歯肉の慢性炎症の発癌性について

相談者: ym1530さん (43歳:女性)
投稿日時:2015-06-13 02:49:05
初めて質問させていただきます。
右下6番の歯です。
2本とも抜髄してあります。


20年程前、片方の根が炎症を起こし、根幹治療をしました。
歯茎が腫れ、膿も出ました。

何度も根幹治療を繰り返しましたが、1年半前、リーマー?を入れると痛むようになり、根が割れているか穴が空いているのだろうと言われました。
レントゲン画像では、根の周りがモヤッとしています。


その場では抜歯する決心がつかず1年半が経ちましたが、今現在は、レントゲン画像でのモヤッとはありますが、歯茎の腫れはなく、熱いものがしみたり、時々うずく程度です。

ひどく痛む訳ではないですし、普通に噛めているので、抜歯をせずに様子をみることにしました。


しかし最近、歯肉癌のことを調べてみると、タバコや酒、入れ歯などの刺激と並んで、慢性的な炎症も歯肉癌の原因になると書いてありました。

私の歯の炎症は20年近く続いており、慢性炎症と言ってもいいと思います。
私は癌家系で、血縁に罹患者がたくさんいるので心配でたまりません。


1、歯根の慢性炎症で歯肉癌になるのでしょうか。

2、片方の根の炎症が、もう片方の根に影響を与えることがあるのでしょうか。

3、歯医者さんに、「一度膿が溜まった歯は、もう2度と溜まることはない」と言われました。本当でしょうか。


以上3点、教えていただけたら幸いです。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2015-06-13 05:49:56
簡単に

>1、歯根慢性炎症歯肉癌になるのでしょうか。

これはまずありません。


>2、片方の根の炎症が、もう片方の根に影響を与えることがあるのでしょうか。

殆ど影響ありません。


>3、歯医者さんに、「一度膿が溜まった歯は、もう2度と溜まることはない」と言われました。本当でしょうか。

そんなことはないと思いますが、一度感染した歯の治癒率は上手な専門医レベルで8割程度。
日本の場合でいえば5割治せる先生は上手な方ではないでしょうか!?


一度他の先生にも診てもらった方がいいと思いますよ。


おだいじに

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2015-06-13 07:37:38
ym1530さん、こんにちは。
歯の違和感が続いているということで心配ですよね。


1、歯根慢性炎症歯肉癌になるのでしょうか。

炎症→発癌 という転化は稀なことかと思います。
ただ、炎症だと思っていたものが、実は癌だったということも稀にあります。
いずれにせよ、レントゲン等で経過を診てもらっているのであれば心配はいらないかと思います。


3、歯医者さんに、「一度膿が溜まった歯は、もう2度と溜まることはない」と言われました。本当でしょうか。

そのように言い切れる歯科医はなかなかいないかと思います・・・


いずれにせよ、定期的な経過観察が必要不可欠になるかと思います。

ご参考までに。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ym1530さん
返信日時:2015-06-13 10:36:03
井野先生、黒岩先生、お忙しい中、早々にお返事ありがとうございました。
実は、他の

歯が問題を抱えており、歯医者さんを3院受診しました。
先生方は共に抜くほどのことはないと考えてみえて、私も様子をみることにしました。
歯肉癌のことを知るまでは…。

炎症が癌に変わることは稀ということなので、このまま様子見にしようと思います。
今みていただいている先生に癌の不安を告げ、定期的にレントゲンを撮るなど今後の相談をしようと思います。



追加で質問をさせていただきたいのですが、

1、炎症がある歯根を残しておくことで、何か悪影響があるのでしょうか。

2、歯周病が癌や全身疾患を起こすと聞いたことがありますが、歯周病と歯根損傷による炎症は別物と考えていいのでしょうか。


改めて質問をした方がいいのか悩みましたが、初めての質問でよくわからないのですみません。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2015-06-13 13:40:46
>1、炎症がある歯根を残しておくことで、何か悪影響があるのでしょうか。

炎症で歯を支えている骨が溶けることはありますが、癌化することはまずありません。

例えば根尖病変の0.1%が癌化すると仮定すれば日本の死因第1位は歯肉癌になるはずです。

日本人の根管治療をした歯の半数ほどはym1530さんと同じ根尖病変がありますから日本人の多くの口の中には根尖病変があり癌は心配するほどのものではありません。

ただ、病変があれば体への負担は多少ありますから、上手な先生に再治療をしてもらった方がよいと思います。



>2、歯周病が癌や全身疾患を起こすと聞いたことがありますが、

歯周病が癌の原因?

どこに書いてありました?

そんな説はありませんから安心してください。
口腔癌の原因の大きな因子はタバコです。


歯周病と全身疾患は確かにいわれ始めています。



>歯周病と歯根損傷による炎症は別物と考えていいのでしょうか。

極たまに連動することがありますが、多くの場合で別物です。



> 改めて質問をした方がいいのか悩みましたが、初めての質問でよくわからないのですみません。

ここで大丈夫ですよ。


おだいじに

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ym1530さん
返信日時:2015-06-13 15:18:23
井野先生、再度のお返事、ありがとうございました。


私の周りに、癌の罹患者が多くて神経質になってました。
確かに、歯周病歯根炎症口腔癌の原因だったら、癌一位は口腔癌になりますね。
すごく納得できて安心しました。


症状があまり無いとは言え、体の中に病巣を残しておくのはよくないですね。
セカンドオピニオンなり、何か方法を考えてみます。
ありがとうございました。



タイトル 歯肉の慢性炎症の発癌性について
質問者 ym1530さん
地域 非公開
年齢 43歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根の病気(根尖病変・根尖病巣)
歯肉癌(歯茎のガン)
回答者




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