[写真あり] 削らないタイプのラミネートベニアについて

相談者: M1566さん (42歳:女性)
投稿日時:2018-10-11 14:45:38
前歯の根元のエナメル質がなくなり茶色く見えていた所にレジン充填しましたが、変色しかえって汚く見えているため、審美的に美しくしたいです。

今後何度もレジンを繰り返してもいずれ変色するでしょうし、そのたびに歯を削ると、元の歯へのダメージが酷くりますよね。

次回はレジン充填の上から、emax、ルミネアーズ、durathinなど削らないタイプのセラミックラミネートベニアを検討していますが、どんなメリットやデメリットがあるでしょうか?

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回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2018-10-11 21:50:47
こんばんは。

写真拝見いたしました。
おそらく甘党でお菓子が大好きではありませんか、もしそのような食生活ならお菓子を減らすことが先になります。

参考
WHOの糖類摂取量に関する新ガイドライン https://www.japan-who.or.jp/event/2015/AUTO_UPDATE/1503-2.html

回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2018-10-11 22:34:15
こんにちは。前歯の根元のエナメル質は溶けてなくなったのでしょうか?
歯磨きが上手くなかったのかもしれませんね。

虫歯になったら前歯の場合保険治療でレジン充填してもらえますが樹脂は着色しやすくまた、樹脂と歯面の接着に用いるボンディング剤は着色や変色を起こしやすいので継ぎ接ぎした感じがするようになり審美的に悩まれる事になっている方が割と多くおられるでしょう。

それをカモフラージュする方法として最も侵襲が少ない治療法が歯を削らない極薄ベニア治療になるでしょう。

e.maxで作るスーパーシンベニアやその1代前の素材で作るルミネアーズ(アメリカには新しいバージョンもあります)やアメリカで行っていた先生がいたdurathinベニアというセラミックの極薄ベニア治療というものがあり一本10万円前後からという自費治療法ですね。

私もe.maxやジルコニアでそういう治療を多く行っていてスーパーエナメルの名称でツケ爪感覚の審美治療法を普及させる事を行っています。


これらの治療法のメリットはご自身の噛み合わせやガイドを基本変えないので馴染みやすいということや、ご自身の生活習慣や嗜好に馴染まなかったら削り取れば元の歯に戻れる可逆的な治療が基本という点です。

また前の見えるところをすっかり人工物でカモフラージュ出来るのですっかり綺麗になれること、人工物がセラミックであれば(セラミックではなく安価なハイブリッドレジンで作っている別のネーミングの治療もありますが)汚れが全く付きにくくなるので非常にお手入れが楽になる事、歯の形まで多少であれば変えられるので素敵なスマイルラインが作り出せる事(アメリカではモデルさんがよくしています)、歯を基本削らないので(出っ歯の部位であれば削って修正してもらうことも出来ますが)セラミックができるまで仮歯が要らず麻酔が要らないので気軽に治療を受けられるという点等行っていて非常にメリットは大きいと実感しています。

弱った歯の補強にもなります。

もしも歯の表にそれらを貼り付けた後で貼付けていない横や裏から虫歯になっても表には響かないのその後も綺麗でいられる点は非常に良いと思います。

デメリットは隣接面に継ぎ目があるのでフロスを習慣化してもらう必要がある、全く削らないのであれば出っ歯の部分がより出っ歯になる(少し削ってもらうと大丈夫ですが)前歯でガツンと蟹の甲羅等を齧れなくなる(流石に割れたり欠けたり外れたりするでしょうから)くらいでしょうか。ですからセレブの治療法と言われていたりします。
(やり変えてもらうのも10万円くらいはしますからね)。

また、ガイドの調整が下手な先生に当たるとトラブルがある事や接着治療になるのである程度上手く行ってもらわなければ隙間から色素が入ったりしてトラブルになる等がありますから慣れた先生にしてもらった方がよいでしょう。

極薄ベニアは技工代が高いですし(durathinベニアはとても高かったです)治療費も高いですから行ってくれる歯科医院でまずよくご相談される事が必要でしょう。

安価な物ではレジンやハイブリッドで行ってくれるところもあるでしょう。その場合は接着や調整は楽だと思いますがお手入れ次第で汚れ易くなり歯茎のダメージに繋がるので歯周病に気をつける必要が生じるでしょう。

いずれの治療もメンテナンスと定期検査は必要でしょう。

加齢により歯茎の位置が変わると自分の歯面表に継ぎ目が出てくるのでまた貼り替えるようになるでしょう。

口元が引っ込んでいて寂しい人は法令線も消えるのでよいのですが、元々口が閉じにくい人は少し(0.3mm程度)削って極薄のものを貼ってもらったほうがよいでしょう。

歯をまったく削らないで行うと一回り(最低でも0.3mm程度は(継ぎ目部は移行的になっていますが)大きくなるのでそのあたりをどのようにしたいのか?について、必ずモックアップというリアルシュミレーションを行ってもらうことがよいでしょうね。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: M1566さん
返信日時:2018-10-12 12:17:32
山田先生
甘いものはそれほど食べないのです。
医師からは噛み合わせの強さか歯ブラシの強さではないかと言われたことはあります。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: M1566さん
返信日時:2018-10-12 12:24:57
大変詳しいご回答ありがとうございました。
とても参考になりました。
東京からですが、岡山まで伺おうかと考えています。

ご回答に対して、いくつか追加で質問があるのですが宜しいでしょうか?

●可逆的とのことですが、接着剤を削り取る時にダメージはなく本当に天然歯(レジンは充填していますが)に戻れるのでしょうか。

●emax、durathin、ジルコニアそれぞれの違いが知りたいです。また現段階でもっともおすすめの方法が知りたいです、


●私は外科的矯正で上顎が引っ込みすぎて寂しく見えてしまっているクチで、むしろ前に出したいのですが、この場合元の歯との段差が大きくなることでデメリットはありますか?
継ぎ目が移行的ならば問題ないですか?

お忙しい中、本当にありがとうございます。
回答 回答3
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2018-10-12 14:39:42
岡山までお越しにならなくても全国に加盟歯科医院があります(東北、北海道、北陸にはまだありません)

通常、矯正治療を行う際にブラケットを歯面につけますよね?あれもジルコニアセラミック、プラスチック、金属がありますが用がなくなれば外します。

それと基本同じようにお考えになれば矯正治療を行っておられたならばおわかりになるでしょう。

ブラケットを外した歯面は虫歯になりにくくなりますよね?薬液処理して歯面を樹脂でコーティングした事と同じになるからです。

逆にコーティングされていない歯面はきちんと歯磨きが出来ていなければ容易に虫歯になります。
もしかしたらM1566さんの歯頸部に連続してみられる虫歯はそれが原因だったのでしょうか?

それとも噛み合わせが悪かった為にマイクロクラックが入って歯磨き圧程度でエナメル質を失っていったのでしょうか?


e.maxとジルコニアは素材の違いです。
下地が綺麗な方にはe.maxで十分でしょう。
価格も割安ではないかと思います。

ジルコニアシンベニアは出来る歯科医院が少ないように思います。素材としてはジルコニアのほうが上です。

強度も綺麗さも上です。

下地処理をしっかりして下地が少し透けても審美性を阻害しないようにしておけばe.maxで十分でしょう。

durathinベニアは技工作製先が違うと名前が違うのと同じと考えればわかりやすいでしょうか?
陶磁器の窯元が違うとネーミングが違うのと似ていますね。

どこのラボに作らせるか?でノウハウも違えばちょっと素材も違うし情報量も違うのです。
アメリカ審美歯科学会の先生がやっていたと思いますが日本で取り扱ってやってくれる歯科医院があるのですか?

継ぎ目が移行的であれば問題はないです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: M1566さん
返信日時:2018-10-13 14:56:04
詳しいご説明ありがとうございます。

エナメル質が無くなった原因は、サイドに関しては噛み合わせにやりマイクロクラックが入り歯ブラシ程度で取れてしまった、という説が濃厚です。

実際歯ぎしりしてた時もありますし横の歯にはクラックも入ってます。ですが、前歯1番は強く噛み合う場所ではないので何故なのだろうと思っています。

durathinは海外(アメリカや東南アジア)の歯科で見ました。

極薄セラミックベニアは色々細かい違いはあるようですが、平均してどのくらいの期間貼り替えずに持つものですか?

また、削らずに貼った場合、前に出ることで結構印象は変わりますか?
人からは気づかれない程度ですか?

私は歯が多少前に出気味のほうが華やかだなと思っています。
回答 回答4
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2018-10-13 21:48:17
どんな治療でもそうですが平均は取られていないと思います。ケースによって異なるからです。

また都度その時代の最新の接着システムを使うでしょうから臨床経過は過去20年以上持っていたというケースレポートを元に考える事が出来るくらいでしょうか。

全く新品の型採りして最適な状態を何年維持出来るのか?に関しては5年以上は確実に保っているという事くらいしか私にはわかりません。

嫌になったり駄目になったらその時簡単に何回でもやり変えられる侵襲がない審美治療という事になりますから気軽に受けられる方が選択されればよいのだと思います。

例えば一本10万円のものを8本貼って5年綺麗ならば1日440円、1本55円の価値だったというくらいのものにはなりますね。

審美治療なので経済的に無理ならばされなくて良いのだと思います。

削らずに貼るという事は前に少し出て一回り大きくなるということですからそれで良いのか?については必ず有料でもリアルシュミレーションをしてもらうとよいでしょう。

歯を0.3ミリ削って貰えば出ることはないのですからどの程度ならご自身に似合うのか?についてはセラミックを作る前に(高い技工代金が発生する前に)モックアップで実際に確認され決定されるのが良いと思います。

そのステップは省かないのが通常だとは思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: M1566さん
返信日時:2018-10-15 01:41:21
お忙しい中、ご返答ありがとうございます。

実は今日、タイ・バンコクのクリニックでカウンセリングを受けました。
日本で治療するかこちらで治療するか検討中ですが、まずは話を聞いてみようと思ったのです。

「歯を削らずにルミネアーズ、durathin、e.max.pressなどでベニアができる」と書いてあったのですが、いざ行ってみますと、0.5mmは歯を削らねばならない。と言われてしまいました。

削らずにできるのは元々歯に隙間がある人だ。
あなたのように隙間なくきれいに並んでいる人だと、ベニアのスペースがないし、うまく接着されず、無理にやっても長持ちしない。と言われました。

0.5mm全体に歯を削るので可逆的ではないが、今までベニアをした人は、一度美しい状態を作ってからまた元の歯に戻したいなどと言う人は自分の経験上皆無だった。

結局外すことはなくずっと貼り替え貼り替え続けていくのだから…とのことです。
そうなのでしょうか?

ドクターは東京医科歯科大で学んだという30歳ぐらいのタイ人先生でした。
ふなちゃん先生のご回答で明るい希望を見出したのに、…と困惑しました。

また、ベニアをやるとしたら削ると同時にホワイトニングをしてその色に合わせたレジン交換をしてからになると言われました。
ふなちゃん先生のご見解をお聞かせいただけたら嬉しいです。

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回答 回答5
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2018-10-15 09:43:16
そうですね。
治療コンセプトの違いと技工操作上の違いでしょうね。

歯を削らなければ一回り大きくなりますから部分的に削った方が良い人は多いでしょうね。
モックアップでバランスが上手く取れるかどうかでしょう。

一回り0.5削ると言うのは形態を今の状態から全く変えない場合になるのではないでしょうか?

通常はワックスアップしてきちんとモックアップしてガイドグルーブ作ってそれを元に削ってという事をするのがシンベニアです。

また、ルミネアーズもdurathinベニアもe.max pressも透過性を売りにしているのですから一周前面同じ厚みに削らなければシェード選択と素材選択が狭い範囲では極薄物を貼れば色ムラとして出ますからガイドグルーブを作って容赦なく同じ厚みで歯を削られる必要があります。

また下地色を拾うので術前にホワイトニングしてレジンをやり変え下地色の色上げをしておくのは当然です。

そこでジルコニアシンベニアのメリットが出てきてシンベニアは透過性が低いので修復物の厚みにムラがあったり下地色にムラがあったりテトラサイクリンでも綺麗に遮蔽してくれるのです。

ただ、ジルコニアでシンベニアを作ってくれるラボは限られますし透過性が低いジルコニアでありながら天然歯以上の色出しが出来る技工士は限られますから世界でも行ってくれる歯科医院は少ないはずです。

スーパーエナメルの加盟歯科医院には世界から日本人が来られていますがそれはそこでしか出来ない治療だからでしょう。
ジルコニアの接着にはノウハウがありますからほとんどの歯科医院が出来ない筈です。

普通のシンベニアではマージンを作りに行くつまり歯にステップを人為的に作りに行く治療が良しとされていますがそれもどうかなーと思っています。

一旦ステップを人為的に作れば後戻りは出来ませんから永遠に数十万円単位で費用がかかる事が約束されたようなものですからね(グレードを落としたくなければ)。

歯を削って修復物用の隙間を作れば作るほど技工操作上の自由度は上がりますがその分エナメル質を無くすことになっています。

歯のエナメル質は再生しませんからコンセプトの違いは大きいと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: M1566さん
返信日時:2018-10-18 16:30:38
ご回答ありがとうございます。

二度と後戻りができないのはちょっと怖く感じます。
実際は一度美しい状態を覚えると元に戻そうという気も起きなくなると言われましたが…。

外見的に一回り大きくなるのは構わないとして、海外医師のいうように削らないと接着も難しいというのは事実なのでしょうか?

また、できる歯科医院も少なく金額的にも高額ではあるが、今の所性能的に最もおすすめなのはジルコニアシンベニアでしょうか。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2018-10-19 14:09:18
>甘いものはそれほど食べないのです。

お菓子の食べ過ぎでなければ楔状欠損に充填したCRが剥離して着色したものと考えます。

>医師からは噛み合わせの強さか歯ブラシの強さではないかと言われたことはあります。

かみ合わせの強さで変色はしないでしょう、歯ブラシの強さはかなりありそうですが明らかにわかるのはフェスツーンと歯肉の退縮がある右下2番3番と楔状欠損がある左下4番です。
もしかすると左上3番は楔上欠損を充填したのかもしれません。

参考
フェスツーン http://yamadashika.jugem.jp/?search=%A5%D5%A5%A7%A5%B9%A5%C4%A1%BC%A5%F3&x=0&y=0
楔状欠損 http://yamadashika.jugem.jp/?search=%DC%B8%BE%F5%B7%E7%C2%BB&x=51&y=10




タイトル [写真あり] 削らないタイプのラミネートベニアについて
質問者 M1566さん
地域 非公開
年齢 42歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ ラミネートベニア
材料・機材関連
その他(写真あり)
回答者




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