14歳、上顎前突気味の矯正で下顎の処置をするかしないか (香港)

相談者: りりちゃんさん (42歳:女性)
投稿日時:2014-04-13 12:17:30
お世話になります。
香港在住、14歳の娘の歯列矯正についてです。


上下左右7番のみ未萌出です。
上唇が厚く尖り気味ですが見るからに出っ歯というほどではありません。
前歯が、言われれば突き出てるかな、という程度ですが本人は気にしています。

一年前にある高名な先生に見たもらったところ、簡単なケースなので全部の歯が生え揃ってからで遅くないと言われ、待っていましたがまだ生えません。



昨日自分の通う矯正歯科医につれていきました。
熱心に新しい事を勉強し取り入れる若い女の先生ですが10年以上の経験はあります。

二つ提案してくれました。
一つは下顎が後ろ過ぎるので(上下の歯が、八ミリずれていて、噛む時下顎を前に出すくせがあるそう)一年ほどかけて顎を前に、正しい位置に出す処置をしてから二年ほどワイヤで非抜歯で全体矯正

もう一つは上を二本抜いて前歯を引っ込め全体矯正。
仕上がりをどうしたいかは全く個人の好みなのでどちらでもいいが、顎の処置は本当なら13歳までにするのが望ましかったが今ならまだ出来る、大人になってからだと手術でしかできないとのこと。



急に考えてもみなかった選択肢が出てきて戸惑っています。

顎が正しい位置にないというのは治さないと見た目以外に何か将来問題が出るのでしょうか?

程度はそれ程ひどくはないようですが。娘は顎を出す処置では、はじめ受け口気味になるという説明と実例写真を見せられ嫌がっています。
徐々に受け口気味は戻るそうですが本当でしょうか。
主人は顎も直す方を選びたいようで迷っています。


長くなりすみません。
どうぞよろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2014-04-13 14:23:19
りりちゃん さん、こんにちは。

>上唇が厚く尖り気味ですが見るからに出っ歯というほどではありません。

実際の状況が判りませんが、まずは、今までお掛かりになった矯正歯科の説明を整理して、場合によっては、もう一軒の矯正医の意見を聞いてみませんか。

綺麗に並ぶと良いですね。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2014-04-13 15:51:30
上顎前突症の矯正治療を依頼するために、複数の矯正歯科医院を受診された成長期のお子さんが、複数の矯正歯科医院の説明を受けた場合には、ご相談いただいたようなお悩みが発生する場合があります。

下顎が小さく、下顎骨が、後退位に存在する場合には、1期治療として、下顎骨の成長促進を促す1期治療を行った後に、2期治療としてマルチブラケット治療を行う2段階治療をおすすめされる場合もあります。

また、下顎骨の前方発育を促進する治療は行わないで、マルチブラケット治療だけで対応する、1段階治療をおすすめされる場合もあります。


それぞれ、メリット・デメリットがありますが、「成長期の下顎前突症の矯正治療」とは異なり、「成長期の上顎前突症の矯正治療」には、世界標準とされるような定番のプロトコールは、確立されていないため、矯正歯科医によって治療方針や、過去の論文やデータの捉え方もさまざまです。


下顎前突症の場合には、過大で、前方位に存在する下顎骨の骨格的な成長抑制は、著しく困難であるという、世界的な共通認識がありますが、下顎骨が過小で、後退位にある上顎前突症の場合には、1期治療を選択される場合に、下顎骨の骨格的な前方成長促進が図られる場合もあります。

ただし、1期治療を行った場合でも、残念ながら、歯や歯の周囲の歯槽骨には、ほぼ確実に変化が発生しますが、骨格的には下顎骨の成長促進が達成できない場合もあり、残念ながら、1期治療が効果的なケースと、あまり効果がないケースを、1期治療開始前に事前予測することが、とても難しいというのが、一般的な矯正歯科医の考え方だと思います。

そのため、矯正医によって、上顎前突症の1期治療に積極的な臨床医もいれば、あまり積極的ではない臨床医もいます。


いずれにしても、受診された矯正歯科医院の見解は、考え方の違いはあるにしても、どちらが正しく、どちらが誤っているという治療方針では、ないと思います。



矯正治療は、長期間の治療となります。
理解・納得できるまで、くわしい説明を求めて、どちらの矯正歯科医院で、治療を開始するかを、慎重に検討されることをおすすめします。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: りりちゃんさん
返信日時:2014-04-13 17:27:38
小林先生、堀内先生、お忙しいところご返信ありがとうございました。


堀内先生、それでは一期治療の結果下顎骨の前方成長促進が効果的に促進されるケースばかりとは限らないのですね。

やはり14歳という年齢は私の先生が言ったように本当は少し遅いと思われますか?より難しくなりますか?
また前方に成長したとして、逆にそうなりすぎて受け口になってしまう恐れはあるのでしょうか?


この娘は食べるのが遅い子で、いつも二三回かんでは休み、ほっぺに食べ物をためています。
二時間以上かけて食事を食べることはザラです。

それで顎がうまく成長しなかったのでしょうか。
下顎を治したらもっと噛めるようになるのか?


難しい処置のようなのでもう一度二人の先生に相談しに行くことにします。
ありがとうございました。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2014-04-13 20:47:02
博多の児玉です。

>食べるのが遅い子で、いつも二三回かんでは休み、ほっぺに食べ物 をためています。
>二時間以上かけて食事を食べることはザラです。

個人的見解です。
舌や顎周囲の筋肉が効果的に働かないために咀嚼・嚥下が上手に出来ない事がある様に感じます。

この様な場合は矯正治療の前に難しい治療の為出来る術者は限られますが、舌や顎周囲の筋肉の調整治療をしていきます。
そうするとある程度食事がしやすくなるようです。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2014-04-14 08:51:43
>逆にそうなりすぎて受け口になってしまう恐れはあるのでしょうか?

骨格性上顎前突症の治療で受け口になってしまうことは通常ありません。

下顎が前方成長して良いバランスになったときに、実際には受け口では無いにもかかわらず、患者さんが受け口になったと感じる可能性はあります。

矯正医はあるひとつの基準から受け口かどうか評価しますが、以前の顔との比較で評価すると下顎が前に成長したという部分が強調して感じられてしまうことがあります。


また顔の美しさの基準は非常に主観的なものですので、どのゴールを目指すのかよく話し合った方が良いとおもいます。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: りりちゃんさん
返信日時:2014-04-14 16:46:05
児玉先生、戸苅先生、お忙しい中ご回答ありがとうございました。

児玉先生、筋肉の調整治療というのは、必要なケースなのかまた可能なのか矯正歯科医に尋ねてみます。

仮に舌や顎周辺の筋肉が効果的に働いていない人が下顎の前方成長を促す処置だけをした場合、何か弊害は考えられますか?
それとも前よりも楽に噛めるようになるのでしょうか?



戸苅先生の経験でも下顎前突となることは非常に稀なのですね。
それはある程度安心しました。


でも藤森先生は一例のみ経験がおありとのことですが、万が一受け口気味になってしまいそうだとして、下顎がですぎる前のタイミングでその処置をストップすることはできるのですか?
つまり、下顎の出し具合を好みで調節することは可能なのですか?



次から次へと質問が出てしまってすみません。
明日始めに行った矯正歯科医のところにもう一度相談に行くことにしました。
先生方のご回答を踏まえもう一度整理して話を聞きに行きます。


回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2014-04-15 10:20:41
博多の児玉です。

個人的な見解です。

>下顎の前方成長を促す処置だけをした場合、何か弊害は?

弊害はないと思います。
不自由な状態を少しは改善できるかな・・と思います。




タイトル 14歳、上顎前突気味の矯正で下顎の処置をするかしないか (香港)
質問者 りりちゃんさん
地域 非公開
年齢 42歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯列矯正の治療法
小児矯正(子供の矯正)
子供の歯列矯正
上顎前突(出っ歯)
香港
回答者




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