親知らず移植のリスクと成功率、補綴の受け入れ先が決まらず不安

相談者: すき焼のたれさん (42歳:女性)
投稿日時:2012-02-22 01:09:03
参考:過去のご相談
上2番抜歯後、大学病院はインプラント、開業医はブリッジを勧めますが…



たびたびお世話になります。
すき焼のたれと申します。

現在、右下6・7番欠損、8番(親知らず半埋伏の状態です。

治療の第一段階として、A大学病院口腔外科医師から、8番(親知らず)の移植を勧められました。

難しい手術だが成功率は高いという話なので、ダメ元で受けてみるつもりでしたが、本当にそれでいいのかと悩み始めています。

それには、以下の経緯があります。

A大学病院では、移植手術は口腔外科、虫歯治療虫歯外来と、分業されていますが、後者は、小さな虫歯ですらなかなか診てもらえないほど予約が取りづらく、困っていました。

そこで2人の医師との相談のもと、移植以外の治療に関しては、近所のB大学病院を受診することにしました。

先日、そのB大学病院の医師から、右下欠損部の治療について聞かれたので、A大学病院で移植予定がある旨を話すと

「上記のケースは非常に成功率が低いので、そのような親知らず移植は、ウチではまずやらない。」

との回答がありました。
つまり移植に関しては、A大学病院と真逆の見解だったわけです。

おまけに

「とりあえず虫歯は直すが、あなたがA大学病院で移植手術をするなら、当院での治療は一切できない。」

と言われてしまいました。
つまりA大学病院で移植、B大学病院で補綴という分業は不可能だというのです。

かといって、A大学病院では思うような治療が期待できないし、新たな大学病院を探すとしても、移植の専門医が見つかるのかは未知数です。

いっぽうA大学病院の口腔外科医師は、移植の腕には自信があり、「おおむね成功する」との見解なのですが・・・また他の病院で治療を断られたらと思うと、安易に踏み切れません。


こんなに悩むなら、いっそ親知らず移植なんてやめて、他の方法に切り替えた方がよいのか、と考えてしまいます。

一般的に、親知らず移植は高リスクなわりに、その成功率は低いものでしょうか?

リスクや予後はどうなのか・・・?
手術と補綴の分業は不可能・・・?
他院で治療を断られないようにするには・・・?


あれこれと考えが頭をよぎり、まとまらずにおります。

親知らずの移植につき、先生方のご意見をお聞かせください。


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2012-02-22 01:18:50
まず親知らずを何処に移植する予定なんでしょうか?


>右下6・7番欠損、8番(親知らず)半埋伏の状態です。

6番或は7番の処に親知らずを移植すると云う事でしょうか?
同時移植ではないので自費になりますね。

私なら移植はせずに、親知らずを矯正で7番(或は6番)の位置に移動させる事を提案しますが。

6番7番は抜歯後どれ位経っていますか?

半年以上経っているのなら、移植よりはインプラントの方が適応かもしれません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: すき焼のたれさん
返信日時:2012-02-22 08:06:21
細見先生、ありがとうございます。


>6番或は7番の処に親知らずを移植すると云う事でしょうか?

その通りです。
8番を7番に移植し、6番をインプラントブリッジにする計画でした。
自費診療の説明は受けています。


>6番7番は抜歯後どれ位経っていますか?

2年以上は経過しています。


>私なら移植はせずに、親知らず矯正で7番(或は6番)の位置に移動させる事を提案しますが。

8番が半埋伏でも、矯正は可能でしょうか。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-02-22 09:45:34
すき焼のたれさん、こんにちは

親知らずの移植というのは、一般的にどこでも行われている治療というわけではないので、いろいろな意見があると思います。

そのため移植に関して肯定的な先生と、否定的な先生とで意見が分かれてしまったということだと思います。

肯定的な先生は、自信があるからこそ移植を進めるのでしょうし
、否定的な先生は、経験が少ないか、移植に対してよいイメージを持っていないことから否定的な意見なのだと思います。

どちらの先生も、今までの歯科医療の経験からそのような結果に至ったのだと思いますし、どちらが正しいということはなかなか判断が難しいでしょう。

実際拝見していないのでわかりませんが、細見先生の矯正で移動してくるというのも、案としては良いと思います。

ただ、すき焼のたれさんが任せても良いと思った先生に、お任せするのが最も良い結果に結びつくように思います。

参考になれば幸いです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: すき焼のたれさん
返信日時:2012-02-22 14:01:00
畑田先生、ありがとうございます。

移植は経験豊富な専門医でないと、難しいのですね。
おっしゃるとおり技術はもちろん、医師との相性や感性の問題も大きいです。

お察しのとおり、A大学病院口腔外科医師は個人的にはお気に入りです。
以前の抜歯の処置も非常に手際よく、後もほとんど痛まなかったので、素人ながら“名医かも”と感じました。

本当なら移植もお願いしたいのですが、補綴の受け入れ先が決まらないと不安ですね。
移植が成功しても、また他院で治療を断られ続けたら・・・
いつまでも右下6番(7番)は空白のまま、移植が失敗すれば二本ともです。

放置すれば上の歯にも良くないようだし、奥歯がないと他の歯の治療も、進められなくなります。

頼りの口腔外科医師に相談しても、移植後の治療は専門外ゆえ、院内で予約が取れないなら、個人の力ではどうにも出来ないとのこと。

今後、どこへ行っても転院を断られるなら、移植は諦めざるを得ませんが、実際はどうなのでしょう?


頭の中が整理できず、まとまらないお返事で申し訳ありません。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2012-02-22 15:25:21
移植を行ってからは、すぐに補綴をおこなうわけではありません。

私の方法ですが・・・
移植歯がくっつくまで約一ヶ月、その後移植歯の固定を除去して、根管治療をはじめます。
根管治療は何回かかかります。

根管治療が終わると、土台を入れてクラウンをかぶせていきます。

そこまでの治療期間として、トータルで約2ヶ月くらいでしょうか。

予約が取れないにしても、A大学病院ですべて治療してもらうのが筋だと思いますが、それは不可能なのでしょうか?

もしそこで不可能であれば、大学病院でなくて開業している歯科医院で治療を行うことは不可能なのでしょうか?

積極的に歯科医院にお尋ねになって、補綴をお願いしてみてはいかがでしょう。

いくらでもやり方はあると思います。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2012-02-22 15:48:38
>お察しのとおり、A大学病院口腔外科医師は個人的にはお気に入りです。

信頼しているその担当医に、B大学病院の事情を話し相談してみてください。

A大学病院で移植してもらい、後の処置は担当医から開業医などを紹介してもらうなどの方法もあると思います。


ご参考まで・・・

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: すき焼のたれさん
返信日時:2012-02-24 23:39:44
畑田先生、杉原先生、回答ありがとうございます。

他院に受け入れを断られてから、治療計画が暗礁に乗り上げたようで不安でしたが、おかげさまで選択肢の幅が広がり、希望はまだあるかも、と思えてまいりました。

私が大学病院での治療を選んだのは、それまでの町医者で誤った診断や不快な対応を再三受けたことで不信感を強め、開業医に対して苦手意識があるからだと思います。

しかし、今回の件で開業医であれ大学病院であれ、治療法や歯科医選びは一筋縄ではいかないものだと痛感しました。

ひとまず移植は保留にし、信頼できるA大学病院の医師に相談を持ちかけるつもりです。

と同時に、新たな大学病院や開業医の扉をたたいて、焦らず・腐らずに最善の方法を模索したいです。

完璧を求めてはいけないのですが、贅沢をいえば、長期的かつトータル的な治療計画を気兼ねなく相談できる、ホームドクターのような人が身近に欲しいですね。

こちらの先生方のように親身になってくれる医師が、いつか現れるのを願いつつ・・・

回答者の皆様への、お礼にかえさせていただきます。
回答 回答5
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-02-25 09:39:25
移植後の治療(根菅治療)期間ですが、私の場合は通常6ヶ月以上かけています。

但し、経験豊富な先生の、「もっと短くても大丈夫!」といった意見もあります。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: すき焼のたれさん
返信日時:2012-03-01 15:26:32
藤森先生

しばらく留守にしており、失礼しました。
お忙しいなか、回答ありがとうございました。

先生方のアドバイスを踏まえて、僭越ながら、思っていることを書きます。

振り返れば、A大学病院で移植の話をいただいてから、移植そのものの説明は受けていたものの、移植後の治療について、ここまで詳しく伺ったことはありませんでした。

かの移植の専門医にしてみれば、おそらくその後のことは専門外、というスタンスだったのでしょうが、考えてみれば移植手術そのものより、その後の治療期間のほうが長いわけですよね。

手術の成否は後処置の良し悪しにかかっている、という印象
受けました。

治療期間はもちろん、移植後の親知らずが何年持つのか、そもそも移植にリスクはないのか、医師に伺っておきたい点は多くあります。

予約が数ヶ月先まで埋まっているおかげで、歯科相談すらはばかられるA大学病院での治療よりも、各科の連携が取れていて総合的な相談に乗ってくれる病院や医師を新たに探したほうが、私の場合、精神衛生的にもよさそうな気がしています。

移植という手段にこだわらず、これまでの治療計画を一度リセットして、最良の治療法を探し当てていく所存です。

先生方のおかげで、だいぶ頭が整理されてきたようですが、間違っている点は、遠慮なくご教示ください。

さまざまな角度からのご助言、ありがとうございました。
また困ったときには、相談に乗っていただけると幸いです。



タイトル 親知らず移植のリスクと成功率、補綴の受け入れ先が決まらず不安
質問者 すき焼のたれさん
地域 非公開
年齢 42歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 抜歯:6番(第一大臼歯)
抜歯:7番(第二大臼歯)
抜歯:8番(第三大臼歯、親知らず)
親知らずの抜歯
親知らずの移植
口腔外科関連
水平埋伏知歯(横向きに骨に埋まった親知らず)
回答者




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  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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