根管治療は最長で何年まで続けることが可能でしょうか?

相談者: 由美さん (26歳:女性)
投稿日時:2011-12-03 23:39:35
参考:過去のご相談
〔写真あり〕半分埋もれた親知らずの虫歯の治療は可能でしょうか?


こんばんは、由美です。

一度、抜髄したあとに根の病気が再発した場合の感染根管治療について質問があります。

よく数回の通院で終わると聞きますが、状態によっては1年以上、数年にわたって治療に時間がかかることもあるのでしょうか。

例えば、根が腐っていたりして、なかなか回復しない場合ですが、最長で何年まで続けることが可能でしょうか?

抜歯するのが嫌だから・・・という理由で、何年も騙し騙し治療を続けることはできるのでしょうか?


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2011-12-03 23:51:03
>状態によっては1年以上、数年にわたって治療に時間がかかることもあるのでしょうか。

根管充填してから、きっちりと仮封しての経過を1年見るのなら話は解りますが、根管治療を続けての1年とかはないと思います。


抜歯するのが嫌だから・・・という理由で、何年も騙し騙し治療を続けることはできるのでしょうか

有り得ないと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 由美さん
返信日時:2011-12-04 00:12:50
細見先生 迅速な回答ありがとうございます。
根管治療は、1年もやるものではないんですね。
参考になりました。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-12-04 01:06:03
こんにちは、

根管治療は、1年もやるものではないんですね

私も、1年するケースは稀です。


今年平均をとってみると、
抜髄 平均2.79回』
感染根管 平均2.54回』

http://eedental.fine.to/eeblog/2011/08/post-334.html

専門でしているせいか少ない方かもしれません、
ただ過去11回根管治療を繰り返して治療したケースもあります。
このサイトの先生では、数年根管治療を続けられる先生もいます。

ですから一概に、どのぐらい根管治療をするかという指標は今の所ありません。

ただ、世界的なトレンドとして、少ない回数の根管治療があるのも事実なのです。

以上私見なので基準としてはみないでくださいね^^;
 
 

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-12-04 02:46:21
由美 さまこんばんわ。

感染根管治療の治療期間いついてのご質問ですね、今再根管治療をしなければならない歯があるのでしょうか。

個人的には、2回から3回目に根管充填をすることがほとんどです、もし根尖までファイルが届かなければ1〜2回増えることがあるかもしれません。

症状がなかなか取れない時は、歯根端掻爬や意図的再植などの外科的な対応を考えます、それでも埒が明かなければ抜歯することになりますが・・・・、私の場合ではこのようなことは極めて例外的なことです。

1年間も続けることはありえません、参考になれば幸いです。

感染根管治療 http://yamadashika.jugem.jp/?cid=30
根管治療難症例 http://yamadashika.jugem.jp/?cid=160
意図的再植法 http://yamadashika.jugem.jp/?cid=189

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2011-12-04 06:42:12
なかなか治らないケースも、時にはあるかと思います。

1〜2週間の1回の間隔で比較的長期にわたる場合もありますし
、仮根菅充填を1〜2ヶ月に1回行い、数ヶ月間経過を観察する場合もあります。

ご心配でしたら、根菅治療を得意にされている歯科医院、または、大学病院歯内療法科をお尋ねになり、セカンドオピニオンをお求めになられてはいかがでしょうか。

回答 回答5
  • 回答者
フリーランス歯科衛生士のJUNCOです。
回答日時:2011-12-04 10:49:49
由美さん

はじめまして。歯科衛生士 JUNCOと申します。
歯内療法専門医のクリニックで勤務しています。

他の先生方も書かれていらっしゃいますが、根管治療の回数はそんなに何回もかかることはあまりないようです。 (何回というより治っているのであればOKではないかと)

ただ、治療後の経過は割と長く見ていくほうが安心と思います。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2011-12-04 11:19:57
はじめまして。カワサキです。

私も、他の先生方と、同じ考えです。

補足的に説明させて頂きます……

根の先(=つまり、歯を支える“骨”)に、膿の袋や病気が出来た場合は、根の中をきれいにして、薬を少しずつ染み込ませるようにして、悪いところを治していきます。

小林先生やJUNNKO宮下先生が言われるとおり、根の先に、大きな(強力な)根尖病巣がある時には、やはり時間がかかることもあります。

例えば、『長めに持続的に効く根の薬』(カルシペックス水酸化カルシウム)を入れると、そのまま、2週間〜1カ月ほど、置くケースもあります。

時間・回数はかかると思いますが、根の治療はじっくりと、取りかかられた方がいいと思います。

お大事になさって下さい。早く、良くなるといいですね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 由美さん
返信日時:2011-12-04 11:52:27
井野先生

回答ありがとうございます。
1年というケースは稀なんですね。
平均の2〜3回といいますと、
だいたい1ヶ月ぐらいで終わるようなペースですよね・・・
参考になりました。


山田先生

回答ありがとうございます。
現在、再根管治療を受けています。

6番の歯なのですが、根管が閉鎖していると聞きました。
根管の閉鎖というのは、大変な状態なのでしょうか。

担当医がいつも忙しそうにしているので、なかなか質問するタイミングがありません。
回答頂けたら幸いです。


小林先生

回答ありがとうございます。
そうですね、私の場合1〜2週間に1回の間隔で通院しています。
マイクロスコープを使用した歯内療法を行なっている医院もあるのですが、自費扱いで治療費が高額なので私には難しそうです。


JUNCO宮下先生

回答ありがとうございます。
根管治療は回数が多ければよいというものではないんですね。
せっかく治療しても、冠をかぶせた後にまた治療・・・になったら、冠の代金が無駄になってしまうので、長期的に観察したいです。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 由美さん
返信日時:2011-12-04 11:56:57
川崎先生

回答ありがとうございます。
そうですね、膿の袋が出来ています。
そして、1〜2週間に一度、その薬を交換しています。

根が閉鎖してしまっているので、不安はあります。
時間をかけて治したいと思ってます。
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2011-12-04 12:45:59
こんにちわ。

根管が閉鎖とのことですが閉鎖していれば治っているはずです、治っていないのなら閉鎖ではなくて根管が開かないということだと思います。

開かないことは再治療ではよく経験します、このような場合は私は開いたところまできれいに清掃して、自覚症状がなくなれば根管充填をして半年予後観察をします、これで根尖病変が消失すれば治癒と判断しています。

もちろんこの場合は自覚症状はありません。

根尖まで開かなかった症例 http://yamadashika.jugem.jp/?eid=2306

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 由美さん
返信日時:2011-12-04 23:48:09
山田先生

こんばんは、回答ありがとうございます。

ホームページ見ました。
とても詳しく書かれていて、参考になりました。
ホームページの雰囲気から、とてもアットホームで親しみやすいと感じました。
もし近かったら、山田先生にお世話になりたいです。

根管が開かない状態についてですが、抜髄時の処置が良くなかったからでしょうか?
開かない理由について知りたいです。

あと、どうやって、細菌が入り込んだのか疑問に感じています。
その細菌が入った経路を教えていただけますでしょうか?

宜しくお願いいたします。

由美
回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2011-12-05 00:42:51
こんばんわ。

>根管が開かない状態についてですが、抜髄時の処置が良くなかったからでしょうか?

おそらくそのようなことが原因だと思います。


>どうやって、細菌が入り込んだのか疑問に感じています。

口腔内の細菌が治療中に感染したのではないでしょうか、しかし確かめたことがないので・・・・、ただ私のところではラバーダムなしでも、このようなことにはならないのですが不思議ですね。

回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2011-12-05 10:56:59
>開かない理由について知りたいです

開かない理由は歯に石灰化が起こってしまったり、前の治療で根管内に傷(レッジ)が入ってしまい、元の神経管が分らないこと
(0.1〜0.2mmぐらいのものを手の感覚だけで治療していますので分らない時もあります)。

使い方ですが顕微鏡で元の根管を探せることもあります。


>どうやって、細菌が入り込んだのか疑問に感じています。

残念ながら、いつ入ったのかは分りませんね。

口の中は、細菌が1000〜2000億ぐらいの細菌がいると言われます。
言わば非常に感染しやすい環境なのです。

また、感染=失敗か!?となるとこれも少し違ってきます。

感染の経路としては、

根管治療中の感染
仮の蓋がいい加減であった為の感染
抜髄時、既に感染した部分を取り残した為
土台を入れる際に感染
土台・被せ物の質が低く隙間からの感染

これ以外にも色々考えられます。

面白い文献では、根の治療がプアーであっても・根の治療後の土台、被せ物の適合が良いケースでは根の病変は見られにくい傾向があったとの報告もあります。

ですから成功というのは根の治療の質だけではなく、色々な要素が絡んで成功・失敗分れてきます。

私個人の意見では、その人の抵抗力にも左右されるような気はしています。


極論ですが、根管治療というのは元の状態に戻している訳ではなく、しばらく歯を使えるようにしている方法なのです。

参考⇒根管治療。なぜ根管治療をするのか、なぜ全部神経を取るのか・・

神経のある歯・ない歯、問題を起こすのは、決まって「神経のない歯」です。
今回の歯の治療が終わられたら、神経の治療にならないように定期的に歯科医院でチェックを受けられてくださいね。


おだいじに


すみません、読み返してみると厳しい回答になってしまいました。
何とか今の歯が残るといいですね^^

回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2011-12-05 14:11:07
ご相談ありがとうございます。


>根管が開かない状態についてですが、抜髄時の処置が良くなかったからでしょうか?


その割合がとても多いと思いますが、井野先生の回答のように、まるで落盤事故みたいに、自然に中が塞がってしまうこともあります。

それはむし歯がよく起きるお口の中で、神経への影響が長く続いた場合に、気がつかないうちに起きて、どうにもならなくなってしまうこともあるからです。


>どうやって、細菌が入り込んだのか疑問に感じています。


これは誰にも起こることですが、実態は現代の科学でもまだ解明されていません。

およそ想像されている経路として、口の中に見えている削った跡からしみこんだ、外からは見えない根の先の出口からしみこんだ、歯の根の表面からしみこんだ、のどれかではないかといわれています。


根管治療はとても難しい治療です。

根の構造は、鉄管やパイプのように単純ではなく、まるで例えれば、鍾乳洞、レンコン、スポンジ、ストローを束ねて輪切りにしたように表面から中まで抜け道だらけ、のように複雑です。

神経が生きていれば、その全てのスキマに過不足無く神経血管細胞等がつまっており、バイ菌が侵入しても、白血球などが隅々まで探し出して食べてくれ、小さな穴ができても修理係の細胞が塞いでくれていました。

その防御システムを失ったのが神経のない歯です。
これを人工的に修復する治療が根管治療です。


最先端の根管治療では、根の構造をくわしく調べて最良な計画を立てて治療します。

したがって、仮に長期間になったとしても、回数自体はふつう多くはありません。
井野先生のような専門家が11回も回数をかけるには、治療目標がしっかりあるからです。


単純にあてどなくくり返す治療は、かえってデメリットを増やしてしまいます。
特に回数だけ多い場合はリスクが高まります。


抜歯するのが嫌だから・・・という理由で、何年も騙し騙し治療を続けることはできるのでしょうか?


誰が誰を騙すことなのか知りませんが、仮に奥歯の治療であり、また治療目的として健康を目指すのであれば、何年も強く噛めない状態は大きなデメリットが積み上がっていくことも知る必要があります。

それは、奥歯には奥歯の役目があるからです。
食事を噛むだけではなく、他の歯を綺麗に一生残す役割りもあります。
例えば前歯歯並びがスキマだらけや、出っ歯にならないように守る役目もあります。

身体全体のバランスを整えているかもしれません。
良く噛んで身体全体のがんを防いでいるかもしれません。

1本の歯だけを何年もかばっているだけで良いのかどうか、他の健康を失うリスクはどうなのかも一度考えることも無駄ではないと思います。

治療方法などあまり細かいことはさておいても、治療のゴールや目的をはっきりさせることは大事だと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 由美さん
返信日時:2011-12-07 01:00:33
山田先生

回答ありがとうございます。

抜髄したときですが、若い先生が担当し、仮封やかみ合わせのチェックなどは若い女の子(衛生士さんか助手さんかはわかりませんが・・・)がしていました。
今考えると、ゾッとします。

元々唾液が多い体質で、口を長い時間開けているのが辛かった記憶があります。
十年前に入った細菌が今頃出てくるのも、なぜか不思議です。


井野先生

回答ありがとうございます。
口の中に1000億以上の細菌がいるのは怖いですね。

抜髄した際は、若い先生が担当し、仮の蓋などは衛生士さんが行なっていたし、治療内容の説明や進み具合なども、衛生士さんが説明していました。
今考えると、少しずさんな?ところがあったのかもしれません。

虫歯だと気付いていながら、治療を怖がって、C3-C4になるまで
放置してしまった自分が悪いのですが・・・。

今治療している歯は、残るか残らないかの瀬戸際?ということなのでしょうか・・・

いまさらですが、あの時もう少し早く治療を受けていれば、抜髄しなくて済んだのになぁと後悔しています。

これからは定期健診を受け、予防に力を入れたいと思います。


さがら先生

回答ありがとうございます。

神経を取る治療が、どれだけ難しいのか今になって気付いた気がします。
根の構造は複雑なんですね。しかもマイクロスコープも無い、手探りで掃除するのは大変そうですね。

確かに、この治療を開始してから、治療中の歯では噛めないため、イカやタコ、みりん干しなどの堅いものは食べなくなりました。
麺類などを好んで食べている気がします。

いまさらですが、抜髄になる前に早く治療しておけばよかったと後悔しています。

根の治療を本格的にしようと思えば治療費は10倍かかるし、白い冠を入れようと思えば8万円〜・・・お金のこともそうですが、精神的な負担が大きいと思いました。
これからは予防に力を入れたいです。



タイトル 根管治療は最長で何年まで続けることが可能でしょうか?
質問者 由美さん
地域 福島
年齢 26歳
性別 女性
職業 会社員(技術系)
カテゴリ 根管治療の治療期間
根管治療に関するトラブル
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
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