歯列矯正で顎関節症はよくなるのか?
相談者:
ななたくママさん (37歳:女性)
投稿日時:2012-02-08 14:19:20
参考:過去のご相談
*特発性血小板減少症紫斑病の歯列矯正は、公費負担になりますか?
他
歯列矯正について何度かアドバイス頂いております、ありがとうございます。
歯列矯正で何件か歯医者さんをまわるなかで、疑問があります。
私は軽い顎関節症ですので歯列矯正でそれも相談した所
A歯医者→歯列矯正をする中で今は顎関節症も治ります。
顎関節症だから、歯列矯正する人もいます。
B歯医者→顎関節症は治りません。
逆に歯列矯正する中で、顎に負担がかかるため歯列矯正中に痛みが出たりする場合は矯正を中断することもありうる。
もしかしたら、今後の計画をたてる中で、また、歯列矯正をした後のことも考え、大きな病院でMRIもとってもらうかも
と、二件とも全く違う意見でした。
A歯医者は、私が疑問をなげかけると全て+でかえってきました。
B歯医者は、+もマイナスのリスクも両方話してくれました。
どちらの先生もとても親身になり、質問に答えて頂きましたが、顎関節症の件が気になります。
宜しくお願いいたします。
*特発性血小板減少症紫斑病の歯列矯正は、公費負担になりますか?
他
歯列矯正について何度かアドバイス頂いております、ありがとうございます。
歯列矯正で何件か歯医者さんをまわるなかで、疑問があります。
私は軽い顎関節症ですので歯列矯正でそれも相談した所
A歯医者→歯列矯正をする中で今は顎関節症も治ります。
顎関節症だから、歯列矯正する人もいます。
B歯医者→顎関節症は治りません。
逆に歯列矯正する中で、顎に負担がかかるため歯列矯正中に痛みが出たりする場合は矯正を中断することもありうる。
もしかしたら、今後の計画をたてる中で、また、歯列矯正をした後のことも考え、大きな病院でMRIもとってもらうかも
と、二件とも全く違う意見でした。
A歯医者は、私が疑問をなげかけると全て+でかえってきました。
B歯医者は、+もマイナスのリスクも両方話してくれました。
どちらの先生もとても親身になり、質問に答えて頂きましたが、顎関節症の件が気になります。
宜しくお願いいたします。
回答1
回答2
回答3
杉原歯科クリニック(杉並区・上高井戸)の杉原です。
回答日時:2012-02-08 14:43:15
B歯科医院に同意です。
>歯列矯正をする中で今は顎関節症も治ります。
治る場合もあります、治らない場合もあります、悪化する場合もあります。
>顎関節症だから、歯列矯正する人もいます。
そう考えられていた時期もありましたが、現在では否定的な意見が優勢です。
ご参考まで・・・
>歯列矯正をする中で今は顎関節症も治ります。
治る場合もあります、治らない場合もあります、悪化する場合もあります。
>顎関節症だから、歯列矯正する人もいます。
そう考えられていた時期もありましたが、現在では否定的な意見が優勢です。
ご参考まで・・・
回答4
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-02-08 16:28:02
全くの個人的意見です。
歯列不正は、上下顎の成長発育が充分でなかった可能性が考えられます。
本来の歯が並ぶだけの大きさに成長することが出来なかったり、上下顎のバランスが少し乱れて成長した結果だと思われます。
成長時期の鼻呼吸や舌機能・位置と関連があると考える方もいます。
顎関節症の一部(全てではないと思います)には、顎関節部分の成長発育(関節形態が顎機能を生み、機能が形態を育てるという意味において)に何らかの問題があった可能性も考えられます。
しかしながら、思春期前後に発症するタイプは、年齢とともに、その症状が軽減することが多いように思われます。
成長によって得られた形態に適応した顎機能をそれなりに獲得したからかもしれません。
よって、両者の原因が’成長発育’なら、’歯列不正’と’顎関節症’はともに結果であり、一方の結果(歯列不正)を矯正治療で変えても、他方の結果(顎関節症)に、それほど大きな影響を与えるとは思えません。
前述したように、顎関節症が年齢とともに軽減したとすれば、矯正治療開始時の顎関節症状が終了時にたまたま軽減するといったことが起こるかもしれません。
また、逆に、矯正治療中に顎関節の症状がたまたま悪化するケースもあるかもしれません。
これら症状の軽減・悪化は必ずしも矯正治療に起因したものとは考えていません。
歯列不正は、上下顎の成長発育が充分でなかった可能性が考えられます。
本来の歯が並ぶだけの大きさに成長することが出来なかったり、上下顎のバランスが少し乱れて成長した結果だと思われます。
成長時期の鼻呼吸や舌機能・位置と関連があると考える方もいます。
顎関節症の一部(全てではないと思います)には、顎関節部分の成長発育(関節形態が顎機能を生み、機能が形態を育てるという意味において)に何らかの問題があった可能性も考えられます。
しかしながら、思春期前後に発症するタイプは、年齢とともに、その症状が軽減することが多いように思われます。
成長によって得られた形態に適応した顎機能をそれなりに獲得したからかもしれません。
よって、両者の原因が’成長発育’なら、’歯列不正’と’顎関節症’はともに結果であり、一方の結果(歯列不正)を矯正治療で変えても、他方の結果(顎関節症)に、それほど大きな影響を与えるとは思えません。
前述したように、顎関節症が年齢とともに軽減したとすれば、矯正治療開始時の顎関節症状が終了時にたまたま軽減するといったことが起こるかもしれません。
また、逆に、矯正治療中に顎関節の症状がたまたま悪化するケースもあるかもしれません。
これら症状の軽減・悪化は必ずしも矯正治療に起因したものとは考えていません。
回答5
回答日時:2012-02-08 16:55:22
顎関節症は多因子疾患と考えられており、歯並びや咬み合わせもそのひとつの因子と思われます。
その意味で言えば、矯正治療によって治るかもしれないし、治らないかもしれません。
多因子のうちの一因子が改善されただけですから。
ただ私どもが考える一番大きな(?)因子はTCHであり、これは歯列、咬合が正しくてもありうる要因です。
矯正中も歯が気になってTCHが増加すれば症状悪化もありえます。
矯正歯科医としての感覚では、マルチブラケット初期には症状が楽になる方もいらっしゃるのですが、中期、後期さらに矯正後になると症状が出ることが時々あるように感じます。
矯正後にそれまで困難だった口唇閉鎖が容易になるとともにTCHが増加することもあるのかもしれません。
そのため顎関節の症状軽減のためには、矯正前に(必要なら矯正中、矯正後でも)TCH是正コントロールを行うほうが望ましいと考えます。
その意味で言えば、矯正治療によって治るかもしれないし、治らないかもしれません。
多因子のうちの一因子が改善されただけですから。
ただ私どもが考える一番大きな(?)因子はTCHであり、これは歯列、咬合が正しくてもありうる要因です。
矯正中も歯が気になってTCHが増加すれば症状悪化もありえます。
矯正歯科医としての感覚では、マルチブラケット初期には症状が楽になる方もいらっしゃるのですが、中期、後期さらに矯正後になると症状が出ることが時々あるように感じます。
矯正後にそれまで困難だった口唇閉鎖が容易になるとともにTCHが増加することもあるのかもしれません。
そのため顎関節の症状軽減のためには、矯正前に(必要なら矯正中、矯正後でも)TCH是正コントロールを行うほうが望ましいと考えます。
相談者からの返信
相談者:
ななたくママさん
返信日時:2012-02-08 20:59:17
先生方
たくさんのご意見ありがとうございます。
すごく基調なご意見頂きました、患者にどこまでのレベルまで説明するかによっても捉え方も変わるし、何ごともそうですが、奥が深いです。
自分が納得して通いたいので、本当にありがとうございました。
たくさんのご意見ありがとうございます。
すごく基調なご意見頂きました、患者にどこまでのレベルまで説明するかによっても捉え方も変わるし、何ごともそうですが、奥が深いです。
自分が納得して通いたいので、本当にありがとうございました。
タイトル | 歯列矯正で顎関節症はよくなるのか? |
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質問者 | ななたくママさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 37歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯列矯正(矯正歯科)その他 顎関節症 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。