか?
何とかあごの梅干し皺を解消し、自然に口が閉じるようにしてやりたいのですが、前突が酷くて4番4本抜歯では足りず、悩んでいます。
現在の横顔と下の歯の画像を添付します。
ご意見いただけますと幸いです。
画像1 画像2
回答1
回答日時:2011-11-08 18:28:58
個人的には現状から下顎前歯を抜くことは選択肢にはありません。
もし抜くなら、治療後の状態を緻密に計算して、前歯の被蓋状態、臼歯の対向関係をしっかり確認してからでないと、出っ歯が残る(出っ歯になる?)可能性もあります。
いつごろ小臼歯を抜いたのかわかりませんが、ブラケット装着時期が早すぎたような気がします。
(おそらく上下の7番は未萌出の時期だったはずです)
ところで、現在上下の7番はどうなっているのでしょう。
さらにまだ骨の中にある8番はどうなっているのでしょう。
私が、今から方策を考えるとすると、
まず口唇力の強化を行うこと。
パタカラやあいうべ体操などで。
必要ならMFTなどの舌トレーニングも。
下顎の歯列の前方部のカーブが強いような気がするので、もう少し前歯部を平らなアーチにする。
さらにヘッドギアは継続して、ヘッドギア使用時のみV級ゴム(上の奥歯から下の犬歯辺りにかけるゴム)を使用していただくことによって、まだ下顎前歯の後退は行えるかもしれません。
別の案として、とりあえずこのまま治療を進めて、一旦は装置を除去、口唇力強化に努め、問題が残っているようなら、高校生すぎごろ再治療する。
高校生ごろになると、TAD(ミニスクリューなど)も使えるかもしれませんし、必要なら親知らず抜歯を追加して臼歯部の後方移動も行えるかもしれません。
ただあくまでもこれは私が行うならという前提つきです。
担当の先生が一番今の状態を把握していると思いますので、しっかり話し合って今後の方針を決めてください。
もし抜くなら、治療後の状態を緻密に計算して、前歯の被蓋状態、臼歯の対向関係をしっかり確認してからでないと、出っ歯が残る(出っ歯になる?)可能性もあります。
いつごろ小臼歯を抜いたのかわかりませんが、ブラケット装着時期が早すぎたような気がします。
(おそらく上下の7番は未萌出の時期だったはずです)
ところで、現在上下の7番はどうなっているのでしょう。
さらにまだ骨の中にある8番はどうなっているのでしょう。
私が、今から方策を考えるとすると、
まず口唇力の強化を行うこと。
パタカラやあいうべ体操などで。
必要ならMFTなどの舌トレーニングも。
下顎の歯列の前方部のカーブが強いような気がするので、もう少し前歯部を平らなアーチにする。
さらにヘッドギアは継続して、ヘッドギア使用時のみV級ゴム(上の奥歯から下の犬歯辺りにかけるゴム)を使用していただくことによって、まだ下顎前歯の後退は行えるかもしれません。
別の案として、とりあえずこのまま治療を進めて、一旦は装置を除去、口唇力強化に努め、問題が残っているようなら、高校生すぎごろ再治療する。
高校生ごろになると、TAD(ミニスクリューなど)も使えるかもしれませんし、必要なら親知らず抜歯を追加して臼歯部の後方移動も行えるかもしれません。
ただあくまでもこれは私が行うならという前提つきです。
担当の先生が一番今の状態を把握していると思いますので、しっかり話し合って今後の方針を決めてください。
回答2
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-11-08 20:52:19
舌を挙上出来ますか?
(ある程度口を開けた状態のまま、舌の前方部分を上顎にくっつけることが出来ますか?)
(ある程度口を開けた状態のまま、舌の前方部分を上顎にくっつけることが出来ますか?)
相談者からの返信
相談者:
momose955さん
返信日時:2011-11-08 21:45:57
伊藤先生、藤森先生、お返事ありがとうございました。
伊藤先生、現在下は6番7番に銀の輪っかがついています。
8番は4本ともあると言われましたが、まっすぐかどうかはわかりません。
「前歯部を平らなアーチにする」とは床矯正であごを横に広げるのでしょうか。
その方法は、必ず後戻りするので勧めないと、主治医に言われたことがあります。
現状ではあと1本の抜歯もやむなしと考える一方で、出来ることならこれ以上歯を抜きたくないのは勿論なので、V級ゴムの使用など、主治医に相談してみます。
ありがとうございました。
藤森先生
やらせてみましたが、出来るようです。
引き続き、アドバイスありましたらどうぞよろしくお願いします。
伊藤先生、現在下は6番7番に銀の輪っかがついています。
8番は4本ともあると言われましたが、まっすぐかどうかはわかりません。
「前歯部を平らなアーチにする」とは床矯正であごを横に広げるのでしょうか。
その方法は、必ず後戻りするので勧めないと、主治医に言われたことがあります。
現状ではあと1本の抜歯もやむなしと考える一方で、出来ることならこれ以上歯を抜きたくないのは勿論なので、V級ゴムの使用など、主治医に相談してみます。
ありがとうございました。
藤森先生
やらせてみましたが、出来るようです。
引き続き、アドバイスありましたらどうぞよろしくお願いします。
回答3
仙台東口矯正歯科(仙台市宮城野区)の堀内です。
回答日時:2011-11-09 00:26:08
現在12歳であれば、上顎骨の成長はほぼ収束している時期だと思います。
しかし、一般的に、下顎骨は女性では16歳〜17歳ぐらいまで成長が続きます。
稀にですが、下顎骨が後下方に成長する場合もあり、そのような場合には、現時点で、下顎前歯をさらに一本追加抜歯してしまうと、将来、非常に困った事態になります。
抜歯した歯が戻ってこないからです。
現在の治療は、1期治療(こどもの矯正治療)だと思いますので、土台の骨である顎骨の成長によっては、2期治療が必要となる場合もあります。
まずは、上下顎のスペースを閉鎖して、一度治療を終了していただいてはいかがでしょうか?
こどもの矯正治療をあまり長期間続けると、2期治療の仕上げが必要になった際に、お子さんのモチベーションがあがらず、中途半端な仕上がりで終了するリスクがあります。
また、2期治療の時期であれば、下顎の8番(親知らず)を抜歯可能ですので、インプラントアンカー等を利用すれば、下顎歯列を後方移動することは、難しくない場合が多いです。
個人的には、成長が終了した時点で、良好な状態になることが重要であり、効率性に優れる1期治療、2期治療を行う治療計画が重要と考えています。
担当医と今後の治療計画をよくご相談されてください。
しかし、一般的に、下顎骨は女性では16歳〜17歳ぐらいまで成長が続きます。
稀にですが、下顎骨が後下方に成長する場合もあり、そのような場合には、現時点で、下顎前歯をさらに一本追加抜歯してしまうと、将来、非常に困った事態になります。
抜歯した歯が戻ってこないからです。
現在の治療は、1期治療(こどもの矯正治療)だと思いますので、土台の骨である顎骨の成長によっては、2期治療が必要となる場合もあります。
まずは、上下顎のスペースを閉鎖して、一度治療を終了していただいてはいかがでしょうか?
こどもの矯正治療をあまり長期間続けると、2期治療の仕上げが必要になった際に、お子さんのモチベーションがあがらず、中途半端な仕上がりで終了するリスクがあります。
また、2期治療の時期であれば、下顎の8番(親知らず)を抜歯可能ですので、インプラントアンカー等を利用すれば、下顎歯列を後方移動することは、難しくない場合が多いです。
個人的には、成長が終了した時点で、良好な状態になることが重要であり、効率性に優れる1期治療、2期治療を行う治療計画が重要と考えています。
担当医と今後の治療計画をよくご相談されてください。
回答4
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-11-09 14:40:40
もし万一、舌の挙上が困難な場合には、先にやるべきことがあると考えた次第です。
私も、今後の下顎の成長量・成長方法などが、正確には予測困難であろうことから、それらのバリエーションに対応出来るように、次の一手(抜歯など)を、今しばらく残しておく案が無難だと考えます。
ちょっと言い出し難いかもしれませんが、担当の先生には上手くお伝えくださいね。
私も、今後の下顎の成長量・成長方法などが、正確には予測困難であろうことから、それらのバリエーションに対応出来るように、次の一手(抜歯など)を、今しばらく残しておく案が無難だと考えます。
ちょっと言い出し難いかもしれませんが、担当の先生には上手くお伝えくださいね。
回答5
オレフィス矯正歯科(名古屋市中区)の戸苅です。
回答日時:2011-11-09 20:20:03
下顎前歯を3本にしてしまうと、上下で歯の本数が変わってしまうので、咬み合わせを合わせるのがむずかしくなります。
事前の十分なシミュレーションが必要と思います。
大臼歯の後方移動をおこなえば、前歯を下げる余地を作れるかもしれません。
そのためには骨の成長予測と歯をどこまで移動できるかのシミュレーションが必要です。
このままズルズルと治療方法を変更していくよりも、仕切り直して、しっかりと治療計画を立てなおした方がいいような気がします。
担当医とよくご相談ください。
事前の十分なシミュレーションが必要と思います。
大臼歯の後方移動をおこなえば、前歯を下げる余地を作れるかもしれません。
そのためには骨の成長予測と歯をどこまで移動できるかのシミュレーションが必要です。
このままズルズルと治療方法を変更していくよりも、仕切り直して、しっかりと治療計画を立てなおした方がいいような気がします。
担当医とよくご相談ください。
相談者からの返信
相談者:
momose955さん
返信日時:2011-11-10 14:08:31
堀内先生、藤森先生、戸苅先生、お返事ありがとうございました。
スリーインサイザルは勧められないとのご意見で、納得いたしました。
では下左右の6番を抜歯し、その分歯を下げ、8番が生えてきたらそれをかみあわせに参加させる方法は取れませんでしょうか。
ネットで娘のような酷い前突で、上は4番6番、下は5番6番の計8本を抜歯し親不知を奥歯として並べることによってきれいに治っている症例を目にしました。
が、主治医はそうすると下の歯の移動が大きくなってしまう、下はあまり大きく動かすと歯の根が薄くなってしまい危険だと言いました。
こちらの先生方はどう思われますでしょうか?
この方法なら本来(おそらく)抜くことになった8番の代わりに6番を抜くので歯の数も変わらず、うまくいけばいい方法のように思うのです。
ここまで長い間、痛いのを我慢して頑張ってきて、せっかく作った上の歯のスペースを、奥歯を前に出して閉じてしまわないといけないのは切ないです。
どうにか綺麗に直したいのです。
ご意見お聞かせいただけますと幸いです。
スリーインサイザルは勧められないとのご意見で、納得いたしました。
では下左右の6番を抜歯し、その分歯を下げ、8番が生えてきたらそれをかみあわせに参加させる方法は取れませんでしょうか。
ネットで娘のような酷い前突で、上は4番6番、下は5番6番の計8本を抜歯し親不知を奥歯として並べることによってきれいに治っている症例を目にしました。
が、主治医はそうすると下の歯の移動が大きくなってしまう、下はあまり大きく動かすと歯の根が薄くなってしまい危険だと言いました。
こちらの先生方はどう思われますでしょうか?
この方法なら本来(おそらく)抜くことになった8番の代わりに6番を抜くので歯の数も変わらず、うまくいけばいい方法のように思うのです。
ここまで長い間、痛いのを我慢して頑張ってきて、せっかく作った上の歯のスペースを、奥歯を前に出して閉じてしまわないといけないのは切ないです。
どうにか綺麗に直したいのです。
ご意見お聞かせいただけますと幸いです。
回答6
仙台東口矯正歯科(仙台市宮城野区)の堀内です。
回答日時:2011-11-10 16:57:51
過去のご相談で、「上下顎4番6番抜歯を検討されている」との記載がありますが、そのような方針ではなく、「上下顎4番抜歯と上顎ヘッドギア(上顎6番遠心移動)」という穏健な治療方法をとられたのでしょうか?
1期治療では、年齢的に上顎8番が抜歯できないため、上顎6番をヘッドギア等で遠心移動すると、上顎7番が頬側に萌出してきたり、萌出が阻害されるリスクがあります。
現在上顎7番はどのような状態なのでしょうか、萌出は正常ですか?
もし、スペース不足で萌出が正常でないのであれば、上顎6番を前方に移動させる必要があります。
(将来的に上顎8番を抜歯すれば、ある程度自由に遠心移動ができますが、それは8番抜歯が可能な高校生以降で行うべき治療です)
実際に診ていませんから、詳しい状態は、わかりませんが、
1.遠心移動された6番を利用して、上顎12356番を下顎歯列と良好に咬合する位置へ後方移動
2.同時に上顎6番を前方移動させる
ことが、総合的にもっとも、妥当な判断であるという場合は多いです。
「下左右の6番を抜歯し、その分歯を下げ、8番が生えてきたらそれをかみあわせに参加させる方法は取れませんでしょうか。」
とのことですが、下顎8番は6番や7番より、構造的に弱い(歯根や歯冠が未発達の場合が多い)ですし、「下顎6番抜歯」を検討するのは、下顎6番が深刻な根尖病巣を有するなど特別な理由がなければ、避けた方がよいと思います。
上下顎のかみ合わせがわかりませんので、はっきりしませんが、下顎にはまだスペースがありますし、下顎のスペースクローズ後に、上顎前歯を後方移動させれば、現在より口唇閉鎖時の緊張が緩和すると思います。
また、もっとも重要なポイントですが、ほとんどの場合には、1期治療の段階では、お子さんには、はっきりとした主訴がありません。
(ただし、御両親が、気にされている悩みをお子さんに繰り返しお話していれば、お子さんに強い影響を与えている場合もあります)
しかし、高校生以降の時期に開始する、仕上げの治療(2期治療)では、年齢的に、お子さん自身にはっきりした判断力がついています。
つまり、利点・欠点がある複数の治療選択肢から、どのような仕上げを望むかをお子さん自身の判断も踏まえて、選択可能となります。
以上のような理由もあり、小学生の段階で、2期治療が必要となった場合に、治療選択肢が狭まるような過激な治療は避けられた方がよいと思います。
また、2期治療では、上下顎の8番を抜歯することによって、7番後方部のスペースを利用することも可能ですし、歯槽骨が硬く成熟しますので、インプラントアンカーを埋入することも可能になり、1期治療とは比較にならないほど、精密な3次元的歯牙コントロールが可能となります。
さらにいえば、お子さんが望んだ場合には、顎矯正治療など骨格的な条件を改善するような治療選択肢も検討可能です。
「ここまで長い間、痛いのを我慢して頑張ってきて、」という表現からは、心理的なあせりを感じます。
1期治療には、「成長を利用した治療により2期治療の仕上げの質を良くすることができる」等のメリットもありますが、明白な限界が存在することは上述でご指摘したとおりです。
1期治療の時期に、こだわっていた悩みが、2期治療終了後の未来から振り返ると、あまり意味をもたなかったという場合も少なくありません。
まずは、担当医と今後の長期的な治療計画についてじっくりとご相談ください。
1期治療では、年齢的に上顎8番が抜歯できないため、上顎6番をヘッドギア等で遠心移動すると、上顎7番が頬側に萌出してきたり、萌出が阻害されるリスクがあります。
現在上顎7番はどのような状態なのでしょうか、萌出は正常ですか?
もし、スペース不足で萌出が正常でないのであれば、上顎6番を前方に移動させる必要があります。
(将来的に上顎8番を抜歯すれば、ある程度自由に遠心移動ができますが、それは8番抜歯が可能な高校生以降で行うべき治療です)
実際に診ていませんから、詳しい状態は、わかりませんが、
1.遠心移動された6番を利用して、上顎12356番を下顎歯列と良好に咬合する位置へ後方移動
2.同時に上顎6番を前方移動させる
ことが、総合的にもっとも、妥当な判断であるという場合は多いです。
「下左右の6番を抜歯し、その分歯を下げ、8番が生えてきたらそれをかみあわせに参加させる方法は取れませんでしょうか。」
とのことですが、下顎8番は6番や7番より、構造的に弱い(歯根や歯冠が未発達の場合が多い)ですし、「下顎6番抜歯」を検討するのは、下顎6番が深刻な根尖病巣を有するなど特別な理由がなければ、避けた方がよいと思います。
上下顎のかみ合わせがわかりませんので、はっきりしませんが、下顎にはまだスペースがありますし、下顎のスペースクローズ後に、上顎前歯を後方移動させれば、現在より口唇閉鎖時の緊張が緩和すると思います。
また、もっとも重要なポイントですが、ほとんどの場合には、1期治療の段階では、お子さんには、はっきりとした主訴がありません。
(ただし、御両親が、気にされている悩みをお子さんに繰り返しお話していれば、お子さんに強い影響を与えている場合もあります)
しかし、高校生以降の時期に開始する、仕上げの治療(2期治療)では、年齢的に、お子さん自身にはっきりした判断力がついています。
つまり、利点・欠点がある複数の治療選択肢から、どのような仕上げを望むかをお子さん自身の判断も踏まえて、選択可能となります。
以上のような理由もあり、小学生の段階で、2期治療が必要となった場合に、治療選択肢が狭まるような過激な治療は避けられた方がよいと思います。
また、2期治療では、上下顎の8番を抜歯することによって、7番後方部のスペースを利用することも可能ですし、歯槽骨が硬く成熟しますので、インプラントアンカーを埋入することも可能になり、1期治療とは比較にならないほど、精密な3次元的歯牙コントロールが可能となります。
さらにいえば、お子さんが望んだ場合には、顎矯正治療など骨格的な条件を改善するような治療選択肢も検討可能です。
「ここまで長い間、痛いのを我慢して頑張ってきて、」という表現からは、心理的なあせりを感じます。
1期治療には、「成長を利用した治療により2期治療の仕上げの質を良くすることができる」等のメリットもありますが、明白な限界が存在することは上述でご指摘したとおりです。
1期治療の時期に、こだわっていた悩みが、2期治療終了後の未来から振り返ると、あまり意味をもたなかったという場合も少なくありません。
まずは、担当医と今後の長期的な治療計画についてじっくりとご相談ください。
回答7
回答日時:2011-11-10 17:58:39
6番抜歯までお考えになっていることを考えると、なおさら事を急がないで、高校生、大学生になったころに、大臼歯抜歯も含めた上で再検討したほうがいいと思います。
もし、今6番抜歯して前歯が後退できたとしても8番の萌出は、まだまだです。
8番を配列することを考えると、継続的に治療するのは考え物です。
一度、装置除去し、舌や口唇の機能訓練(MFT,パタカラ、あいうべ体操など)に務め、時期を待ちましょう。
もし、今6番抜歯して前歯が後退できたとしても8番の萌出は、まだまだです。
8番を配列することを考えると、継続的に治療するのは考え物です。
一度、装置除去し、舌や口唇の機能訓練(MFT,パタカラ、あいうべ体操など)に務め、時期を待ちましょう。
回答8
オレフィス矯正歯科(名古屋市中区)の戸苅です。
回答日時:2011-11-11 14:53:10
>ここまで長い間、痛いのを我慢して頑張ってきて、
ぼくもそう思います。
でも、そういう思いのまま治療を進めても、よい結果が得られるとはかぎりません。
むしろ、そのように思っている時は視野狭窄になっていることもあって、選択肢をみのがしてしまうかもしれません。
焦らずに決断を一時棚上げして、成長を待ってみるのも手だと思います。
これは問題を先送りしているわけではありません。
成長すれば今とは条件が変わり、治療の選択肢が増えると予測できるからです。
ぼくもそう思います。
でも、そういう思いのまま治療を進めても、よい結果が得られるとはかぎりません。
むしろ、そのように思っている時は視野狭窄になっていることもあって、選択肢をみのがしてしまうかもしれません。
焦らずに決断を一時棚上げして、成長を待ってみるのも手だと思います。
これは問題を先送りしているわけではありません。
成長すれば今とは条件が変わり、治療の選択肢が増えると予測できるからです。
回答9
本郷壱岐坂矯正歯科(東京都文京区)の大原です。
回答日時:2011-11-11 16:08:12
まだ成長期ですので、お顔の感じは変わる可能性もあります。
もっと知りたいことがたくさんあるので、これだけの資料ではコメント出来ないです。
すみません。
もっと知りたいことがたくさんあるので、これだけの資料ではコメント出来ないです。
すみません。
相談者からの返信
相談者:
momose955さん
返信日時:2011-11-11 18:44:39
堀内先生、伊藤先生、戸苅先生、大原先生、お返事ありがとうございました。
確かに焦りすぎていたようです。
先生方のご意見のおかげで、冷静になれました。
ありがとうございます。
現状のまま、区切りがついたら治療を終了し、2期治療できる時期を待ちたいと思います。
本当にありがとうございました。
確かに焦りすぎていたようです。
先生方のご意見のおかげで、冷静になれました。
ありがとうございます。
現状のまま、区切りがついたら治療を終了し、2期治療できる時期を待ちたいと思います。
本当にありがとうございました。
タイトル | [写真あり] 12歳、前突が顕著で4番4本抜歯でもなおスペース不足 |
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質問者 | momose955さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 41歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯列矯正の治療法 小児矯正(子供の矯正) その他(写真あり) 子供の歯列矯正 上顎前突(出っ歯) 下顎前突(受け口) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。