歯冠・歯根破折における治療方法について
相談者:
やまだたろうさん (35歳:男性)
投稿日時:2020-06-21 17:41:18
1週間前に左奥歯(末端)を下で触ると違和感があり、鏡で見ると歯が割れていることに気づきました。
その後、5日後に診察を受け、歯冠を上から見て、竹で割ったように2つに割れていると診断され、その際には時間が無かったため割れた部分を削り、穴を埋めるという応急処置を受けました。
深くまで割れていたようですが、根まで割れているかはわからず、グラグラはしていなかったといわれております。
その歯自体は健康な歯で、一度も虫歯になったこともありませんでした。
ただし、前からかみしめや食いしばりの指摘を受けて、夜にマウスピースを付けてました。
関係あるか分かりませんが、2ヶ月前に左側の歯が数日間痛く、眠れない日がありました。
痛い歯がバラバラだったこともあり、ロキソニンを処方頂き、様子を見て、数日後には痛みが消えました。
その後も、左奥歯はくいしばりなのか、若干ですが痛みのような違和感がありました。
今回、相談させて頂きたいのは、この左奥歯の治療についてです。
かかりつけの医師からは、
「通常であれば抜歯をすることが多い」
と告げられました。
昨日、電気診による神経チェックをしました。
左奥歯は、弱まっているのか、壊死し始めているのか、高い電気では反応はありましたが、弱いレベルでは感じ方はありませんでした。
先生からは、壊死し始めており、細菌感染が始まっているのではないか?と診断されました。
治療に関してです。
先生は、まずは延命になるかもしれないが、根本治療を早く行い、上から被せ物をした方が良いと言われました。
その治療の際に、根本の亀裂などもチェックできると思うと言われました。
一方、私は神経が弱っているが、回復するのではないか?という淡い期待も抱いており、先生からはセカンドオピニンオンも進められました。
お伺いしたのは、このような状況において、
(1)もし、根まで亀裂が行ってない場合も含め、神経は回復することを待つことは可能なのか?
そのリスクの方が大きいのか。
(2)このような破折の場合は、根の亀裂どうのこうのではなく、根管治療をした方がよいのか?
また、根管治療はどのくらいの期間までした方が良いのか?
(3)根管治療した歯は脆くなると言われており、延命してもいずれわれてしまうことも考慮して、抜歯も考慮したほうがよいのか。
まずは、被せ物が正しいのか。
特に、(1)の神経が回復するのではないか。
根管治療すると神経を取ってしまうため、回復の余地もなくしてしまうのではないか?
ただ、このような症状では通常は、根管治療が必須であれば、その悩みも無駄かと思いました。
このように歯冠が縦に割れた場合(根までいっているかは不明)な場合は、必ず根管治療が必要となるのか?
経過観察して、神経が生きているようなら上から被せるなどできるのか教えて頂きたいです。
その後、5日後に診察を受け、歯冠を上から見て、竹で割ったように2つに割れていると診断され、その際には時間が無かったため割れた部分を削り、穴を埋めるという応急処置を受けました。
深くまで割れていたようですが、根まで割れているかはわからず、グラグラはしていなかったといわれております。
その歯自体は健康な歯で、一度も虫歯になったこともありませんでした。
ただし、前からかみしめや食いしばりの指摘を受けて、夜にマウスピースを付けてました。
関係あるか分かりませんが、2ヶ月前に左側の歯が数日間痛く、眠れない日がありました。
痛い歯がバラバラだったこともあり、ロキソニンを処方頂き、様子を見て、数日後には痛みが消えました。
その後も、左奥歯はくいしばりなのか、若干ですが痛みのような違和感がありました。
今回、相談させて頂きたいのは、この左奥歯の治療についてです。
かかりつけの医師からは、
「通常であれば抜歯をすることが多い」
と告げられました。
昨日、電気診による神経チェックをしました。
左奥歯は、弱まっているのか、壊死し始めているのか、高い電気では反応はありましたが、弱いレベルでは感じ方はありませんでした。
先生からは、壊死し始めており、細菌感染が始まっているのではないか?と診断されました。
治療に関してです。
先生は、まずは延命になるかもしれないが、根本治療を早く行い、上から被せ物をした方が良いと言われました。
その治療の際に、根本の亀裂などもチェックできると思うと言われました。
一方、私は神経が弱っているが、回復するのではないか?という淡い期待も抱いており、先生からはセカンドオピニンオンも進められました。
お伺いしたのは、このような状況において、
(1)もし、根まで亀裂が行ってない場合も含め、神経は回復することを待つことは可能なのか?
そのリスクの方が大きいのか。
(2)このような破折の場合は、根の亀裂どうのこうのではなく、根管治療をした方がよいのか?
また、根管治療はどのくらいの期間までした方が良いのか?
(3)根管治療した歯は脆くなると言われており、延命してもいずれわれてしまうことも考慮して、抜歯も考慮したほうがよいのか。
まずは、被せ物が正しいのか。
特に、(1)の神経が回復するのではないか。
根管治療すると神経を取ってしまうため、回復の余地もなくしてしまうのではないか?
ただ、このような症状では通常は、根管治療が必須であれば、その悩みも無駄かと思いました。
このように歯冠が縦に割れた場合(根までいっているかは不明)な場合は、必ず根管治療が必要となるのか?
経過観察して、神経が生きているようなら上から被せるなどできるのか教えて頂きたいです。
回答1
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2020-06-21 18:27:11
やまだたろうさん、こんにちは。
治療歴のないご自身の歯が、縦に割れてしまっているかもしれないということですね。
そこまで頻繁にはないケースなのかもしれません。
>先生からはセカンドオピニンオンも進められました。
とのことですので、担当の先生もどうしたものかと悩まれているのかもしれないと想像します。
>(1)
亀裂の深さなどによると思います。
もしも神経が不可逆的なダメージを受けている場合、年齢的にも神経が回復するというのは難しいと思います。
(ただ、神経が不可逆的なダメージを受けているかどうかというのも結果論になりますから、トートロジー的ですが・・・。)
>(2)
亀裂が神経まで及び感染が及んでいるのだとしたら、根管治療をしたほうが良いと思いますし、その場合は早いほうが良いと思います。
ただ、やまだたろうさんのケースがそうした状況なのかどうかは、わかりません。
>(3)
根管治療した歯は脆くなるから抜歯した方が良いということになれば、根管治療をして歯を残すという治療はなされていないということになるかと思います。
ただ実際には根管治療は多くの歯科医院でおこなわれております。
今回の歯は縦に割れているということで、根管治療で歯が脆くなるかという問題よりは、この亀裂がどのレベルまで入っているか、という問題になるかと思います。
もしも深くまで割れている場合、ヒビ割れを接着する接着修復法というものもありますが、賛否は分かれるかとは思います。
また、力のコントロール(TCH是正指導を受けるなど)も必須になるかと考えます。
担当医もセカンドオピニオンを薦めているとのことですので保存を強く望まれるのでしたら、検討しても良いと思います。
その場合はできれば歯内療法専門でやられている先生、もしくは接着修復を行っている歯科医院を探されるのが良いのではないかと思います。
どうぞお大事にしてください。
治療歴のないご自身の歯が、縦に割れてしまっているかもしれないということですね。
そこまで頻繁にはないケースなのかもしれません。
>先生からはセカンドオピニンオンも進められました。
とのことですので、担当の先生もどうしたものかと悩まれているのかもしれないと想像します。
>(1)
亀裂の深さなどによると思います。
もしも神経が不可逆的なダメージを受けている場合、年齢的にも神経が回復するというのは難しいと思います。
(ただ、神経が不可逆的なダメージを受けているかどうかというのも結果論になりますから、トートロジー的ですが・・・。)
>(2)
亀裂が神経まで及び感染が及んでいるのだとしたら、根管治療をしたほうが良いと思いますし、その場合は早いほうが良いと思います。
ただ、やまだたろうさんのケースがそうした状況なのかどうかは、わかりません。
>(3)
根管治療した歯は脆くなるから抜歯した方が良いということになれば、根管治療をして歯を残すという治療はなされていないということになるかと思います。
ただ実際には根管治療は多くの歯科医院でおこなわれております。
今回の歯は縦に割れているということで、根管治療で歯が脆くなるかという問題よりは、この亀裂がどのレベルまで入っているか、という問題になるかと思います。
もしも深くまで割れている場合、ヒビ割れを接着する接着修復法というものもありますが、賛否は分かれるかとは思います。
また、力のコントロール(TCH是正指導を受けるなど)も必須になるかと考えます。
担当医もセカンドオピニオンを薦めているとのことですので保存を強く望まれるのでしたら、検討しても良いと思います。
その場合はできれば歯内療法専門でやられている先生、もしくは接着修復を行っている歯科医院を探されるのが良いのではないかと思います。
どうぞお大事にしてください。
回答2
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2020-06-21 19:28:39
こんにちは。
私もこういう全く今まで治療を受けたこともない健康な最後臼歯を真っ二つに割ってこられた男性の患者さんを経験したことがあります。
剣道などの踏ん張りガツンと咬むような運動をされている方でしたよ。
またコロナ明けに著名な芸能人の方の話題がネットに上がって来ていましたが、その方が歯が割れたのは筋トレによるものでした。
ですからガツンと力を入れる運動をされていたりご職業で踏ん張る必要がある方は、結構歯をご自身で割っているのではないかと思っています。
真っ二つに割れた場合、すぐには判断は尽きませんがしばらくすると周囲の組織のダメージが深刻になってくるので片側がグラグラしてきてわかるようになることが多いと思います。
割れ方の運が良ければ破折片を除去して残ってしっかりしている部位を上手く形成して(結局は根管治療は必要になると思います)歯冠修復を行ってもらうことができるかもしれませんが、それさえ無理というケースも多いと思います。
その場合は抜歯することになります。
CTで撮影するとヒビがわかることもあります。
セカンドオピニオンというか、判断できる資料が不足しているわけですから別の歯科医院でも初診で診てもらうということになるのではないかと思いますが、ご希望であればCTがあるところで診てもらうと破折がどこで生じているのか?を診断してもらえるかもしれませんね。
左奥歯(末端)はどこの何番の歯なのでしょうか?
歯を食いしばることがあるならば今後マウスピースを上手く使っておかれたほうが他の歯も失わすによいかもしれませんね。
私もこういう全く今まで治療を受けたこともない健康な最後臼歯を真っ二つに割ってこられた男性の患者さんを経験したことがあります。
剣道などの踏ん張りガツンと咬むような運動をされている方でしたよ。
またコロナ明けに著名な芸能人の方の話題がネットに上がって来ていましたが、その方が歯が割れたのは筋トレによるものでした。
ですからガツンと力を入れる運動をされていたりご職業で踏ん張る必要がある方は、結構歯をご自身で割っているのではないかと思っています。
真っ二つに割れた場合、すぐには判断は尽きませんがしばらくすると周囲の組織のダメージが深刻になってくるので片側がグラグラしてきてわかるようになることが多いと思います。
割れ方の運が良ければ破折片を除去して残ってしっかりしている部位を上手く形成して(結局は根管治療は必要になると思います)歯冠修復を行ってもらうことができるかもしれませんが、それさえ無理というケースも多いと思います。
その場合は抜歯することになります。
CTで撮影するとヒビがわかることもあります。
セカンドオピニオンというか、判断できる資料が不足しているわけですから別の歯科医院でも初診で診てもらうということになるのではないかと思いますが、ご希望であればCTがあるところで診てもらうと破折がどこで生じているのか?を診断してもらえるかもしれませんね。
左奥歯(末端)はどこの何番の歯なのでしょうか?
歯を食いしばることがあるならば今後マウスピースを上手く使っておかれたほうが他の歯も失わすによいかもしれませんね。
回答3
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2020-06-22 13:03:39
こんにちは。
文面から推測すると有髄歯にクラックが生じて歯髄炎を起こしていると思います、経過から考えると抜髄することになりそうです。
クラックから歯髄炎そして抜髄 http://yamadashika.jugem.jp/?eid=3074
内部接着修復 http://yamadashika.jugem.jp/?eid=3742
>夜にマウスピースを付けてました。
マウスピースでクラックは防げないと思います。
>(1)もし、根まで亀裂が行ってない場合も含め、神経は回復することを待つことは可能なのか?
おそらく無理だと思います。
>(2)このような破折の場合は、根の亀裂どうのこうのではなく、根管治療をした方がよいのか?
先ず抜髄根管治療そして根管充填でしょう、接着はそれからです。
抜髄根管充填 http://www.yamadashika.jp/infection02.html
>(3)根管治療した歯は脆くなると言われており、延命してもいずれわれてしまうことも考慮して、抜歯も考慮したほうがよいのか。
必要なのは適切な根管治療です、おそらく抜歯の適応症ではないと思います。
文面から推測すると有髄歯にクラックが生じて歯髄炎を起こしていると思います、経過から考えると抜髄することになりそうです。
クラックから歯髄炎そして抜髄 http://yamadashika.jugem.jp/?eid=3074
内部接着修復 http://yamadashika.jugem.jp/?eid=3742
>夜にマウスピースを付けてました。
マウスピースでクラックは防げないと思います。
>(1)もし、根まで亀裂が行ってない場合も含め、神経は回復することを待つことは可能なのか?
おそらく無理だと思います。
>(2)このような破折の場合は、根の亀裂どうのこうのではなく、根管治療をした方がよいのか?
先ず抜髄根管治療そして根管充填でしょう、接着はそれからです。
抜髄根管充填 http://www.yamadashika.jp/infection02.html
>(3)根管治療した歯は脆くなると言われており、延命してもいずれわれてしまうことも考慮して、抜歯も考慮したほうがよいのか。
必要なのは適切な根管治療です、おそらく抜歯の適応症ではないと思います。
相談者からの返信
相談者:
やまだたろうさん
返信日時:2020-06-26 21:39:05
タイトル | 歯冠・歯根破折における治療方法について |
---|---|
質問者 | やまだたろうさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 35歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯のヒビ(ひび割れ) 歯根破折 |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。