[写真あり] 右下6番の亀裂で歯根膜炎、マイクロスコープの視診を検討
相談者:
kkssさん (58歳:女性)
投稿日時:2017-08-30 13:07:08
右下6番(8番はないので奥から2番目)の舌側の亀裂による歯根膜炎の治療法に関し、マイクロスコープの視診に精通されておられる歯科医の先生方のご意見をお聞かせください。
5月9日、かなり昔に治療し 埋められていた金属(銀)が取れ、金属よりもプラスチック素材が適切と虫歯の無い事を確認されてプラスチック素材が新たに埋められました。
この時の治療では麻酔を打っても痛みがあり、さらに2本の麻酔を投与されて治療しました。
今までにない治療時の痛みでした。
治療後、痛みは続いたものの、3日後ほどに痛みは止まりました。
5月29日、歯石除去の際に上記治療の歯の内側の歯周ポケットが7ミリ、さらに歯の舌側部分に亀裂があり、歯周病の可能性があるとの説明を受けました。
当時の自覚症状として、痛みはありませんが、常温であっても水で染みを感じました。
6月6日、CT検査受けたとをころ、根の部分に影もなく、歯周病、歯髄炎は認められず、痛みがないのでしばらく経過観察となりました。
7月下旬に2日程、一時的にうずく様な痛みを感じましたが、その後痛みはなくなりました。
8月25日より強い痛みがあり、26日に再度CT検査を受けたところ、前回、6月6日と変わらず、根の部分に影は認められず、歯髄炎ではないが、おそらく歯根膜が炎症を起こしてるのではとの診断で、インプラントかブリッジによる治療を勧められました。
目視で歯の亀裂が前回よりも若干大きくなっているそうです。
歯を残す選択は無いかとお尋ねしたところ、前歯などでは考えられるが、奥歯の場合は期待度が低いとの回答でした。
抗生物質(プロモックス)が3日分9錠処方されましたが、最後の9錠目の投与前までは辛い痛みが続き、痛み止め(ロキソニン)も併用していました。
9錠目投与後、痛みは治まっています。
歯髄炎ではないのに、抜歯する事に抵抗があり、マイクロスコープの視診を受けることを考えています。
マイクロスコープの視診により、考えうる治療法をご教示いただければ幸いです。
5月9日、かなり昔に治療し 埋められていた金属(銀)が取れ、金属よりもプラスチック素材が適切と虫歯の無い事を確認されてプラスチック素材が新たに埋められました。
この時の治療では麻酔を打っても痛みがあり、さらに2本の麻酔を投与されて治療しました。
今までにない治療時の痛みでした。
治療後、痛みは続いたものの、3日後ほどに痛みは止まりました。
5月29日、歯石除去の際に上記治療の歯の内側の歯周ポケットが7ミリ、さらに歯の舌側部分に亀裂があり、歯周病の可能性があるとの説明を受けました。
当時の自覚症状として、痛みはありませんが、常温であっても水で染みを感じました。
6月6日、CT検査受けたとをころ、根の部分に影もなく、歯周病、歯髄炎は認められず、痛みがないのでしばらく経過観察となりました。
7月下旬に2日程、一時的にうずく様な痛みを感じましたが、その後痛みはなくなりました。
8月25日より強い痛みがあり、26日に再度CT検査を受けたところ、前回、6月6日と変わらず、根の部分に影は認められず、歯髄炎ではないが、おそらく歯根膜が炎症を起こしてるのではとの診断で、インプラントかブリッジによる治療を勧められました。
目視で歯の亀裂が前回よりも若干大きくなっているそうです。
歯を残す選択は無いかとお尋ねしたところ、前歯などでは考えられるが、奥歯の場合は期待度が低いとの回答でした。
抗生物質(プロモックス)が3日分9錠処方されましたが、最後の9錠目の投与前までは辛い痛みが続き、痛み止め(ロキソニン)も併用していました。
9錠目投与後、痛みは治まっています。
歯髄炎ではないのに、抜歯する事に抵抗があり、マイクロスコープの視診を受けることを考えています。
マイクロスコープの視診により、考えうる治療法をご教示いただければ幸いです。
回答1
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2017-08-30 15:07:20
>CT検査受けたとをころ、根の部分に影もなく、歯周病、歯髄炎は認められず
CTで歯根破折を疑う場合は根の先ではなく、根の周囲の「骨」を見ます。
頬側、または舌側の骨の連続性が断たたれている場合、歯根破折を疑います。
>歯髄炎ではないのに、抜歯する事に抵抗があり
近年、当院での抜歯理由第一位は歯髄炎(虫歯)でも歯周病でもなく「歯根破折」です。
むしろ歯髄炎であればきちんと治療すれば抜歯を回避することは可能です。
(よほど放置され、手遅れになってしまった場合は除きますが…)
しかし、歯根破折が確定となると「現状では適切な治療法が無い」ので多くの場合、抜歯が適応となると思います。
>マイクロスコープの視診により、考えうる治療法をご教示いただければ幸いです。
もし、破折歯の保存を考えられるのであれば「VRF接着修復」などを行われている歯科医を探されるのがよろしいかと思います。
ただ、VRF接着修復で臨床成績を発表されている歯科医は世界的に見ても数は少なく、日本国内でも数名だと思います。
参考まで。
CTで歯根破折を疑う場合は根の先ではなく、根の周囲の「骨」を見ます。
頬側、または舌側の骨の連続性が断たたれている場合、歯根破折を疑います。
>歯髄炎ではないのに、抜歯する事に抵抗があり
近年、当院での抜歯理由第一位は歯髄炎(虫歯)でも歯周病でもなく「歯根破折」です。
むしろ歯髄炎であればきちんと治療すれば抜歯を回避することは可能です。
(よほど放置され、手遅れになってしまった場合は除きますが…)
しかし、歯根破折が確定となると「現状では適切な治療法が無い」ので多くの場合、抜歯が適応となると思います。
>マイクロスコープの視診により、考えうる治療法をご教示いただければ幸いです。
もし、破折歯の保存を考えられるのであれば「VRF接着修復」などを行われている歯科医を探されるのがよろしいかと思います。
ただ、VRF接着修復で臨床成績を発表されている歯科医は世界的に見ても数は少なく、日本国内でも数名だと思います。
参考まで。
相談者からの返信
相談者:
kkssさん
返信日時:2017-09-02 15:46:22
櫻井先生、ご回答ありがとうございました。
先ほど、再度歯科医に確認しました。
CT検査では、5月29日の目視での指摘と同様、舌側の歯周ポケットが7ミリ認められている以外は、骨も含めて異常は認められていません。
亀裂は舌側中央外側に縦に1本認められています。
目視では1本の線状です。
縦の亀裂がどの程度下まで続いているか、外側だけでなく内側にも亀裂が達しているかは、詰め物を外していないので未確認ですが、その亀裂がどの程度であったとしても、抜歯すべきとのご意見です。
亀裂の認めらている歯から膿が出ていて、細菌にさらされている状況なので、一刻も早い抜歯が必要との診断でした。
接着修復での治療は奥歯の場合は期待度が低いと言われています。
マイクロスコープの視診を試みるべきか、それをするまで無く早急に抜歯すべき状況であるか、先生方のご意見をお聞かせください。
先ほど、再度歯科医に確認しました。
CT検査では、5月29日の目視での指摘と同様、舌側の歯周ポケットが7ミリ認められている以外は、骨も含めて異常は認められていません。
亀裂は舌側中央外側に縦に1本認められています。
目視では1本の線状です。
縦の亀裂がどの程度下まで続いているか、外側だけでなく内側にも亀裂が達しているかは、詰め物を外していないので未確認ですが、その亀裂がどの程度であったとしても、抜歯すべきとのご意見です。
亀裂の認めらている歯から膿が出ていて、細菌にさらされている状況なので、一刻も早い抜歯が必要との診断でした。
接着修復での治療は奥歯の場合は期待度が低いと言われています。
マイクロスコープの視診を試みるべきか、それをするまで無く早急に抜歯すべき状況であるか、先生方のご意見をお聞かせください。
回答2
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時:2017-09-02 18:13:38
7ミリの歯周ポケットが、どの歯根のどの部位にどれくらいの幅で存在するかによって、亀裂による歯根ポケットなのか歯周病による分岐部病変なのかを判断できると思います。
分岐部病変は治しにくいですが、歯周外科を含む保険の範囲の歯周病治療をすべきだと思います。
亀裂による歯周ポケットであれば、ヘミセクションを行うことにより亀裂のない側の歯根を保存できることがあると思います。
レントゲンを主治医からもらえるとかなり参考になると思います。
分岐部病変は治しにくいですが、歯周外科を含む保険の範囲の歯周病治療をすべきだと思います。
亀裂による歯周ポケットであれば、ヘミセクションを行うことにより亀裂のない側の歯根を保存できることがあると思います。
レントゲンを主治医からもらえるとかなり参考になると思います。
回答3
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時:2017-09-02 18:21:47
神経の生きている歯で歯根だけが割れる事は少ないと思います。
セメント質という歯根の表面組織が剥離してくる事は経験があります。
神経が生きていれば、麻酔をして顕微鏡で見ながら亀裂を削っていってどこまで繋がっているかを確認する事はたまにします。
歯髄に達していれば抜髄を行いますね。
セメント質という歯根の表面組織が剥離してくる事は経験があります。
神経が生きていれば、麻酔をして顕微鏡で見ながら亀裂を削っていってどこまで繋がっているかを確認する事はたまにします。
歯髄に達していれば抜髄を行いますね。
相談者からの返信
相談者:
kkssさん
返信日時:2017-09-02 19:25:39
相談者からの返信
回答4
相談者からの返信
相談者:
kkssさん
返信日時:2017-09-02 23:00:46
柴田先生、ご回答ありがとうございます。
抜歯を避ける事ができるのであれば、是非そうしたいと願っています。
亀裂が認められている歯は画像1の下の奥から2番目の歯です。
この歯の舌側、歯冠部のちょうど中央(歯根部が二股に分かれている部分の上部辺り)に上から歯茎まで縦に1本線状に亀裂があります。
歯茎まで亀裂が認められているために、歯冠部だけの亀裂とは考えにくく、歯根部も亀裂が続いていると想定されます。
仕事の関係で、10月下旬より治療を始めたいのですが、早急に治療をすべきでしょうか?
先日の痛みが今までに経験のない強いものであった事、細菌にさらされている状況との説明があった事などから不安に感じています。
先生のご意見をお聞かせ下さい。
よろしくお願いいたします。
抜歯を避ける事ができるのであれば、是非そうしたいと願っています。
亀裂が認められている歯は画像1の下の奥から2番目の歯です。
この歯の舌側、歯冠部のちょうど中央(歯根部が二股に分かれている部分の上部辺り)に上から歯茎まで縦に1本線状に亀裂があります。
歯茎まで亀裂が認められているために、歯冠部だけの亀裂とは考えにくく、歯根部も亀裂が続いていると想定されます。
仕事の関係で、10月下旬より治療を始めたいのですが、早急に治療をすべきでしょうか?
先日の痛みが今までに経験のない強いものであった事、細菌にさらされている状況との説明があった事などから不安に感じています。
先生のご意見をお聞かせ下さい。
よろしくお願いいたします。
相談者からの返信
回答5
回答6
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2017-09-03 11:40:59
返信3の画像1を見る限り「正常である」とは言えないように思います。
(詳細の言及はネットなので、言葉を濁しますが…)
相談者の注意事項
■ ネット相談でできないこと
診査・診断
医療法第20条『無診察診療の禁止』により、インターネット上で診査・診断を行うことはできません。
これは、たとえこれまでの詳しい経過や写真・レントゲン等の資料からほぼ診断が可能だと思われる場合でも同様です。
>接着修復での治療は奥歯の場合は期待度が低いと言われています。
花瓶を接着剤で修復し、そっと置物としておくのと違い、歯は常に「噛む力に耐える」事が必要となります。
「自分の体重と同じくらいの力がかかる」と言われる奥歯に接着修復にどれくらい期待できるか?という事だと思います。
(詳細の言及はネットなので、言葉を濁しますが…)
相談者の注意事項
■ ネット相談でできないこと
診査・診断
医療法第20条『無診察診療の禁止』により、インターネット上で診査・診断を行うことはできません。
これは、たとえこれまでの詳しい経過や写真・レントゲン等の資料からほぼ診断が可能だと思われる場合でも同様です。
>接着修復での治療は奥歯の場合は期待度が低いと言われています。
花瓶を接着剤で修復し、そっと置物としておくのと違い、歯は常に「噛む力に耐える」事が必要となります。
「自分の体重と同じくらいの力がかかる」と言われる奥歯に接着修復にどれくらい期待できるか?という事だと思います。
タイトル | [写真あり] 右下6番の亀裂で歯根膜炎、マイクロスコープの視診を検討 |
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質問者 | kkssさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 58歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯のひび割れ、破折で抜く予定 根管治療の治療法 その他(写真あり) 根の病気(根尖病変・根尖病巣) 歯根破折 |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。