歯根嚢胞は歯根端切除しか選択肢は無いのですか?
相談者:
ビーさんさん (47歳:男性)
投稿日時:2012-01-11 16:33:15
はじめまして。
47歳の会社員です。
昨年秋頃から上左1番2番の歯茎にフィステルができ、膿や血が出るようになりました。
ときどき脈を感じる程度で痛みはほとんどなしです。
総合病院の歯科・口腔外科でレントゲン・CTを撮影。骨が溶けて嚢胞があるので根の治療を数回行い、歯根先端切除手術しないと「絶対」に治らないと診断されました。
その後2週間に1度、計2回の根幹治療を行いフィステルはほぼなくなり、当然膿や血は出なくなりました。
脈を感じたり痛みはほとんどなくなりました。
前回の治療後、手術の説明を受け「全身麻酔」「歯根端切除」「1泊2日の入院」と説明されました。
(診察後、受付にてマイクロスコープの使用を看護師の方に問い合わせていただいたが、使用しないとの返答)
現在は私の勤務シフトが未定のため次回の治療、手術日は未定にしています。
そこで疑問なのですが、本当に歯根端切除しか選択肢はないのでしょうか?
素人目ですが、CT画像での大きさは1センチ程度。
現在は痛みもなくフィステルも無くなってきている。
こちらのサイトをいろいろ見ましたが、歯根端手術は最終手段で根幹治療で経過を見ていくのがよいという意見が多いように思います。
手術には歯茎が上がる可能性、再発の可能性、再発した場合は高い確率で抜歯と不安もあり手術はできるだけ回避したいのですが…。
治療に時間とある程度のお金がかかっても、手術をしないで治療は可能でしょうか。
現在セカンドオピニオンを検討しています。
以上よろしくお願いいたします。
47歳の会社員です。
昨年秋頃から上左1番2番の歯茎にフィステルができ、膿や血が出るようになりました。
ときどき脈を感じる程度で痛みはほとんどなしです。
総合病院の歯科・口腔外科でレントゲン・CTを撮影。骨が溶けて嚢胞があるので根の治療を数回行い、歯根先端切除手術しないと「絶対」に治らないと診断されました。
その後2週間に1度、計2回の根幹治療を行いフィステルはほぼなくなり、当然膿や血は出なくなりました。
脈を感じたり痛みはほとんどなくなりました。
前回の治療後、手術の説明を受け「全身麻酔」「歯根端切除」「1泊2日の入院」と説明されました。
(診察後、受付にてマイクロスコープの使用を看護師の方に問い合わせていただいたが、使用しないとの返答)
現在は私の勤務シフトが未定のため次回の治療、手術日は未定にしています。
そこで疑問なのですが、本当に歯根端切除しか選択肢はないのでしょうか?
素人目ですが、CT画像での大きさは1センチ程度。
現在は痛みもなくフィステルも無くなってきている。
こちらのサイトをいろいろ見ましたが、歯根端手術は最終手段で根幹治療で経過を見ていくのがよいという意見が多いように思います。
手術には歯茎が上がる可能性、再発の可能性、再発した場合は高い確率で抜歯と不安もあり手術はできるだけ回避したいのですが…。
治療に時間とある程度のお金がかかっても、手術をしないで治療は可能でしょうか。
現在セカンドオピニオンを検討しています。
以上よろしくお願いいたします。
回答1
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2012-01-11 16:39:07
本当に歯根嚢胞なら手術で摘出(歯根端切除をするかどうかは別ですが)しか治りません。
歯根嚢胞が出来た原因の感染根管治療がちゃんと出来れば歯根端切除は必要ない事が多いです。
ただ根尖部の透過像が1cmm程度なら個人的には根管治療をきちんとして経過を見ると思います。
歯根嚢胞が出来た原因の感染根管治療がちゃんと出来れば歯根端切除は必要ない事が多いです。
ただ根尖部の透過像が1cmm程度なら個人的には根管治療をきちんとして経過を見ると思います。
回答2
回答日時:2012-01-11 17:15:09
外科の先生はやはり外科が得意ですから、一般歯科の先生に較べると外科治療で結果を出そうとする傾向はあるかも知れませんね。(逆もまた然りです)
通常、根管治療が終了した後に、根管治療が成功していたかどうかを判断するのに3〜6ヶ月ぐらいは置くことが推奨されていると思います。
(実際には、日本の保険治療では色々と事情があって経過観察を飛ばすことも多いかとは思いますが・・)
ですので今回の場合、根管治療が終わり、根管充填も終わって(?)、その後どれだけの期間が経っているのか、という点が気になります。
術前と3〜6ヵ月後のレントゲン写真を比較して、透過像の縮小傾向が確認出来れば歯根端切除の必要はないと判断して大丈夫だと思いますよ。
細見先生が書かれた様に、
>本当に歯根嚢胞なら手術で摘出(歯根端切除をするかどうかは別ですが)しか治りません。
ということなのですが、そもそも歯根嚢胞なのか通常の根尖病変(根管治療で治る、膿の塊)なのかの区別が、レントゲン写真ではつきません。
手術して、摘出して、病理組織を見て初めて確定診断出来るものですから、
「本当に歯根嚢胞なら」
というのは現時点では誰にも判別出来ないはずだ、ということになります。
また、「本当の歯根嚢胞」は確率的には極めて低いのも事実ですので、通常は「根管治療」が第一選択になるのではないかと思いますよ。
・・ですが、そうは判断されなかった理由が何かあるのかも知れません。
セカンドオピニオン」を受けて相談してみてはいかがでしょうか。
可能なら、術前のレントゲン写真があると役にたつかも知れません。
通常、根管治療が終了した後に、根管治療が成功していたかどうかを判断するのに3〜6ヶ月ぐらいは置くことが推奨されていると思います。
(実際には、日本の保険治療では色々と事情があって経過観察を飛ばすことも多いかとは思いますが・・)
ですので今回の場合、根管治療が終わり、根管充填も終わって(?)、その後どれだけの期間が経っているのか、という点が気になります。
術前と3〜6ヵ月後のレントゲン写真を比較して、透過像の縮小傾向が確認出来れば歯根端切除の必要はないと判断して大丈夫だと思いますよ。
細見先生が書かれた様に、
>本当に歯根嚢胞なら手術で摘出(歯根端切除をするかどうかは別ですが)しか治りません。
ということなのですが、そもそも歯根嚢胞なのか通常の根尖病変(根管治療で治る、膿の塊)なのかの区別が、レントゲン写真ではつきません。
手術して、摘出して、病理組織を見て初めて確定診断出来るものですから、
「本当に歯根嚢胞なら」
というのは現時点では誰にも判別出来ないはずだ、ということになります。
また、「本当の歯根嚢胞」は確率的には極めて低いのも事実ですので、通常は「根管治療」が第一選択になるのではないかと思いますよ。
・・ですが、そうは判断されなかった理由が何かあるのかも知れません。
セカンドオピニオン」を受けて相談してみてはいかがでしょうか。
可能なら、術前のレントゲン写真があると役にたつかも知れません。
回答3
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-01-11 17:35:30
文面からは私も、まず根菅治療して経過観察するのが適切ではないかと推測しました。
しかしながら、手術の説明の際に「全身麻酔」「1泊2日の入院」と言われたのでしたら、何かしら少し特殊な事情があるのかもしれません。
レントゲン写真等をお借りして、適当な医療機関でセカンドオピニオンを受けられる方が宜しいかと思われます。
しかしながら、手術の説明の際に「全身麻酔」「1泊2日の入院」と言われたのでしたら、何かしら少し特殊な事情があるのかもしれません。
レントゲン写真等をお借りして、適当な医療機関でセカンドオピニオンを受けられる方が宜しいかと思われます。
回答4
歯科医師の松山です。
回答日時:2012-01-11 20:49:13
上1・2番の部は発生学的に顔面突起の癒合部にあたり、歯根嚢胞は
できやすい部ではあります。
レントゲンで境界明瞭な円形透過像が見られる場合は、病理診断を待たなくてもまず嚢胞と考えてよいでしょう。
歯根端切除術を覚悟されるのであれば、その前に根尖開孔部を意図的に穿通させて、嚢胞内に水酸化Caを注入して嚢胞壁を焼くというようなイメージでよいと思いますが、このことにより消失に成功することがあります。
ただし根尖開口部の開大により予後がよくないというマイナスも考慮しなければなりません。
(その時に歯根端切除術を行います)
また何もしないで、縮小傾向に向かうか様子を見るのも(上記渡辺
先生)一つの方法です。
嚢胞が大きい場合には開窓療法という方法もありますから、セカンドオピニオンを受けるときに、訊ねてみるのがよいでしょう。
いろいろな考え方がありますので、それぞれの意見を聞いてみることはいいことですよ。
ただし仕事とか住まいの関係で、長く診てもらえるかというような条件もありますね。
できやすい部ではあります。
レントゲンで境界明瞭な円形透過像が見られる場合は、病理診断を待たなくてもまず嚢胞と考えてよいでしょう。
歯根端切除術を覚悟されるのであれば、その前に根尖開孔部を意図的に穿通させて、嚢胞内に水酸化Caを注入して嚢胞壁を焼くというようなイメージでよいと思いますが、このことにより消失に成功することがあります。
ただし根尖開口部の開大により予後がよくないというマイナスも考慮しなければなりません。
(その時に歯根端切除術を行います)
また何もしないで、縮小傾向に向かうか様子を見るのも(上記渡辺
先生)一つの方法です。
嚢胞が大きい場合には開窓療法という方法もありますから、セカンドオピニオンを受けるときに、訊ねてみるのがよいでしょう。
いろいろな考え方がありますので、それぞれの意見を聞いてみることはいいことですよ。
ただし仕事とか住まいの関係で、長く診てもらえるかというような条件もありますね。
回答5
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2012-01-11 22:32:25
ビーさんさまこんばんわ。
歯根嚢胞との診断で歯根端切除をしなければ治らないとのことで、果してそうなのかと考えこんでいらっしゃるようですね。
実際に診察したわけではないので断定は致しかねますが、通法通り根管治療を行って根尖まで穿通できれば歯根端切除は必要ないと考えています。
穿通できて浸出液が止まってしまえばそのまま根管充填すれば治ってしまうと思います、一方浸出液が止まらなければ歯根嚢胞の摘出手術をして根管充填をすれば治ってしまいます。
問題は根尖まで穿通できないときということになります、この場合は状況によって歯根端切除が必要な時もあります、いずれにしろ個人的には先ず根管治療をするのが一番いいと考えています。
参考になれば幸いです。
歯根嚢胞
http://yamadashika.jugem.jp/?cid=89
歯根嚢胞との診断で歯根端切除をしなければ治らないとのことで、果してそうなのかと考えこんでいらっしゃるようですね。
実際に診察したわけではないので断定は致しかねますが、通法通り根管治療を行って根尖まで穿通できれば歯根端切除は必要ないと考えています。
穿通できて浸出液が止まってしまえばそのまま根管充填すれば治ってしまうと思います、一方浸出液が止まらなければ歯根嚢胞の摘出手術をして根管充填をすれば治ってしまいます。
問題は根尖まで穿通できないときということになります、この場合は状況によって歯根端切除が必要な時もあります、いずれにしろ個人的には先ず根管治療をするのが一番いいと考えています。
参考になれば幸いです。
歯根嚢胞
http://yamadashika.jugem.jp/?cid=89
相談者からの返信
相談者:
ビーさんさん
返信日時:2012-01-16 21:54:49
タイトル | 歯根嚢胞は歯根端切除しか選択肢は無いのですか? |
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質問者 | ビーさんさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 47歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
根管治療の治療法 歯根端切除術 根の病気(根尖病変・根尖病巣) 根の病気・異常その他 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。