インプラント。人工増骨のリスク

相談者: pukiさん (50歳:男性)
投稿日時:2020-12-26 16:17:13
上の5番から7番のブリッジがはずれ、5番土台を修復して、6番にインプラントを入れたいと相談している者です。

複数の歯科医に相談しているのですが、考えがそれぞれ違い迷っています。

概ね共通しているのは6番の骨が2ミリ程度なのでサイナスリフトをするか、ソケットリフトを一度試してみるかという意見が多いので何とかインプラントは可能だと思っていました。


しかし、先日相談しました先生はインプラント治療は自分の骨が残っている場合しかしないと言われ、インプラントでの治療は断られました。

その理由ですが、人工のもので増骨した場合、本来の骨とくっつかず、何年か後、吸収されてしまったりして数年後に抜けたり、迷入したりする可能性もあり得る。

また、増骨によって蓄膿とかになって耳鼻咽喉科の先生からインプラントを抜きなさいと言われることもあり、トラブルになる可能性があるのでうちではやらないと言われました。



私は、増骨しなくても本来の骨であっても、メインテナンスが悪ければインプラント歯肉炎になって抜けることはあると思えます。

耳鼻科からインプラントを抜けと言われてもインプラント自体は抜くことができたとしても増骨した部分を取り外すということがあるのかと思い、トラブル避けるためだけに面倒なことはしたくない先生ではと思いました。

反面、本当に人工物で増骨するのは危険なのか不安になってきました。


サイナリフトやソケットリフトでインプラントした場合、定期検査行っていても本当にそのようなことはおおいのでしょうか?
本来の骨とサイナスとソケットでそれぞれ数年後定着率とか違いが出るのでしょうか

また、インプラントに詳しい耳鼻咽喉科の先生と、耳鼻咽喉に詳しい歯科医の先生が連携できるのかも、よくわからないのでインプラント治療に不安になっています。

よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2020-12-26 18:23:40
pukiさん、こんばんは

複数の歯科医が「できる」と言い、一人の歯科医が「できない」と言った。
多数決で決めるようなことではないのですが、どちらを信じれば良いのでしょうか。

心理学的には肯定的見解より、否定的見解の重きを置いてしまうことは致し方ないことかもしれません。

pukiさんの状況に当てはまるかどうかはわかりませんが、一般的には自分の骨が2mmならサイナンスリフトの適応症だと思います。


ただ、
>よくわからないのでインプラント治療に不安になっています。

インプラントは絶対に必要な治療ではなく、快適な生活を送るためのリハビリテーションなので、不安に思っている間はしない方が良いと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: pukiさん
返信日時:2020-12-27 00:45:31
小牧先生ありがとうございます。

インプラントを多く扱われてる大半の先生が増骨さえすればインプラントが可能であると診断されていました。

しかし増骨に否定的な先生に診断してもらって増骨に対する否定的内容を言われ断られたことから、その先生は単に技術力ないのか、もしくはトラブル予想できそうなので断っているもと考えたのですが。

その断った先生によると保証期間内でも色々と理由をつけ保証しないトラブルが多いと言っていました。
また、インプラントのメリットは強調するがデメリットはほとんど言わないとも言っていました。

その歯医者では断られたことからインプラントはできないのですが、私としましては、健康な歯を削ってブリッジを延長したくないし入れ歯はしたくないと思っていますのでインプラントするほうがいいのではと考えています。

ただ、どの歯医者さんがいいのか検討している最中です。

元からある骨と後からの増骨による予後の違いはあるのでしょうか?
その点教えていただけないでしょうか?

よろしくお願いします。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2020-12-27 16:06:40
インプラントのメリットは強調するがデメリットはほとんど言わないとも言っていました。

確かにそう言った先生も見えるかもしれません。
デメリットについてもしっかり聞いておいてください。


>元からある骨と後からの増骨による予後の違いはあるのでしょうか?その点教えていただけないでしょうか?

2mmしか骨がないところに6mm増骨して8mmのインプラントを入れた場合と、8mmの骨があるところに8mmのインプラントを入れた場合では、残っている骨が全く同じ条件なら、増骨しない方が予後は良いように思います。

しかし、2mmしか骨のないところに2mmのインプラントを入れた場合と、2mmしか骨がないところに6mmの増骨をして8mmのインプラントを入れた場合では、増骨した方が予後が良いと思います。



余談ですが増骨の材料は大まかに2つに分けられます。
自分自身の骨と、人工骨です。

自分自身の骨は最終的には新しい骨に置き換わります。
最終的には自分の骨と同じように場所によっては吸収して無くなってしまうところもあれば、最後まで残っているところもあります。
どんな場所に骨を作るかによって、向き不向きがあると思います。

人工骨は置換吸収せず(置き換わることなく)残るものが多いです。

製品によっては吸収されるものでも、スピードが非常に遅く、人間の一生より長いため最終的には吸収せず残ります。
人工骨そのものは骨としての役割はせず、人工骨の周りに自分自身の骨を作る足場となると考えられます。

そのため、自分の骨で増骨した場合と違い、どのような部位でも半永久的に骨が残ります。
しかし、人工物(異物)のため感染した場合は問題が大きくなるのではないかと個人的には推測します。


もう一つ。
上顎洞の場合、増骨材を何も入れなくても、広げた空間が維持できれば最終的に骨で満たされるという研究もあります。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: pukiさん
返信日時:2020-12-27 18:26:51
小牧先生、詳しく教えていただきまして感謝いたします。
インプラントに対する不安材料が一つ減りました。



タイトル インプラント。人工増骨のリスク
質問者 pukiさん
地域 非公開
年齢 50歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ インプラントその他
インプラント関連
回答者




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