歯科材料のアレルギー、検査と治療時に使用した材料の開示

相談者: M.YAMAさん (41歳:男性)
投稿日時:2017-11-16 08:08:28
咳や声のかすれを中心とする各種症状が出て(ここで何度かご相談させていただいております)、口の中で金属や薬品のような味がしていることから、金属の歯科材料アレルギー検査をしました。

結果はインジウムで擬陽性が出たのみでした。



そこで質問が2点あります。

【質問1】
アレルギー検査(パッチテスト)は背中の皮膚上で反応を見ています。
口の中という、粘膜でできていて呼吸器・消化器にも通じるような箇所でのアレルギー反応を皮膚の上からで正確に検知できるものなのでしょうか?反応が鈍くなる場合はないのでしょうか?



【質問2】
味がする箇所の金属をセラミックやプラスチックに交換しましたが、咳や声のかすれといった症状は続き、口の中の味も続いており、治療をした歯科とは別の歯科大病院では接着剤等の金属以外の材料のアレルギー検査を勧められました。

このとき、治療の過程でどのような材料を使用しているか(仮詰めのときのものも含めて)、歯科には開示する義務のようなものはあるのでしょうか?


一度電話したときには「一般的な材料を使っているので歯科大なら分かるはず」と具体的な材料名には言及してくれませんでした。
検査は高額で何度も会社を休む必要があるため、事前に自分でも使われている材料についてよく確認てからにしたいのですが、歯科にはどのような言い方をしたらいいでしょうか?

よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-11-16 15:42:06
こんにちは。

歯科材料は多岐にわたるため、すべての使用材料を事前に提示するためには膨大な費用を請求されてもおかしくないと思います。
そのために通常の業務ができなくなり、さまざまな尽力が必要になるからです。
ですから現実的ではないと思います。


もしもご希望なら使用材料名だけ列記してもらいご自身が各メーカーに問い合わせるほうが現実的でしょう。
自分のことは自分でする。これが基本でしょう。
あるいは他人に労力をかけてもらうならばそれ相応に費用を出すことを提示され 合意があればお願いするというのがよいかと思います。

ただしそういう煩雑な業務を誰が請け負ってくれるのでしょうか。

通常は高額な費用でも必要だから提示されているわけですから、アレルギー検査をご自身が受けられアレルギー反応がでたものは使用しないようにしてもらうと言うのが一般的です。

パッチテストは完全なものではありませんし、誤った結果がでる場合もありますがそれが検査んとして一般的です。



味に関しては亜鉛不足があったり、脳や神経に問題があると味覚障害を引き起こすことが知られています。

薬理的な問題がある場合もありますが、第一選択は血液検査などによって亜鉛が足りているのかどうかの診断をしてもらい、保険適用になった亜鉛製剤をとりあえず服用してもらい様子をみることが内科で多くなっているという話が、この前新聞記事で掲載されていましたので味覚障害で受診されるとよいかも知れません。



イーグル症候群の検査はしてもらいましたか?
楔状突起過形成からの症候群ですから、疑いの目をもってレントゲン検査をすれば比較的容易に診断可能なはずです。

個人的な見解ですがこういう人は首が回りにくくなっていて、舌もずっと動きが悪くなっていて様々な不調に繋がっているように考えることができると思います。

なぜそこに石灰形成したのか?ということです。

現実的ではないことを医療関係者に望んでもこれらの人も多忙なわけですからいけないでしょうから、診療項目のあることからある程度絞り混む必要があるでしょう。

何度も会社を休む必要があるのは自分のことですから残念ですが致し方ないでしょう。


医療機関にも診療時間というものがあり、基本的人権は保証されていなければならないわけです。
また、検査には結果が出るまで時間も費用も必要になるものは多いです。

すべてを網羅できる検査はありませんから診断をつけるだけでも総当たりでまだわからないという場合は多く、場合によってはやりようがない場合もあるものですが、症状軽減に繋がることが早く見つかるように頑張ってみるというのは前向きでよいと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: M.YAMAさん
返信日時:2017-11-16 16:13:20
船橋先生

ご回答ありがとうございました。

歯科大病院の方では必要情報は「治療で使用した材料とメーカ」で「カルテに記入されている」というふうに伺いました。

従いまして、私としてはその「カルテ上の情報」を患者から要求されたときに「医院側は拒否できるのか?」が現在の心配の種です。
一度電話をしたときには「医科大病院なら分かるはずだ」という対応だったためです。


口の中の粘膜と皮膚とで反応に差があるのではないかと考えたのは、例えば私はパイナップルやキウイを食べたときにたまに口の中が腫れあがってしまうことがあるのですが、皮を剥いているときに手にそのようなことは起こらないからです。
回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-11-17 15:54:32
治療で使用するものは実際はカルテ記載のものだけに限りません(最終修復物ならばわかるでしょうが)し、各メーカーごとに微量に何を入れてどの配分なのかは普通薬事に通って医療用として出回っているものについては、安全性が国によって保証されているものということですから、アレルギーという特殊事情があれば自己申告して頂きそれに応じて使用可能なもので治療を工夫しておこなうということになると思います。

ですから厳密なことを知りたければ、ご自身が材料をすべて各メーカーに問い合わせることが一番かと思います。
それこそ膨大な仕事量ですしかなりの期間も必要でしょう。



粘膜と皮膚の違いですが以前は皮膚から経皮的に吸収されることはないと考えられていましたが、今は様々なアレルギーについての考察が進んで経皮アレルギーについても認識されるようになっています。

日本でのきっかけはお茶の石鹸といって出回っていた石鹸に小麦が入っていて、それにより多数のアレルギー反応が出た頃から認識されるようになったと記憶しています。

粘膜からの吸収とその反応についても十分理解されていることです。


パッチテストは万能ではないですが今最も主流のアレルギーテストですからそれが一応の目安になっています。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: M.YAMAさん
返信日時:2017-11-23 20:56:25
船橋先生

ご回答ありがとうございました。

材料の一覧は歯科医院の方で今揃えてくださっていて、来週受け取れることになりました。



タイトル 歯科材料のアレルギー、検査と治療時に使用した材料の開示
質問者 M.YAMAさん
地域 非公開
年齢 41歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 歯科金属アレルギー
歯科用材料によるアレルギー
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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