5歳、二軒の歯科で見解が異なる子供の虫歯治療

相談者: はがきさん (35歳:女性)
投稿日時:2011-12-01 05:58:37
参考:過去のご相談
5歳、虫歯と言われた乳歯をダイアグノデントだけで経過観察してもよい?



こんにちは。先日からこどもの虫歯のことで、立て続けに質問を立てさせていただいております。
いつも、先生方の真摯なご回答に、素人ではありますが、少しの知恵と、それから勇気をいただいています。
ありがとうございます。



今回の質問は、日々一生懸命に患者のことを考えて治療にあたっている先生方には、失礼なことかもしれません。
が、毎日考えすぎて、疲れてしまっているので、客観的にアドバイスいただけたらと思い、質問させていただきます。

長文になるかもしれません。


5歳の娘の虫歯のことで、二件の歯医者さんで見解が異なり、迷っております。

場所は、DとEの間。
上下左右です。
乳歯です。

視診ではわかりません。
(先日も、小学校入学前の健診がありましたが、虫歯なし、との診断でした。)


フロスが若干引っかかる程度で、最初の歯医者さん(A先生とさせてください)でレントゲンを撮り、上記の場所に虫歯があるとの判断でした。
(見つけてくださったことに感謝しています。)

ただ、A先生は、4本の歯をすべて削る、という判断でした。


たびたび書いておりますが、来春に海外、しかも、医療設備の不十分な途上国に転勤で渡航予定です。
3年間です。
年に一回、一時帰国はできますが。


乳歯とはいえ、削ることには慎重になったほうがいい、とこちらのサイトで勉強しましたので、セカンドオピニオンで、たまたまみつけたよい歯医者さん(B先生とさせてください)に行ってみました。

こちらでは、レントゲンではなく、ダイグノデントで数値を計り、左下のDとEの間だけが数値が26、ほかは虫歯ありません、とのことでした。


おこがましいですが、歯の磨き方もきちんとしていて口の中がきれいだから、渡航まで間があるので、1月ごろまで様子を見て、それから削るなり治療するなり決めてもいいですね、といっていただきました。

乳歯は詰め物が取れやすいから、と。
そして、フッソ洗口をすすめられました。

B先生は、ミニマムインターベーションを心がけておられる歯医者さんです。



A先生は、小児歯科のご専門、指導医です。
B先生は、一般歯科、でも、こどもの歯のクラブを作っていて、こどもの虫歯予防にも力を入れていらっしゃる方です。

まとめますと、
A先生は、削る。
B先生は、あと少し様子を見る


海外渡航した場合の対応は、歯磨き・フロス・食生活の注意に加えて、
A先生は、レーザー照射とフッソ塗布(これで一年位は予防効果があるそう)
B先生は、フッソ洗口
です。


どちらの先生にもよく見ていただき、感謝しております。
ただ、患者としては、同じ口の中でも、あまりにも見解が違うために、どちらをとればいいのか、正直迷います。
将来のあるこどものことだけに、なおさらです。



*このように見解が異なる子供の虫歯治療には、どう考えたらいいのでしょうか?

フッソ+レーザーは、それほど虫歯予防に効果がありますか?

*削ると、乳歯の場合、詰め物が取れやすい、という不安はありますか?


ぶしつけな質問で恐縮しております。
アドバイスいただけるとうれしいです。
よろしくお願いします。(長文読んでくださり、ありがとうございました)


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-12-01 06:45:13
はがきさまおはようございます。

お子さんのむし歯のことでお悩み中ですね、実際に拝見したわけではありませんが文面からの印象では、今回は介入せず間食との付き合い方を気を付けるということで乗り切られてはいかがでしょうか。

おそらくそれほどひどい状態に立ち至るようなことはないとの印象を受けます、そしてフロスもお使いになれば永久歯に生え変わるまで治療せずに済むかもしれません。



フロスパール  
http://www.yamadashika.jp/prevent02.html#a05

むし歯を作らない子育て
http://www2.ha-channel-88.com/bbs/kaihensyu.php

むし歯の観察 
http://yamadashika.jugem.jp/?cid=167

むし歯のできない砂糖の量 
http://www.yamadashika.jp/prevent05.html

お砂糖3本分クイズ 
http://www.yamadashika.jp/prevent09.html


画像1 0歳から食を中心とした生活習慣に留意して子育てした子ども達の口腔内細菌について(お菓子としてのお砂糖を与えない育児をしたら口腔内のミュータンス菌の比率がが極めて少なくなりむし歯のリスクが著しく減少したという研究結果)

画像1画像1

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-12-01 15:36:05
はがきさん、こんにちは

悩ましいところですね。

どちらもいい先生なのでしょうが、嫌な見方をすれば、


>A先生は、小児歯科のご専門、指導医です。

小児歯科が専門でも、小児の治療が得意であったり、噛み合わせや発育の誘導が得意であったりと、必ずしも予防が得意とは限りません。
又、指導医も一つの目明日にはなりますが絶対的な物ではありません。



>B先生は、一般歯科、でも、こどもの歯のクラブを作っていて、こどもの虫歯予防にも力を入れていらっしゃる方です。

日本では経営的な側面から、「歯のクラブ」を作ったり「予防に力を入れて」いたりすることもあります。
実際に、予防に対する正しい知識を持たないでそういったことをされている先生も見受けられます。



>A先生は、削る。
>B先生は、あと少し様子を見る

私の場合、明らかに削る必要があると判断される虫歯と、明らかに削る必要がないと判断される虫歯の他に、どちらが良いのか迷うことがよくあります。


迷った時のいくつかの基準があります。

まずは、生活習慣の、過去から現在に至変遷、今後の見通し。
過去のレントゲンとの比較。
(できれば数年にわたって経過を追ったもの)
親御さんの虫歯予防に対する関心度。
今後定期的に通院が可能か。

その他いくつかのことを考慮して、さらに経過観察が必要であれば、数ヶ月から半年おいて、再度レントゲンを撮影して、決めます。


しかし、はがきさんの場合、余裕はありません。
はがきさんのような状況でおこしになられ、(お子さんの虫歯がそのような状態かどうかはわかりませんが仮に)もし迷うような虫歯があれば、おそらく詰めることを勧めるでしょう。




>A先生は、レーザー照射とフッソ塗布(これで一年位は予防効果があるそう)

レーザーの虫歯予防の効果は定かではありません。


>B先生は、フッソ洗口

フッ化物の塗布や洗口は一定の効果が証明されている物の、それぞれ20〜30%ぐらい虫歯を減らす効果しかありません。



と、いうことで、もう一軒歯科医院を受診されて、多数決で決められてはいかがでしょうか。



>*このように見解が異なる子供の虫歯治療には、どう考えたらいいのでしょうか?

どちらもリスクを負いますので、なにがしかをあきらめて決断しましょう。


>*フッソ+レーザーは、それほど虫歯予防に効果がありますか?

効果は定かではありません。



>*削ると、乳歯の場合、詰め物が取れやすい、という不安はありますか?

私は、確かに、乳歯の詰め物は永久歯に比べとれやすいと感じています。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-12-01 19:02:27
>*このように見解が異なる子供の虫歯治療には、どう考えたらいいのでしょうか?

前にも書きましたが歯と歯の間のむし歯ダイアグノデントで診断するのは難しいです。

フロスがひっかかるという事実をあわせて考えると、レントゲン撮影もされて診断されている先生のほうが診断の信頼性としては高いように思います。


また、虫歯の対応に関しては、ある程度以上の水準での治療ができないのであれば、削ったりはせず、フッ化物の応用等の簡単な処置のみ行ったほうが予後は良いと考えられます。

各医療機関の環境は同じではありませんので、ある程度以上の水準の治療が困難な場合は、薬剤塗布や生活指導のみ行うか、もしくは他の医療機関に紹介することになると思いますが、これは小児歯科に限ったものではなく基本的に医療に共通です。



>*フッソ+レーザーは、それほど虫歯予防に効果がありますか?

レーザーに関しては小牧先生が書かれたように効果があるかどうかは不明です。


>*削ると、乳歯の場合、詰め物が取れやすい、という不安はありますか?

歯科治療で不安のない治療など存在しません。
確かに、乳歯の詰め物の方が脱落する期間は短いと思いますが、通常は数年以内に永久歯と交換しますので、それくらいの年月持たせることはそれほど困難ではありません。

ただ、ある程度の確立で早期の脱落はありえますので、1年間治療が不可能と言う状況ですと、今は治療せず、もし残念ながら外国で問題が起きてしまった場合は、抜歯する という選択肢もあると思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: はがきさん
返信日時:2011-12-08 14:36:59
こんにちは。
お忙しい中に、返信ありがとうございました。
風邪で体調を崩しており、御礼が遅くなり申しわけありませんでした。



山田先生、温かいお言葉ありがとうございました。
先生の病院のHPを拝見、勉強させていただきました。

永久歯虫歯ゼロ、を目指して、これからがんばっていこうと思います。
時々、HPをのぞかせてくださいね。




小牧先生、冷静、かつ現実的なアドバイス、ありがとうございました。

確かに、どの医療機関を受診するにも、すべてを満たすものは無いわけで・・。もう一軒だけ、行ってみようと思います。

先生からすると、このような患者は、一番困るのでしょうが、的確なアドバイスありがとうございました。
ドクターショッピングにならないよう、気をつけます。



森川先生、ありがとうございました。
幸い、乳歯でもあるので、抜歯ということもありうるのですね。
詰め物にしたとしても、永久歯と交代するので、必要ならば受けようと思いました。



先生方、お返事遅くなって申し訳ございませんでした。
治療のかたわらに、このような質問にも真摯に答えてくださり、ありがとうございました。



タイトル 5歳、二軒の歯科で見解が異なる子供の虫歯治療
質問者 はがきさん
地域 非公開
年齢 35歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
乳歯の虫歯(むし歯)
子供(子ども)の虫歯
子供の虫歯予防
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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