12歳児、奥歯の虫歯治療にアマルガムを勧められたが他の選択肢は?

相談者: 悩める母親さん (41歳:女性)
投稿日時:2012-01-27 13:06:19
⇒参考:過去のご相談
「乳歯の虫歯を削っていった結果、露髄してしまうことはよくある?」



12歳の子供の上顎大臼歯咬合面虫歯がありました。
深さはさほど深くありません。

かみ合わせの力がかかるためレジンが不向きということでアマルガムを奨められています。
インレーの場合は削る量が多いということで選択肢にありません。

アマルガムを充填することに、抵抗があるのですが、ほかに方法はないのでしょうか?

また、下顎の大臼歯の隣接面に虫歯がありました。
こちらにもレジンでなく、アマルガムを奨められました。

こちらは隣の歯が生えてくれば見えなくなるので審美的には問題はないのですが、やはり水銀に抵抗があります。

レジンではデメリットのほうが大きいのでしょうか?

お忙しいところ、申し訳ございませんが、よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2012-01-27 13:11:46
悩める母親さん、今日は


私はレジンでも問題ないように思います。
ただ、お子様の年齢ですと唾液も多いため、きちっと唾液が排除できないと接着力が弱くなり、二次虫歯の原因になることもあります。

アマルガムでも問題ないと思いますが、お母様が感覚的にお嫌ならレジンで治療してもらえるところを探されても良いと思います。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-01-27 13:56:44
こんにちは、お子さんの歯ということで悩んでしますね。


レジンではデメリットのほうが大きいのでしょうか?

咬合面であれば、私はそんなことないと思いますが^^;


小牧先生がおっしゃるようにレジンがご希望でしたら、他の先生に一度診てもらった方がいいと思いますよ。

アマルガムが得意な先生はアマルガムをお勧めすると思いますし、レジンが得意な先生はレジンをお勧めすると思います。


おだいじに
 

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 悩める母親さん
返信日時:2012-01-27 15:28:35
小牧先生 
井野先生 ありがとうございました。

レジンでは、隣接面の予後が悪く、また咬合面での使用を推奨するエビデンスがないとの説明を受けました。

そして、アマルガムが優れているとのこと。



「アマルガムを除去したら、具合がよくなった」という記述を目にしたことはありますが、「アマルガムを推奨する」という話は聞いたことがなかったので、悩んでいるところです。

身体に害はなく、安全なのでしたら、アマルガムの充填のほうが、経過がいいのかなと判断しかねています。
回答 回答3
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2012-01-27 15:45:41
アマルガム歯科用修復材で数少ない(唯一?)硬化後膨張する材料です。
ただアマルガムはレジン以上に術者の技術が大きく作用します。

またアマルガムは銀イオンの作用で細菌を抑制し、2次齲蝕になりにくい材料です。

審美的には問題はありますが、上手なDrが充填したアマルガムはパラインレーなど比較にならないほど長持ちすることが多いです。


だから実際は

>「アマルガムを除去したら、具合がよくなった」という記述を目にしたことはありますが

これはインレーなどに比べて確率は低いと思います。


その先生がアマルガムを勧められるのならアマルガムの取り扱いに長けておられるのではないでしょうか。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2012-01-27 16:42:03
レジンでは、隣接面の予後が悪く、また咬合面での使用を推奨するエビデンスがないとの説明を受けました。

保存学会も推奨している方法なんですけどね^^;

http://wwwsoc.nii.ac.jp/jscd/member/pdf/guideline/usyokuGL.pdf#search='

70ページ目から
「1級」(咬む面だけ):推奨グレードB1
(B1 科学的根拠があり、行うよう勧められる)

確かに隣接面(歯と歯の間)を含む「2級」は、推奨グレードがC1になっているので1級よりは科学的根拠がないかもしれません。
(C1 高いレベルの科学的根拠はないが、行うよう勧められる)


>またアマルガムは銀イオンの作用で細菌を抑制し2次齲蝕になりにくい材料です。

時間が経過するとそのイオンの力で健康な歯が黒くなることがありますけどね。

アマルガム除去後のレジン充填の色合わせはかなり難しいです^^;
(実際今日も2本2次カリエスのためアマルガム除去しました)


私見ですが、
1級はさほど難しくないですが、2級は1級に比べかなり難しくなるのそういった面ではレジンが得意な先生が望ましいですね^^


『科学的根拠』という言葉を聞いてしまうと、凄いイメージが生まれますが、結局の所レジンは術者の腕にかなり左右される治療なのでその点も知っておかれてくださいね。


おだいじに
 

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 悩める母親さん
返信日時:2012-01-27 17:29:17
細見先生ありがとうございました。

アマルガム除去」のお話は、歯の具合がよくなるというより、体調不良の原因が歯のアマルガムでは?という記事などを読んだことがありましたので、アマルガムは体に良くないのでは?と思っていました。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 悩める母親さん
返信日時:2012-01-27 17:32:04
井野先生

たびたびありがとうございました。

レジンの得意な先生をキーワードにもう一軒当たってみたいと思います。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2012-01-27 17:55:54
私も今時珍しいアマルガム推奨派です。


>「アマルガム除去」のお話は、歯の具合がよくなるというより、体調不良の原因が歯のアマルガムでは?という記事などを読んだことがありましたので

金属アレルギー掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)が改善することがあります。

単なる体調不良が改善することはありません。


>そして、アマルガムが優れているとのこと。

現在アマルガムに積極的なのは私とこの担当医ぐらいかもしれません(笑)。

私の場合、隣接面を含む充填だとレジン充填も金属インレーもアマルガムを超える結果が出せないので使い続けています。

井野先生レベルのレジン充填ができれば良いのですが・・・

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 悩める母親さん
返信日時:2012-01-27 19:30:13
杉原先生

ありがとうございました。

子供は金属を入れたことがないので、金属アレルギーがあるかは不明です。

アマルガムには水銀中毒を気にするような害はないという判断でいいのでしょうか?

私の年齢でさえ、アマルガムを使っていないのに、「なぜ今アマルガム?」という感じなのです。

ところが、隣接面の予後がよいほうがよいので、ますます悩みます。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2012-01-27 20:50:58
アマルガムには水銀中毒を気にするような害はないという判断でいいのでしょうか?

私の口の中にも25年ぐらい前に親父が詰めてくれた1級の小さなアマルガムが入っていますが、問題は出ていませんよ^^

悪くなったらレジンにするつもりですけど。
アマルガムが悪いとか害があるとは思っていません。


隣接面の予後がよいほうがよいので、ますます悩みます。

アマルガムの2級修復も、レジンと同じで直接口に詰める方法はかなり難しいですよ。
(アマルガムは学生実習でしたしたことありませんが)

今の先生であれば、お勧めするアマルガムを選択された方がいいでしょうし、他の先生がレジンをお勧めすればレジンでいいと思います。

ただ、一般的には2級はメタルインレーで治すことが一般的なので更に悩んでしまうかもしれませんね^^;
 
保存学会のレジンの比較もメタルインレーですし。


>ところが、隣接面の予後がよいほうがよいので、ますます悩みます。

予後の大きさは、材料ではなく先生の診断力と腕だとおもいますよ^^
 

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 悩める母親さん
返信日時:2012-01-28 15:21:24
井野先生
ありがとうございます。

ホームページを拝見しました。

顕微鏡を使っての奥歯レジン充填
きれいですね。

ところで、わが子の隣接面なのですが、第一大臼歯と抜けた乳歯の間で今のところ、横が空いているので、上から削らず、横から詰められるようです。

2級というのは咬合面と隣接面を含む虫歯治療のことですか?
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2012-01-28 16:22:33
>ところで、わが子の隣接面なのですが、第一大臼歯と抜けた乳歯の間で今のところ、横が空いているので、上から削らず、横から詰められるようです。

なるほど、実際見れば2秒で分ることも文章だとなかなか分りませんね^^;

1級が2つと考えてもらえばいいですよ。
ただ、あまり待っていると手前の歯が生えてきますので、長く悩まない方がいいですよ。


>2級というのは咬合面と隣接面を含む虫歯治療のことですか?

ということです。

ここで悩んで投稿するよりHPであたりをつけて実際歯科医院で意見を聞かれた方がいいと思いますよ、そんなに難しい処置ではありませんので^^
 

おだいじに
 

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2012-01-28 17:27:38
ご相談ありがとうございます。


アマルガムには水銀中毒を気にするような害はないという判断でいいのでしょうか?


アマルガムの選択基準は二つに分けて考えます。

1.歯のため
2.身体のため

1.には非常に優れた材料です。
長期的にもむし歯予防に役立ちます。

欠点は、レジンと全く同じで、歯科医師の腕前によって結果ががらりと変わります。
特に隣接面は高度な治療となります。

腕の良い歯科医師は、アマルガムでクラウンも口の中で作ってしまいます。
ベテランの作った素晴らしいクラウンと形を見違えてしまうほどです。

ただ日本ではとても少なくなりました。


2.は、歯が残っても身体が病気になっては元も子もない、どちらが大きいことなのかという考えです。

しかし、議論がまっぷたつに分かれています。

つまり、有害説と、無害説です。
あるいはそんなことまでは気にしない派もあります。

ご存じの通り、水銀は重金属で有害物質です。

現代では環境汚染が進んで、魚や焼却場の煙などの空気や水から鉛などと一緒に水銀などがどんどん蓄積されています。

21世紀はデトックスが医療の大事なテーマになるかもしれません。
そのために毛髪検査も良く行われています。


歯で使う水銀はそれよりも一気に大量に歯に入れることになります。

重金属とはイオンとなって身体に入り込み異常を起こします。
アマルガムが粉やくずとなって飲み込まれて行くわけではありません。
流れるイオンは電気くらいの大きさですから目には見えません。

ですから、特に子供の場合は健康上危険であるか、安全と確認できない物は身体に入れないという、予防的考えがヨーロッパではされています。


しかし、アメリカでは歯科医師会が安全であると発表しています。
長年使ってきて異常はないと言っています。

また有害なのは有機水銀であって、アマルガムに使うのは無機水銀だから害が出ないともいっています。
海底の微生物の身体の中で有機水銀に変わり、魚に溜まるのだという意見です。

たしかに有機水銀が有害ですが、無機水銀が微生物だろうが人間だろうが、身体にはいり有機物と反応すると有機水銀に変わるともいわれています。

またアメリカでアマルガムによる水銀イオンの汚染を大規模に調査したとは聞いていません。


日本でもアマルガムは政府が認めています。

なお余談ですが、日本で実施されている予防接種には防腐剤として水銀製剤が使われているそうです。
先進国で水銀を混ぜて使っているのは日本だけだそうです。

それで最近、日本でも新しい製品が出たそうです。
水銀の量を減らして半分に。
ゼロではなく・・・

お医者さんはよく知っていますから、水銀の少ない物を競争で手に入れているそうです。
製薬会社からも我々には一度も知らされたことがありません。


アマルガムの水銀については検証されていないようですから、昔治療した大人のアマルガムがどうなっているかは別として、これから長い人生を歩むお子さんには私個人としては使わない考えです。


2級のインレーもまた簡単とは言えません。
しかし、レジンではいくら精密に詰めたとしても長時間経ったときにフィットが続いているかどうかの検証はありません。

レジンと歯の象牙質とは温度差による膨張と収縮の違いが10倍くらい違うため剥がれていく可能性があるからです。
その点、アマルガムは優秀です。


ただインレーにするにしても最近はインレー接着のためにレジン系のセメントを使いますが、インレー本体を精密にフィットさせることによって、レジンセメントの熱膨張係数のデメリットをとても小さくできます。
ただインレーならなんでも良いわけではなく、精密にフィットしたインレーが優れているということです。
合っていなければかえって問題です。


つまり歯の間にむし歯を作ってしまったら、とても慎重に治療しないと長持ちしないことを知っていただいて、場合によっては子供の時代と大人になってからの治療計画として長期的に分けて考える方法もあります。

こういう複雑な問題を解決することはとても大変ですから、もうむし歯を作らないような計画を同時に立てることをお勧めいたします。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 悩める母親さん
返信日時:2012-01-28 20:51:17
井野先生
ありがとうございました。

まさに悩んでいる最中に、よく見ると隣の歯が迫ってきているではありませんか。

もう一刻の猶予もありません。

あたりを付けて歯科に行ってきます。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 悩める母親さん
返信日時:2012-01-28 20:58:08
さがら先生


ありがとうございました。


まさしく私の悩める部分を、まとめてくださいました。



まず、水銀はやはり安全かわからないので、レジンにしたいと思います。

隣接面に入ったレジンが、この子の歯の中で何十年と持つはずもなく、経過観察を他の歯も含めしっかり見ながら、いづれ違った形の治療、充填物を選んでいきたいと思います。


また、なぜ虫歯を作ってしまったのか、考え原因を探し、もう二度と虫歯を作らない環境づくりに、取り組みたいと思います。


こちらも余談ですが、乳児のころからかかっている小児科の先生が、予防接種の副作用や、水銀のことを懸念されていて、我が家では、寝ていても治らないものしか接種はしていません。

早く水銀0の予防接種ができてほしいものです。


今回の件につきまして、先生方お忙しい時間に、いろいろご相談に乗ってくださり、ありがとうございました。



タイトル 12歳児、奥歯の虫歯治療にアマルガムを勧められたが他の選択肢は?
質問者 悩める母親さん
地域 非公開
年齢 41歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
レジン(白いプラスチック)
アマルガム
小児歯科治療
材料・機材関連
お勧めの詰め物・インレー
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
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