頬の粘膜内の小さな良性腫瘍はそのままでも大丈夫ですか

相談者: ぷれままさん (29歳:女性)
投稿日時:2018-09-13 18:04:34
内頬を指で触って口腔がんのセルフチェックを行っていると頬の粘膜の奥の方に小さな動くしこりのようなものを見つけました。

口腔外科の専門医の先生に診ていただいたのですが、全く問題ない、線維腫か脂肪腫、リンパが少し腫れているようなもので悪いものは全くないと言われました。

安心して帰ったのですが、ネットで見ると良性腫瘍もまれに悪性か化すると書いてあり、切除とかしなくてもいいものか不安になりました。

口腔外科の先生は頬の粘膜は唾液線とか筋肉とか様々ありぼこぼこしてるものだからそんなに触って心配にならないようにとおっしゃっていました。

小さな表面にも出てないような小さな良性腫瘍はそのままにしておいて大丈夫なのでしょうか。


回答 回答1
  • 回答者
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2018-09-14 00:41:34
ぷれまま さん、こんにちは。

ご不安な気持ちは分かります。

しかし、

>口腔外科の専門医の先生に診ていただいたのですが、全く問題ない、

>悪いものは全くないと言われました。

とのことです。

この場合、どう考えても、

「口腔外科専門医による実際の診察の上での判断 >>> インターネット上の真偽不明な情報」です。

ちなみに、

>ネットで見ると良性腫瘍もまれに悪性か化すると書いてあり、

という内容は、個人的な意見としても、医学的に考えて極めて???です。

ご心配な内容は、改めて担当の先生にご確認ください。



※追記(2018/9/14/01:14)

今後、このスレッドをインターネット検索等でヒットして見られる方へ……少々、専門的な内容です。

口腔粘膜に生じる病変で、

・良性病変の「乳頭腫」が悪性腫瘍の「扁平上皮癌」になった。

・良性病変の「色素性母斑」が悪性腫瘍の「悪性黒色腫」になった。

という報告は、確かに散見されます。

でも、これ、ホントかな?? というのは、個人的な感想です。

「乳頭腫」「色素性母斑」両者とも、2017年のWHOが定める「口腔潜在的悪性疾患」(従来の前癌状態前癌病変)には含まれておりません。

個人的な感想ですが、

「乳頭腫が扁平上皮癌になった」

「色素性母斑が悪性黒色腫になった」

というのは、最初の段階の診断において、そもそも「扁平上皮癌」「悪性黒色腫」とすべきケースであったのではないかと思います。

特に、悪性黒色腫が疑われるケースにおいては、旧来は「生検は禁忌」という概念がありました。

しかしながら、現在では、悪性黒色腫ガイドラインにおいて「全切除生検が困難な大きな病変では部分生検を行ってもよい」とされています。

口腔粘膜の疑い症例も、これに準じるべきだと、個人的には考えます。




タイトル 頬の粘膜内の小さな良性腫瘍はそのままでも大丈夫ですか
質問者 ぷれままさん
地域 神奈川
年齢 29歳
性別 女性
職業 主婦
カテゴリ 粘膜の病気・異常
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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