右上6.7番、銀歯の歯間研磨について

相談者: にしのんさん (35歳:女性)
投稿日時:2019-01-22 12:23:34
お世話になります。


右上6番と7番の歯間に虫歯ができ、銀歯を付けていただきました。
フロスを通すと糸がささくれたり、切れたりします。

この状況をお伝えしたところ

「歯と補綴物の間に段差ができている為、一旦壊してやり直す」

とおっしゃり、新たに歯を削り、再度銀歯を作り直しました。

しかし、新しい銀歯に変えてもフロスが切れる状態は変わらず。
天然歯のときは当然問題なく通っていたため、補綴物もしくは削った歯に問題があることは明確です。

やり直して、新たに歯を削り「これで大丈夫です」と断言したにかかわらず変わらないという状況から、医師に強い不信感をいだき、他院で治療を引き継いでいただこうと思っています。

さすがにこの短期間で2回も補綴物をやり直すという状況は回避したい為、極力歯の研磨で対処いただきたいと思っておりますが、こういう医療用ヤスリにも色々厚み、種類があるようです。


ご質問です。

保険適用有無
歯間の研磨で専用の器具(ストリップス?)を使う場合、保険適用されるのでしょうか?

・病院選び
こういう器具は、小さな歯科でも一通りすべて取り揃えているものなのでしょうか?
それとも、それなりに大きな開業医、大学病院でなくてはダメなのでしょうか?

以上となります。
お忙しい中恐縮ですが、よろしくお願い申し上げます。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2019-01-23 12:06:51
>・保険適用有無
>歯間の研磨で専用の器具(ストリップス?)を使う場合、保険適用されるのでしょうか?

保険適応にはなると思います。


>・病院選び
>こういう器具は小さな歯科でも、一通りすべて取り揃えているものなのでしょうか?
>それとも、それなりに大きな開業医、大学病院でなくてはダメなのでしょうか?

普通はあるように思いますが…。
(僕の普通が普通ではない可能性もあるので、100%とは言い切れません)

回答 回答2
  • 回答者
クレア歯科クリニック(杉並区阿佐谷北)の平岡です。
回答日時:2019-01-23 23:07:34
あきもとさん、こんばんは。

基本的には櫻井先生のおっしゃるとおりですが、保険適応になるというよりは保険点数は「ない」ので、そのような治療は初診料の範囲内で、善意でタダでやってあげるということになるかと思います。

タダの治療をきちんとやってくれる歯医者さんに巡り合えるかどうかということになるかと思いますが、そのようなことですので、その結果がどのようなものになったとしても(例えば治らない、削りすぎてスカスカになった、さらに悪くなった)ある意味仕方ないかな思います。タダでやってくれるだけありがたいと、その時思えるならいいですが、多分そうはならないですよね?

一番簡単確実にできそうなのは、やはり作り直すことだと思いますよ。
ただでさえ治療しにくい上の6番と7番の間を、しかも硬い金属の修復物だけを研磨してフロスがひっかからなくするなんて、作り直すのに比べて相当難易度の高い治療になると思います。



余談ですが、フロスをやることはとてもいいことだと思いますが、保険治療でフロスがひっかからないような治療を求めるのは、ちょっと求めるレベルが高すぎかもしれません。

世間一般で見る保険のレジン充填インレーなどは、フロスがひっかかったりほつれるものが多いです。(クラウンはそれほどでもない)
ではなぜ問題にならないかというと、多分フロスをする患者さんが少ないのが一番の理由かと思います。

当クリニックでは患者さんにフロスを指導している手前、フロスがひっかかるような治療をしたらすぐに患者さんにバレてしまうので、ほぼ100パーセントフロスがひっかかるような治療にはなりませんが、患者さんに100パーセントフロスがひっかからないようにしてくださいと言われたら、(現にそのような患者さんは何人かいらっしゃいました)そのように努力しますが、100パーセントの保証はできないので、もしそうだったら自費でお願いします。
とお話します。

ご参考になれば幸いです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: にしのんさん
返信日時:2019-01-24 12:39:28
櫻井先生、平岡先生
お忙しい中ご返信をいただきありがとうございます。

平岡先生

保険治療でフロスがひっかからないような治療を求めるのは、ちょっと求めるレベルが高すぎかもしれません。

正直、驚きました、そんなに難易度の高い治療なのですね。
自身は他にも金属インレーがいくつかありますが、問題なくフロスは通っている為、通って当然と思っておりました。

>100パーセントの保証はできないので、もしそうだったら自費でお願いします。とお話します。

セラミックや金の方が調整がしやすいという意味でしょうか。
それとも保険内ではそこまで時間をかけていられないという意味でしょうか。
回答 回答3
  • 回答者
クレア歯科クリニック(杉並区阿佐谷北)の平岡です。
回答日時:2019-01-24 13:47:19
あきもとさん、こんにちは。

難易度が高いというか、丁寧にきちんと施術しなきゃならないということです。
レジン充填ならばほぼドクターですが、インレーなどであればドクターはもとより技工士も、もし型取りやセットを歯科衛生士等に任せるのであればその人たちも、その治療に携わるすべての人がそれ相応の技術と丁寧さで治療を行わないと、きちんとあったものはできないです。

ご存知のように保険治療は非常に報酬も安く、またやったかやらないかで報酬が支払われるので、それを丁寧にやるかどうかは全く評価されません。
それは歯科医師のみならず、歯科技工士衛生士など、保険治療に携わるすべての人にも言えることです。

そのような報酬体系で、それなりの治療で妥協するような医療従事者がいたとしても不思議ではないと思いますし、実際に多くの患者さんのお口の中を拝見すると、そのような治療の方が多いように感じています。

しかしながら、上記のような状況ですので、そのような治療を責めるようなことはできないのではと思っています。

>>100パーセントの保証はできないので、もしそうだったら自費でお願いします。
>>とお話します。

セラミックや金の方が調整がしやすいという意味でしょうか。
>それとも保険内ではそこまで時間をかけていられないという意味でしょうか。

上記と同じことですが、材料による差も多少はありますが、それよりもどれだけ納得いくまで手間暇をかけられるかというところにつきます。

保険の金属でも、自費治療として、自費治療と同じ手間暇をかければ、それ相応のものが出来上がります。
100点を目指す手間は、60点や90点を目指す手間の何倍も手間暇がかかります。

逆もまたしかりで、自費の材料を使っているだけの自費治療では、保険のものと精度も持ち具合も大差ないでしょうね。

ご参考になれば幸いです。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2019-01-24 15:12:25
あきもと さん、こんにちは


>自身は他にも金属インレーがいくつかありますが、問題なくフロスは通っている為、通って当然と思っておりました。

インレーのマージンの不適合には、削った歯面よりはみ出しているオーバーマージンと、削った歯面を全て覆っていないアンダーマージン、大きな隙間がありセメントで補っているオープンマージンがあります。

このうちセット直後でフロスが切れるのはオーバーマージンだけです。
フロスが切れないからといって適合が良いとは限りません。


>右上6番と7番の歯間に虫歯ができ、銀歯を付けていただきました。

もし、6番7番のどちらもインレーにしたのなら、フロスの使用はあまり意味がありません。
フロスで磨ける面は凸面で、どちらも金属になっているならフロスは必要ないでしょう。

一方の歯だけで、隣接する歯が天然歯なら使用した方が良いでしょう。

もし両方とも金属なら、インレーと歯質との境を磨かなければならないので、フロスより歯間ブラシの方が有効です。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: にしのんさん
返信日時:2019-01-24 15:48:58
ご返答をいただきありがとうございます。

>小牧先生

アドバイスをいただきありがとうございます。
歯間ブラシは入らない歯があったり、すぐ折れてしまったりと取扱が難しく、怠けがちだったのですが再度トライしてみようと思います。


>平岡先生

歯科医師の本音をお話いただきありがとうございます。
患者にとってはショックな話かもしれませんが、ボランティアでなくお仕事としてされている以上、仕方のない事なのだと思います。



タイトル 右上6.7番、銀歯の歯間研磨について
質問者 にしのんさん
地域 非公開
年齢 35歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 保険のクラウン(奥歯:銀歯)
クラウン(差し歯・被せ)のトラブル
デンタルフロスが引っかかる
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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