ブリッジを壊したくない、半固定性ブリッジで治療できないか?
相談者:
K5221さん (53歳:女性)
投稿日時:2015-06-07 11:12:34
歯の治療方法についての質問です。
先日、左上奥から2番目の歯を抜歯しました。
その歯の前は、すでに自由診療で昔作ったブリッジになっています。
つまりブリッジと一番奥の歯の間を一本抜歯したのですが、その場合ブリッジを壊し一番奥の歯まで続く長い一つのブリッジを作る事になるのでしょうか?
すでにあるブリッジはなるべく壊したくありません。
半固定性ブリッジという、前の歯の一部に穴を少し開け、後ろとフック?で繋ぐというやり方もあると聞きました。
この方法の方が歯への負担は少なそうですが、前者と後者ではどちらがお勧めでしょうか?
又、半固定性ブリッジ治療を行なっている歯医者は少ないのでしょうか?
お返事よろしくお願いします。
先日、左上奥から2番目の歯を抜歯しました。
その歯の前は、すでに自由診療で昔作ったブリッジになっています。
つまりブリッジと一番奥の歯の間を一本抜歯したのですが、その場合ブリッジを壊し一番奥の歯まで続く長い一つのブリッジを作る事になるのでしょうか?
すでにあるブリッジはなるべく壊したくありません。
半固定性ブリッジという、前の歯の一部に穴を少し開け、後ろとフック?で繋ぐというやり方もあると聞きました。
この方法の方が歯への負担は少なそうですが、前者と後者ではどちらがお勧めでしょうか?
又、半固定性ブリッジ治療を行なっている歯医者は少ないのでしょうか?
お返事よろしくお願いします。
回答1
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2015-06-08 09:55:27
>半固定性ブリッジ治療を行なっている歯医者は少ないのでしょうか?
僕の勉強不足なのか、たまたまなのかは解りませんが、歯科医師になって20年近いですが、「半固定性ブリッジ」と言うのはお目にかかった事がありません。
(教科書には書いてありますが…)
>前の歯の一部に穴を少し開け、後ろとフック?で繋ぐというやり方もあると聞きました。
僕の記憶が正しければ
「ブリッジを設計する際、どうしても平行性が取れないような場合の苦肉の策」
と習った記憶があります。
>その場合ブリッジを壊し一番奥の歯まで続く長い一つのブリッジを作る事になるのでしょうか?
>すでにあるブリッジはなるべく壊したくありません。
との事ですが、強度や精度などを考えれば一度全て壊してワンピースで作り直した方が得策かと思います。
むしろ僕なら(コストはかかるかもしれませんが)ブリッジでつなぐ事は考えずに、インプラントなどを併用してなるべく単冠で治す方向で治療計画を立てるかもしれません。
(単冠にする事で、将来的に抜歯になったとしてもその都度ブリッジを壊す必要が無くなりますから)
僕の勉強不足なのか、たまたまなのかは解りませんが、歯科医師になって20年近いですが、「半固定性ブリッジ」と言うのはお目にかかった事がありません。
(教科書には書いてありますが…)
>前の歯の一部に穴を少し開け、後ろとフック?で繋ぐというやり方もあると聞きました。
僕の記憶が正しければ
「ブリッジを設計する際、どうしても平行性が取れないような場合の苦肉の策」
と習った記憶があります。
>その場合ブリッジを壊し一番奥の歯まで続く長い一つのブリッジを作る事になるのでしょうか?
>すでにあるブリッジはなるべく壊したくありません。
との事ですが、強度や精度などを考えれば一度全て壊してワンピースで作り直した方が得策かと思います。
むしろ僕なら(コストはかかるかもしれませんが)ブリッジでつなぐ事は考えずに、インプラントなどを併用してなるべく単冠で治す方向で治療計画を立てるかもしれません。
(単冠にする事で、将来的に抜歯になったとしてもその都度ブリッジを壊す必要が無くなりますから)
回答2
回答日時:2015-06-09 11:28:44
自分も見たことはありませんが、
>半固定性ブリッジという、前の歯の一部に穴を少し開け、後ろとフック?で繋ぐというやり方
を実際にやろうと思えば、強度的に考えれば現在のブリッジに穴が空くほど削らないといけませんし、結果的に古いブリッジも新しいブリッジも両方早期に駄目になると思いますよ。
櫻井先生がコメントされた、教科書に書かれている様な半固定性ブリッジというのも、ブリッジとそれを受けとめる側の被せ物を同時に新製する方法になりますから、K5221さんが想像されている様なのとはやっぱり違いますよね。
櫻井先生の仰る通り、ワンピースで作りなおすかインプラントを併用するかが現実的なのではないでしょうか。
>半固定性ブリッジという、前の歯の一部に穴を少し開け、後ろとフック?で繋ぐというやり方
を実際にやろうと思えば、強度的に考えれば現在のブリッジに穴が空くほど削らないといけませんし、結果的に古いブリッジも新しいブリッジも両方早期に駄目になると思いますよ。
櫻井先生がコメントされた、教科書に書かれている様な半固定性ブリッジというのも、ブリッジとそれを受けとめる側の被せ物を同時に新製する方法になりますから、K5221さんが想像されている様なのとはやっぱり違いますよね。
櫻井先生の仰る通り、ワンピースで作りなおすかインプラントを併用するかが現実的なのではないでしょうか。
相談者からの返信
相談者:
K5221さん
返信日時:2015-06-10 10:42:33
回答3
美江寺歯科医院(岐阜県瑞穂市)の小牧です。
回答日時:2015-06-10 11:05:07
K5221さん、こんにちは。
私は適応症であれば半固定性ブリッジも行います。
適応症としては、土台となる歯の平衡性が取れないような時や、土台となる歯が弱い時です。
すでに装着している冠やブリッジを外さないために行うものではありません。
K5221さんの場合、半固定性ブリッジを行おうと思えば、前側のブリッジも外して、半固定性ブリッジを一つの装置として設計する必要があります。
結局、費用が高くなるだけで、長いブリッジを入れるのと大差はないと思います。
部分入れ歯の場合、何を求めるかによって設計が違ってきます。
違和感、見た目、噛むこと、残っている歯の保護など、ご自身が何を重要だと考えるかで選択肢が変わると思います。
なお、K5221さんには、何も入れないという選択肢はないのでしょうか?
状況がわかりませんが、一般には、何も入れない選択も、良い選択肢の一つとなり得ることもあります。
私は適応症であれば半固定性ブリッジも行います。
適応症としては、土台となる歯の平衡性が取れないような時や、土台となる歯が弱い時です。
すでに装着している冠やブリッジを外さないために行うものではありません。
K5221さんの場合、半固定性ブリッジを行おうと思えば、前側のブリッジも外して、半固定性ブリッジを一つの装置として設計する必要があります。
結局、費用が高くなるだけで、長いブリッジを入れるのと大差はないと思います。
部分入れ歯の場合、何を求めるかによって設計が違ってきます。
違和感、見た目、噛むこと、残っている歯の保護など、ご自身が何を重要だと考えるかで選択肢が変わると思います。
なお、K5221さんには、何も入れないという選択肢はないのでしょうか?
状況がわかりませんが、一般には、何も入れない選択も、良い選択肢の一つとなり得ることもあります。
相談者からの返信
相談者:
K5221さん
返信日時:2015-06-10 16:43:12
回答4
回答5
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2015-06-10 18:05:25
そうですね…。
>噛める事と
>違和感の無さと
>他の歯への負担が少ないという事
確かに部分入れ歯にとって小牧先生の書かれているように「かなり要求が高い」と思います。
入れ歯の得意な先生であればこの要求を満たす入れ歯を作ることは可能かも知れませんが、僕なら迷わずインプラントを勧めると思います。
>噛める事と
>違和感の無さと
>他の歯への負担が少ないという事
確かに部分入れ歯にとって小牧先生の書かれているように「かなり要求が高い」と思います。
入れ歯の得意な先生であればこの要求を満たす入れ歯を作ることは可能かも知れませんが、僕なら迷わずインプラントを勧めると思います。
回答6
回答日時:2015-06-10 18:44:23
一般的には、
>噛める事と
>違和感の無さと
>他の歯への負担が少ないという事
の逆が、部分入れ歯の特徴となりますよね。
参考→ 歯の破折の見極めと、部分入れ歯がなぜ良くないのかについて
「何も入れない」という選択肢も自分は「あり」だと考えますが、一般的には「なし」と考える先生の方が圧倒的に多いと思いますよ。
参考→ インプラント VS ブリッジ VS 短縮歯列咬合(SDA)
>噛める事と
>違和感の無さと
>他の歯への負担が少ないという事
の逆が、部分入れ歯の特徴となりますよね。
参考→ 歯の破折の見極めと、部分入れ歯がなぜ良くないのかについて
「何も入れない」という選択肢も自分は「あり」だと考えますが、一般的には「なし」と考える先生の方が圧倒的に多いと思いますよ。
参考→ インプラント VS ブリッジ VS 短縮歯列咬合(SDA)
タイトル | ブリッジを壊したくない、半固定性ブリッジで治療できないか? |
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質問者 | K5221さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 53歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
ブリッジ治療法 部分入れ歯 その他 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。