ミュータンス菌がいない口腔内、無菌でプラークは作られる?(学生)
相談者:
タナカマサコさん (18歳:女性)
投稿日時:2015-11-20 21:13:35
回答1
ほほえみ歯科(大阪府高槻市)の松岡です。
回答日時:2015-11-21 00:25:55
タナカマサコさん、こんばんは。
ミュータンス菌以外にも酸を酸生する菌は口腔内にもいますよ。
虫歯を発生するのに一番関与しているのがミュータンス菌ということです(耐酸性やプラークを作る能力などによって)。
参考になれば幸いです。
ミュータンス菌以外にも酸を酸生する菌は口腔内にもいますよ。
虫歯を発生するのに一番関与しているのがミュータンス菌ということです(耐酸性やプラークを作る能力などによって)。
参考になれば幸いです。
回答2
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2015-11-21 10:57:32
>ミュータンス菌がいない口腔内では、プラークがつくられることはありませんか?
>それともミュータンス菌以外のつくるプラークは酸性でなかったりして 虫歯にならないのですか?
僕の見識だと
1 ミュータンス菌がいなくてもプラークは作られる
2 しかし、ミュータンス菌以外の作ったプラークはグルカンを生成しない(バイオフィルムを形成できない)
3 つまり、菌はいても菌や酸が歯面に停滞しない
4 したがって虫歯にはならない(なりにくい)
と思っています。
スミマセン。
「ミュータンス菌以外にも酸を酸生する菌は口腔内にもいますよ。」
↓
「ミュータンス菌がいなくても虫歯になります」
と言う意味でしょうか?>松岡先生
僕の認識違いだったら申し訳ないのですが、SPF動物では人工的にミュータンス菌を定着させない限りカリエスは発生しないような気がするのですが…。
>それともミュータンス菌以外のつくるプラークは酸性でなかったりして 虫歯にならないのですか?
僕の見識だと
1 ミュータンス菌がいなくてもプラークは作られる
2 しかし、ミュータンス菌以外の作ったプラークはグルカンを生成しない(バイオフィルムを形成できない)
3 つまり、菌はいても菌や酸が歯面に停滞しない
4 したがって虫歯にはならない(なりにくい)
と思っています。
スミマセン。
「ミュータンス菌以外にも酸を酸生する菌は口腔内にもいますよ。」
↓
「ミュータンス菌がいなくても虫歯になります」
と言う意味でしょうか?>松岡先生
僕の認識違いだったら申し訳ないのですが、SPF動物では人工的にミュータンス菌を定着させない限りカリエスは発生しないような気がするのですが…。
回答3
ほほえみ歯科(大阪府高槻市)の松岡です。
回答日時:2015-11-21 12:53:26
櫻井先生、貴重なご意見ありがとうございます。
私はラクトバチラスなど、ミュータンスよりも高い酸産生能、耐酸性能をもつ細菌もいます。という意味でお話しました。
S.sobrinusも不溶性グルカンを生成すると思いますが、先生のおっしゃるミュータンス菌とは、S.mutansではなく総称としてのmutans.streptococciという意味でしょうか?
参考に是非お聞かせ願いたいです。
SPF実験は他のものなら知っているのですが、例えば窩洞が形成(自浄作用が起きない部分という意味です)された中にミュータンス菌以外を入れたらどうなるのでしょうか、少し興味深いですね。
よろしくお願いします。
私はラクトバチラスなど、ミュータンスよりも高い酸産生能、耐酸性能をもつ細菌もいます。という意味でお話しました。
S.sobrinusも不溶性グルカンを生成すると思いますが、先生のおっしゃるミュータンス菌とは、S.mutansではなく総称としてのmutans.streptococciという意味でしょうか?
参考に是非お聞かせ願いたいです。
SPF実験は他のものなら知っているのですが、例えば窩洞が形成(自浄作用が起きない部分という意味です)された中にミュータンス菌以外を入れたらどうなるのでしょうか、少し興味深いですね。
よろしくお願いします。
回答4
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2015-11-21 13:36:58
>S.mutansではなく総称としてのmutans.streptococciという意味でしょうか?
衛生士学校の学生さんと言う意味で考えればその方が良いと考えて。
以下の参考pdfのp20〜24のお話が一番しっくりくるのですが…。
http://healthcare.gr.jp/resource/journal/aj/aj2003.pdf
衛生士学校の学生さんと言う意味で考えればその方が良いと考えて。
以下の参考pdfのp20〜24のお話が一番しっくりくるのですが…。
http://healthcare.gr.jp/resource/journal/aj/aj2003.pdf
回答5
ほほえみ歯科(大阪府高槻市)の松岡です。
回答日時:2015-11-21 14:30:32
櫻井先生、ありがとうございます。
ミュータンス菌群という意味であれば異論はありません。
衛生士学校ではS.sobrinusについてはあまり触れないのかもしれませんね。
参考文献を提示して頂きありがとうございました。
ミュータンス菌群という意味であれば異論はありません。
衛生士学校ではS.sobrinusについてはあまり触れないのかもしれませんね。
参考文献を提示して頂きありがとうございました。
回答6
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2015-11-21 18:18:17
ミュータンス菌群がむし歯の原因菌として定着してしまった大きな理由のひとつが、櫻井先生の書かれた無菌ラットの実験かと思うんですが、その実験は
1.むし歯の原因菌は必ず大量に存在する
2.培養できる
3.1種類である
を満たしているという前提で、培養が簡単にできるいくつかの細菌のなかでミュータンス菌が単独で歯の脱灰を起こしたというだけです。
相対的に少数であったり、培養が現段階では不可能であったり、複数が関連している可能性を否定しての話です。
ド・モルガンの法則知ってればわかると思いますが、
「ミュータンス菌がいなければむし歯にならない」という命題は現状では真であるとは言えません。
1.むし歯の原因菌は必ず大量に存在する
2.培養できる
3.1種類である
を満たしているという前提で、培養が簡単にできるいくつかの細菌のなかでミュータンス菌が単独で歯の脱灰を起こしたというだけです。
相対的に少数であったり、培養が現段階では不可能であったり、複数が関連している可能性を否定しての話です。
ド・モルガンの法則知ってればわかると思いますが、
「ミュータンス菌がいなければむし歯にならない」という命題は現状では真であるとは言えません。
タイトル | ミュータンス菌がいない口腔内、無菌でプラークは作られる?(学生) |
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質問者 | タナカマサコさん |
地域 | 千葉 |
年齢 | 18歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 大学生・短大生・専門学生 |
カテゴリ | その他(その他) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。