虫歯治療、ドッグベストとMTAについて
相談者:
mituさん (20歳:男性)
投稿日時:2019-03-16 19:37:50
虫歯治療に関してドッグベストとMTAについて調べています。
まず、ドッグベストはアメリカ生まれということで日本では、取り扱っている歯科医院もあり、情報もあります。
しかし、アメリカでは現在どこまで普及しているのかと疑問に思い調べてみたものの一つもそれらしい情報がありませんでした。
一方、MTAについては、アメリカでも使われており文献もあります。
アメリカ生まれのはずのドックベストはアメリカでは使われていないのでしょうか?
また、ドッグベストは虫歯治療、MTAは根管治療で使うというものだと思っているのですが、MTAも虫歯治療に使うことは可能なのでしょうか?
ドッグベストとMTAの違いがよく分からないため教えて頂きたいです。
まず、ドッグベストはアメリカ生まれということで日本では、取り扱っている歯科医院もあり、情報もあります。
しかし、アメリカでは現在どこまで普及しているのかと疑問に思い調べてみたものの一つもそれらしい情報がありませんでした。
一方、MTAについては、アメリカでも使われており文献もあります。
アメリカ生まれのはずのドックベストはアメリカでは使われていないのでしょうか?
また、ドッグベストは虫歯治療、MTAは根管治療で使うというものだと思っているのですが、MTAも虫歯治療に使うことは可能なのでしょうか?
ドッグベストとMTAの違いがよく分からないため教えて頂きたいです。
回答1
東京国際歯科六本木(港区六本木)の宮下です。
回答日時:2019-03-16 20:01:49
TANAKAK さん
こんばんは
個人的には、私は患者さんにはどちらもお勧めしておりません。
ドッグベストはお調べになられたように、どこにも科学的な研究は発表されておりません。
(おそらく、ドッグベストでなくても他のセメントでも同様の効果が得られると思います)
MTAは研究はありますが、神経が露出したような場合に元々は使われ始めました。
穿孔部にも使用されます。
根管には使用すべきではないと思います。
理由:
両者とも、歯質に接着性がありませんので、虫歯の治療でしたら、私はもう少し接着性の高い別の材料を用います。
ごめんなさい。
他の先生の回答をお待ちください。
こんばんは
個人的には、私は患者さんにはどちらもお勧めしておりません。
ドッグベストはお調べになられたように、どこにも科学的な研究は発表されておりません。
(おそらく、ドッグベストでなくても他のセメントでも同様の効果が得られると思います)
MTAは研究はありますが、神経が露出したような場合に元々は使われ始めました。
穿孔部にも使用されます。
根管には使用すべきではないと思います。
理由:
両者とも、歯質に接着性がありませんので、虫歯の治療でしたら、私はもう少し接着性の高い別の材料を用います。
ごめんなさい。
他の先生の回答をお待ちください。
相談者からの返信
相談者:
mituさん
返信日時:2019-03-16 20:56:02
回答2
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時:2019-03-16 21:07:31
歯髄保護としてのMTAセメントの使い方はあると思います。
これは虫歯治療の一分野だと思います。
・歯髄温存療法
・歯髄間接覆髄
・歯髄直接覆髄
にも、MTAセメントは使えると思います。
日本歯科保存学会が虫歯治療に関するガイドラインを出しています。
これは虫歯治療の一分野だと思います。
・歯髄温存療法
・歯髄間接覆髄
・歯髄直接覆髄
にも、MTAセメントは使えると思います。
日本歯科保存学会が虫歯治療に関するガイドラインを出しています。
回答3
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2019-03-16 23:03:36
こんにちは。
アメリカではドックスベストセメントをほとんどの歯科医が使っていないと思いますし、名門大学の歯科医複数名にも尋ねましたが知っている先生はおらず日本の先生から聞いたと逆に言われる有様でした。
ただ、販売元はアメリカの会社です。
販売している会社の社長を知っているというアメリカの知人は、乳歯には使っても良いかもしれないが永久歯には使いづらいと言っていました。
民間保険会社との関係がかなり厄介だからかもしれません。
ですからホリスティック医療を行う一部の歯科医というような限られた歯科医が使用しているのではないかと思います。
日本でブームのようになっているのは少し特殊かもしれませんね。
医療環境が遅れている国で保険制度もないような国では需用があるかもしれないという事で、普及活動が行われているようです。
ドックスベストセメントでの虫歯治療はテレビでも取り上げられたりしており、日本では需用があるので自費治療で行われています。
エビデンスとしては低い治療だと思いますが、虫歯治療で歯を削られたくない人が多いのと虫歯治療で神経を救ってもらえない治療が多いので需用があるのだと思います。
一度に軟化象牙質を除去しない治療法と言う事になるので暫く後に再アプローチする事になるはずです。
そういう治療法には様々な薬剤が今までにも使われてきました。
ドックスベストセメントは使いやすいので日本で人気があるのでしょう。
MTAセメントは韓国の大学の先生を始め色々な研究や病理切片が報告されており、製品も多数の会社から出されるようになっています。
虫歯除去をしていてろ髄したときに使われたり、根管治療のパーフォレーションの穴埋めに使われていると思います。
少し使いづらいのですが、水分がある方が固まり硬化膨張するアルカリ性素材なので上手に使ってもらうと良いと思います。
何を信じるのか?という事は常に難しい選択になるのですが、色々な物を駆使してできるだけ神経を温存してくれる歯科医院を選択されておくと良いように思います。
多くの歯科医も出来れば痛みなく神経を温存する治療をしてあげたいと思っている訳です。
販売会社は販売数を増やす目的で情報を出すので一般開業医には判断がつきにくい物が多々あります。
保険治療ではないものには色々なレベルの物がありますから、上手く使ってもらいトラブルが起きないようにしてもらうのがよいでしょう。
アメリカではドックスベストセメントをほとんどの歯科医が使っていないと思いますし、名門大学の歯科医複数名にも尋ねましたが知っている先生はおらず日本の先生から聞いたと逆に言われる有様でした。
ただ、販売元はアメリカの会社です。
販売している会社の社長を知っているというアメリカの知人は、乳歯には使っても良いかもしれないが永久歯には使いづらいと言っていました。
民間保険会社との関係がかなり厄介だからかもしれません。
ですからホリスティック医療を行う一部の歯科医というような限られた歯科医が使用しているのではないかと思います。
日本でブームのようになっているのは少し特殊かもしれませんね。
医療環境が遅れている国で保険制度もないような国では需用があるかもしれないという事で、普及活動が行われているようです。
ドックスベストセメントでの虫歯治療はテレビでも取り上げられたりしており、日本では需用があるので自費治療で行われています。
エビデンスとしては低い治療だと思いますが、虫歯治療で歯を削られたくない人が多いのと虫歯治療で神経を救ってもらえない治療が多いので需用があるのだと思います。
一度に軟化象牙質を除去しない治療法と言う事になるので暫く後に再アプローチする事になるはずです。
そういう治療法には様々な薬剤が今までにも使われてきました。
ドックスベストセメントは使いやすいので日本で人気があるのでしょう。
MTAセメントは韓国の大学の先生を始め色々な研究や病理切片が報告されており、製品も多数の会社から出されるようになっています。
虫歯除去をしていてろ髄したときに使われたり、根管治療のパーフォレーションの穴埋めに使われていると思います。
少し使いづらいのですが、水分がある方が固まり硬化膨張するアルカリ性素材なので上手に使ってもらうと良いと思います。
何を信じるのか?という事は常に難しい選択になるのですが、色々な物を駆使してできるだけ神経を温存してくれる歯科医院を選択されておくと良いように思います。
多くの歯科医も出来れば痛みなく神経を温存する治療をしてあげたいと思っている訳です。
販売会社は販売数を増やす目的で情報を出すので一般開業医には判断がつきにくい物が多々あります。
保険治療ではないものには色々なレベルの物がありますから、上手く使ってもらいトラブルが起きないようにしてもらうのがよいでしょう。
回答4
東京国際歯科六本木(港区六本木)の宮下です。
回答日時:2019-03-19 00:26:14
TANAKAK さん
こんばんは
ご質問ありがとうございます。
>他の選択肢は?
>虫歯治療にはどういった治療をするのでしょうか?
ヨーロッパのガイドラインでは、まずは、虫歯の深さからきちんと定義が決められています。
すなわち、通常の神経までいかなそうな虫歯と、深い虫歯(神経までいきそうな虫歯)と、とっても深い虫歯(間違いなく神経までいきそうな虫歯)に分けて考えることになっていますので、それぞれ、治療方法は若干異なります。
きちんとご説明すると24ページにおよぶ内容となりますが、簡単にご説明しますと。
神経が近い場合には、水酸化カルシウム系のセメントかグラスアイオノマー系のセメントが用いられるべきとされています。
露髄(神経が出てしまった場合)も同様です。
ドッグベストセメントやMTAはどこにも記載されておりません。
さらには、必ずラバーダムを用いることと書かれてあり、ラバーダムをしない場合は、神経が見えている状態のものを保存しない、となります。
このガイドラインは2019年にESE (European Society of Endodontology) というヨーロッパのエンド学会(歯髄に関する学会)がコンセンサスレポートを発表したばかりです。
まだ、おそらくあまり知られていないと思います。
削り方もきちんと定義されており、このガイドラインは非常に細かく、診査から診断、治療方法まで書かれていて、さすがヨーロッパだと思います。
自分の中では今まではレジン充填を行い6ヶ月後に再度治療をやり直しておりましたが、これからは、このガイドラインで行っていこうと思います。
(しっかりとした研究に基づいたガイドラインです。
わかっていない部分に対してはわかっていないので研究が必要と、きちんと書かれてあり、生物学に基づく医療が普通に行われる土壌があるヨーロッパを感じさせ、好感度非常に高いですね。)
こんばんは
ご質問ありがとうございます。
>他の選択肢は?
>虫歯治療にはどういった治療をするのでしょうか?
ヨーロッパのガイドラインでは、まずは、虫歯の深さからきちんと定義が決められています。
すなわち、通常の神経までいかなそうな虫歯と、深い虫歯(神経までいきそうな虫歯)と、とっても深い虫歯(間違いなく神経までいきそうな虫歯)に分けて考えることになっていますので、それぞれ、治療方法は若干異なります。
きちんとご説明すると24ページにおよぶ内容となりますが、簡単にご説明しますと。
神経が近い場合には、水酸化カルシウム系のセメントかグラスアイオノマー系のセメントが用いられるべきとされています。
露髄(神経が出てしまった場合)も同様です。
ドッグベストセメントやMTAはどこにも記載されておりません。
さらには、必ずラバーダムを用いることと書かれてあり、ラバーダムをしない場合は、神経が見えている状態のものを保存しない、となります。
このガイドラインは2019年にESE (European Society of Endodontology) というヨーロッパのエンド学会(歯髄に関する学会)がコンセンサスレポートを発表したばかりです。
まだ、おそらくあまり知られていないと思います。
削り方もきちんと定義されており、このガイドラインは非常に細かく、診査から診断、治療方法まで書かれていて、さすがヨーロッパだと思います。
自分の中では今まではレジン充填を行い6ヶ月後に再度治療をやり直しておりましたが、これからは、このガイドラインで行っていこうと思います。
(しっかりとした研究に基づいたガイドラインです。
わかっていない部分に対してはわかっていないので研究が必要と、きちんと書かれてあり、生物学に基づく医療が普通に行われる土壌があるヨーロッパを感じさせ、好感度非常に高いですね。)
回答5
タイトル | 虫歯治療、ドッグベストとMTAについて |
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質問者 | mituさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 20歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
虫歯治療 MTA |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。