インプラント埋入時の光機能化処理の効果について
相談者:
とらはなさん (59歳:女性)
投稿日時:2013-10-09 22:09:09
回答1
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2013-10-10 08:39:09
ご相談ありがとうございます。
光機能化は今最先端の研究中です。
今までのところでは、強度が3倍になるとか、骨がインプラントの周りからできてくるとか、インプラントと骨の接触率が何もしない時よりも数倍にあがるとか、通常のインプラントでは危険性が高い病気がある人、例えば糖尿病や骨粗相症などでも健常者と同じだけの骨ができたとか、骨の薄い上の顎でもしっかり骨ができたとか、インプラントだけではなくアバットメントという土台やクラウンという被せ物や、GBRをする時のチタンメッシュという道具にまで効果が出たとか、紫外線殺菌機のように紫外線に加えてオゾンにより殺菌される効果もあるとか、どの会社のでも全てのインプラント製品にも効果を確認したとか、良さそうな報告が続いています。
それにより世界的なインプラント学会からは賞賛の声が上がり、学会特別賞を受けたりしています。
また大学では、ヨーロッパの一部の国ドイツやスイスなどでシラバスと言って大学教育に入れる検討もされています。
ただなにぶん新しいことなので長期的な検証はこれからかもしれません。
私も研究会に所属していて、常に報告に目を通しております。
デメリットは機械が非常に高価であること、これから医療承認を得る途中であることでしょうか。
>GBR骨再生は細菌感染のリスクを考慮しなければならないと聞いたのですがどうなのでしょうか?
その通りです。
とても高度な治療です。
感染を避けるために、単純にインプラントを入れるだけの治療とは格段に注意深く治療しなければなりません。
できればインプラント治療前か、せめて同時に、お口の中全体をきれいにする予防医療を併用することをお勧めいたします。
十分に用心して行えば、それなりに順調に進むはずです。
治療前に、ご担当の先生が直接治療した症例写真などを参考に見せて頂くと、成功のイメージがありありと浮かんできて、安心できると思います。
なお、GBRにもメリットがありますが、自分の骨のブロック骨移植や化骨延長法のほうが長期的な安定性があると、私個人的には考えています。
光機能化は今最先端の研究中です。
今までのところでは、強度が3倍になるとか、骨がインプラントの周りからできてくるとか、インプラントと骨の接触率が何もしない時よりも数倍にあがるとか、通常のインプラントでは危険性が高い病気がある人、例えば糖尿病や骨粗相症などでも健常者と同じだけの骨ができたとか、骨の薄い上の顎でもしっかり骨ができたとか、インプラントだけではなくアバットメントという土台やクラウンという被せ物や、GBRをする時のチタンメッシュという道具にまで効果が出たとか、紫外線殺菌機のように紫外線に加えてオゾンにより殺菌される効果もあるとか、どの会社のでも全てのインプラント製品にも効果を確認したとか、良さそうな報告が続いています。
それにより世界的なインプラント学会からは賞賛の声が上がり、学会特別賞を受けたりしています。
また大学では、ヨーロッパの一部の国ドイツやスイスなどでシラバスと言って大学教育に入れる検討もされています。
ただなにぶん新しいことなので長期的な検証はこれからかもしれません。
私も研究会に所属していて、常に報告に目を通しております。
デメリットは機械が非常に高価であること、これから医療承認を得る途中であることでしょうか。
>GBR骨再生は細菌感染のリスクを考慮しなければならないと聞いたのですがどうなのでしょうか?
その通りです。
とても高度な治療です。
感染を避けるために、単純にインプラントを入れるだけの治療とは格段に注意深く治療しなければなりません。
できればインプラント治療前か、せめて同時に、お口の中全体をきれいにする予防医療を併用することをお勧めいたします。
十分に用心して行えば、それなりに順調に進むはずです。
治療前に、ご担当の先生が直接治療した症例写真などを参考に見せて頂くと、成功のイメージがありありと浮かんできて、安心できると思います。
なお、GBRにもメリットがありますが、自分の骨のブロック骨移植や化骨延長法のほうが長期的な安定性があると、私個人的には考えています。
回答2
高田歯科 (神戸 三ノ宮・須磨)のタカタです。
回答日時:2013-10-10 09:13:01
光機能化といわれる方法は 理論上は悪くないものと思います。
しかし、光機能化を行うためには滅菌状態のインプラントを開封して装置の中に入れて光照射を行う必要があります。
この作業が非常に不衛生であり、また、光機能化に用いる装置も医療機器としての認可を”インプラントの光機能化”のためのものとして取得していません。
その上、多くのインプラントメーカーは推奨していない方法なので、現在は歯科医師の独断で行われている状況です。
もし、装置の中が不衛生であったり、光機能化を行う作業中にインプラント体が汚染されてしまったら危険です。
そういったリスクも有ります。
インプラントメーカーによっては光機能化を推奨していますが、推奨していないメーカーが多数である現状を鑑みると、もし 事故や感染を起こした際には裁判では歯科医師側は非常に不利な立場になりますから、歯科医師側の自己責任かと思います。
しかし、光機能化を行うためには滅菌状態のインプラントを開封して装置の中に入れて光照射を行う必要があります。
この作業が非常に不衛生であり、また、光機能化に用いる装置も医療機器としての認可を”インプラントの光機能化”のためのものとして取得していません。
その上、多くのインプラントメーカーは推奨していない方法なので、現在は歯科医師の独断で行われている状況です。
もし、装置の中が不衛生であったり、光機能化を行う作業中にインプラント体が汚染されてしまったら危険です。
そういったリスクも有ります。
インプラントメーカーによっては光機能化を推奨していますが、推奨していないメーカーが多数である現状を鑑みると、もし 事故や感染を起こした際には裁判では歯科医師側は非常に不利な立場になりますから、歯科医師側の自己責任かと思います。
回答3
松元教貢歯科医院(大田区山王)の松元です。
回答日時:2013-10-10 10:37:31
光機能化現象に関しては、工学系の研究者達から何を今更、と言う反応で取られられていて、光触媒機能がチタンには元々あって、それが骨との統合を促進する、と言うものです。
光触媒機能と言うことですから、部屋に置く人工の観葉植物とかで殺菌機能とかがあるものとして市販されているモノ使われている技術です。
問題は、高田先生ご指摘の通り滅菌しているインプラント体をわざわざアンプル開けて滅菌されていない状況の中に放置して扱って作業することです。
チタンインプラントが製作されて、長い時間が経つと表面に炭素が付着して骨との統合が遅れる、要するに空気中に晒されている状況なのが問題な為に、こう言う解決方法をやりだした、と言うことですが、言い換えるとチタンインプラントを製作したら空気に晒さい製作の仕方をすれば良いと言う話にもなる訳です。
なので、現にストローマンはアクティブインプラント言う製作直後から薬液に漬けて空気に晒さない製品を5年ほど前から供給するようになっています。
つまり、私の考えですが、こう言う問題はメーカー側の製作工程で解決すべき問題で、空気に晒さないで作製直後の新鮮な状態を保つようにして供給すべきものではないか、と考えます。
それなら、滅菌レベルとかでも全く問題なく安心ではないでしょか?
しかし、現実には世界中のメーカーがストローマンのような対応した商品をまだ提供していないし、現実に生着率の向上が1〜2%程度でしかない、と言うことで改善改良は殆ど見られていません。
メーカー側からするとたかが1〜2%の向上の為にそこまで設備投資できない、と言う科学ではなく商業ベースでのお話になってしまっているんです。
又、私個人の考えですが、チタンを改質する効果はせいぜい表面部分、チタンと生体の界面部分に留まり、長い時間での持続的効果が光機能していないインプラントとそれ程の差があるのか?と言う疑問があります。
それよりも、生体の状況を細胞活性とか組織再生促進である超音波治癒促進器の方が、持続的効果、メインテナンスでの効果を考えると有効だ、と考えています。
超音波治癒促進器は骨折治癒促進で整形外科分野でもう20年位のエビデンスがあり、骨や軟組織に作用して治癒を促進する、と知られています。
少し古い話ではサッカーのベッカムが骨折してワールドカップ出場が危ぶまれた時に、これを使って間に合って出場出来た、と言う報告もあります。
通常なら治癒に100日掛かるものが50〜60日で治癒出来る、と言う優れものです。
最近では、高齢者の骨折治癒とかで非常に有効である、と認められて、現在整形外科分野では保険の治療にまでなっているくらいです。
インプラントは骨との統合をさせようとする、骨折治療と同じものですから、当然効果があるとされ、12年前位から始まり、漸くエビデンスも出来つつあります。
話が横にずれてしまいました、すみません。
しかし、チタン表面にしか作用できないものと、周囲生体組織全体に作用できるものではどちらが効果がありそうか?金属を改質するものと、生体の改善改良促進をするものと、どちらが良さそうだかは患者さんご自身のお考えで決断される他ないと思われます。
失礼致しました。
光触媒機能と言うことですから、部屋に置く人工の観葉植物とかで殺菌機能とかがあるものとして市販されているモノ使われている技術です。
問題は、高田先生ご指摘の通り滅菌しているインプラント体をわざわざアンプル開けて滅菌されていない状況の中に放置して扱って作業することです。
チタンインプラントが製作されて、長い時間が経つと表面に炭素が付着して骨との統合が遅れる、要するに空気中に晒されている状況なのが問題な為に、こう言う解決方法をやりだした、と言うことですが、言い換えるとチタンインプラントを製作したら空気に晒さい製作の仕方をすれば良いと言う話にもなる訳です。
なので、現にストローマンはアクティブインプラント言う製作直後から薬液に漬けて空気に晒さない製品を5年ほど前から供給するようになっています。
つまり、私の考えですが、こう言う問題はメーカー側の製作工程で解決すべき問題で、空気に晒さないで作製直後の新鮮な状態を保つようにして供給すべきものではないか、と考えます。
それなら、滅菌レベルとかでも全く問題なく安心ではないでしょか?
しかし、現実には世界中のメーカーがストローマンのような対応した商品をまだ提供していないし、現実に生着率の向上が1〜2%程度でしかない、と言うことで改善改良は殆ど見られていません。
メーカー側からするとたかが1〜2%の向上の為にそこまで設備投資できない、と言う科学ではなく商業ベースでのお話になってしまっているんです。
又、私個人の考えですが、チタンを改質する効果はせいぜい表面部分、チタンと生体の界面部分に留まり、長い時間での持続的効果が光機能していないインプラントとそれ程の差があるのか?と言う疑問があります。
それよりも、生体の状況を細胞活性とか組織再生促進である超音波治癒促進器の方が、持続的効果、メインテナンスでの効果を考えると有効だ、と考えています。
超音波治癒促進器は骨折治癒促進で整形外科分野でもう20年位のエビデンスがあり、骨や軟組織に作用して治癒を促進する、と知られています。
少し古い話ではサッカーのベッカムが骨折してワールドカップ出場が危ぶまれた時に、これを使って間に合って出場出来た、と言う報告もあります。
通常なら治癒に100日掛かるものが50〜60日で治癒出来る、と言う優れものです。
最近では、高齢者の骨折治癒とかで非常に有効である、と認められて、現在整形外科分野では保険の治療にまでなっているくらいです。
インプラントは骨との統合をさせようとする、骨折治療と同じものですから、当然効果があるとされ、12年前位から始まり、漸くエビデンスも出来つつあります。
話が横にずれてしまいました、すみません。
しかし、チタン表面にしか作用できないものと、周囲生体組織全体に作用できるものではどちらが効果がありそうか?金属を改質するものと、生体の改善改良促進をするものと、どちらが良さそうだかは患者さんご自身のお考えで決断される他ないと思われます。
失礼致しました。
相談者からの返信
相談者:
とらはなさん
返信日時:2013-10-11 16:16:57
各先生方ご回答ありがとうございました。
担当医は光機能化処置をする事によって(する時に)滅菌されるから汚染の心配は無いとの説明でしたが…
超音波治癒促進器の療法には惹かれるものがありますが、こちらの医院では導入されていないので選択の余地がありません。
色々な事が言われるので判断するのには困難がありますが、参考にさせていただきます。
担当医は光機能化処置をする事によって(する時に)滅菌されるから汚染の心配は無いとの説明でしたが…
超音波治癒促進器の療法には惹かれるものがありますが、こちらの医院では導入されていないので選択の余地がありません。
色々な事が言われるので判断するのには困難がありますが、参考にさせていただきます。
回答4
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2013-10-11 16:30:58
松元先生…
>現にストローマンはアクティブインプラント言う製作直後から薬液に漬けて空気に晒さない製品を5年ほど前から供給するようになっています。
SLactiveはストローマンジャパンの正規ラインナップには無く、本国からの個人輸入なので、普通、国内では入手できないかと…。^_^;
>現にストローマンはアクティブインプラント言う製作直後から薬液に漬けて空気に晒さない製品を5年ほど前から供給するようになっています。
SLactiveはストローマンジャパンの正規ラインナップには無く、本国からの個人輸入なので、普通、国内では入手できないかと…。^_^;
回答5
タイトル | インプラント埋入時の光機能化処理の効果について |
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質問者 | とらはなさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 59歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
インプラント治療法 インプラント関連 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。