上顎洞炎が歯性であるか鼻性であるかの判断について(ドイツ)

相談者: ころみさん (47歳:女性)
投稿日時:2012-06-25 21:05:50
参考:過去のご相談
上7番の急な歯茎の腫れと痛み、掻爬したが今後は? (ドイツ)


こんにちは。

先日、上7番の歯茎の急な腫れと痛みでご相談させていただきましたドイツ在住のころみです。
その節はお世話になりました。
ありがとうございました。

現在セカンドオピニオンをとるべく病院をさがしているところです。

今回は、今後の治療を進めるにあたり、前回に関連して再度ご相談させていただきたいことがありまして、こちらにまいりました。
よろしくお願いいたします。


その後、病名については根尖病変で、歯周病も若干併発していたとの判断を医師よりいただきました。
レントゲンには根の先にとても小さな黒い影がありました。

症状については、腫れ痛みに関してはアモキシシリンを飲んでいる3日間は少しは良かった気がするのですが、その後は初診当初よりはだいぶましではあるものの、まだまだ症状に大きな変化はなく、1週間経過したとき当初無かったニキビのような瘻孔が出現していました。

先生が仰るには、このまま様子を見て、奇跡の回復を待つか、ダメ元での根管治療をするか、もしくは抜歯の三者択一とのことでしたが、やはり一番のお勧めは抜歯とのこと。

しかし私自身に抜歯の決心がつかず、セカンドオピニオンも欲しかったので、その日は歯茎への薬の塗布のみで帰宅しました。

もう覚悟を決めて抜歯をするしかないかと思っているのですが、ここで一つ心配をしているのは、上顎洞炎のことです。

もともと鼻炎があり、季節や環境で悪化したりすると頭が痛くなるので、年に2回ほど耳鼻科で治療していました。

先日試しに後頭部を叩いたところ、6番か7番辺りに強く響きました。

これが歯による痛みなのか、副鼻腔の炎症による痛みなのか自分では判断出来ませんでしたが、眉間の辺りや目の奥のあたりの違和感などから、やはりそのあたりの炎症が治まっていないように感じ、日本から持ってきていた抗生剤のメイアクトを数日飲みました。

現在劇的に、痛みが緩和されています。
後頭部を叩いても響かなくなっています。
噛んだときの痛みもありません。
ただし歯茎は若干の腫れと触れたときに痛みを感じます。
瘻孔もあるようです。
ただ膿などは今はそこから出てきません。

推察の範疇ではありますが、メイアクトで症状が改善された(可能性がある)ので、やはり上顎洞炎はあったのではと思います。
そして、もしこれが、歯性であるなら抜歯をしたことにより、副鼻腔と繋がってしまう恐れがあるのではと思っています。

まず、上顎洞に炎症があるかどうかを調べ、それが歯性か鼻性であるかを知りたいと思うのですが、そのために私が受診すべきは、耳鼻科となりますでしょうか?


もう一つ質問があります。

歯のぐらつきはないが、ポケットが非常に深かったという診察時のお医者さんの言葉が気になっています。

これは、歯根の破折の可能性があるということなのではないでしょうか。

先生からは今現在破折があるわけではなく、治療の過程でそうなるかもしれないとは言われているのですが、それはレントゲンで判断出来ないので、本当は破折しているかもしれないが、現段階はそう言わざるを得ないのでしょうか?

因みに土台はまだ外しておりません。
失敗すると抜歯になると言われているので・・・。

お忙しい中、大変申し訳ありませんが、上顎洞炎のあるなし、及び歯性か鼻性かの診断は耳鼻科でいいのかどうかと、歯根の破折の有無の判断はどの段階で可能なのかの2点について、お聞かせくだされば幸いです。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2012-06-25 21:44:39
こんばんは。

色々調べられて、不安が広がってる様子ですね。

まず、歯に問題があること、副鼻腔に問題があることを確認する方法はある程度あるのですが、もしも両方あった時にどちらが原因かをはっきりと証明する方法はない様に思います。

ですから現状、瘻孔(フィステル)があるのが確かなら、根尖病変歯根破折重度歯周病か、歯の問題は高確率であると言えるでしょうし、更に副鼻腔炎上顎洞炎)があったとしてもなかったとしても、まずは歯の治療から行うべきでしょう。

実際によくある話ですが、こういう状況で耳鼻科に行っても「歯の治療が終わってからまた来て下さい」と言われるのではないかと思いますよ。

つまり、上顎洞炎のあるなしは調べられるかも知れませんが、歯性であれ鼻性であれまずは歯の治療が先決です。
破折の有無の判断は

・視診
・拡大視野(ルーペやマイクロスコープ)での視診
歯周ポケット検査
レントゲン検査
・コア除去時
根管治療
・根管治療後

などの色々な時期に見つかることがありますが、少なくとも耳鼻科ではなく歯科で見つかると思いますから、歯科の先生と相談して下さい。

一点助言としては、

>奇跡の回復を待つか、ダメ元での根管治療をするか、もしくは抜歯

ということですが、奇跡の回復というのはないと思います。

ダメ元?の根管治療か抜歯がおそらく現実的なところでしょうね。

あるいは重度歯周病ということならまた色々な方法が考えられるのですが、いずれにしても残すつもりなら根管治療が先行しなくてはなりませんし、抜歯となるなら早い方がいいと思いますおよ。

お大事にどうぞ。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-06-25 23:05:29
ご相談ありがとうございます。

上顎洞炎のあるなし、及び歯性か鼻性かの診断は耳鼻科でいいのかどうかと、


回答

どちらでも両方の疾患に精通していれば診断可能だと思います。
ただ今回のように根の問題や歯周病が絡むと、歯科の情報は複雑ですから、ふつうは鼻にも詳しい歯科医師のほうが適切なことが多いと思います。

お話しの症状から、上顎洞以外の前頭洞なども炎症が起きているようですから、両方から起きている可能性が少なくないようにも思えます。

最近は歯科用のレントゲンCTがとても精度が良くなりましたから、そういう精密検査も良いかもしれません。
特にドイツ製のカボ社のCTは被曝料もとても少なく、精度も高くなっています。



歯根の破折の有無の判断は、どの段階で可能なのかの2点についてお聞かせくだされば幸いです。

回答

治療前の検査として、レントゲン、ポケット診査、の段階で疑わしくなることがかなりあります。
ただし、その検査に熟達していないと誤診を招くことがあります。

後は根の治療や、さらに後では歯周病治療の結果で疑われる段階となることは多くあります。
最終的にはヒビや割れ目が見えてきたり、根がはっきり二つに分かれてくると誰にでも分かるようになります。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ころみさん
返信日時:2012-06-26 23:55:40
渡辺先生、さがら先生

お忙しい中、丁寧にご回答いただきありがとうございました。
いただきました内容は、新しい病院を探す際にとても重要と思いますので、忘れないようメモに書き留めたいと思います。

と。御礼のメッセージでこの質問を閉じようとしたのですが、今ドイツで診てくださっている先生から、次回の診察の予約をキャンセルしたい、とりあえず歯の方は痛みはなければこのまま様子を見るようにと連絡がありました。

普段は確かに痛みはないものの、様子を見ていればいいという状況にも思えないのですが、歯磨きをちゃんとすれば今以上は悪くならないと言います。

ですが、メイアクトを飲み終え、2日以上経ちますが、やはりまた少しずつ炎症が体内で起きているのがわかります。
(頭の重み)

歯の根に病巣があるのに、歯磨きでそれが収まっていられるというのが私には理解できませんでしたが、もしも収まるのなら、どういう歯磨きがいいのでしょうか。

瘻孔は、ごしごしやっても大丈夫なのでしょうか。

医療通訳の方がなかなかみつからず、明日にでも病院に行きたいですが、状況が許しません。

通院できる日までに、私が出来ることは歯ブラシしかないと思いますが、適切な磨き方を教えていただけたら幸いです。

よろしくお願いいたします。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2012-06-27 02:58:47
上顎洞炎と関連があるかどうかはともかくとして、瘻孔も出来てる状態でそれが感染根管が原因だとしたら、残念ながら歯磨きではどうにもならないですね。

ただブラッシングして悪いことはないですよ。



それとさがら先生のご回答に対してですが、メーカー公表の被曝量の数値は全くあてにならないです。

また放射線学会などでも規格化された計測方法がまだないとのことで、現状メーカー間の客観的比較は不可能ですし、理論上あり得ない様な低い数値を堂々とパンフレットに載せている様なメーカーも見受けられます。

歯科用CBCTという括りで考えれば医科用CTよりはるかに被曝量が少なく済んでいる、はおそらく言えると思いますが、メーカーによって大きく差がある、という意見については個人的には強く疑っています。

ご参考までに。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ころみさん
返信日時:2012-06-29 08:46:32
>渡辺先生

再度のご回答ありがとうございました。
被曝量については、よくよく考えたいと思います。

ところで、ようやく他の病院で診てもらうことができました。

今度はきちんとレントゲンにも映っていました。

そして先生の結論としては、抜歯以外無いとのことでした。
非常に残念です。

破折はなく過去の治療は完璧で、歯のぐらつきがあるわけでもないが、膿がたまっているのも事実で(レントゲン上には、7番と6番の間にたまっているようになっています)、それを治療するには、抜歯しかないとのことでした。

また、今回の原因(菌の侵入)が歯根の先からであるのか、歯肉ポケットからであるのかはわからないとのことです。

レントゲンを見る限り、根尖の方には特に病変があるとは、先生は示しませんでした。
とにかく、6番と7番との間がよくないという感じで、私もそれは見てわかりました。

抜歯は極力避けたいとは伝えましたが、根管治療の提案は一切ありませんでした。
ということは、レントゲン上に映る私の歯の状態が、根管治療をするまでもない、抜歯相当であると思われたのだと判断しました。

仮に抜歯により上顎洞と繋がってしまっても、手術はするから大丈夫、そこはまったく心配いらないとも言われました。

言語の壁と、不調の日々に疲れ、抜けば楽になると思えてしまい、抜歯の予約をしてきましたが、夫がもう一件だけ歯医者に行ってみようと言ってくれましたので、サードオピニオンを取りたいと思っています。

そこで抜歯と言われたら、おとなしく抜かれようと思います。
今日薬を処方されました。
クリンダマイシン7日分です。
とりあえず、薬が効くことを祈るばかりです。。

いろいろとありがとうございました。



タイトル 上顎洞炎が歯性であるか鼻性であるかの判断について(ドイツ)
質問者 ころみさん
地域 非公開
年齢 47歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯、根の病気で抜けた・抜く予定
抜歯:7番(第二大臼歯)
歯茎(歯ぐき)の腫れ
上顎洞炎(蓄膿症)
ドイツ
根の病気(根尖病変・根尖病巣)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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