古い前歯のメタルボンドを治したい
相談者:
ユリコさん (57歳:女性)
投稿日時:2013-07-12 01:54:06
少し前に相談させてもらいましたが、続きでもう少しお願いします。
上の片側1番2番の25年たったメタルボンドのさし歯の歯茎が下がってきたので、直したい相談です。
@前回、加藤医師の回答で失活歯か生活歯で、どんなクラウンかが変わるとのことでした。
私のは失活歯です。
ジルコニアクラウンやe−Maxがよいのではと言われていましたが、失活歯でもこの2種のクラウンはできるのでしょうか?
Aまた、このサイトのクラウンの説明で、ジルコニアクラウンのデメリットの中に、「長期的予後についてははっきりと分かっていない」とありました。
ジルコニアクラウンはまだ確立された治療法ではないのでしょうか?
よろしくお願いします。
上の片側1番2番の25年たったメタルボンドのさし歯の歯茎が下がってきたので、直したい相談です。
@前回、加藤医師の回答で失活歯か生活歯で、どんなクラウンかが変わるとのことでした。
私のは失活歯です。
ジルコニアクラウンやe−Maxがよいのではと言われていましたが、失活歯でもこの2種のクラウンはできるのでしょうか?
Aまた、このサイトのクラウンの説明で、ジルコニアクラウンのデメリットの中に、「長期的予後についてははっきりと分かっていない」とありました。
ジルコニアクラウンはまだ確立された治療法ではないのでしょうか?
よろしくお願いします。
回答1
小林歯科クリニック(渋谷区神宮前)の小林です。
回答日時:2013-07-12 05:24:21
ユリコ さん、おはようございます。
@ 失活歯でも、生活歯でも、どちらも可能です。
A ジルコニアには
・長期の症例が少ない
・歯を多く削る
・仮着し難い
・強度もあるが劣化もある
・色調が合わせ難い場合もある
といった面があります。
長期にお使いされていたのであれば、同じメタルボンドに交換されるのも一法かもしれません。
@ 失活歯でも、生活歯でも、どちらも可能です。
A ジルコニアには
・長期の症例が少ない
・歯を多く削る
・仮着し難い
・強度もあるが劣化もある
・色調が合わせ難い場合もある
といった面があります。
長期にお使いされていたのであれば、同じメタルボンドに交換されるのも一法かもしれません。
相談者からの返信
相談者:
ユリコさん
返信日時:2013-07-18 01:13:56
小林先生、ご返答ありがとうございます。
先生の「おはようございます」の一言がとても癒されます。
歯茎が下がってメタルボンドのさし歯(上前歯1番2番)の金属線が気になりだして、気分がブルーになっています。
質問@
>同じメタルボンドに交換されるのも一法かもしれません
という先生の返答ですが、作り直してもまた、金属ラインがでてくるのは嫌だと思うのですが、メタルボンドという方法が、長くさし歯を温存させる手段として、一番、確立された方法でしょうか?
作り直して、長く、トラブルなく、少しでも審美的に温存したいと、この年になると、老いる先の人生も考えてしまいます。
色々と心配していると、さし歯がダメになった時のことも気になりだしました。
その時はインプラントにしたいと思うのですが、前歯のインプントは難しいとネットでみたことがあります。
質問A
上の前歯のインプラントは、歯茎が下がってきて、インプラント部が露出するのでしょうか?
質問B
上の片側1番2番の2本を一緒にインプラントにすることはできるのでしょうか?
骨量のことも関係すると思うのですが、私の前歯は大きいです。
色々、質問してすみません。
ナーバスになりすぎと自分をなだめているしだいです。
先生の「おはようございます」の一言がとても癒されます。
歯茎が下がってメタルボンドのさし歯(上前歯1番2番)の金属線が気になりだして、気分がブルーになっています。
質問@
>同じメタルボンドに交換されるのも一法かもしれません
という先生の返答ですが、作り直してもまた、金属ラインがでてくるのは嫌だと思うのですが、メタルボンドという方法が、長くさし歯を温存させる手段として、一番、確立された方法でしょうか?
作り直して、長く、トラブルなく、少しでも審美的に温存したいと、この年になると、老いる先の人生も考えてしまいます。
色々と心配していると、さし歯がダメになった時のことも気になりだしました。
その時はインプラントにしたいと思うのですが、前歯のインプントは難しいとネットでみたことがあります。
質問A
上の前歯のインプラントは、歯茎が下がってきて、インプラント部が露出するのでしょうか?
質問B
上の片側1番2番の2本を一緒にインプラントにすることはできるのでしょうか?
骨量のことも関係すると思うのですが、私の前歯は大きいです。
色々、質問してすみません。
ナーバスになりすぎと自分をなだめているしだいです。
回答2
小林歯科クリニック(渋谷区神宮前)の小林です。
回答日時:2013-07-18 08:23:00
ユリコ さん、ご返信ありがとうございます。
@25年もの間に、新しい素材が次々に登場しましたが、長期の実績という意味では、メタルボンドが一番かもしれません。
A「長く、トラブルなく、少しでも審美的に温存したい」のであれば、どのようなスケジュールでメンテナンスを続けていくのか、お掛かりの歯科医院と、よくディスカッションなさってください。
歯冠修復でも、インプラントでも、同じだと思います。
Bインプラント体を埋入する部位の骨の状況によるかと思います。
CTの撮影など、適切な診査をしていただいてください。
@25年もの間に、新しい素材が次々に登場しましたが、長期の実績という意味では、メタルボンドが一番かもしれません。
A「長く、トラブルなく、少しでも審美的に温存したい」のであれば、どのようなスケジュールでメンテナンスを続けていくのか、お掛かりの歯科医院と、よくディスカッションなさってください。
歯冠修復でも、インプラントでも、同じだと思います。
Bインプラント体を埋入する部位の骨の状況によるかと思います。
CTの撮影など、適切な診査をしていただいてください。
回答3
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2013-07-18 09:20:14
ご相談ありがとうございます。
質問@
>金属ラインがでてくるのは嫌だと思うのですが、
前歯であれば、当然のお気持ちだと思います。
治療時に歯周病の管理をしておくこと、フィットを正確に作ることにより、それが出てくることを予防できます。
試しに、差し歯と歯の境界線を針で横切るようになでてみてください。
スルスルと動いて引っかからなければフィットは最高です。
もしひっかかれば、歯茎の条件などにもよりますが、早いと数年で金属が見えてくることは残念ながら避けられないことが多いと思います。
ちなみに当院でちりょうしてから、40年近く金属ラインがでていないメタルボンドを現在もメインテナンスしています。
>メタルボンドという方法が、長くさし歯を温存させる手段として、一番、確立された方法でしょうか?
現代でもそう言える方法です。
ちなみにポーセレン・マージンといって中の金属のフレームが境目だけはセラミックのマージンにする方法も大昔からあります。
これならば仮に歯茎が下がってもきれいなのでほとんど気になりません。
当院でも30年以上前から、ポーセレン・マージンにしてさらに歯茎の色をきれいにできています。
また全く金属を使わない方法もあります。
40年以上前から、現代で言うオールセラミックの差し歯がありました。
ポーセレン・ジャケット・クラウンといい、割れやすく、フィット良く作れる技工士がとても少ないことから、ほとんどの歯科医院では採用されませんし、説明も全く行われていなかったようです。
当院でもポーセレン・ジャケット・クラウンも治療していて、30年以上たってもほとんどが割れず、歯茎も出てこず無事に使えています。
ただどちらも、それだけ長く使っていると、隣の自然な歯が年齢とともに濃い色に変わってきて、当時全体にそろっていた白い色は差し歯だけが取り残されたように白いままで浮き上がっています。
自然の歯をホワイトニングする時期だと思います。
>作り直して、長く、トラブルなく、少しでも審美的に温存したいと、この年になると、老いる先の人生も考えてしまいます。
大事なことです。
若いときとは違い、人生の後半は宿題を残さないという目標も必要です。
治療の価値観とは同じ人でも時期によって変わってきます。
質問A
上の前歯のインプラントは、歯茎が下がってきて、インプラント部が露出するのでしょうか?
そういうことも想定されます。
その予防策が必要です。
質問B
上の片側1番2番の2本を一緒にインプラントにすることはできるのでしょうか?
できます。
しかしかなり高度な治療が必要ですから、十分診査と診断が必要です。
またシミュレーションが欠かせません。
>骨量のことも関係すると思うのですが、
大事です。
同時に、インプラントに接する部分の骨密度の測定も大事です。
>私の前歯は大きいです。
見かけや好みはそれぞれで良いと思います。
治療に影響するかどうかは大きさだけでは判断できません。
>色々、質問してすみません。ナーバスになりすぎと自分をなだめているしだいです。
いいえ、治療前には慎重になりすぎるくらいでかまいません。
治療後にイメージと違ってからは、元に戻せませんから、お互いに治療後は悩みたくないものです。
質問@
>金属ラインがでてくるのは嫌だと思うのですが、
前歯であれば、当然のお気持ちだと思います。
治療時に歯周病の管理をしておくこと、フィットを正確に作ることにより、それが出てくることを予防できます。
試しに、差し歯と歯の境界線を針で横切るようになでてみてください。
スルスルと動いて引っかからなければフィットは最高です。
もしひっかかれば、歯茎の条件などにもよりますが、早いと数年で金属が見えてくることは残念ながら避けられないことが多いと思います。
ちなみに当院でちりょうしてから、40年近く金属ラインがでていないメタルボンドを現在もメインテナンスしています。
>メタルボンドという方法が、長くさし歯を温存させる手段として、一番、確立された方法でしょうか?
現代でもそう言える方法です。
ちなみにポーセレン・マージンといって中の金属のフレームが境目だけはセラミックのマージンにする方法も大昔からあります。
これならば仮に歯茎が下がってもきれいなのでほとんど気になりません。
当院でも30年以上前から、ポーセレン・マージンにしてさらに歯茎の色をきれいにできています。
また全く金属を使わない方法もあります。
40年以上前から、現代で言うオールセラミックの差し歯がありました。
ポーセレン・ジャケット・クラウンといい、割れやすく、フィット良く作れる技工士がとても少ないことから、ほとんどの歯科医院では採用されませんし、説明も全く行われていなかったようです。
当院でもポーセレン・ジャケット・クラウンも治療していて、30年以上たってもほとんどが割れず、歯茎も出てこず無事に使えています。
ただどちらも、それだけ長く使っていると、隣の自然な歯が年齢とともに濃い色に変わってきて、当時全体にそろっていた白い色は差し歯だけが取り残されたように白いままで浮き上がっています。
自然の歯をホワイトニングする時期だと思います。
>作り直して、長く、トラブルなく、少しでも審美的に温存したいと、この年になると、老いる先の人生も考えてしまいます。
大事なことです。
若いときとは違い、人生の後半は宿題を残さないという目標も必要です。
治療の価値観とは同じ人でも時期によって変わってきます。
質問A
上の前歯のインプラントは、歯茎が下がってきて、インプラント部が露出するのでしょうか?
そういうことも想定されます。
その予防策が必要です。
質問B
上の片側1番2番の2本を一緒にインプラントにすることはできるのでしょうか?
できます。
しかしかなり高度な治療が必要ですから、十分診査と診断が必要です。
またシミュレーションが欠かせません。
>骨量のことも関係すると思うのですが、
大事です。
同時に、インプラントに接する部分の骨密度の測定も大事です。
>私の前歯は大きいです。
見かけや好みはそれぞれで良いと思います。
治療に影響するかどうかは大きさだけでは判断できません。
>色々、質問してすみません。ナーバスになりすぎと自分をなだめているしだいです。
いいえ、治療前には慎重になりすぎるくらいでかまいません。
治療後にイメージと違ってからは、元に戻せませんから、お互いに治療後は悩みたくないものです。
タイトル | 古い前歯のメタルボンドを治したい |
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質問者 | ユリコさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 57歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
メタルボンド 審美歯科治療(人工の歯) ジルコニアクラウン |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。