11歳、ブラケットの種類で迷っています

相談者: でこぽんさん (38歳:女性)
投稿日時:2011-11-16 11:11:35
参考:過去のご相談
〔写真あり〕10歳。急速拡大装置を使った歯列矯正に不安です


先生方、こんにちは。
以前の質問でもご丁寧な回答、本当にありがとうございます^^


上顎前突矯正を決断し、8月末から装置が入りました。
急速拡大装置にて6ミリ広げた後、今は骨が出来るのを待っている状態です。
(12月末に装置は外す予定)

下顎にも装置を入れて、傾斜させています。



来週、ブラケットを上前歯1番〜2番に付ける予定で、金属にするかクリアなものにするか迷っております。

審美的な問題や価格の問題もありますが、何より「歯にとって、やさしいもの」を選びたいのですが、どちらのほうが外す際など、歯に負担が少ないでしょうか?
どちらも変わりないでしょうか?


どうぞよろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-11-16 11:44:24
>何より「歯にとって、やさしいもの」を選びたいのですが、どちらのほうが外す際など、歯に負担が少ないでしょうか?
>どちらも変わりないでしょうか?

ほとんど変わりはありません。

強いて上げれば、セラミック製は外しにくいことがあります。
プラスチックと金属では外す時の違いはほとんどありません。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-11-16 19:55:04
戸苅先生の意見とほぼ同じです。


セラミックブラケットを子どもに使用する矯正歯科は少ないと思いますが、セラミックブラケットの中には、装置除去時に歯質にダメージを与える可能性の高い構造の製品もあります。
(ただし、最近のセラミックブラケットでは、構造的な改良がすすんでいるために、ほとんど問題とならない構造の製品もあります。)


プラスチックブラケットと金属ブラケットでは、装置除去時の、歯質へのダメージに、あまり差はないと思います。


どちらかといえば、大きく影響するのは、接着剤です。

強力な接着システムを採用するほど、治療期間内の脱離がすくなくなりますが、装置除去時の歯質への負担が大きくなります。


また、フッ素徐放性を有し、ブラケットカリエス虫歯・齲蝕)を強力に抑制するブラケット用接着剤(矯正グラスアイオノマーセメントと言います)も製品化されていますが、一般的な接着剤と比較すると、接着力が弱く、やや脱離率が高いという欠点を有しています。

個人的には、GC社の「Fuji ortho LC」という接着剤を愛用しています。
http://www.sendai-ortho.com/yobou.html


なお、ブラケットが脱離すると、患者さんや保護者との信頼関係が崩れるから接着力の弱い接着剤は、使用しづらいという意見もありますが、とくに1期治療(こどもの矯正治療)では、齲蝕抑制効果が高い接着剤を使用するメリットは大きいと感じています。


しかし、この掲示板の過去の記録を調べるとわかるように、「こどもの矯正治療中のブラケット脱離が原因で、担当医が信頼できなくなった」という相談がたくさん見受けられます。

難しいところです。
 

結論として、歯質にやさしい接着剤は、脱落率も高いので、利点も欠点もあります。

ご興味あれば、担当医に御相談ください。


ただし、一般的なブラケット用接着材(レジン系接着剤やスーパーボンド等)を使用しても、ブラッシング等の口腔衛生管理が良好であれば、カリエスが発生する可能性は低いですし、除去時に問題が発生することも少ないと思います。
 

回答 回答3
  • 回答者
伊藤矯正歯科クリニック(名古屋市中区)の伊藤です。



※2013年9月14日までは伊藤和明先生、それ以降は伊藤雅大先生がご回答されています。
回答日時:2011-11-17 07:48:40
基本的には慎重に操作を行えば差はありません。

私どもでは選択の余地はなく、すべての患者さんにセラミックブラケットを用いています。


ただどちらかに分ければ金属のブラケットのほうが操作は容易でしょう。
特にブラケット除去時には。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: でこぽんさん
返信日時:2011-11-17 08:49:02
戸苅 先生、
堀内先生、
伊藤先生

お忙しい中、詳しい回答ありがとうございました。

接着剤が問題との事で、ブラケットをつける前に相談してみます。


ありがとうございました。



タイトル 11歳、ブラケットの種類で迷っています
質問者 でこぽんさん
地域 非公開
年齢 38歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯列矯正の治療法
小児矯正(子供の矯正)
材料・機材関連
子供の歯列矯正
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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