15歳、先天欠損と親不知の移植について
相談者:
矯子さん (14歳:女性)
投稿日時:2015-11-11 11:01:26
15歳の娘が、下顎左右5番、上顎左2番が先天的に欠損しています。
数件の歯科医院で相談しましたが、治療法を決めかねているので是非アドバイスお願いします。
下顎左右の5番目には、まだ根っこがしっかりした乳歯E(9mm)があり、先生方の考え方の違いにより、@これを今抜いて閉じる、A温存して将来抜けた時にインプラントで補綴するという二つの選択肢がありましたが、乳歯は恐らく40代くらいで抜けてしまうだろうという考え方はほぼ共通していました。
私も娘も人工物を必ず補綴しなければいけない治療はいやなので、矯正で閉じる方に傾きながらも、まだ20年以上も使えそうな乳歯を早々と抜くことはもったいない極みなのでとても迷っていました。
そんな時、レントゲンで上顎左右に確認できる親不知を下顎の5番目に移植できないかという考えが浮かび、移植を行っている歯科医に話を聞きに行きました。
歯牙移植を得意とするその先生は、根っこが半分から三分の二くらいの時に移植をすると、神経を残したまま、歯冠に処置もせず、他の永久歯と変わりなく将来にわたって使える可能性が95%くらいある。
ただ根っこが分岐していた場合は難しいし、まだほとんど根っこができていないから後2〜3年は経過観察と言われました。
乳歯が抜けてからの移植では成功率が極端に下がるということで、やはり早々と乳歯を抜くことに変わりはないようでした。
その後別の歯科医に相談したところ、インプラントは規格製品だが、移植は全く予知できない。
まずEのスペースと親不知の幅があうか、根っこが一本か、歯根膜を全く傷つけずに抜歯できるか、移植は外傷歯と同じなのでアンキシローシスを起こさないかなど不確定要素が多すぎて、全てがうまくいく保障は限りなく低いと言われ、移植の難しさを知りました。
そしてもし親不知の幅が9mmより大きい場合は矯正によってスペースを広げる必要があるが、もし移植が失敗したらその大きなスペースをまた矯正により閉じないといけなくなる。そんなことならしない方がいいのではというご意見を伺って、更に迷いが大きくなりました。
娘は上顎前歯にもう1本先欠があるので、移植を選択するか否かに関わらず、矯正は必要です。
移植が魅力的なのは、抜歯しなければならない親不知を使って歯の数を確保できることと、矯正でEのスペースを閉じる時に起こる下顎の前歯が下がってしまうことが回避でき顔貌が変わらないことだと考えています。
しかし現状では根っこの形状もわからないので、後数年はただ待つことになり、矯正で閉じるならなるべく早くという時期も逃してしまいます。
不確定要素の多い親不知の移植を、娘の先欠の治療にすることを先生方はどう思われますか?
全てがうまくいくことだけを信じて移植に託すことは妥当でしょうか?
どうかご意見よろしくお願いします。
数件の歯科医院で相談しましたが、治療法を決めかねているので是非アドバイスお願いします。
下顎左右の5番目には、まだ根っこがしっかりした乳歯E(9mm)があり、先生方の考え方の違いにより、@これを今抜いて閉じる、A温存して将来抜けた時にインプラントで補綴するという二つの選択肢がありましたが、乳歯は恐らく40代くらいで抜けてしまうだろうという考え方はほぼ共通していました。
私も娘も人工物を必ず補綴しなければいけない治療はいやなので、矯正で閉じる方に傾きながらも、まだ20年以上も使えそうな乳歯を早々と抜くことはもったいない極みなのでとても迷っていました。
そんな時、レントゲンで上顎左右に確認できる親不知を下顎の5番目に移植できないかという考えが浮かび、移植を行っている歯科医に話を聞きに行きました。
歯牙移植を得意とするその先生は、根っこが半分から三分の二くらいの時に移植をすると、神経を残したまま、歯冠に処置もせず、他の永久歯と変わりなく将来にわたって使える可能性が95%くらいある。
ただ根っこが分岐していた場合は難しいし、まだほとんど根っこができていないから後2〜3年は経過観察と言われました。
乳歯が抜けてからの移植では成功率が極端に下がるということで、やはり早々と乳歯を抜くことに変わりはないようでした。
その後別の歯科医に相談したところ、インプラントは規格製品だが、移植は全く予知できない。
まずEのスペースと親不知の幅があうか、根っこが一本か、歯根膜を全く傷つけずに抜歯できるか、移植は外傷歯と同じなのでアンキシローシスを起こさないかなど不確定要素が多すぎて、全てがうまくいく保障は限りなく低いと言われ、移植の難しさを知りました。
そしてもし親不知の幅が9mmより大きい場合は矯正によってスペースを広げる必要があるが、もし移植が失敗したらその大きなスペースをまた矯正により閉じないといけなくなる。そんなことならしない方がいいのではというご意見を伺って、更に迷いが大きくなりました。
娘は上顎前歯にもう1本先欠があるので、移植を選択するか否かに関わらず、矯正は必要です。
移植が魅力的なのは、抜歯しなければならない親不知を使って歯の数を確保できることと、矯正でEのスペースを閉じる時に起こる下顎の前歯が下がってしまうことが回避でき顔貌が変わらないことだと考えています。
しかし現状では根っこの形状もわからないので、後数年はただ待つことになり、矯正で閉じるならなるべく早くという時期も逃してしまいます。
不確定要素の多い親不知の移植を、娘の先欠の治療にすることを先生方はどう思われますか?
全てがうまくいくことだけを信じて移植に託すことは妥当でしょうか?
どうかご意見よろしくお願いします。
回答1
はただデンタルクリニック(渋谷区本町)の畑田です。
回答日時:2015-11-11 11:38:45
矯子 さん、こんにちは
状況が分からないので詳細は不明ですが・・・
私であればおそらく移植はおすすめしないと思います。
理由としては仮に移植ができたとしても、その歯は失活歯になりますし(移植した親知らずの根管治療が必要)、基本的には咬合を回復するために歯冠修復を行わなければなりません。
また、移植した歯がどれくらいの年月使用に耐えうるかは未知数です。
成人の方で大臼歯が保存不可能な場合には親知らずの移植は非常に有効だと思いますが、15歳の未成年の女の子には矯正が第一選択になるように思います。
参考になれば幸いです。
状況が分からないので詳細は不明ですが・・・
私であればおそらく移植はおすすめしないと思います。
理由としては仮に移植ができたとしても、その歯は失活歯になりますし(移植した親知らずの根管治療が必要)、基本的には咬合を回復するために歯冠修復を行わなければなりません。
また、移植した歯がどれくらいの年月使用に耐えうるかは未知数です。
成人の方で大臼歯が保存不可能な場合には親知らずの移植は非常に有効だと思いますが、15歳の未成年の女の子には矯正が第一選択になるように思います。
参考になれば幸いです。
回答2
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2015-11-11 14:00:24
タイトル | 15歳、先天欠損と親不知の移植について |
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質問者 | 矯子さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 14歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
小児歯科治療 親知らずの移植 歯の数が足りない(先天欠損) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。