神経を抜いた歯に被せものをしないと、ばい菌が入りやすくなる?
相談者:
ソナスさん (31歳:女性)
投稿日時:2012-10-08 10:54:42
以前よりご相談させて頂いておりました、右上1番、2番の打撲した歯の根幹治療中です。
担当の先生には、できるだけ自分の歯を残したい旨をお伝えしたところ
@歯の空洞部に芯と詰め物を入れて(この時点で漂白もする)、穴をふさいでそのまま使うことは可能。
ただ、穴をふさいだ隙間から目に見えないばい菌が入り易くなる。
なので、いざ差し歯にしようとした時に削る量が多くなってしまう可能性も大きいし、虫歯にもなりやすい。
(そもそも、神経のない歯が変色してしまうのは、ばい菌のせいだともおっしゃっていましたが、そうなのでしょうか?・・・)
A一方、ある程度削ってオールセラミックで被せた場合は、歯と被せものは強力な接着剤でくっついているので、ばい菌は@よりは入りづらい。なので、本来ならこっちをおすすめする。
とのことです。
このようにばい菌の入りやすさに違いはあるのでしょうか?
また、仮に@にした場合でも、定期検診、クリーニング?などで虫歯等になることを防ぐことは可能でしょうか?
「自分の歯を長持ちさせる」ことを考えた時に、
まずは極力削らず自分の歯を持たせる→色が変色してきたらブリーチ→それでもだめな場合は差し歯
と考えるのが良いのかと思っていましたが、上記のようなリスクを考えた場合には、はじめから差し歯にしてしまった方が良いということですよね?
仮に差し歯にしてしまった場合でも、歯茎があがって来てしまった場合のやり直し、根に病気が出来た場合は取り外しての治療・・・などのリスクもあると思うので、どっちもどっちなのかもしれませんが。。
担当の先生には、できるだけ自分の歯を残したい旨をお伝えしたところ
@歯の空洞部に芯と詰め物を入れて(この時点で漂白もする)、穴をふさいでそのまま使うことは可能。
ただ、穴をふさいだ隙間から目に見えないばい菌が入り易くなる。
なので、いざ差し歯にしようとした時に削る量が多くなってしまう可能性も大きいし、虫歯にもなりやすい。
(そもそも、神経のない歯が変色してしまうのは、ばい菌のせいだともおっしゃっていましたが、そうなのでしょうか?・・・)
A一方、ある程度削ってオールセラミックで被せた場合は、歯と被せものは強力な接着剤でくっついているので、ばい菌は@よりは入りづらい。なので、本来ならこっちをおすすめする。
とのことです。
このようにばい菌の入りやすさに違いはあるのでしょうか?
また、仮に@にした場合でも、定期検診、クリーニング?などで虫歯等になることを防ぐことは可能でしょうか?
「自分の歯を長持ちさせる」ことを考えた時に、
まずは極力削らず自分の歯を持たせる→色が変色してきたらブリーチ→それでもだめな場合は差し歯
と考えるのが良いのかと思っていましたが、上記のようなリスクを考えた場合には、はじめから差し歯にしてしまった方が良いということですよね?
仮に差し歯にしてしまった場合でも、歯茎があがって来てしまった場合のやり直し、根に病気が出来た場合は取り外しての治療・・・などのリスクもあると思うので、どっちもどっちなのかもしれませんが。。
回答1
川崎歯科クリニック(中野区大和町)の川崎です。
回答日時:2012-10-08 11:18:17
こんにちわ。カワサキです。
>@
※ 神経のない歯が、変色するのは、バイ菌のせいではないと思います。
※ 定期健診・クリーニング、日々の歯磨き、食生活(生活習慣)に、気を配ることで、ある程度は、予防できます。
>A
※ 不可逆的な治療は、なるべく、後回しにした方がいいです。
残っている、歯質の量にもよりますが、健康な歯は、なるべく、削らない方がいいと思います。
>@
※ 神経のない歯が、変色するのは、バイ菌のせいではないと思います。
※ 定期健診・クリーニング、日々の歯磨き、食生活(生活習慣)に、気を配ることで、ある程度は、予防できます。
>A
※ 不可逆的な治療は、なるべく、後回しにした方がいいです。
残っている、歯質の量にもよりますが、健康な歯は、なるべく、削らない方がいいと思います。
回答2
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2012-10-08 11:28:29
>穴をふさいだ隙間から目に見えないばい菌が入り易くなる。
>なので、いざ差し歯にしようとした時に削る量が多くなってしまう可能性も大きいし、虫歯にもなりやすい。
そんな事はありません、じゃーその先生に「Aで使う強力な接着剤を使用して蓋をすればどうですか」と聞いてみては。
>神経のない歯が変色してしまうのは、ばい菌のせいだともおっしゃっていましたが、そうなのでしょうか?
ばい菌のせいではありません、失活した歯の象牙細管に残った蛋白成分が変成するからです。
>自分の歯を長持ちさせる」ことを考えた時に、
>まずは極力削らず自分の歯を持たせる→色が変色してきたらブリーチ→それでもだめな場合は差し歯
差し歯の前にラミネートベニヤなどもあります。
>なので、いざ差し歯にしようとした時に削る量が多くなってしまう可能性も大きいし、虫歯にもなりやすい。
そんな事はありません、じゃーその先生に「Aで使う強力な接着剤を使用して蓋をすればどうですか」と聞いてみては。
>神経のない歯が変色してしまうのは、ばい菌のせいだともおっしゃっていましたが、そうなのでしょうか?
ばい菌のせいではありません、失活した歯の象牙細管に残った蛋白成分が変成するからです。
>自分の歯を長持ちさせる」ことを考えた時に、
>まずは極力削らず自分の歯を持たせる→色が変色してきたらブリーチ→それでもだめな場合は差し歯
差し歯の前にラミネートベニヤなどもあります。
相談者からの返信
相談者:
ソナスさん
返信日時:2012-10-08 17:00:02
川崎先生、細見先生、回答ありがとうございます!
極力自分の歯を残したいので、嬉しいご意見です。
ちなみに・・・歯の「漂白」は、色が変色してしまってからやるものかと思ってましたが、今の先生は、初め(最終的に芯とつめものを詰めて蓋をする際)に漂白をして、その後変色したものについては漂白は効かない・・・と言っていました。。
漂白はリスク(歯が割れやすくなる)もありますよね?
もし何度も繰り返すことで効果がなくなるのであれば(なくなりますか?)、変色してきてしまってから漂白をしたいのですが、上記のように最初にやる考え方もあるのでしょうか?
極力自分の歯を残したいので、嬉しいご意見です。
ちなみに・・・歯の「漂白」は、色が変色してしまってからやるものかと思ってましたが、今の先生は、初め(最終的に芯とつめものを詰めて蓋をする際)に漂白をして、その後変色したものについては漂白は効かない・・・と言っていました。。
漂白はリスク(歯が割れやすくなる)もありますよね?
もし何度も繰り返すことで効果がなくなるのであれば(なくなりますか?)、変色してきてしまってから漂白をしたいのですが、上記のように最初にやる考え方もあるのでしょうか?
回答3
美江寺歯科医院(岐阜県瑞穂市)の小牧です。
回答日時:2012-10-08 17:30:32
ソナス さん、今日は。
>ちなみに・・・歯の「漂白」は、色が変色してしまってからやるものかと思ってましたが、今の先生は、初め(最終的に芯とつめものを詰めて蓋をする際)に漂白をして、その後変色したものについては漂白は効かない・・・と言っていました。。
ソナスさんの思われている通りだと思います。
先に漂白してしまえば、その歯だけ白くなりすぎて、不自然です。
変色した後にするものだと思います。
但し、漂白する場合は、一度蓋をした詰め物を外すことになります。
>漂白はリスク(歯が割れやすくなる)もありますよね?
多少リスクはありますが、歯が割れやすくなるということはありません。
>もし何度も繰り返すことで効果がなくなるのであれば(なくなりますか?)、
そんなことはありません。
>変色してきてしまってから漂白をしたいのですが、上記のように最初にやる考え方もあるのでしょうか?
そのような方法は私には考えられません。
付け加えて。
今かぶせなくても、漂白が嫌なら、変色してきてからかぶせるという選択肢も残ります。
歯質が沢山残っているなら、あわててかぶせる必要はないでしょう。
>ちなみに・・・歯の「漂白」は、色が変色してしまってからやるものかと思ってましたが、今の先生は、初め(最終的に芯とつめものを詰めて蓋をする際)に漂白をして、その後変色したものについては漂白は効かない・・・と言っていました。。
ソナスさんの思われている通りだと思います。
先に漂白してしまえば、その歯だけ白くなりすぎて、不自然です。
変色した後にするものだと思います。
但し、漂白する場合は、一度蓋をした詰め物を外すことになります。
>漂白はリスク(歯が割れやすくなる)もありますよね?
多少リスクはありますが、歯が割れやすくなるということはありません。
>もし何度も繰り返すことで効果がなくなるのであれば(なくなりますか?)、
そんなことはありません。
>変色してきてしまってから漂白をしたいのですが、上記のように最初にやる考え方もあるのでしょうか?
そのような方法は私には考えられません。
付け加えて。
今かぶせなくても、漂白が嫌なら、変色してきてからかぶせるという選択肢も残ります。
歯質が沢山残っているなら、あわててかぶせる必要はないでしょう。
相談者からの返信
相談者:
ソナスさん
返信日時:2012-10-10 16:47:52
小牧先生
ご回答ありがとうございます!
ちなみに、細かくて申し訳ないのですが・・・
>多少リスクはありますが、歯が割れやすくなるということはありません。
とのことですが、多少のリスクとはどういったリスクか教えて頂けますか?
よろしくお願いします。
ご回答ありがとうございます!
ちなみに、細かくて申し訳ないのですが・・・
>多少リスクはありますが、歯が割れやすくなるということはありません。
とのことですが、多少のリスクとはどういったリスクか教えて頂けますか?
よろしくお願いします。
回答4
E Eデンタル(愛知県豊橋市)の井野です。
回答日時:2012-10-14 23:06:02
こんにちは、
>仮に差し歯にしてしまった場合でも、歯茎があがって来てしまった場合のやり直し、根に病気が出来た場合は取り外しての治療・・・などのリスクもあると思うので、どっちもどっちなのかもしれませんが。。
よく勉強されていますね^^
被せ物は教科書的なんですが、再根管治療(感染根管処置)の時には殆ど歯ぐきより上の歯が残っていない場合があります。
可能なら多く歯が残っていてくれる方が治療もしやすく唾液感染のリスクも少なくなるので良い面もあります。
>多少のリスクとはどういったリスクか教えて頂けますか?
大きなリスクは聞いたことありませんが、薬剤を使用すると歯は弱くなるとの報告はあります。
これは根管治療の際に使用する消毒剤も同じです。
化学反応を利用するものなのでその辺のリスクはありますが今の所デメリットよりメリットの方が勝っているとは思います。(私見)
できるだけ歯を残す治療を求められるなら、一度他の先生に相談された方がいいと思いますよ。
おだいじに
>仮に差し歯にしてしまった場合でも、歯茎があがって来てしまった場合のやり直し、根に病気が出来た場合は取り外しての治療・・・などのリスクもあると思うので、どっちもどっちなのかもしれませんが。。
よく勉強されていますね^^
被せ物は教科書的なんですが、再根管治療(感染根管処置)の時には殆ど歯ぐきより上の歯が残っていない場合があります。
可能なら多く歯が残っていてくれる方が治療もしやすく唾液感染のリスクも少なくなるので良い面もあります。
>多少のリスクとはどういったリスクか教えて頂けますか?
大きなリスクは聞いたことありませんが、薬剤を使用すると歯は弱くなるとの報告はあります。
これは根管治療の際に使用する消毒剤も同じです。
化学反応を利用するものなのでその辺のリスクはありますが今の所デメリットよりメリットの方が勝っているとは思います。(私見)
できるだけ歯を残す治療を求められるなら、一度他の先生に相談された方がいいと思いますよ。
おだいじに
回答5
美江寺歯科医院(岐阜県瑞穂市)の小牧です。
回答日時:2012-10-15 10:32:24
>多少のリスクとはどういったリスクか教えて頂けますか?
歯が弱くなることについては、井野先生の解説の通りです。
もう一つ、歯茎の近くの色を気にされる方がみえ、歯茎近くの位置まで、薬を入れると、歯の根の、歯茎に近いところで外部吸収を起こすという報告もあります。
深い位置まで薬を入れなければ問題ありません。
歯が弱くなることについては、井野先生の解説の通りです。
もう一つ、歯茎の近くの色を気にされる方がみえ、歯茎近くの位置まで、薬を入れると、歯の根の、歯茎に近いところで外部吸収を起こすという報告もあります。
深い位置まで薬を入れなければ問題ありません。
回答6
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2012-10-15 10:54:25
ご相談ありがとうございます。
先生方の回答通り、私もご担当の先生のご意見とはすべて反対の考えになりそうです。
被せても、細菌感染が起こることは、つい最近の論文でも補綴歯のコロナル・リーケージと言って、はっきり証明されているからです。
まぁ、接着方法など、どのような治療も知識と技術の差のほうが大きいので、一般の方に区別は付きにくいでしょうが、少々乱暴な意見や治療も世間ではあるようです。
治療目的に、一生歯を残したい場合は、最小限の治療から進めていく順番が大事です。
それは、一気に大きく削ったあとのやり直しは、抜歯への近道となってしまうからです。
また、ぐるりと周り中を削って被せると、歯周病など今よりも別のリスクがとても増えるからです。
事前に漂白をする意味はまったくありません。
油断すると、かえって、根の吸収を起こす危険が増えます。
後からでも漂白できます。
結構長く持続します。
当院で治療した場合も、10年くらいはきれいでした。
もう一度、よく相談されることをお勧めいたします。
先生方の回答通り、私もご担当の先生のご意見とはすべて反対の考えになりそうです。
被せても、細菌感染が起こることは、つい最近の論文でも補綴歯のコロナル・リーケージと言って、はっきり証明されているからです。
まぁ、接着方法など、どのような治療も知識と技術の差のほうが大きいので、一般の方に区別は付きにくいでしょうが、少々乱暴な意見や治療も世間ではあるようです。
治療目的に、一生歯を残したい場合は、最小限の治療から進めていく順番が大事です。
それは、一気に大きく削ったあとのやり直しは、抜歯への近道となってしまうからです。
また、ぐるりと周り中を削って被せると、歯周病など今よりも別のリスクがとても増えるからです。
事前に漂白をする意味はまったくありません。
油断すると、かえって、根の吸収を起こす危険が増えます。
後からでも漂白できます。
結構長く持続します。
当院で治療した場合も、10年くらいはきれいでした。
もう一度、よく相談されることをお勧めいたします。
相談者からの返信
相談者:
ソナスさん
返信日時:2012-10-17 16:29:38
井野先生、小牧先生、さがら先生
ご回答ありがとうございます!
一生歯を残したいことを前提に、もう一度よく相談してみます。
ご回答ありがとうございます!
一生歯を残したいことを前提に、もう一度よく相談してみます。
タイトル | 神経を抜いた歯に被せものをしないと、ばい菌が入りやすくなる? |
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質問者 | ソナスさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 31歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
ウォーキングブリーチ 根管治療後の詰め物・被せ物 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。