全顎レントゲンとパノラマレントゲン
相談者:
チーターさん (36歳:女性)
投稿日時:2015-09-14 06:14:52
回答1
小林歯科クリニック(渋谷区神宮前)の小林です。
回答日時:2015-09-14 07:32:13
同じ機材や撮影方法でも呼称が異なったり、逆に、同じ呼称でも異なる機材や撮影方法を指すこともありますから、お掛かりの歯科医院に直接お尋ねになってみましょう。
回答2
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2015-09-15 11:14:53
>全顎撮影レントゲンとパノラマレントゲン
前者を「デンタル14枚法」を指しているものとしてお答えします。
レントゲン写真の精度としてはデンタルの方が精度は高いので、病気の詳細を調べるには良い方法です。
逆にパノラマは撮影範囲が広く、全体を把握するためには良い撮影法です。
また、パノラマの方が撮影範囲が広いので歯以外に「上顎洞」や「顎関節」などの病気を見付けることにも役立ちます。
例えるならデンタルは「地方ごとの詳細地図」パノラマは「日本地図」みたいなものです。
詳細なデンタルを14枚並べて見るのが「デンタル14枚法(全顎撮影レントゲン)」になります。
上述したように1枚1枚のレントゲンは詳細に映りますので正確ではあるのですが、撮影法、撮影位置、読像力、そして、イメージの再構築に高いレベルが求められます。
下のイメージは右がデンタル14枚法、左がパノラマだと思ってください。
日本地図を作成するのに右はとても手間がかかりますが、詳細な都市名まで記されています。
左は1回の撮影で簡単ですが、詳細な都市名までは解りません。
しかし、韓国やロシアとの位置関係が解りやすいと思います。
つまり「何が見たいのか?」「どう活用したいのか?」によって使い分ける必要があります。
画像1 画像2
前者を「デンタル14枚法」を指しているものとしてお答えします。
レントゲン写真の精度としてはデンタルの方が精度は高いので、病気の詳細を調べるには良い方法です。
逆にパノラマは撮影範囲が広く、全体を把握するためには良い撮影法です。
また、パノラマの方が撮影範囲が広いので歯以外に「上顎洞」や「顎関節」などの病気を見付けることにも役立ちます。
例えるならデンタルは「地方ごとの詳細地図」パノラマは「日本地図」みたいなものです。
詳細なデンタルを14枚並べて見るのが「デンタル14枚法(全顎撮影レントゲン)」になります。
上述したように1枚1枚のレントゲンは詳細に映りますので正確ではあるのですが、撮影法、撮影位置、読像力、そして、イメージの再構築に高いレベルが求められます。
下のイメージは右がデンタル14枚法、左がパノラマだと思ってください。
日本地図を作成するのに右はとても手間がかかりますが、詳細な都市名まで記されています。
左は1回の撮影で簡単ですが、詳細な都市名までは解りません。
しかし、韓国やロシアとの位置関係が解りやすいと思います。
つまり「何が見たいのか?」「どう活用したいのか?」によって使い分ける必要があります。
画像1 画像2
回答3
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2015-09-15 19:08:43
櫻井先生も書かれているように全顎撮影レントゲンというのは複数枚のデンタルレントゲンのことでしょうかね。
そういう前提で書かせていただきます
両方ともは歯全体をパノラマ状に描き出すという点では同じです。
大きな違いはフィルムが口の中にあるのか口の外にあるのかどうか、またそれが単純撮影か断層撮影かの違いです。
デンタルレントゲンは口の中にフィルム、口の外に線源が位置し両者とも固定された状態で1度だけ曝射する単純撮影になります。
単純撮影ですと線源とフィルムの間のすべてのものが重なって映ってしまいますが、口の外と口の内側だと顎骨以外には映ってくるものがないのできれいに映るということになります。
それに対してパントモは、フィルムも線源も移動しながら撮影し、ある部分のみにフォーカスを当てる断層撮影です。
たとえば右側の歯を撮っている時には左の歯が、前歯を撮っている時には背骨が重なってしまうため、それをわざとボケさせて目的の部分を連続的に撮影していくような感じになります。
ですので、どうしても単純撮影よりは鮮明度は劣ります。
これはやはり断層撮影であるCTにも(もちろん全く同じではありませんが)同様のことが言えます。
その代り、フィルムを口の中に入れる必要もなく全顎を1度に取れ、術者の技量の差がデンタル撮影よりは少ない撮影法と考えられます。
そういう前提で書かせていただきます
両方ともは歯全体をパノラマ状に描き出すという点では同じです。
大きな違いはフィルムが口の中にあるのか口の外にあるのかどうか、またそれが単純撮影か断層撮影かの違いです。
デンタルレントゲンは口の中にフィルム、口の外に線源が位置し両者とも固定された状態で1度だけ曝射する単純撮影になります。
単純撮影ですと線源とフィルムの間のすべてのものが重なって映ってしまいますが、口の外と口の内側だと顎骨以外には映ってくるものがないのできれいに映るということになります。
それに対してパントモは、フィルムも線源も移動しながら撮影し、ある部分のみにフォーカスを当てる断層撮影です。
たとえば右側の歯を撮っている時には左の歯が、前歯を撮っている時には背骨が重なってしまうため、それをわざとボケさせて目的の部分を連続的に撮影していくような感じになります。
ですので、どうしても単純撮影よりは鮮明度は劣ります。
これはやはり断層撮影であるCTにも(もちろん全く同じではありませんが)同様のことが言えます。
その代り、フィルムを口の中に入れる必要もなく全顎を1度に取れ、術者の技量の差がデンタル撮影よりは少ない撮影法と考えられます。
相談者からの返信
相談者:
チーターさん
返信日時:2015-09-15 19:24:39
回答4
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2015-09-15 20:30:06
とりあえずこちらをご覧ください。
参考:http://www.tokyo-da.org/images/pdf/1108.pdf
被曝は少なければ少ないほど良いのですが、実際には「自然放射線」と言うものもありますから、人間が生活する上ではゼロにする事は出来ません。
特に医療被曝は「治療するにあたり、被曝のデメリットよりもメリットの方が大きい」と判断された場合にはやむを得ない事と考えます。
つまり「レントゲンを撮らなければ病気が発見できない」のであれば「レントゲンの必要性」は被曝のデメリットを上回ります。
不必要に被曝するのは好ましくありませんが、必要最小限の被曝は虫歯治療に必要であると考えます。
トップページの「サイト内検索」で「被曝」と入れてもらえれば多くの相談がヒットすると思いますのでご覧ください。
* 歯チャンネル歯科相談室
参考:http://www.tokyo-da.org/images/pdf/1108.pdf
被曝は少なければ少ないほど良いのですが、実際には「自然放射線」と言うものもありますから、人間が生活する上ではゼロにする事は出来ません。
特に医療被曝は「治療するにあたり、被曝のデメリットよりもメリットの方が大きい」と判断された場合にはやむを得ない事と考えます。
つまり「レントゲンを撮らなければ病気が発見できない」のであれば「レントゲンの必要性」は被曝のデメリットを上回ります。
不必要に被曝するのは好ましくありませんが、必要最小限の被曝は虫歯治療に必要であると考えます。
トップページの「サイト内検索」で「被曝」と入れてもらえれば多くの相談がヒットすると思いますのでご覧ください。
* 歯チャンネル歯科相談室
タイトル | 全顎レントゲンとパノラマレントゲン |
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質問者 | チーターさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 36歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ | レントゲン写真 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。