最も良い歯科用金属と聞いた白銀加金は、金とプラチナの合金ですか?
相談者:
しろうとさん (33歳:男性)
投稿日時:2012-03-18 22:49:16
参考:過去のご相談
※ゴールドや白金加金でも銀や銅が含まれるのでインレー交換は無意味?
他
こんばんは!
歯科用金属についての質問です。
最も良いと言われているのは「白金加金」と聞きます。
金とプラチナだけの合金なのでしょうか?
※ゴールドや白金加金でも銀や銅が含まれるのでインレー交換は無意味?
他
こんばんは!
歯科用金属についての質問です。
最も良いと言われているのは「白金加金」と聞きます。
金とプラチナだけの合金なのでしょうか?
回答1
回答2
回答3
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2012-03-19 09:15:28
>最も良いと言われているのは「白金加金」と聞きます。
適材適所とお考えください。
例えば、インレーにするなら20Kの金合金がフィットの面では有利ですし、セラミックスを焼き付けるのであれば、それなりの温度に耐えうる素材が必要です。
また、レアメタルの使用は患者さんのコスト負担も大きくなります。
最近ではウィロボンド280と言って、コストが安く、生体親和性の高いコバルトクロム合金も使われるようになりました。
適材適所とお考えください。
例えば、インレーにするなら20Kの金合金がフィットの面では有利ですし、セラミックスを焼き付けるのであれば、それなりの温度に耐えうる素材が必要です。
また、レアメタルの使用は患者さんのコスト負担も大きくなります。
最近ではウィロボンド280と言って、コストが安く、生体親和性の高いコバルトクロム合金も使われるようになりました。
回答4
歯科医師の松山です。
回答日時:2012-03-19 18:57:44
>例えば、インレーにするなら20Kの金合金がフィットの面では有利ですし
貴金属が高騰していますから、費用のことも考えなければいけないのは事実です。
私はインレーに貴金属合金を使わせてもらえるばあいは、100%近く白金加金を用います。
適合性が金合金より劣るわけではありません。
何よりも辺縁のエナメル質のチッピングを防止できるべく、金属の伸延性と硬度を信じるからです。
歯科理工学的に理想の金属はやはり白金加金だと思います。
貴金属が高騰していますから、費用のことも考えなければいけないのは事実です。
私はインレーに貴金属合金を使わせてもらえるばあいは、100%近く白金加金を用います。
適合性が金合金より劣るわけではありません。
何よりも辺縁のエナメル質のチッピングを防止できるべく、金属の伸延性と硬度を信じるからです。
歯科理工学的に理想の金属はやはり白金加金だと思います。
回答5
桜田歯科(東京都北区田端)の桜田です。
回答日時:2012-03-19 21:19:05
私も松山先生に近い考えです。
高カラットの金合金は、確かに鋳造精度が良いですが、どんな金属でも、鋳造の過程で収縮します。
この収縮を補う意味で、柔らかさがフィットの面で効果を発揮します。
また、柔らかさが歯にやさしいとも言えます。
別の面からみれば、柔らかさが災いして、咬み合う部分が減りやすい弱点があります。
白金加金は物理的強度が最も歯に近いために、歯と同じように減ります。
そのために、咬み合わせが低下しにくい利点があります。
高カラットの金合金は、確かに鋳造精度が良いですが、どんな金属でも、鋳造の過程で収縮します。
この収縮を補う意味で、柔らかさがフィットの面で効果を発揮します。
また、柔らかさが歯にやさしいとも言えます。
別の面からみれば、柔らかさが災いして、咬み合う部分が減りやすい弱点があります。
白金加金は物理的強度が最も歯に近いために、歯と同じように減ります。
そのために、咬み合わせが低下しにくい利点があります。
相談者からの返信
相談者:
しろうとさん
返信日時:2012-03-19 22:48:51
回答6
歯科医師の松山です。
回答日時:2012-03-19 23:29:54
白金は非常に硬い金属です。
ですから歯科用金合金は白金の含有量は、10%が最高だと思います。
それ以上に入ると硬すぎて加工しにくくなるからです。
大体5〜10%と思ってよいでしょう。
その他が、金、銀、銅、などですが、メーカーにより異なります。
以前は硬度により分類していましたが、最近は目にしません。
白金は、少量でも他の金属と合金にすると、他の金属の性質を大きく変える性質があると歯科理工学では教わりました。
これで理解しやすくなると、思います。
ですから歯科用金合金は白金の含有量は、10%が最高だと思います。
それ以上に入ると硬すぎて加工しにくくなるからです。
大体5〜10%と思ってよいでしょう。
その他が、金、銀、銅、などですが、メーカーにより異なります。
以前は硬度により分類していましたが、最近は目にしません。
白金は、少量でも他の金属と合金にすると、他の金属の性質を大きく変える性質があると歯科理工学では教わりました。
これで理解しやすくなると、思います。
回答7
川崎歯科クリニック(中野区大和町)の川崎です。
回答日時:2012-03-20 13:28:35
≫≫ 最も良いと言われているのは「白金加金」と聞きます。
※ 私、個人的には、金(ゴールド)合金の方が、いいと思います。
@ 適合精度
A 適度な硬さ
B 金属としての安定性
C 銀色がなく、上品な落ちついた感じ(?)
など、好きな理由です。
櫻井先生も書かれていますが、「適材適所」です。
※ 私、個人的には、金(ゴールド)合金の方が、いいと思います。
@ 適合精度
A 適度な硬さ
B 金属としての安定性
C 銀色がなく、上品な落ちついた感じ(?)
など、好きな理由です。
櫻井先生も書かれていますが、「適材適所」です。
相談者からの返信
相談者:
しろうとさん
返信日時:2012-03-21 00:05:13
柴田先生、小林先生、櫻井先生、松山先生、桜田先生、川崎先生…すべての先生方、詳しいご回答を誠にありがとうございました。
柴田先生、小林先生にご紹介いただいたリンク先のページもしっかりと確認いたしました。
松山先生の二度に渡るご回答の内容は特に、素人の私にも理解しやすく感じました。
皆様方のお心遣いに、感謝申し上げます。
柴田先生、小林先生にご紹介いただいたリンク先のページもしっかりと確認いたしました。
松山先生の二度に渡るご回答の内容は特に、素人の私にも理解しやすく感じました。
皆様方のお心遣いに、感謝申し上げます。
タイトル | 最も良い歯科用金属と聞いた白銀加金は、金とプラチナの合金ですか? |
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質問者 | しろうとさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 33歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
補綴関連 お勧めの詰め物・インレー |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。