深い虫歯が3本、MTAセメントを使えば歯髄保存できるか?
相談者:
あるんさん (23歳:女性)
投稿日時:2021-03-10 23:33:01
かかりつけだった歯医者を変えて新しいところに行ったところ、奥から二つ目の奥歯から前の3本が深い虫歯になっているようで、神経を取らないといけないかもしれないと言われました。
前の2本は銀歯です。
言われるまで痛みもなかったので驚いたのと、神経を取りたくない気持ちが強いです。
調べているとmtaセメントで保存できるかもしれないと知りました。
この場合、今行っている歯医者で削ってもし神経に達していたら自費診療に切り替えるというのが1番良いでしょうか?
一度神経が見えてしまったら、そこで中断していただくのは難しいですか?
できれば保険内で納めたいです。
また、お金は高いですが、それだけ神経を残すことに価値はありますでしょうか?
お医者様の意見が聞きたいです。
前の2本は銀歯です。
言われるまで痛みもなかったので驚いたのと、神経を取りたくない気持ちが強いです。
調べているとmtaセメントで保存できるかもしれないと知りました。
この場合、今行っている歯医者で削ってもし神経に達していたら自費診療に切り替えるというのが1番良いでしょうか?
一度神経が見えてしまったら、そこで中断していただくのは難しいですか?
できれば保険内で納めたいです。
また、お金は高いですが、それだけ神経を残すことに価値はありますでしょうか?
お医者様の意見が聞きたいです。
回答1
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時:2021-03-11 00:26:10
> 言われるまで痛みもなかったので驚いたのと、
無症状であれば歯髄を温存できる可能性はあると思います。
>神経を取りたくない気持ちが強いです。
気持ちは大事ですが無理は禁物だと思います。
> 今行っている歯医者で削ってもし神経に達していたら自費診療に切り替えるというのが1番良いでしょうか?
MTAをつかうという選択肢を持っていない歯科医のように思います。
あるいは自費診療をあまりしない歯科医かもしれないと思います。
MTAを普段から使っていれば当然のように説明をされると思います。
> できれば保険内で納めたいです。
神経が出てしまうことを露髄というと思います。
露髄した時に行うのは
直接覆髄
生活歯髄切断=断髄
抜髄
の三つだと思います。
前の二つはMTAの使用、不使用により自費と保険になると思います。
抜髄後も根管充填時にMTAを使う歯科医もいると思います。
中々良い結果を出すには保険だけでは難しい場面もあると思います。
個人的には歯髄温存療法を適応することが多いですね。
お住まいの都道府県でも歯髄温存療法を採用しているしかいいんもあると思います。
無症状であれば歯髄を温存できる可能性はあると思います。
>神経を取りたくない気持ちが強いです。
気持ちは大事ですが無理は禁物だと思います。
> 今行っている歯医者で削ってもし神経に達していたら自費診療に切り替えるというのが1番良いでしょうか?
MTAをつかうという選択肢を持っていない歯科医のように思います。
あるいは自費診療をあまりしない歯科医かもしれないと思います。
MTAを普段から使っていれば当然のように説明をされると思います。
> できれば保険内で納めたいです。
神経が出てしまうことを露髄というと思います。
露髄した時に行うのは
直接覆髄
生活歯髄切断=断髄
抜髄
の三つだと思います。
前の二つはMTAの使用、不使用により自費と保険になると思います。
抜髄後も根管充填時にMTAを使う歯科医もいると思います。
中々良い結果を出すには保険だけでは難しい場面もあると思います。
個人的には歯髄温存療法を適応することが多いですね。
お住まいの都道府県でも歯髄温存療法を採用しているしかいいんもあると思います。
相談者からの返信
相談者:
あるんさん
返信日時:2021-03-11 07:13:15
回答2
加藤デンタルクリニック(横浜市中区)の加藤です。
回答日時:2021-03-11 07:26:03
あるん さんこんにちは。
新しい歯科医院で、奥から二つ目の奥歯から前の3本が深い虫歯になっているようで、神経を取らないといけないかもしれないと言われたが、出来るだけ神経を残したいのですね。
mtaセメントで保存は可能かもしれませんが自費治療になりますね。
保険治療でも覆髄は認められています。
神経に達する前に処置をして様子をみるのを間接覆髄になります。
神経に達すると直接覆髄になります。
現在痛みが無いのでしたら、神経は残せそうな確率は高そうです。
保険収載医療技術 AIPC(非侵襲性歯髄覆罩)のガイドラインを理解している先生ですと保険での治療は行ってくれるのではないかなあと思います。
http://www.hozon.or.jp/member/statement/file/aipc_guideline.pdf
新しい歯科医院で、奥から二つ目の奥歯から前の3本が深い虫歯になっているようで、神経を取らないといけないかもしれないと言われたが、出来るだけ神経を残したいのですね。
mtaセメントで保存は可能かもしれませんが自費治療になりますね。
保険治療でも覆髄は認められています。
神経に達する前に処置をして様子をみるのを間接覆髄になります。
神経に達すると直接覆髄になります。
現在痛みが無いのでしたら、神経は残せそうな確率は高そうです。
保険収載医療技術 AIPC(非侵襲性歯髄覆罩)のガイドラインを理解している先生ですと保険での治療は行ってくれるのではないかなあと思います。
http://www.hozon.or.jp/member/statement/file/aipc_guideline.pdf
相談者からの返信
相談者:
あるんさん
返信日時:2021-03-11 11:08:26
回答3
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2021-03-11 11:43:27
あるんさん、こんにちは。
既に上がっているように、自費(その場合多くはMTA)か保険か、また直接覆髄、間接覆髄、暫間的間接覆髄法が選択肢としてはあると思いますが、どの方法を選択するかということ以上に、誰にお願いするかということの違いが大きいように思います。
自費治療であればかけられる時間や手間が違いますし、MTAセメントは有効な材料だと思いますが、極端な話、”ヘタな先生の自費治療より、上手い先生の保険治療のほうが良い”ということもあると思います。
治療途中で中断して転院も可能でしょうが、感染リスクは上がります。
できればはじめから信頼できる歯科医院を受診されたほうが良いと思います。
ラバーダム、マイクロスコープを使ってもらえる歯科医院を探されてはいかがでしょうか。
既に上がっているように、自費(その場合多くはMTA)か保険か、また直接覆髄、間接覆髄、暫間的間接覆髄法が選択肢としてはあると思いますが、どの方法を選択するかということ以上に、誰にお願いするかということの違いが大きいように思います。
自費治療であればかけられる時間や手間が違いますし、MTAセメントは有効な材料だと思いますが、極端な話、”ヘタな先生の自費治療より、上手い先生の保険治療のほうが良い”ということもあると思います。
治療途中で中断して転院も可能でしょうが、感染リスクは上がります。
できればはじめから信頼できる歯科医院を受診されたほうが良いと思います。
ラバーダム、マイクロスコープを使ってもらえる歯科医院を探されてはいかがでしょうか。
回答4
加藤デンタルクリニック(横浜市中区)の加藤です。
回答日時:2021-03-12 07:31:12
>保険内で覆髄をして欲しい場合、どのように先生にお願いしたらいいでしょうか?
保険で行っているか聞くしかないと思います。
しかし、保険自費よりも、結果を求めるならば滝野先生がおっしゃるように誰が(良い環境下で)治療するかで変わると思います。
例えば、削る水も最近では汚染が確認されています。
神経を残したいのであれば、汚染されない水、消毒された水を使用することも大事ではないかなと個人的には思います。
*歯科用ユニットでの汚染の論文で
2013年10月1日〜2015年9月30日の期間、生活歯髄切断法1,386人中24例(1.7%)に炎症が発症した。24人中、頸部リンパ節炎(24人)、下顎または上顎骨髄炎(11人)、永久歯の喪失(11人)、顔面神経麻痺(7人)
と報告されています。
J Pediot infec dis soc 2017;6、116-122
保険で行っているか聞くしかないと思います。
しかし、保険自費よりも、結果を求めるならば滝野先生がおっしゃるように誰が(良い環境下で)治療するかで変わると思います。
例えば、削る水も最近では汚染が確認されています。
神経を残したいのであれば、汚染されない水、消毒された水を使用することも大事ではないかなと個人的には思います。
*歯科用ユニットでの汚染の論文で
2013年10月1日〜2015年9月30日の期間、生活歯髄切断法1,386人中24例(1.7%)に炎症が発症した。24人中、頸部リンパ節炎(24人)、下顎または上顎骨髄炎(11人)、永久歯の喪失(11人)、顔面神経麻痺(7人)
と報告されています。
J Pediot infec dis soc 2017;6、116-122
タイトル | 深い虫歯が3本、MTAセメントを使えば歯髄保存できるか? |
---|---|
質問者 | あるんさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 23歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
虫歯治療 MTA 覆髄・覆罩(覆ずい・覆とう) |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。