歯軋りがある場合の奥歯のクラウン素材について

相談者: 隆ママさん (40歳:女性)
投稿日時:2013-03-24 23:22:26
今から13年程前に,全ての詰め物ハイブリットセラミックに替えました。
下の奥歯メタルボンドに…


今回、劣化?という事もあり、右上の6番目、左上の5・6番目をやり直す事になりました。
劣化というのは、変色と、欠けているのと、歯茎が痩せたため隙間が出来ていることです。

以前替えた歯医者は廃業したため、新しい歯医者ですが、イマイチ説明が早口で、その時は理解出来ても、結局は、貴方が決めてと言われ、どうしても決めかねています。
アドバイスをお願いします。



私の癖として、歯ぎしりと、強く噛みしめる癖があるみたいです。

今回欠けが気になるので、今回は強い素材にしようかと考えています。
一度白に替えたので、銀、金の詰め物は対象外です。

医者から勧められているのは、オールセラミック、メタルボンド、ジルコニアです。
特にオールセラミックを勧められました。

私的には、ジルコニアと考えていましたが、硬すぎて自歯を傷める為、奥歯には不向きという情報を見つけ、揺れています。
金額は、どれも同一金額と言われました。


また今までの治療で、自歯は2/3は削られて、ないらしいです。
審美も大切ですが、長持ちして欲しい為、強度も大切だと考えています。
高額商品の為、失敗はしたくありません。
どの素材がオススメでしょうか?


長々と、不明確の説明で理解しにくいとは思いますが、ご回答をお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2013-03-25 00:04:41
こんばんは。

13年前と言うと、ハイブリッドセラミックってありましたっけ・・あったとしても初期の、今のものと較べればお粗末な物性だったのではないかと思います。

とは言え、今でも白い材料の中では耐久性が非常に悪い材料だと個人的には思っていますから、今回は候補には入れない方がいいと思います。



基本的に、こういったご質問の場合のお決まりの返答として「担当の先生のお勧め、自信のあるものが一番」ということになるので、今回の場合はオールセラミックで良さそうに思うのですが。。



一応一般論として少しコメントしておきますが、

「オールセラミック」と一口に言っても作り方や材料、物性が色々ありますので、他の物との比較は先生が使用されているものがどの様なものか次第だと思います。

因みに当院でもここ最近のイチオシは断然オールセラミック(の中のe.max pressという物)です。
参考→ジルコニア冠は対合歯に負担がかかり、e-maxは元の歯の色が透ける?



メタルボンド」の場合も使用金属が違ったり陶材が色々違ったりはするのですが、大きな違いは少ないと思います。
簡単に言えば硬くて脆い(割れやすい)物性を持っているので、噛み合わせの強い方の奥歯には好まれないことが多いですが、上手な先生と技工士さんが丁寧に作りこんでいけば実用上さほど問題はないレベルだと思います。



ジルコニア」は、ジルコニアの物性をもって硬すぎるなどの誤解をされることが多いのですけど、一般的にはメタルボンドのメタルの部分をジルコニアで代用したもののことを指すことが多いですから、その場合の特性は上に書いたメタルボンドと同じですよ。
俗称で、メタルボンドならぬ「ジルコボンド」という呼び方もあるのですが、主な違いは物性のことよりも審美性の方ですね。

あと最近になって、ジルコニアフレーム+陶材という従来の2層構造(※メタルボンドと同じ)ではなく、フルジルコニアの、1層構造のものも出てきています。

こちらの場合の技工所側の言うメリットは「安上がり」なので、今回の場合他の物と値段が同じということですから違うとは思いますが・・ 個人的にはこちらはまだ様子見していた方がいいかな?と考えています。

ジルコニアの特性上、あまり綺麗には作りこめないという欠点もあるのですが、それよりもこれは表面までがジルコニアのため、本当に「硬すぎる」のです。
「問題ない」という主張もあるので何とも言えないのですけど、人間の歯は通常加齢とともにすり減っていくものですから、数本だけが「まったくすり減らない」という現象が起きるとどうなっていくのか・・おそらく問題が起きるだろうと個人的には考えています。



以上が素材の話で、あと細かいところなのですけど「高額商品の為・・」と言う表現をされていますよね。

確かにそうなのですけど、歯科で扱うクラウンというのは一本一本がフルオーダーメイドです。
素材の違いよりも製作者(歯科医師+技工士)の違いによる差の方が圧倒的に大きいですよ。

クラウンの材料原価なんて10%もないぐらいで、技工士さんに支払う技工料もその数倍ぐらいではないかと思います。
(おそらく料理などとかなり似てるのではないかと思います)


つまり患者さんがクラウンという商品(?)に支払う費用のほとんど大半は技術料と言って差し障りがないと思いますので、素材の違いにこだわるよりも先生の違いや得意不得意に注目された方がはるかに良いのではないでしょうか。

失敗したくない気持ちが強ければこそ、ネットで第三者に相談するよりも主治医の先生とのコミュニケーションを十分に取った方が得策なのではないかと・・いうのが感想です。



お大事にして下さい。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2013-03-25 00:25:25
博多の児玉です。

>欠けているのと、歯茎が痩せたため隙間
>歯ぎしりと、強く噛みしめる癖

癖があると、かぶせものが欠けるか、歯を支える骨がやられるかのどちらかを繰り返すと思います。
この際、癖のことも考えられることをお勧めします。

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タイトル 歯軋りがある場合の奥歯のクラウン素材について
質問者 隆ママさん
地域 長崎
年齢 40歳
性別 女性
職業 主婦
カテゴリ 歯軋り(歯ぎしり)
お勧めのクラウン(被せ物・差し歯)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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