ミュータンス菌と歯周病・虫歯の関係

相談者: フルオロアパタイトさん (36歳:男性)
投稿日時:2013-08-03 09:57:51
こんにちは。
いつも参考にさせてもらっています。


質問についてですが。

ミュータンス菌が多くいる場合、砂糖を摂取するとグルカンにより歯肉縁上プラークができて、それが溜まってくると歯肉縁下プラークの促進につながるので、ミュータンス菌が多くいる人や砂糖を多く摂取する人はより歯周病になりやすいということなんでしょうか。

よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2013-08-03 12:00:39
フルオロアパタイトさん、今日は。


ミュータンス菌や砂糖と、歯周病の関係は現時点では関係が証明されていません。


歯周病は、プラークを取り除けば起こりません。

歯周病に関しては、プラークの量よりも、歯ぐきとの境に「有るか無いか」が重要になります。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2013-08-03 12:01:00
こんにちわ。

仰るとおりです。


画像1 0歳から食を中心とした生活習慣に留意して子育てした子ども達の口腔内細菌について 

画像1画像1

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: フルオロアパタイトさん
返信日時:2013-08-03 13:13:02
話がまったく変わってしまうのですが。

ミュータンス菌がいないと虫歯にならない」と「砂糖以外でも糖分を取れば虫歯になる」という話を聞きます。
ミュータンス菌がほかの虫歯菌と違うのは砂糖からグルカンを作れることだとして、砂糖の摂取こそがミュータンス菌が虫歯の原因たらしめる要因と思うのですが、なぜ上記のような話になるのでしょうか?

ミュータンス菌がいなくても、それ以外の菌だけでプラークを形成して糖を利用して酸をつくり虫歯になることがあるのでしょうか。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2013-08-03 17:33:12
こんにちわ。

>「ミュータンス菌がいないと虫歯にならない」

蔗糖でなければミュータンス菌は不溶性グルカンを生成することが出来ないそうです、したがってプラークの生成にはミュータンス菌と蔗糖の存在が必要です。



>「砂糖以外でも糖分を取れば虫歯になる」

例えばブドウ糖のような単糖類では不溶性グルカンはできないそうです、したがってプラークがなければブドウ糖でも酸の産生は出来ても唾液によって希釈あるいは中和されてしまいむし歯にはなりません。

しかしプラークが付着していれば単糖類でもミュータンス菌が働いて酸を産生しむし歯になる可能性があります。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2013-08-03 19:51:29
虫歯は、日和見感染による複合感染ですので、ミュータンス菌だけが原因菌では有りません。
他にも虫歯を作る菌はたくさんいます。

またある研究では、ミュータンス菌が多い人でも、他のある種の細菌が少ないと、虫歯ができにくいという結果が得られています。

ですので、余談として、ミュータンス菌を除菌する等という治療方法は意味がないということです。



砂糖に以外の他の糖類でも虫歯はできます。

山田先生が言われるのは、平滑面虫歯と言われる種類の虫歯に関して当てはまるかもしれませんが、溝の中や、根面(正確にはエナメル質セメント質の移行部)等の「リテンションファクター」のあるところでは、砂糖が無くても虫歯はできると思います。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: フルオロアパタイトさん
返信日時:2013-08-10 06:54:16
先生方、ご丁寧にありがとうございました!



タイトル ミュータンス菌と歯周病・虫歯の関係
質問者 フルオロアパタイトさん
地域 非公開
年齢 36歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯その他
歯周病その他
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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