8才、シーラントをしている6歳臼歯の溝の着色

相談者: やきぷりんさん (38歳:女性)
投稿日時:2019-02-03 21:30:57
8歳の子どもの6歳臼歯(左下)の溝の着色について、質問をさせてください。

6歳臼歯(左下)が生えきった6歳6ヶ月にシーラントをつけ、その後3ヶ月毎に歯科にてシーラントのチェック・フッ素塗布を行ってきました。

先日この6歳臼歯の溝の一部のシーラントが欠けていることに気が付き歯科受診すると、虫歯になっているとのことでした。
3ヶ月前には問題なしだったのに、この3ヶ月間の間で虫歯を作ってしまったことに大変ショックを受けています。

今はまだ削る段階ではなく、引き続き仕上げ磨きと共に食生活の見直しの指導を受けました。

毎朝・毎晩仕上げ磨き(晩は必ずフロスも使用)をしていましたが、ワンタフトブラシは使わず、通常の歯ブラシで仕上げ磨きをしていたので汚れが充分に落とせなかったのかと落ち込んでいます。
今更ながら、仕上げ磨きの際はワンタフトブラシも併用したり、再度子どもにお菓子の食べ方・歯磨きの仕方について話をしました。

私の仕事の都合で下校後は学童保育に通い、そこでは毎日市販のおやつが出ます。
おやつタイムが設けられており、おやつは強制的です。

また、なかなか夫の理解が得られません。
私の仕事などの都合上、夫に子どもを預けた際はジュースやお菓子を与えられダラダラ食べをさせているようです。
何度言っても理解してもらえません。

私も一緒に外食に出かけた際も、飲み物はお茶にしてと頼んでも夫は子どもにジュースを飲ませます。
子どもも夫も私の言うことには耳を傾けません。

ですが、これらのことを防げなかった私に責任があります。
もっとしっかり話をしたり、強く止めておけばよかった・・
いくら歯磨きや検診を頑張っても食生活がこれでは・・

私もおやつは与えていたので夫ばかりは責められません。
1日1回だけとおやつを決め、おやつ後には必ずお茶を飲ませるようにしていましたが、やはりこれもよくなかったのだと思います。

夫には再度話しをし、虫歯になった歯をこれ以上進行させないために協力をして欲しいと頼みました。



話が長くなりました。

歯科からは、この溝の着色がある部分にはシーラントはつけられない。
今後はフッ素塗布と経過観察になると言われましたが、色々検索すると着色の上からシーラントをするところもあることが分かりました。


質問なのですが、

@この判断・治療は歯科によって異なるのでしょうか。

A私としては、シーラントの欠けがあることで汚れが溜まったり清掃がしにくくなることが心配です。
可能であれば、この溝の上からも再度シーラントをしてもらえた方がよいのかなとも思うのですが、やはりしない方がよいのでしょうか。

Bこれまでにもシーラントが欠けて付け直すことが数回ありましたが、シーラントはこれほどに欠けたり剥がれやすかったりするものでしょうか。


どうぞ、よろしくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2019-02-04 05:23:03
やきぷりん さん

おはようございます。
おいしそうな名前ですね。

>@この判断・治療は歯科によって異なるのでしょうか。

一応、クリニックにより判断は異なると思います。

>A私としてはシーラントの欠けがあることで汚れが溜まったり清掃がしにくくなることが心配です。
>可能であればこの溝の上からも再度シーラントをしてもらえた方がよいのかなとも思うのですが、やはりしない方がよいのでしょうか。

着色があるようですが、削るほどでもないとご説明があったわけですから、極初期の白い変色か、さらに進んだ黄色や茶色の変色でしょうね。

こういう状態でブラッシングは難しいと思いますので、ブラッシングしやすい状態にシーラントを行って頂いた方がより安心だと思います。

>Bこれまでにもシーラントが欠けて付け直すことが数回ありましたが、シーラントはこれほどに欠けたり剥がれやすかったりするものでしょうか。

そうですね。
何歳から行われているのかわかりませんが(数回は多すぎると思いますので)、通常噛み合わせの面につけすぎると、噛むことで取れやすくなります。

2016年の研究ではシーラントは平均4年くらい取れていないらしいですが、子供さんによって異なると思います。

もともと、上下の顎の歯の間にそれほど多くのスペースはないですから、取れても不思議ではありません。
2000年までの研究ではシーラントをやってもやらなくても、虫歯が出来る割合は同じと報告されているくらいです。

シーラントをやって、取れた場合は、やらない場合よりも状態が悪くなっていると報告されています。

まさに やきぷりんさんの 経験されたことなのですが、オススメは、シーラントを行ってもらって、ブラッシングしやすい状態を作った上で、虫歯のリスク管理をきちんとしていくことですね。

6歳で虫歯が1本ある子供さんは、リスクの高い ECC という分類に含まれます。
(ECC: Early Childhood Caries)

生活の状態を文面から想像しても、リスクの高い、協力が得にくい環境で、奮闘されている様子ですので、やはり、これからも仕上げみがきをしっかりされて、その際にシーラントが取れていないかどうかをしっかりとチェックしていくことが重要ですね。

2人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2019-02-04 11:43:54
ご相談ありがとうございます。

>@この判断・治療は歯科によって異なるのでしょうか。


そのとおりです。



>A私としてはシーラントの欠けがあることで汚れが溜まったり清掃がしにくくなることが心配です。


よくあることですけれども、それが最も困ることです。
もともと自然で、健康だったはずだからです。



>可能であればこの溝の上からも再度シーラントをしてもらえた方がよいのかなとも思うのですが、やはりしない方がよいのでしょうか。


欠けた状況や受けた治療にもよります。

いずれにしろ、さらに難しい治療となってしまいます。
きほんてきには、もうこれ以上悪化させないことが本当の予防となります。



>Bこれまでにもシーラントが欠けて付け直すことが数回ありましたが、シーラントはこれほどに欠けたり剥がれやすかったりするものでしょうか。


よいことに気がつきましたね。
6歳臼歯(6番)の咬合面に、シーラントは禁忌症だからです。


ちなみに、大脳も含めて心身の健康な発育にとって最も重要で、最も効果が高い方法があります。
学校の成績も上がると論文もでている秘訣です。

それは、硬めの食品を、美味しく、よく噛む、という咀嚼です。
これは成人にとっても、寝たきりなどを予防する効果があると言われています。


そういうだいじな咀嚼は主に6番で行います。
とくに成長期の子供は世界中みんな6番です。

(難しい専門語では咀嚼の中心は主機能部位ともいわれています。)


歯の噛む部分の形には山と溝があります。
溝には、専門的な名前で言えば「溝」と「裂溝」との2種類あり、裂溝は主に6番だけにでき、これによりほんとうの咀嚼ができる設計になっています。

なにしろ6番の歯の形はすごいんです。

生物の進化のなかで、数億年をかけた歯の設計のやりなおしがやっと約3000万年前に煮詰まり、今の6番の歯の形になりました。
そして、その歯に合わせて約700万年前に人類が誕生し、かつ進化して、絶滅を逃れてきたほど大事な生きるための重要な臓器だからです。

つまり人間よりも6番の歯が先にできていたんです。

そうおもえば、よくシーラントが取れるということは、お子さんが本能にしたがい、生きるために6番できちんと咀嚼している証拠です。
生きるために咀嚼を邪魔するシーラントをはじき飛ばして食べている、ということです。


またおいしく食べることが重要と論文がでていますから、ご主人と一緒においしいものを食べていることは素晴らしいことです。

一人ご飯は、「いただけません」。
あるいみで、ご主人に感謝してもいいくらいです。

必死に、6番を大事にしましょう。

ほんとうの予防とは、その子が持てるものを精一杯引き出すように成長をうながし、自然に生きる力を引き出し、人工的にジャマをしないこととも言えます。

成長発育・介護の予防など、人間の体のことをよく知れば、余計なことはしないほうが良いので、ぎゃくにとても簡単になります。
よく相談しましょう。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: やきぷりんさん
返信日時:2019-02-04 12:35:35
宮下先生

宮下先生、お忙しい中ありがとうございます。
シーラントが欠けた部分は歯の1番奥の溝の部分なので、子ども本人では清掃は難しいように感じています。

朝晩は私が仕上げ磨きをするのですが、それだけでは虫歯の進行を防ぎきることが難しいと心配です。
清掃しやすいようにシーラントを付け直し、虫歯リスクを管理することを検討したいと思います。

やはり虫歯リスクが高い環境ですよね。
夫の理解を得られるように引き続き話をしたいと思います。
私自身も食生活の改善や仕上げ磨きを頑張ります。
シーラントのメリットだけをみて、デメリットまで理解していなかったことが悔やまれます。
もっと詳しく調べておけばよかったです。

よかれと思ってシーラントをした永久歯が虫歯になってしまい大変ショックを受けています。
子どもには申し訳ない気持ちでいっぱいです。

重ね重ね質問をして申し訳ないのですが、欠けた部分に再度シーラントを付けた際、その下で虫歯が進行する可能性はあるのでしょうか。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: やきぷりんさん
返信日時:2019-02-04 12:47:29
さがら先生

さがら先生、お忙しい中ありがとうございます。
6番の歯の歴史、初めて知りました。
いかに重要な役割をしている歯なのかが分かりました。
ずっと大切にしていきたいと思います。

かかりつけの歯科ではシーラントのメリットだけ説明を受け、歯の溝が深い我が子にはシーラントは必要と言われ、何も考えずシーラントをしてしまいました。

私自身がもっとシーラントについて情報を集めて判断すればよかったです。
シーラントがこんなにも取れやすく維持が難しいとは思いませんでした。

これからもシーラントが取れるたびに、ヒヤヒヤしたり虫歯の心配をしたりしなければならないことに落ち込んでしまいます。

我が子は睡眠中の歯ぎしりもあるので、この歯ぎしりもシーラントが取れやすい一因なのかもしれません・・
自然に勝るものはないのですね。

自分の歯で食事をする楽しみを家族で味わいながら、これ以上虫歯リスクを上げないように食生活・仕上げ磨きの仕方を見直すと共に子ども本人にも食生活・歯磨きの大切さを伝えていきたいと思います。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2019-02-04 16:23:41
やきぷりんさん

ご質問ありがとうございます。

>欠けた部分に再度シーラントを付けた際、その下で虫歯が進行する可能性はあるのでしょうか。

しっかりと充填されているならば、可能性は低いと考えて良いでしょう。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: やきぷりんさん
返信日時:2019-02-04 20:53:19
宮下先生

重ね重ねありがとうございます。
そうなのですね。
しっかり充填されていれば可能性は低いのですね。

週末に予約が取れたので、歯科の先生としっかり話をしてみようと思います。
この一件で改めて歯の大切さを思い知りました。
これからは子どもの歯をしっかり守っていきたいと思います。

宮下先生、ありがとうございました。



タイトル 8才、シーラントをしている6歳臼歯の溝の着色
質問者 やきぷりんさん
地域 非公開
年齢 38歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ シーラント
歯の変色・着色
子供(子ども)の虫歯
子供の歯の変色・着色
回答者




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