ミュータンス菌がいなければ虫歯にはなりませんか?
相談者:
しずりさん (43歳:女性)
投稿日時:2011-12-06 22:55:05
参考:過去のご相談
*大学病院で前歯の再根管治療の流れ(1時間を2週)を教えてください
*3年も続く歯茎の痛み、大学病院に通っても原因が判らない
他15件以上(別HN:ホットロードさん)
*発達障害と生え変わりの関係性は?生え変わりが早いようで気になります
こんにちは。
よろしくお願いします。
7歳の子供が歯医者での検査でミュータンス菌がいないと言われました。
これはどの程度虫歯のリスクを回避できるものと、とらえてよいでしょうか。
子供には障害があり自分でうまく歯が磨けません。
私共親が存命なうちは磨いてあげられますが私たち亡き後は、子供の口の中の衛生状態が悪くなることは目に見えております。
ミュータンス菌がいなければ多少口腔内が不衛生でも、虫歯にはならないのでしょうか。
それともやっぱり虫歯にはなるのでしょうかお伺いしたいと思います。
よろしくお願いいたします。
なお、一緒に行った、唾液の中和力を測る検査は
「中」程度でした。
*大学病院で前歯の再根管治療の流れ(1時間を2週)を教えてください
*3年も続く歯茎の痛み、大学病院に通っても原因が判らない
他15件以上(別HN:ホットロードさん)
*発達障害と生え変わりの関係性は?生え変わりが早いようで気になります
こんにちは。
よろしくお願いします。
7歳の子供が歯医者での検査でミュータンス菌がいないと言われました。
これはどの程度虫歯のリスクを回避できるものと、とらえてよいでしょうか。
子供には障害があり自分でうまく歯が磨けません。
私共親が存命なうちは磨いてあげられますが私たち亡き後は、子供の口の中の衛生状態が悪くなることは目に見えております。
ミュータンス菌がいなければ多少口腔内が不衛生でも、虫歯にはならないのでしょうか。
それともやっぱり虫歯にはなるのでしょうかお伺いしたいと思います。
よろしくお願いいたします。
なお、一緒に行った、唾液の中和力を測る検査は
「中」程度でした。
回答1
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2011-12-07 00:10:09
>ミュータンス菌がいなければ虫歯にはなりませんか。
1.ミュータンス菌がむし歯に必要不可欠な細菌である。
2.ミュータンス菌を確実に検出できる検査方法がある。
以上2点が正しいと仮定すると、
検査が陰性であれば、(ミュータンス菌の感染予防さえしていれば他は)何をしようがしまいがむし歯には絶対になりません。
しかし、そのように言う歯科医師は(私の知る限り)いません。
つまり仮定が間違っていると言うことになります。
あと、施設に入所している障害児は自宅にいる障害児よりもむし歯が少ない印象があります。
これはおそらく施設にいるほうが生活習慣が規則的であるため、むし歯予防に有利に働いているからであり、歯みがきよりも生活習慣の配慮のほうがむし歯予防に有効であることが推測されます。
個人的な考えですが、生活習慣をうまく管理できればむし歯のリスクはかなり減らせるものと思われます。
ただ、むし歯はいいのですが、将来問題となってくる歯周病に関しては今のところ私には有効な対処法が思いつきません。
1.ミュータンス菌がむし歯に必要不可欠な細菌である。
2.ミュータンス菌を確実に検出できる検査方法がある。
以上2点が正しいと仮定すると、
検査が陰性であれば、(ミュータンス菌の感染予防さえしていれば他は)何をしようがしまいがむし歯には絶対になりません。
しかし、そのように言う歯科医師は(私の知る限り)いません。
つまり仮定が間違っていると言うことになります。
あと、施設に入所している障害児は自宅にいる障害児よりもむし歯が少ない印象があります。
これはおそらく施設にいるほうが生活習慣が規則的であるため、むし歯予防に有利に働いているからであり、歯みがきよりも生活習慣の配慮のほうがむし歯予防に有効であることが推測されます。
個人的な考えですが、生活習慣をうまく管理できればむし歯のリスクはかなり減らせるものと思われます。
ただ、むし歯はいいのですが、将来問題となってくる歯周病に関しては今のところ私には有効な対処法が思いつきません。
回答2
ニコ小児歯科医院(札幌市北区)の堀です。
回答日時:2011-12-07 18:54:27
理論的にはミュータンス菌がいなければ何をしようとむし歯になることはないと思います。
しかし、森川先生もおっしゃっていますが、「検査が陰性」なのと「絶対にむし歯菌がいない」ことは必ずしもイコールではありません。
むし歯菌の有無にかかわらず、むし歯のリスクを下げる行動は今後も必要になると思います。
具体的には、
・規則正しい食生活
・糖分の過剰摂取を控える
・フッ化物の応用
・適切なブラッシング
・定期的な歯科受診
などでしょうか。
ブラッシングや定期的な歯科受診は将来の歯周病予防にもある程度は効果を発揮すると考えられます。
しかし、森川先生もおっしゃっていますが、「検査が陰性」なのと「絶対にむし歯菌がいない」ことは必ずしもイコールではありません。
むし歯菌の有無にかかわらず、むし歯のリスクを下げる行動は今後も必要になると思います。
具体的には、
・規則正しい食生活
・糖分の過剰摂取を控える
・フッ化物の応用
・適切なブラッシング
・定期的な歯科受診
などでしょうか。
ブラッシングや定期的な歯科受診は将来の歯周病予防にもある程度は効果を発揮すると考えられます。
回答3
回答日時:2011-12-08 01:28:43
障がいのあるお子さんの将来のことは、本当に難しいですね。
気軽にお答え出来る内容でもないのですが・・
一般論ではありますが、むし歯には好発時期があります。
逆に言えば、それをむし歯なしで乗り切ってしまうことが出来れば高確率でその後のリスクをかなり抑えることが出来ます。
現在7歳ということですから、まずは5年後の12歳を目標に頑張ってみて下さい。
(現在の細菌検査でミュータンスがないと言われたのも、悪くない情報です)
永久歯列がほぼ完成している頃ですが、このときにむし歯なしなら結構いい状態ですよ。
ただその後の生活環境の変化等によっては気が抜けません。
次の目標は大体20歳ごろですね。
もしもここまでむし歯なく、あるいは小さい詰め物程度までで済ませることが出来れば、かなりいい線いってると思って頂いて大丈夫だと思いますよ。
もちろん、むし歯の原因はミュータンスだけでなく(他にもむし歯を作る、弱い能力のある菌は実はいます)、砂糖だけでもなく、生活習慣だけでもなく唾液だけでもなくプラーク量だけでもなく・・要は「多因子性疾患」ですので、「〇〇出来れば絶対むし歯にならない」と言う必殺技は残念ながらありません。
20歳を無事に過ぎたとしても完璧とは言えません。
ですので、出来ることだけでも少しずつ積み重ねて行って下さいね。
気軽にお答え出来る内容でもないのですが・・
一般論ではありますが、むし歯には好発時期があります。
逆に言えば、それをむし歯なしで乗り切ってしまうことが出来れば高確率でその後のリスクをかなり抑えることが出来ます。
現在7歳ということですから、まずは5年後の12歳を目標に頑張ってみて下さい。
(現在の細菌検査でミュータンスがないと言われたのも、悪くない情報です)
永久歯列がほぼ完成している頃ですが、このときにむし歯なしなら結構いい状態ですよ。
ただその後の生活環境の変化等によっては気が抜けません。
次の目標は大体20歳ごろですね。
もしもここまでむし歯なく、あるいは小さい詰め物程度までで済ませることが出来れば、かなりいい線いってると思って頂いて大丈夫だと思いますよ。
もちろん、むし歯の原因はミュータンスだけでなく(他にもむし歯を作る、弱い能力のある菌は実はいます)、砂糖だけでもなく、生活習慣だけでもなく唾液だけでもなくプラーク量だけでもなく・・要は「多因子性疾患」ですので、「〇〇出来れば絶対むし歯にならない」と言う必殺技は残念ながらありません。
20歳を無事に過ぎたとしても完璧とは言えません。
ですので、出来ることだけでも少しずつ積み重ねて行って下さいね。
回答4
ニコ小児歯科医院(札幌市北区)の堀です。
回答日時:2011-12-08 10:55:17
一つ訂正させてください。
>理論的にはミュータンス菌がいなければ何をしようとむし歯になることはないと思います。
と書きましたが、渡辺先生もおっしゃっている通り、ミュータンス菌以外にもむし歯の原因になる菌はいます。
ただ、仮にむし歯の原因となる菌が全くお口に中に存在しなかったとしてもむし歯、そして歯周病に対する予防行動はお口のみならず全身の健康にとっても大切です。
お子さんの障害の種類・程度が分からないので、これから先お子さんがどの程度まで自分でケアをできるようになるのかはここでは判断できませんが、自分でできることを少しずつ増やしながら必要に応じて医療機関や各種施設の支援を受けることでリスクを下げることは可能かと思います。
>理論的にはミュータンス菌がいなければ何をしようとむし歯になることはないと思います。
と書きましたが、渡辺先生もおっしゃっている通り、ミュータンス菌以外にもむし歯の原因になる菌はいます。
ただ、仮にむし歯の原因となる菌が全くお口に中に存在しなかったとしてもむし歯、そして歯周病に対する予防行動はお口のみならず全身の健康にとっても大切です。
お子さんの障害の種類・程度が分からないので、これから先お子さんがどの程度まで自分でケアをできるようになるのかはここでは判断できませんが、自分でできることを少しずつ増やしながら必要に応じて医療機関や各種施設の支援を受けることでリスクを下げることは可能かと思います。
タイトル | ミュータンス菌がいなければ虫歯にはなりませんか? |
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質問者 | しずりさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 43歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
虫歯予防 虫歯その他 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。