側面や隣歯と接する部分まで欠けた奥歯のインレー治療について

相談者: pikarunoさん (46歳:男性)
投稿日時:2017-05-19 15:32:04
保険外診療マイクロスコープを使って、ダイレクトボンディングを用いて治療されている先生方に質問です。

1.奥歯6番の側面や、5番と接する部分まで欠けてしまった場合でも、ダイレクトボンディングで治療することは可能でしょうか?
(以前の担当医からは、2次カリエスもあると思うのでクラウンにしなければならないと言われておりました。
ダイレクトボンディングで治療することは可能でしょうか?)

2.上記でダイレクトボンディングが難しい場合、クラウンを選択しなければならないわけですが、選択肢として、ガルバニッククラウン(AGCクラウン)か、セラミック等の審美性の高いものにしたいと考えております。

その上で2次カリエスもできるだけ防ぎたいを考えた場合、ガルバニッククラウン(AGCクラウン)と、それ以外の白いクラウン(セラミック等)では、現時点でどちらが2次カリエスになりにくいでしょうか?

※2008年の「メタルボンドと24Kボンドのクラウンについて」では、「クラウンと歯牙との境目、すなわちマージンのフィットが、現在あるクラウンの中では最高の精度を誇ります。」という高田先生のご回答がありました。

3.ガルバニッククラウン(AGCクラウン)が割れやすいという問題は、現在も変わらずに続いているのでしょうか?

割れてくれないと、対向の歯を傷つけてしまうので、割れてくれるくらいが良いのかもしれないですが・・。

私のような症状かつ希望の場合、クラウンは何を選択するのが良いでしょうか?

雑多な質問で恐縮ではございますが、ご回答をいただけたら幸いです。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2017-05-19 16:56:18
>1.奥歯6番の側面や、5番と接する部分まで欠けてしまった場合でも、ダイレクトボンディングで治療することは可能でしょうか?

可能かもしれません。
担当の先生の技術、考え方次第です。


>現時点でどちらが2次カリエスになりにくいでしょうか?

上手な先生が行えば大きな差はないように思います。


>3.ガルバニッククラウン(AGCクラウン)が割れやすいという問題は、現在も変わらずに続いているのでしょうか?

どうなんでしょう?
AGCクラウンって今もやっているところあるんでしょうか?


>私のような症状かつ希望の場合、クラウンは何を選択するのが良いでしょうか?

担当の先生が一番得意な方法で行うのが一番だと思います。


追記:
僕の担当の技工士さんに聞いたところ

 臼歯部はことごとく割れてくるので決してオススメはしない
 材料代が跳ね上がり、患者さんとしても割に合わないだろう
 一応、材料の在庫はありますが…

ジルコニアや二ケイ酸リチウムなどの材料がなかった時代のもの」

という認識でいてもらうのがよろしいかと思う。


という回答でした。
参考まで。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: pikarunoさん
返信日時:2017-05-19 19:39:18
櫻井先生

お忙しい中、ご回答ありがとうございました。


1と2のご回答について

櫻井先生に診察していただいてダイレクトボンディングで治療することも可能たっだ場合では、奥歯6番は、ダイレクトボンディングで治療されるでしょうか?

それとも、白いクラウンセラミック等)での治療をなされるでしょうか?

私の希望(2次カリエスになりにくい、歯を削る量が少ない、耐久性・・)
と櫻井先生の技術、お考えからご教示いただけたら幸いです。


3のご回答について

以前の担当医が、20Kゴールドが審美的な面を除いて、マージン噛み合わせ、耐久性(20年)、天然歯を削る料の少なさにおいて一番優れていると言っていたので、ゴールドが気になっておりました。

ただ、どうしてもメタルフリーにしたのに、ゴールドを入れることへ抵抗があって、現在、欠けた歯の応急処置をしてもらってから、転院先を検討中です。

その中でガルバニッククラウン(AGCクラウン)を扱っている医院もあったのと、耐久性を除いてはゴールドの優れた部分を引き継いでいるのかなと思って気になっておりましたが、現在は、主流の治療法ではなくなっているのですね。

技工士さんのお話も参考になりました。
ありがとうございます。



追加の質問ですが、2次カリエス起因ではなく、衝撃等でダイレクトボンディングの歯が小さく欠けてしまった場合でも、欠けてない部分も含めて一旦全部取り外してから、新しくコンポジットレジン等で治療し直すものなのでしょうか?

全部取り外す場合に、天然歯を削る量が最小になるとなると良いなという思いがございます。


雑多な質問で恐縮ではございますが、ご回答をいただけたら幸いです。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2017-05-20 10:16:04
そうですね…

>櫻井先生に診察していただいてダイレクトボンディングで治療することも可能たっだ場合では、奥歯6番は、ダイレクトボンディングで治療されるでしょうか?
>それとも、白いクラウンセラミック等)での治療をなされるでしょうか?

実際に拝見したうえで、ダイレクトで行けるのであれば、ダイレクト。
行けないのであればセラミクスまたはゴールドということになると思います。


2次カリエス起因ではなく、衝撃等でダイレクトボンディングの歯が小さく欠けてしまった場合でも、欠けてない部分も含めて一旦全部取り外してから、新しくコンポジットレジン等で治療し直すものなのでしょうか?

ケースバイケースでしょうね。

ある程度小さければすべて削らずにレジンで補修することも考えられるかもしれません。
逆に大きく欠けてしまった場合にはすべてを削ってクラウンにした方が良い場合もあります。



昨日も初診の患者さんにお話をしたことなのですが…

「小さく削って小さく治したい」というのは患者さん自身の希望としてあるとは思います。
(僕もできればそうしてあげたいとは思います)

しかしながら、治療が必要となったそもそもの原因が「口腔衛生不良による虫歯菌感染が原因」なのか、「歯ぎしりや食いしばりなど力のコントロール不良が原因」なのかによって、治療の方針は大きく異なります。

前者であれば、セルフケアやメインテナンスに気を使えるようになることで「虫歯菌による感染のリスク」は小さくなりますから、レジンやセラミックスでの「小さな治療」で構わないと思います。

しかし、後者のように「力のコントロール不良」が現時点でも続いていたり、今後も改善の見込みがない場合にはレジンやセラミックスといった脆性材料では割れてしまったり欠けてしまったり、もっと悲惨な例で言えば「歯牙破折」などを引き起こしてしまうリスクがあれば、「大きく削ってクラウンで(割れない材料で鎧を被せて)歯を守ってあげる」必要が出てきます。

つまり「歯を治療する」ということは単に場当たり的に「穴を埋めればよい」というものではなく、患者さんの生活環境や習慣、食生活、性格など、トータルで考えて治療法、材料を適切に選択する必要があるのです。

結果的にはそういったことをトータルで診てくれる「信頼できる歯科医に治療をお任せする」のがベストということになると思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: pikarunoさん
返信日時:2017-05-20 18:25:14
櫻井先生

お忙しい中、ご回答ありがとうございました。

治療が必要となったそもそもの原因によって治療の方針が大きく異なるということなのですね。
わかりやすいご説明ありがとうございました。

櫻井先生のようにトータルで診ていただける先生に治療していただけると患者としては、幸せになれそうです。

懇切丁寧なご回答ありがとうございました。



タイトル 側面や隣歯と接する部分まで欠けた奥歯のインレー治療について
質問者 pikarunoさん
地域 神奈川
年齢 46歳
性別 男性
職業 自営業・フリーランス
カテゴリ 歯が割れた・折れた・欠けた
詰め物、インレーその他
補綴関連
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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