家庭用の米国製超音波スケーラーをネット通販で購入するか検討中

相談者: ゆり子さん (35歳:女性)
投稿日時:2014-09-15 20:28:19
歯科医院で使用している超音波スケーラーと同等?のものかは分かりませんがインターネットで家庭用・歯科用の超音波スケーラー(だいたいアメリカ製、中国製、チップだけヨーロッパ製など)が売っている事に気付きました。

値段は1万〜10万台のものまで、様々ありました。

これを購入して自分でプラーク除去(親知らずの部分とかブラシが届きにくい部分の清掃用として)に使用しようかと思っているのですがこちらの掲示板で「歯石取りの超音波スケーラーでもエナメルを傷つける」と書いてあったのを見たのですが、実際に傷がつくというデータはあるのでしょうか?

また購入者のコメントの中に

「超音波スケーラーを当てたら接着セメントが削れて取れた!」

という書き込みを目にしたのですが、超音波は歯石だけじゃなくセメントまで壊してしまうのでしょうか?

初めてなので3〜6万くらいので良いかなって思ってるんですが粗悪品だったらイヤなので、もしちゃんとした製品なら10万台でも良いと思っているんですが、さすがに歯科用のは一般向けに売ってはいませんよね?
歯科用だと300万くらいするのかな?

超音波スケーラーに詳しい方いましたら教えて下さい。
宜しくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2014-09-16 00:11:19
市販品で超音波スケーラーが出回っていますが、歯科医院ではそういう安価なものは使用しません。

スケーラーの刃がどういうもので作られているのかにより、歯よりも硬いものだと歯に傷がつくでしょうし、歯より軟らかい素材だとスケーラーが削れるでしょう。
(削れたものを飲み込まないようにしたいですね)

また、スケーリングの際は摩擦熱が発生しますから、歯科医院では注水下で行います。
そうでなければ歯を傷めるでしょう。

また、術者はお口の中をしっかりと目視し、必要な部位に必要な角度で刃面を当ててスケーリングを行うことで歯や歯茎へのダメージを極力減らすように行います。
ご自身でそういうことが可能でしょうか?


>超音波は歯石だけじゃなく セメントまで壊してしまうのでしょうか?

歯科医院ではセメントの除去、冠の除去の際にも超音波スケーラーを使用しますから、むやみに行っているとセメントも崩壊することは十分考えられます。

結論は、自分でプラークを除去するために超音波スケーラーを使用するメリットは何もないということです。

国民皆保険制度でとても安価に国家資格を持った専門家があなたの歯をメンテナンスしてくれる環境に住んでおられながら知識も不十分なままお口の中に盲目的にそういう器具を使用するメリットはないような気がしますが、いかがでしょう?

歯科医院に通院できないご事情があればやむを得ないでしょうが、もともとプラーク除去には向かない器具です。

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回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2014-09-16 09:30:14
自分で行いたい気持ちは分かりますが、知識テクニックを持たないで行っても良い結果が生まれるとは思いません。
この点は船橋先生に同感です。

購入にお金をかけるよりも、超音波のあとのブラッシング・ポリッシング(PMTC)等を行ってくれる歯科医院で定期的にしてもらうことの方が良いと思います。

どうしても高度にと思うのであれば、自費で受けてみても良いと思います。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ゆり子さん
返信日時:2014-09-16 18:17:15
Drふなちゃん

アドバイスありがとうございます。


歯科医院ではそういう安価なものは使用しません。

はい、ですから「一般向け」ですと書きました。
(中にはアメリカの歯科医院で実際に使用している機材そのものもありましたが)


>歯科医院では注水下で

販売されていたのはすべて注水式でした
根管洗浄用のチップもついていた)


国民皆保険制度でとても安価に国家資格を持った専門家が

現在クリーニングのみの目的で月1で通ってる先の衛生士さんは歯石ではなくまったく歯石のないエナメルにばかりゴリゴリ刃先を当てるクセがあるようで術前はツルッツルだった歯面が施術後にはまるで磨りガラスのようにザラザラになり、透明感のあったエナメルが白く白濁した傷のようになったり前歯のエナメルにゴツンゴツンと何度も刃先を当てられマイクロクラックが入った事もあり、このような経緯に至りました。

保険ですが歯石取りのみで毎回3000円くらい払っています。
特殊なプロクリーニングはしていません。


>もともとプラーク除去には向かない器具

ぺリオドンタルデブライドメント目的でプラーク除去に超音波スケーラーを使用すると聞いたのですが、やはりこれほど傷がつく機材ですと、自分で安易に使用しない方が良さそうですね。

歯を傷つけない柔らかいシリコン製の極細の超音波器具などが発売されてくれれば家庭で毎日歯磨き後に365日朝晩2回使用出来たら良いのになぁと思っています。

過去の投稿でスケーラーで歯面がザラザラ傷付いたという患者さんの意見もいくつか拝読し、意外と危険な器具だと分かったので自分で購入して勝手に使用するのはやはり自重したいと思います。
アドバイスありがとうございました!


加藤デンタルクリニック加藤先生へ

アドバイスありがとうございます!

100%自費専門クリニックは20代の時に都内でいくつか通っており、先生とお話しするだけでお話料金1時間3万〜のところや、初診で280万円の見積もりを出してくるところまで何軒か通いましたが、通い続けたいと思う医院がなかったので、PMTCなどのクリーニングは受けた事がありませんでした。

超音波の後ブラッシング・ポリッシングも重要なのですね。
そういうのもコマメに受けた方が良さそうですね。
そういう医院をまた探してみます。
ありがとうございました!
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2014-09-16 19:06:36
歯科医院のものだと、5〜30万円くらいですかね。

ただ、スケーラーのチップが結構高くて
1本5000円〜、高いものだと1万円以上します。

そのチップを研ぐのにも熟練が必要ですし、
当然スケーリングそのものも訓練が必要ですから、
しっかりとトレーニングされた衛生士さんが行うスケーリングは
一般の方が行うものとは次元が違いますよ。

ただ、トレーニングをあまり行っておらず、
器具にもあまりこだわっていないような場合もありますので
ご自身でもできる限り勉強をして、
医院の実力を見抜く目「患者力」を養うことは必要だと思います。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ゆり子さん
返信日時:2014-09-16 19:47:16
歯チャンネル運営者の田尾先生へ

アドバイス、具体的なお値段ありがとうございます!

5〜30万ですと意外と身近なお値段なんですね。
10万円以上出せば家庭用では充分すぎる機能がありそうですね。
(逆にハイパワー過ぎても素人には危険なので)

歯に触れずとも超音波の波動だけで歯周ポケットの中の細菌を浮かし出すような極細器具があれば高額でもぜひ買いたいのです。。
あと高濃度フッ素ジェルもあるなら買いたいのです。。。
必死で探しましたが500〜950ppmまでしか売ってませんでした。

衛生士さんのフッ素塗布がとても雑で表面だけパパっと塗って歯間や奥歯咬合面には塗れてないし2分後にはすぐふき取られてしまい、帰宅中にほとんど唾液で流れてしまったし、歯ブラシで塗られたんですが洗って使い回しの歯ブラシじゃないかと不安になったり、自分でやればもっと丁寧にきっちり塗るのに!と、もどかしくなりました)

やはり「患者力」大切なんですね。
このサイトには感謝してます。
今後も勉強します。
お忙しい中ありがとうございます。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2014-09-16 23:18:59
>5〜30万ですと意外と身近なお値段なんですね。
>10万円以上出せば家庭用では充分すぎる機能がありそうですね。
>(逆にハイパワー過ぎても素人には危険なので)

これは、おそらく歯科の装置にコネクションで繋げる機械を指しているとおもいますので、ご家庭で単独では使えないように思います。

ご家庭でも単独で使えるものですと他の用途も使用できるピエゾーなど100万位するものもありますが、10万位では難しいのではないかと思います。


>必死で探しましたが500〜950ppmまでしか売ってませんでした。

日本の薬事法で1000ppm未満しか販売できないからです。
個人輸入などで個人販売されている歯科では購入できるかもしれませんね。

また、高濃度のほうが効果は確かにあるので、定期的に歯科で9000ppmのフッ素などを塗布してもらってはどうでしょうか?

ただし、フッ素だけに頼るのは良くないと思いますよ。




タイトル 家庭用の米国製超音波スケーラーをネット通販で購入するか検討中
質問者 ゆり子さん
地域 東京23区
年齢 35歳
性別 女性
職業 専門職(医師・弁護士・会計士)
カテゴリ 歯磨き(プラークコントロール) その他
材料・機材関連
スケーリング(歯石取り)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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