インプラント埋入後に数々の不定愁訴、除去にはどのようなリスクが?

相談者: cat ウォークさん (42歳:男性)
投稿日時:2017-01-19 11:52:58
インプラント除去の方法、リスク、術後ケアについて教えてください。

2016年7月、左下奥から3本のインプラントを入れました。
既に骨と結着はしており、ぐらつき・炎症などのトラブルはありません。


オペ以降、体調が悪く、3か月後に仮歯を入れたものの数々の不定愁訴に悩まされ、片噛みも続いたために噛みあわせも狂い、顎位が右寄りにずれたようです。
顎位誘導の治療をしていますが、症状は落ち着かず、日々体調が悪くなっているのでインプラントを外す処置も選択肢にあがってきました。

ちなみにオペ担当医は顎位調整できない歯科医でしたので、現在は顎位誘導でたくさんの実績をお持ちの歯科医に治療をお願いしていますが、その先生はインプラントには携わりません。

これまで多くの顎位誘導治療も治癒させてきたけれど、うまくいかない事もあり、それらのほとんどがインプラントに関わるものだったとの事です。
歯根膜の自然な動きとは違い、顎位誘導が難しいケースがあるとの見解をお持ちです。


他診療科でのあらゆる検査では、何も異常が指摘されないので消去法により、インプラント除去しかないかもしれないという事が考えられるようになってきました。

・インプラント除去方法そのもののリスク
・インプラントを抜いた後は、また暫くの間、右でしか噛めないだろうこと
・再挿入はせず、入れ歯を入れたいが、タイミングはいつ頃になるか

近く大学病院にて相談の予定です。
具体的なことは、勿論その際、伺いますが、こちらでもご相談できれば幸いです。

---

助言者のたりーさんは、投稿者の cat ウォークさんと同一の方です。

たりーさんの過去のご相談
顎関節症で顎まわりに液体が貯まる事はありますか?


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2017-01-19 15:41:34
>近く大学病院にて相談の予定です。

実際の状態が判りませんので、文面から想像を膨らませた私見を書いてみます。

あくまでも、リアルな歯科医師の意見を優先してください。


歯根膜の自然な動きとは違い、顎位誘導が難しいケースがある

中には歯根膜の有無の差異を感じる人がいるのかもしれませんが、殆どの人は、それを実感できないのではと、私は考えます。


>3か月後に仮歯を入れたものの数々の不定愁訴に悩まされ、片噛みも続いたために噛みあわせも狂い、顎位が右寄りにずれたようです。

どうでしょうね、仮にインプラント体を撤去したとして、その後どの補綴方法を検討したとしても、現状ではうまくいかないかもしれません。

私だったら、例えばマニュピレーションを施し筋の緊張をほぐすことや、TCHの是正指導といった力のコントロールを第一に選択するかもしれません。


>消去法により、インプラント除去しかないかもしれないという事が考えられるようになってきました。

せっかく「既に骨と結着はしており、ぐらつき・炎症などのトラブルはありません」という状態が得られていて、でも義歯を装着したいと考えるのでしたら、インプラント体を粘膜下にスリープさせる、或いは、アタッチメントを装着し維持装置として使用する、等のインプラント体を撤去しない方法を、一度は検討してみてはいかがでしょう。

インプラント体を撤去するよりも、骨量の保全に繋がるかもしれません。

ご参考まで。

参考:TCH、歯列接触癖

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: cat ウォークさん
返信日時:2017-01-19 19:18:41
小林先生

ありがとうございます。

私自身、先の事を考えてインプラントを選びましたが想定外の不定愁訴が出現、咀嚼筋周辺のこりが全身に及び、危機感を感じています。

もしやと思い、顎関節症についても色々調べてみました。
症状としては、音がなるということには当てはまりますが、痛みや開口制限がないため、某大学病院では、特に治療の必要はなく様子を見るようにとだけ言われました。
(むしろ全身症状が辛く、顎関節症と全身症状との関連についても歯科医の先生ごとに違ったご見解があるようで、私自身も困惑しているところです)


これ以上身体にダメージを被ることは避けたくインプラント除去も正直不安があるので出来る限り安全な方策を選びたいと思っています。

筋肉の緊張をとるという意味で整体やカイロ、鍼灸治療なども色々検討、試してもいますがなかなか効果があがりません。
目の付け所が良くないのかとも思っていますので、もう少し探してみようと思います。
回答 回答2
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2017-01-19 19:50:15
咬み合わせ顎関節症などで異常感などが出現した時には、患者さんは、あることがきっかけで始まったように説明してくれますが、経験からでは、その時点から直前にかけての事象すべてが原因ではなくそれ以前から問題があり、そこで誘因となり発症?するような、ケースが多いように感じています。

私事になりますが、奥歯かみ合わせ上、インプラントが必要不可欠と判断した場合は、説明させてもらい、近似的なことをしたうえで実証できれば理解できますから、了承を得られれて、インプラントをしたときには、ほとんどの場合、症状は改善してきているものなのですが。
当面の間、咬み合わせを探さない、噛みしめにも気を付けて過ごしてください、少し改善するかもしれません。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2017-01-24 11:16:02
インプラント撤去の手術の侵襲、リスクの方が怖い、と私は思います。

手術が切っ掛け、と書かれているので、多分撤去手術はもっと侵襲が掛かりますので、撤去したからと言って良くなるのかどうか、甚だ疑問です。


インプラント手術前がどうだったのかが分かりませんが、そちら側での噛むことはそれ以前から出来ていなくて、片側噛みは長く続いていたのではないでしょうか?

だとすると、手術時の疲労、咀嚼・開口筋肉等の過度の疲労等が切っ掛けなのではないか、と感じます。

それで又、撤去手術となると、余計にリスクが高くなるのでは、と案じられます。


インプラント体に何も問題がなければ、その上で全体のバランス、TCH改善、全身的体調を整える方向で治療を受けられる方が、より侵襲も少なく、改善が望めるのでは、と考えます。

口腔内弄るよりも、筋肉バランス、骨格バランスを整えられる方が良いんではないでしょうか?

助言 助言1
助言者: たりーさん
助言日時:2017-01-24 15:05:37
松山先生・松本先生

お忙しい中のご回答、ありがとうございます。

手術前、左下には歯がない状態で、半年ほどにわたり右側でしか噛むことができませんでした。
その間に、右顎に段々と負担がかかっていたことは自明です。


今、左下に入っている仮歯は、軽いプラスチック製で不安定で感覚的に幅が大きく感じられます。
上下の歯のバランス・口腔内環境に合っていないのでしょうか。

仮歯は強度的には強くないですが、気が付いたら顎が右側に振られてしまい正中線が右側に流され、その都度(というか、終日)具合が悪くなります。とにかくかみ合わせは不安定です。

矯正歯科などでの、口内調整なども含めた治療が必要になるでしょうか?


インプラント撤去は正直怖くて、避けたいと思っています。

*松山先生
御礼がおそくなり申し訳ありません下。
回答 回答4
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2017-01-24 16:47:33
”気が付いたら顎が右側に振られてしまい正中線が右側に流され、”

これは多くの場合、右側のかみ合わせが低い可能性があります。


上の回答での
”それ以前から問題があり、そこで誘因となり発症?するような、ケースが多いように感じています。”

インプラント上のクラウンは初め、大きく感じるものですが、実際は、どうなんでしょうね。

助言 助言2
助言者: たりーさん
助言日時:2017-01-24 18:14:03
松山先生

度々のコメント、ありがとうございます。

右側のかみ合わせが低いという事は、現在かかっている歯科医から指摘をもらい、高さを上げています。


もし、全くの見当違いならご容赦ください。

ふと気がついたのですが。
現在、左下7・6・5のインプラントの上にはプラスチックの仮歯が入った状態で、右側の拳上治療と併せて高さを調整しています。
ただ、その仮歯の幅が広い事に気が付きました。

舌の左側が仮歯の上に乗ってしまい、舌のおさまり具合が悪く、舌の左側端っこの部分に仮歯がすれたようなあとがあります。

実際の状況を見て頂いていませんし、素人発想、ご意見伺うには難しいと思いますがこの左側に盛り上がった舌が、顎を右に持って行くなどと言う事は考えられたりしないでしょうか。


”それ以前から問題があり、そこで誘因となり発症?

も含めて対処は考えなくては・・・と思っていますが。
回答 回答5
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2017-01-24 20:09:21
"舌が、顎を右に持って行くなどと"

嚥下時に舌尖を左右どちらかの前歯の方に差し込む癖のある人は、成長後、下顎が変位(差し込む側に)することが、ありますが、短期間では生じないはずです。


”舌の左側が仮歯の上に乗ってしまい、舌の左側端っこの部分に仮歯がすれたようなあとがあります。”

当てはまるかどうかわかりませんが、経験談を書きます。
端的に言うと、下顎歯槽頂にインプラントを埋入されることが多く(これが間違いのもと)、元々の歯列から言うと、内側になってしまうのです。

抜歯後の歯槽頂部は、頬側(外側)から吸収しますので、残った歯槽頂は、舌側(内側)ということになりますから、そこへ埋入するとどうなるか、わかると思います。

助言 助言3
助言者: たりーさん
助言日時:2017-01-24 21:25:44
松山先生

早々にありがとうございます。

先生のご経験から、舌側(内側)に挿入されたインプラントへはどのように対処されたでしょうか
(可能な範囲でのご回答を頂ければ幸いです)

現在のインプラントが、適切な場所に挿入されていない可能性もあるのでしょうね・・・。


インプラントオペを実施した歯科医では(当然ですが)CT撮影も行い、顎のラインの神経までの距離なども確認の上で実施しました。
オペ後撮影した画像は取り寄せていますが、現在の口腔環境も含め
適切な挿入場所というのは、現時点でも確認できますか?

因みにオペ実施医は、顎関節かみ合わせは自然に落ち着くと言いました。

また、もし、インプラントの挿入場所が内側であるとすればやはり撤去するしかないでしょうか・・・。

諸症状としては顎関節症(顎偏位症による全身疾患)かと思い自分なりの対処でやって来ましたが体調は一向に改善せず困っています。

回答制限もあるかと思いますが、可能な範囲でのお答えを頂ければ幸いです。
助言 助言4
助言者: たりーさん
助言日時:2017-01-24 21:42:10
松山先生

追加の質問ですみません。

仮に・・・ですが。
やはりインプラントを挿入して下顎がずれた場合、元の顎位に戻す事は難しいでしょうか。
現在の状況にもよると思いますが、可能な範囲でご意見伺えたら幸いです。

よろしくお願いします。
回答 回答6
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2017-01-25 09:09:10
"舌側(内側)に挿入されたインプラント"

インプラント支台を頬側に倒して、舌房を広げる、できるだけ舌側の部分を小さくする、などですが他院でのものなので、数としてはわずかですが、その他は説明だけです。舌の性情によりますが、1ミリでも苦しい人は存在します。


”現時点でも確認できますか?”

見た(診た)上で、咬合採得した歯型模型、CTなどで診断できます。


”インプラントを挿入して下顎がずれた場合”

初めから、きっかけになったことである可能性が高くと解説、そのようには説明していませんよ。

これ以上は、無診療診断領域になってきますので、実際に診てもらえるところでの相談にしてください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: cat ウォークさん
返信日時:2017-01-25 10:19:23
松山先生

色々と細かい質問にご回答くださりありがとうございました。

改めて、今後かかる歯科医を探してみます。
松山先生にお願いする事も検討中、その際はどうぞよろしくお願いします。



タイトル インプラント埋入後に数々の不定愁訴、除去にはどのようなリスクが?
質問者 cat ウォークさん
地域 非公開
年齢 42歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ インプラントに関するトラブル
噛み合わせに関するトラブル
歯科と全身疾患その他
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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